2018年2月13日(火)
2018年2月9日(金)16:00より、JAきたそらち北竜支所2階会議室にて、第38回北竜メロン生産組合定期総会が開催されました。
第38回北竜メロン定期総会議案
定期総会模様(JAきたそらち北竜支所会議室)
司会は、北竜メロン生産組合・前田規文 副組合長。
司会の前田規文 副組合長(中)、竹林信幸 組合長(左)、高畑克洋 理事
▶ 組合長挨拶:北竜メロン生産組合・竹林信幸 組合長
北竜メロン生産組合・竹林信幸 組合長
「皆さん、大変お忙しい中、第38回北竜メロン生産組合定期総会お集まりいただき誠にありがとうございます。来賓の皆様方には、日頃より組合に対してご支援ご指導いただき、心より感謝いたします。
昨年度の北竜メロンは、6月16日の初出荷に始まり、10月22日の抑制メロンの最終出荷までに、25,000ケース程を出荷していただきました。単価は、4,547円。キョクイチさんとふるさと納税のお陰で高い価格で推移させていただきました。
8月14日に開催された恒例のメロンすいか祭りは、天候に恵まれ、メロンも集まり無事開催することができました。改めまして、皆様に感謝申し上げます。
平成30年度につきましては、総会の議案の基本方針が記載されていますが、若干組合員数が減りまして、いままで通り高い価格を維持させていただき、3年連続の1億円突破を達成を目指したいと思います。
本日の総会の議案を慎重に審議していただき、色々な意見を出していただければと思います。本日は宜しくお願いいたします」。
▶ 農協挨拶:JAきたそらち・北清裕邦 北竜地区代表理事
JAきたそらち・北清裕邦 北竜地区代表理事
「本日は、非常に長い歴史を持つ第38回北竜メロン生産組合定期総会の開催に心よりお祝い申し上げます。日頃から竹林組合長を中心に、北竜メロンの質の向上、栽培技術の向上、それぞれ活動いただいていますことに、心より感謝申し上げます。
先程、組合長からお話がありましたように、昨年も1億1千万円を超えたという素晴らしい成績を納められたと聞いております。キョクイチの販売努力もさることながら、ふるさと納税での販売が単価に大きく寄与していると思っております。今後共、質の高い素晴らしいメロンの出荷にご尽力賜りますように心からお願い申し上げます。
農協におきましては、昨年平成29年度の販売額は196億、過去においては平成24年度に195億が最高でしたが、それを抜いて、合併以来最高の販売額を記録することができました。
お米の単価の上昇であったり、和牛の販売額が27億を超えているということも含めて、販売額が増加現象にあります。農協の計画では、200億を目標に動いています。農家経済の安定を目指して進めています。
それらに伴い、当期剰余金におきましては、1億3千万円が推定されています。
とは言え、マイナス金利という金融緩和政策.により、農協も収益が上げづらくなってきているのが現状です。平成30年度は奨励金が出るようでありますが、平成31年度からは厳しい事業運営が予測されています。これらについても農協として、改善できるよう検討してまいります。
事業の中で、前年3億6千万円の剰余金がありましたが、今年度以降は、合併前に立てた古い建物の修繕、処分等という状況も出てまいりますので、難しい状況に至っております。組合員の皆様方のご協力を宜しくお願い致します。
北竜支所は、お米の収穫、資材の利用率について空知管内トップです。お米に関しては、去年、北竜ひまわり生産組合が『日本農業賞大賞』を受賞いたしました。それに伴い、テレビをはじめとして、雑誌の取材、府県の生産組合の視察訪問等、全国的に北竜ひまわり生産組合の活動が広まりました。それに伴い、販売数、販売先も4件ほど増加し、前年対比で6,000俵支所直売の数量が増加し、42,000俵を積み上げることができました。
今後は、農薬節減米『きたくりん』を栽培し、このお米を全面的に出して、北竜ひまわり生産組合の目玉として、徐々に増やしていきたいと計画しているところです。安心安全なお米の生産地であることを情報発信していきたいと思います。今年も質の高いお米の出荷を宜しくお願い致します。
今、住友化学が、お米の生産に乗り出しています。肥料や農薬などを取り扱っていたのですが、今後業務用米が不足するという予想により、こしひかりを品種改良しています。丈が伸びない倒れない、食味もこしひかり並み、収量が2割アップするという品種を新たに開発して、府県を中心に1,500ヘクタールの作付けを農協を通じて行っているようです。
単価は、一般家庭で食べるお米より安い価格で、主にコンビニやお弁当屋などに流通させるという計画のようです。
私どもは、業務用の単価の低いお米よりも、ゆめぴりか、ななつぼし、おぼろづきなどの高いお米を質の高い安全なお米を目指しています。農業が、高齢化・農家戸数の減少などの状況の中、大資本が農業に参入しようと色々な角度から入って販売を進めています。
また、大阪サンプラザでは、大阪府立大学と提携して、野菜を作りはじめました。自社で野菜を栽培し、ショップで販売し、1年間安定してそれらを供給するシステムを構築していくというお話を伺いました。
私達は、地元産地にしかできないことをしっかりと進めていくことが必要である痛感いたしました。
終わりに、今年もそれぞれのご家族が健康で素晴らしいメロンづくりにご尽力賜りますよう、今年の出来秋も素晴らしいものでありますように、心からご祈念申し上げてお祝いのご挨拶と致します。本日はおめでとうございました」。
会場の様子
来賓の皆様
▶ 来賓の紹介
・JAきたそらち・北清裕邦 北竜地区代表理事
・北竜町役場産業課・東海林孝行 課長補佐
・(株)キョクイチホールディングス・野田光祥 執行役員(販売部門担当)
・(株)キョクイチ果実部1課・前田直輝 課長代理
・みかど協和㈱北海道支店・崔 様
・(株)大学農園本社営業部・関憲秀 次長
・農業改良普及センター・桂川 専門主任
▶ 来賓挨拶:北竜町役場産業課・東海林孝行 課長補佐
北竜町役場産業課・東海林孝行 課長補佐
「本日は、組合員の皆様多数ご参集の中、第38回北竜メロン生産組合定期総会が盛会に開催されますことを心よりお喜びお申し上げます。
日頃より、町行政に対しまして、特段のご理解をいただいておりますことに深く感謝申し上げます。
昨年は、農家の皆さんにとって、ひまわりライスの日本農業賞大賞受賞、そして前年までに引き続く豊作、米価の上昇と喜ばしいことが多い1年だったと思います。年も明けて2月、皆様今年の営農に向けて、気持ちを新たにされていることと思います。ふるさと納税では、北竜メロン、ひまわりライスなど非常に好評をいただいております。町にも喜びの声、お褒めのお言葉を多くいただいています。
ふるさと納税につきましては、メロンの玉、数量の確保、みのりっち農畜産物直売所につきましても、皆様のご理解をいただき、メロンを取扱いさせていただいておりますことに、重ねて感謝と御礼を申し上げます。
町といたしましては、JAとともに行っておりますハウス助成につきまして、JA5割、新規につきましてはさらに町が3割、個人の場合は2割と上増して実施をしています。引き続き継続していき、さらに後継者対策、年に数回、農業を目指す方が集まる農業人フェアにも出展してまいります。農業の新たな担い手の確保等についての取り組みを引き続き行い、その中で皆様の経営の力になれるよう努めて参りたいと思います。
北竜メロン生産組合の益々のご発展、組合員皆様の健康に留意されますとともに、今年も実り多く、昨年同様、北竜町・北竜町の農業・皆様にとってより良い1年になりますこと、そして、益々の発展をご祈念申し上げて挨拶とさせていただきます。本日は誠におめでとうございます」。
▶(株)キョクイチホールディングス・野田光祥 執行役員(販売部門担当)
(株)キョクイチホールディングス・野田光祥 執行役員(販売部門担当)
「平成29年度におきましては、竹林組合長はじめ、組合員皆様、農協役職員の皆様に、大変お世話になり誠にありがとうございます。平成29年度、当市場といたしましても、数量112トン、前年度比108.7。金額では、5,270万円、前年度比108.7。単価は3,744円、前年並みの100という形で終了しております。出荷、本当にありがとうございました。
平成29年度の市場を振り返ってみますと、非常に悪い、近年にない悪い数字になっております。その背景には、全国的に野菜が前進出荷をしてしまい、4月・5月・6月・7月、大暴落を起こしてしまったことが要因になっています。8月のお盆には若干持ち直しましたが、9月・10月に再び暴落。11月・12月に徐々に上がってきましたが、その反動が1月に来て、過去にない単価、高値で困っている状態です。
現在、市場は経営難に陥っている状況です。市場は、皆さんが作られた生産物を委託で販売し、その手数料でなりたっています。
中央市場も地方も同じですが、手数料においては、野菜は、本州・道内含めて8.5%の手数料をいただいています。その中で出荷奨励金1.7%をホクレン・全農に対してお返ししています。果実においては、道内8%、ホクレンに対して1.2%を納めています。本州の果実は7%、1%を全農に戻しています。
市場では、莫大な経費がかかっているのですが、当社では、野菜を含めて5万トンが入荷します。その5万トンを荷降ろしという形で、業務委託をしている業者に年間4,500万の金額を支払っています。2,500万の金額が冷凍庫にかかっています。販売に対しても販売運賃等様々な経費がかかります。
利益の最終数字である経常利益が、市場の場合0.3%残れば優良だといわれています。大田市場においても2,000億円ほどの売上があり、営業外利益を含め1%程の約20億円が利益として計上されています。税金など支払いして、最終的に10億円が内部留保として会社の貯金となっているようです。
北海道市場で水産青果合わせて、約74くらいの市場があります。市場は0.3%で超優良会社といわれ、当社においても150億円の売上があっての0.3%です。売上高100億円を切ると赤字に転じると見られているのが現状です。売上を維持向上させるための努力を惜しまず続けています。
平成30年度が、創立70周年ということで、節目の年となります。今後100年事業を目指して、施設などを整備し、次世代に繋げていく事業を展開していきます。北竜メロン生産組合におかれましても、この先30年という目標に向かって、共に歩み歴史を刻んでいきたいと思います。
北竜メロン生産組合が、ますます発展しますことを祈念いたしまして、挨拶にかえさせていただきます。本日は、おめでとうございます」。
定期総会会場
▶ 議長選出:A班・渡辺守 班長
議長・渡辺守 さん
▶ 議案第1号
JAきたらち北竜支所青果部・斉藤利満さんより 「平成29年度 事業報告並びに収支決算について」事務局説明がありました。
JAきたらち北竜支所青果部・斉藤利満さん
▶ 監査報告
渡辺恵一監事より監査報告がありました。
渡辺恵一監事
北竜メロン生産組合役員・JAきたそらち北竜支所職員の皆さん
▶ 議案第2号
・議案第2号:平成30年度 事業計画(案)並びに収支予算(案)について
負担金の徴収について、平成30年度 生産組合基本方針(案)、協定書(案)、北竜メロン出荷規格(案)などが説明されました。
▶共励会表彰
「収量得点10%、秀優率得点40%、5玉率得点50%」の合計点が最も高い生産者5名の方々が表彰されました。おめでとうございます。
<表彰>
・最優秀賞:川上慎二 さん
・優秀賞 :川島史伸 さん
・優秀賞 :川上健康 さん
・優良賞 :山本光也 さん
・優良賞 :高石和彦 さん
最優秀賞・川上慎二さん
共励会表彰
▶ 懇親会
場所を移し、和室にて懇親会が和やかに開催されました。乾杯の挨拶は(株)キョクイチ果実部1課・前田直輝 課長代理。
(株)キョクイチ果実部1課・前田直輝 課長代理
サンフラワーパーク北竜温泉製オードブル
刺身盛り合わせ
懇親会の模様
会の最後を締める、一本締めは(株)大学農園・関憲秀 次長。
(株)大学農園・関憲秀 次長
一本締め・ヨォー
北竜メロン生産組合の今年1年の発展を祈って、ヨォ~パン!!!
一本締め・パン!
北竜メロン生産組合にとって、この1年がますます発展されますよう心より祈念いたします!
渡邊靖範さんハウスにて(撮影:2016年6月)
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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子