米−1グランプリ in らんこし・黄倉正泰さん(北竜町)決勝大会に出場

2014/11/26 13:52 に 寺内昇 が投稿   [ 2017/11/23 1:54 に更新しました ]
2014年11月27日(木)

11月15日(土)、13日から本格的に降りだした雪が舞う中、食べ比べによる美味しいお米日本一を決める「第4回米−1グランプリ in らんこし」の決勝大会が、蘭越町山村開発センター(蘭越町)で開催されました。 
全国から応募された247品のお米から、予選を勝ち抜いた36品が決勝大会に進出。
会場には、2,000名ほどが集まり大会を観戦。全国のおにぎり・米粉料理やクイズ大会なども楽しみました。


第4回米-1グランプリ決勝大会・蘭越町山村開発センター(蘭越町)
第4回米-1グランプリ決勝大会の会場となった蘭越町山村開発センター(蘭越町)


第4回クランプリに輝いたのは、北海道岩見沢市のクロちゃん農場・黒澤大輔さんの「ゆめぴりか」。
準グランプリは、山本克幸さん「ゆめぴりか」(南幌町)、黒川利光さん「ゆめぴりか」(蘭越町)。

金賞は、栗山裕輝さん「ゆめぴりか」(奈井江町)、菊池利昌さん「ななつぼし」(共和町)、福島雅史さん「ゆめぴりか」(蘭越町)がそれぞれ受賞されました。

本大会において、北竜町「ナチュラルファーム黄倉」代表・黄倉正泰さん(51歳)の「ゆめぴりか」が決勝大会に進出。「銅賞」を受賞されました。


第4回米−1グランプリ勝大会に進出し「入賞」を授与された黄倉正泰さん(北竜町)
決勝大会に進出し入賞。「銅賞」を授与された黄倉正泰さん(北竜町)


「ナチュラルファーム黄倉」代表・黄倉正泰さんは、北海道大学農学部を卒業後、お父様の黄倉良二さん(北竜町農業協同組合8代組合長、8農協が合併したJAきたそらち・前代表理事組合長)の自然農法の水田を継承。北竜町で28年間、ご家族の皆さんとともに誠意を尽くして有機栽培米を育てていらっしゃいます。

農場は、水田面積約15haのうち約3.7haが有機JAS栽培米、10.2haが特別栽培米の認定を受け、「ゆめぴりか」「おぼろづき」「ゆきひかり」などを栽培。農薬の使用は、除草剤1回・殺菌剤1回だけに限り、殺虫剤は使用せず、有機質肥料を使用して栽培しています。

黄倉さんは、「米-1グランプリ in らんこし」大会に第1回大会から参加しており、今回の第4回大会で初の決勝大会進出を果たしました。


会場に飾られた大きな「米−1グランプリ」の垂れ幕
会場に飾られた大きな「米−1グランプリ」の垂れ幕


本大会は、2011年に第1回大会がスタートし、初年度は、予選審査方法が機械審査でした。
第2回大会より、機械でふるいにかけるよりも、お米の美味しさを味わって実感して戴きたいという趣旨から、審査方法を食味官能審査に変更。調理専門学校やクッキングスクールの学生さんが食味する全国一律の勝負となりました。

予選は、出品米1品につき、北日本と南日本の学校に分かれ審査(1校につき5品を審査)。
品種名・産地・生産者名を伏せて審査し、1位から3位までを決定するガチンコ勝負。
1位3ポイント、2位2ポイント、3位1ポイント。出品米ごとに、北と南のポイントを合算集計し、247品中、ポイントの多い順で、上位36品が決勝大会進出となります。


米−1グランプリ決勝大会・トーナメント表
米−1グランプリ決勝大会・トーナメント表


本大会は、蘭越町内の農業者による実行委員会が主催し、今年は全国26都道府県の生産者から247品が出品されました(参加申込は8月中)。予選の審査は、全国31ヶ所の調理専門学校の学生さん。食味審査により上位36品が決定。

決勝大会では35品(1品欠場)のトーナメント方式で、決勝審査員15名による官能審査で順位が決定されました。


米−1グランプリ決勝大会・開会式
米−1グランプリ決勝大会・開会式


決勝審査員の方々は、審査委員長・黒柳俊雄氏(北海道大学名誉教授)をはじめ、特別審査員として、佐久間亨氏(北海道農業会議事務局長)、柴田博氏(日本穀物検定協会北海道支部長)、西村淳氏(作家・南極調理人)、国井美佐氏(HTBアナウンサー)、向真理子(らんこし米大使)の6名の方々。
さらに全国から公募で決定された審査員の方々9名(北海道、神奈川県、埼玉県、愛知県)。
合計15名で審査が行われます。


第4回米-1グランプリ決勝大会・特別審査員の皆さん  第4回米-1グランプリ決勝大会・一般審査員の皆さん
左:特別審査員の皆さん  右:一般審査員の皆さん


決勝審査では、品種名・産地・生産者名を伏せて、味・香り・つや・食感等を総合的に審査されます。
決勝進出となった35品が、6つの予選ブロックに分かれ、トーナメント方式で勝ち進み、グランプリ(1品)、準グランプリ(2品)、金賞(3品)、銀賞(6品)、銅賞(24品)を競いました。

▶ 出品総数247品

北海道(122品)、山形県(17品)、福島県(5品)、宮城県(3品)、秋田県(2品)、青森県(1品)、新潟県(22品)長野県(14品)、岐阜県(8品)、石川県(6品)、富山県(4品)、静岡県(4品)、福井県(3品)、埼玉県(3品)、栃木県(3品)、千葉県(2品)、茨木県(1品)、奈良県(1品)、京都県(1品)、三重県(1品)、広島県(14品)、鳥取県(3品)、島根県(1品)、岡山県(1品)、高知県(1品)、熊本県(4品)

お米の品種

ゆめぴりか(67品)、コシヒカリ(50品)、ななつぼし(35品)、いのちの壱(9品)、つや秘姫(10品)、ミルキークィーン(21品)、おぼろづき(8品)、ふっくりんこ(4品)、ほしのゆめ(2品)、ひとめぼれ(2品)、にこまる(3品)、あきさかり(2品)、コシヒカリBL(9品)その他(25品)

午前9時から開会式がスタートし、向山博実行委員長のご挨拶に続き、蘭越町長・宮谷内留雄様の来賓ご挨拶、黒柳俊雄審査員長のご挨拶、そして入賞者表彰、紹介がありました。


第4回米-1グランプリ決勝大会・向山博実行 委員長ご挨拶
第4回米-1グランプリ決勝大会・向山博実行 委員長ご挨拶


第4回米-1グランプリ決勝大会・審査委員長・黒柳俊雄様(左)、蘭越町議会・鈴木和雄 議長(中)、蘭越町・宮谷内留雄 町長(右)  米−1グランプリ決勝大会・壇上 
左:審査委員長・黒柳俊雄様(左)、蘭越町議会・鈴木和雄 議長(中)、蘭越町・宮谷内留雄 町長
第4回米-1グランプリ決勝大会・蘭越町・宮谷内留雄 町長ご挨拶  第4回米-1グランプリ決勝大会・黒柳俊雄 審査委員長ご挨拶 
左:蘭越町・宮谷内留雄 町長ご挨拶  右:黒柳俊雄 審査委員長ご挨拶
第4回米-1グランプリ決勝大会・決勝大会に参加された36名への授賞  第4回米-1グランプリ決勝大会・黄倉正泰さん受賞 
左:決勝大会に参加された36名への授賞 右:黄倉正泰さん受賞


9時40分から審査が開始され、1ブロックの審査は15分間。6つの予選ブロックで90分間の厳正なる審査が続きました。各ブロックから2品が選ばれ12品が勝ち上がっていきます。

準決勝ブロックは、6品づつ2ブロックに分かれ、それぞれのブロックの上位3品、計6品が決勝へ進出。
決勝ブロック審査で、決勝進出した6品の中からグランプリ、準グランプリが決定!!!


第4回米-1グランプリ決勝大会・特別審査員・一般審査員全員が壇上に上がって審査
特別審査員・一般審査員全員が壇上に上がって審査


審査対象となるお米36品を時間通り研いで、炊いて審査員へ運ぶのは、地元農家の奥様。
審査結果を左右する重要なポイントとなるご飯の炊き方、提出の手際良さで見事な団結力を発揮し大活躍されていました。


第4回米-1グランプリ決勝大会・審査員用の炊き立てご飯(無記名)  第4回米-1グランプリ決勝大会・審査員用の炊き立てご飯(無記名)を配膳します 
審査員用の炊き立てご飯(無記名)を配膳します


ご飯を炊く時の水加減は、出品した各生産者の方々が腕をふるいます。


第4回米-1グランプリ決勝大会・  第4回米-1グランプリ決勝大会・ 
水加減は、出品した各生産者の方々が決めます


会場内中央に、審査中のお米が配膳され、一般の人々も自由に食味することができます。
皆さん「どれも美味しくて、審査は難しい」と話されていました。


第4回米-1グランプリ決勝大会・出品者・観客も舞台の審査員と同じお米を試食します  第4回米-1グランプリ決勝大会・特別審査委員・徳永善也さん 
右:司会者からコメントを求められる昨年の一般審査委員・徳永善也さん(千野米穀店 代表取締役社長)
第4回米-1グランプリ決勝大会・出品者・観客も舞台の審査員と同じお米を試食します  第4回米-1グランプリ決勝大会・出品者・観客も舞台の審査員と同じお米を試食します 
出品者・観客も舞台の審査員と同じお米を試食します。左:黄倉正泰さん、奥様の桂子さん、長女のゆきのさん


会場内には、全国銘柄おにぎり(北海道産ゆめぴりか、山形県産つや姫、新潟県産コシヒカリ、長野県産ミルキークィーン、岐阜県産いのちの壱、高知県産にこまる)、米粉料理(米粉煮麺)、豚汁などの無料試食が行われました。
家族連れをはじめ、大勢の方々が来場され舌鼓!

その他、お餅つき大会、クイズ大会、米重量当てクイズにたくさんの方々がチャレンジし楽しんでいらっしゃいました。


豚汁の無料試食  米粉料理(米粉煮麺)の無料試食 
無料試食  左:豚汁  右:米粉料理(米粉煮麺)
お餅つき大会  米重量当てクイズ 
左:お餅つき大会  右:米重量当てクイズ


予選審査、準決勝審査と進み、およそ6時間が経過。
お米35品で53回の食味が行われました。
勝ち上がってきた6名の生産者の方々の熱い想いと溢れる歓喜!


決勝に進出された皆さん

決勝に進出された皆さん
決勝に進出された皆さん


グランプリを獲得した岩見沢市の黒澤大輔さん(25歳)。

「大会に出品したお米は、特別栽培米『ゆめぴりか』。
化学農薬や化学肥料も極力減らして作っています。
収量を増やすことが目的ではなく、美味しさを追求して、味の良い物をお客様に届けられるよう努力を重ね誠心誠意作っています。これからは、販売の方も増やしていって安定した経営ができるよう目標を掲げています。
決勝に進まれたのは実力のある農家の方々でどのお米もレベルが高いものばかり。
グランプリに選ばれ、信じられないほど嬉しいです。ありがとうございます!」
と25歳の最年少グランプリのクロちゃんが熱い想いを語りました。


第4回米-1グランプリ決勝大会に輝く岩見沢市の黒澤大輔さん(25歳)
第4回米-1ランプリに輝く岩見沢市の黒澤大輔さん(25歳)
第4回米-1グランプリ決勝大会表彰式
第4回米-1グランプリ決勝大会・表彰式


最後は、グランプリを予想して投票するという「グランプリ予想投票」です。
グランプリに輝いた黒澤大輔さんが、自分の名前の箱から1枚投票用紙を選び、司会者が当選者の名前を読み上げます。
「北竜町の寺内郁子さん当選です!」。
なんと幸運にも、私達が当ってしまいました。プレゼントは「らんこし米1俵」(お米1年分・60kg)まさかの出来事、信じられないほどの幸運に、心から感謝いたします。


グランプリ予想投票でなんと「寺内郁子」が当選!
グランプリ予想投票当選の「らんこし米(1俵)」目録授与(撮影:黄倉ゆきのさん)


このビッグな幸せを、私達の住む高齢者住宅「みどり団地」の皆さんで分けあいました。
「らんこし米」を皆さんと一緒に大切にじっくりと味わせて頂きたいと思います。
本当にありがとうございました!!!


らんこし米1俵
決勝大会3日後に到着。事務局からのご丁寧なお手紙付きの「らんこし米1俵(60kg)」


精魂こめて育てられた、神魂宿る日本のお米、

日本中で味わい、選びぬかれた最高級のお米たちに、

大いなる尊敬と感謝と祈りをこめて。。。


蘭越町山村開発センター(蘭越町)へ続く道
北竜町の黄金の稲穂(撮影:2014年9月8日)


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◇ 撮影・編集=寺内昇  取材・文=寺内郁子