2018年11月22日(木)
10月中旬〜11月中旬、渡邊ファームでは、稲刈り終了後の7haほどの田んぼで、稲ワラ集め作業が行われました。渡邊靖範さんにお話を伺いました。
▶ 稲ワラを集めるために必要な機械
稲ワラを集めて雨にあたらせて湿らせます。全体の暈が減った時点で、圃場の稲ワラを堆積場1箇所に集めて熟成させます。一冬の間、雪を冠って発酵を促します。
▶ 変化する稲ワラ収集方法 「稲ワラは春になると発酵してガスが発生し、土中の稲の根に悪影響を及ぼします。そこで以前は、稲ワラを集めて燃やしていました。
▶ 10年程続く稲ワラの堆肥化作業
渡邊ファームでは、稲刈り後のひと手間かけた稲ワラ収集の大変な作業が、10年来続いています。 ▶ 雨にうたれ、しっとりと濡れた稲ワラ
▶ 稲ワラの効用 稲ワラが熟成するにつれ微生物が増殖し、稲ワラを分解し、良質な土壌になっていきます。多様な微生物の循環系が整い、病害菌の増殖を抑制する効果をもたらします。
▶ 稲ワラの移動・堆積
稲ワラを集めてから20日以上経過し、雨に打たれて、充分に発酵が進んだ稲ワラを1箇所に集め、堆積(山積み)する作業が行われました。
集められた圃場7haの稲ワラは、ビニールハウス約15棟分程の肥料になるそうです。
▶ 湯気が立ち上がる稲ワラ 稲ワラは、50℃の熟成により、湯気が上がっています。
▶ 運搬用ダンプ式トレーラーに積み込んで運びます
▶ 稲ワラの山を積み上げ、整えていきます
▶ 稲ワラの熟成状態を確認する渡邊さん
▶ 雪解けの春を待ちます
一連の作業が終了。後は、雪が積り、熟成を重ねて、雪解けの春を待ちます。
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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子 |