2011年7月21日(木)
7月17日(日)「ナチュラルファーム黄倉」さん農家で行われた「夏の田んぼの生きもの調査」に、北海道大学大学院情報科学研究科の田中孝之准教授のご家族が参加されました。 田中先生と(株)スマートサポート(札幌市・鈴木善人社長)が開発中の作業の軽労化スーツが、「スマートスーツ・ライト」。 このスマートスーツ・ライトの試作品を、3年前の第1号から農作業時に試着されているのは、黄倉正泰さんの奥さま・桂子さん。有機栽培米で重労働な、雑草の手取り作業に使われています。
「背中をかがめる作業がとても楽になります。効果が大きいですね。試着感も、3年前に比べてソフトになって向上しています。メッシュ地になって暑さ対策も改良されましたが、もっと涼しく着られるといいですね」と桂子さん。
「スマートスーツ」とは、作業の軽労化をはかる筋力補助装置。作業において身体の負担が軽減されるため、作業そのものが楽になり、生産性の向上が望める。「今を今よりもっと楽に」を目指すもの。 黄倉桂子さんが着用しているものは「スマートスーツ・ライト」。これは「スマートスーツ」から各種機械的な動力機構(センサーとモーター)を除き、基本的にゴムの力だけで「軽労化」を図ったもの。 「パワフル化」ではなく「労力の節約」という観点からの発想。動力装置はなく、一着400グラムと軽量。 農場や介護現場など中腰姿勢が続く労働者の腰の負担軽減に役立ちます。 そして今、筋力補助スーツ「スマートスーツ・ライト」が、東日本大震災の被災地で活躍しています。がれき除去など中腰が復旧作業の負担軽減につながっているのです(宮城県の日環エンジニアリングに提供:2011年4月)。 田中孝之先生のお言葉です・・・ 「『軽労化』は、人がやっている作業にて、機械や道具を使って、または設備や環境を改善して、作業はそのまま人が行い、それを楽にできるようにする方法です。 ((株)スマートサポート・軽労化コラムより引用)
「人の手のぬくもり」を「人の心のぬくもり」へと導く・・・ 「人」が主役のアシスト技術に、 偉大なる尊敬と感謝と感動をこめて。。。 ◆ 参考・特集記事
・有機栽培米の草取り@ナチュラルファーム黄倉(2011年7月10日)
◇ いくこ&のぼる |