2011年9月28日(水)
見渡す限りの田んぼには、はちきれんばかりふっくらと見事に成長した稲穂達。。。 黄金色に輝き、秋風に揺れる稲穂達。。。 頭を垂れ、「ありがとう」とおじぎをしているような稲穂達の輝きを見つめていると心がじんわり。。。 感動で涙溢れます。
1か月半ほど前の7月下旬、田んぼでは、稲穂に花が咲き始めました。 ギラギラと照りつける太陽。日陰を吹き抜ける風は冷たく、爽やかです。 午前中の1時間〜2時間、籾が左右に割れて中から顔を覗かせる雄しべ。一瞬の間、輝いて咲き誇る可憐な白い花。。。
ナチュラルファーム黄倉(黄倉正泰 代表)では、白酢(しろず)による防除作業が行われていました。 白酢は、穀物と果汁を発酵させた酢酸濃厚な醸造酢。通常の食酢の2倍の酢酸が含まれています。酢酸による殺菌効果により、いもち病などを防除します。 田んぼには、黄倉正泰さんが運転する大型散布機。カマキリの鎌のような、長い竿が伸びて、水で何倍かに薄められた白酢が稲に噴射されます。 「ゆっくり、たっぷり」と田んぼを往復していきます。 日中の太陽光と朝夜の気温の低さが、いもち病を防ぐ要因にもなっているとのことです。
8月の1ヶ月間は、熟成度を観察しながら、ヒエなどの雑草を根気良く取り除いていきます。 乳熟期、糊熟期、黄熟期を得て、出穂期後の積算気温が、およそ1000℃に到達する頃には、成熟期を迎えます。籾が緑から黄色へと変化しする割合も増加し、ふっくらと稔って稲穂がおじぎをしています。
9月15日(木)、秋晴れの爽やかな風そよぐ中、ナチュラルファーム黄倉では、いよいよ、稲刈りがスタートです。 黄倉正泰さんが巧みに操縦するコンバインが、黄金の稲穂を左周り畝に沿ってゆっくりと丁寧に刈り取っていきます。コンバインは、稲刈り・脱穀・わらの細断排出までの作業を一貫して引き受けている優れた農業機械です。 一周したところで、田んぼに横づけしてある軽トラに籾を積み込みます。「オーガ」と呼ばれる煙突のような排出装置を廻して、軽トラのコンテナに籾を排出。 農業倉庫では、天上にも届くほどの乾燥機がスタンバイ。コンテナにホースを繋げて、籾を乾燥機に送り込みます。そして、ほぼ籾の水分が15%以下になるまで、1晩中、低温乾燥します。 その後、農協へ運搬されていきます。
命を宿した春から半年間、自然の豊な恵みをいっぱい浴びながら、 絶え間ぬ努力と深い愛情たっぷり育てられたお米さん、 どんな自然の厳しさにも耐え抜き、命の尊さを示してくださったお米さん達に 大いなる愛と感謝と笑顔をこめて。。。
Youtube ナチュラルファーム黄倉 2011(黄倉昌泰さん)3分52秒
◆ ナチュラルファーム黄倉(おうくら) ◆ 参考・特集記事ほか
・第4回米−1グランプリ in らんこし・黄倉正泰さん(北竜町)決勝大会に出場(2014年11月27日)
◇ いくこ&のぼる
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