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水土里ネットほくりゅう

〒078-2512 北海道雨竜郡北竜町和11−1(地図)                 
Tel:0164-34-2311   Fax:0164-34-2312

(2016年12月5日更新)

組織概要                                    水土里ネットほくりゅう    沿革    事業    イベント    関連ページ    Top ▲

 愛称 水土里ネットほくりゅう(みどりねっとほくりゅう)
 組織名称 北竜土地改良区(ほくりゅうとちかいりょうく)

Hokuryu Land Improvement District
 所在地 北海道雨竜郡北竜町11−1 合同庁舎2F (〒 078-2512)地図
 電話 / FAX 0164-34-2311 / 0164-34-2312
 設立 1951年(昭和26年)
 理事長 近江 博信(おうみ ひろのぶ)
 組合員数 222名(2013年4月1日現在)
 職員数 8名、土地連からの出向者1名
 事業費総額 500,226千円(平成26年度収入合計)
 事業内容 土地改良区は、農業生産の基盤の整備及び開発を図り、農業生産性の向上、拡大を図り、農業構造の改善に努めることを目的とします。
農業に必要な用水を確保するための水源の確保、用水路の整備・管理、農地からの排水路の整備・管理。さらに、自然環境や美しいふるさとの風景を守るために努力を続けています。


水土里ネットほくりゅう・組織図 2016 
 水土里ネットほくりゅう・組織図 2016(広報ほくりゅう N0.609より引用)


水土里ネットほくりゅう                              組織概要    沿革    事業    イベント    関連ページ    Top ▲

土地改良区とは、水と農の豊かな地域環境を守っていくために、水利施設の管理、土地の整備等を多面的に行なっている組織です。

日本全土に張り巡らされた40万kmにも及ぶ水路網は地球10周分。全国には、約7,000の土地改良区が存在し、その用排水路の約7割を土地改良区が管理しています。

2002年から採用されている土地改良区の愛称「水土里ネット」は、「水(用水)」と「土(土地)」と「里(生活空間、環境)」が、繋がっていくこと(ネット)を意味するもので、新しい地域づくりを目指して「21世紀土地改良創造運動」の取り組みが進んでいます。

 近江博信 理事長のお話
北竜土地改良区・近江博信 理事長第8代・近江博信 理事長(おうみひろのぶ・62歳)にお話を伺いました。

水土里ネット(土地改良区)は、農業用水路の管理や農地の整備を行うことを目的とし、地域農業振興のための事業を行っています。

私は、26歳の時父が亡くなり、それ以来農業一筋の生活です。
水土里ネットほくりゅうでは、会計理事、理事長代理を務め、この度、平成26年(2014年)2月24日より水土里ネットほくりゅう・理事長に就任いたしました。

今年度も昨年度に引き続き、道営土地改良事業である北竜北・北竜北西・渭の津地区、さらに、道営水利施設整備事業である美葉牛・恵岱別・和地区の事業を推進して参ります。また今後、北竜南2地区・北竜南1地区の事業も展開していきます。

北竜町は、基幹産業が農業であり、水稲がメインの町です。
土地改良整備事業を進め、若い人々がずっと農業をやっていける基盤を築くことが私達の役目です。

農業を取り巻く世の中の状況は厳しく、様々な問題を抱えながら事業を展開しなければなりません。国・道・町の多大なるご支援を戴きながら、慎重に丁寧に、そして地域農業の発展のために全力で取り組んでいきたいと思います。
今春も田植えが無事に終了し、良い天候で,豊穣の秋を迎えられますことを心より願っております。

(取材:2014年4月14日・近江博信さん関連記事はこちら) 



北竜町の開町121年を迎え、
恵岱別用水組合設立から102年、北竜村土功組合から96年、
北竜土地改良区から62年の歳月が経過し、
幾度となく襲いかかってきた自然災害を含め、様々な悪環境に立ち向かい、
多大なる困難を乗り越えてこられた先人の方々の熱い想いと確固たる意志に
心からの敬意と深い感謝を表します。

今、北竜町が「米どころ・北竜町」として、美味しいお米を生産できるのは、
清らかな水を守り、農土を整備し、人々が繋がっていく環境を築きあげてくださった
多くの先人の方々の測り知れない情熱と努力の賜物であること
そして、今尚、北竜町を守り、支え、北竜町の発展に熱い想いを注いでくださっている
土地改良区の皆様、そしてたくさんの関係者の皆様に
大いなる敬意と感謝と祈りをこめて。。。


明星彰 総務課長  岡部秀文 管理課長  右:近江博信 会計担当理事  近江 会計担当理事・金山 理事長 
左:明星彰 総務課長 中左:岡部秀文 管理課長 中右・右:近江博信 会計担当理事 
水土里ネットほくりゅうの事務所  水土里ネットほくりゅうの事務所  水土里ネットほくりゅうの事務所  水土里ネットほくりゅうの事務所 
水土里ネットほくりゅうの事務所にて(撮影・取材:2013年4月8日・17日)


沿革                                       組織概要    水土里ネットほくりゅう    事業    イベント    関連ページ    Top ▲

1893年(明治26年) 千葉県の吉植庄一郎氏を団長とする移民が入植して、開拓の鍬を下ろして、北竜村が誕生(関連特集記事はこちら
 同年10月 秋田県の資産家・渡辺八右衛門が北海道の開拓を志し、現在の板谷、板谷川端、桜岡、西川、中の岱、共栄、古作、碧水の未開地(928ha)を貸下げ、「渡辺農場」を創立
1897年3月(明治30年) 石川県人である辻孫兵衛ら、17人が渡道し、美葉牛地区へ入植し「開墾委託株式会社雨竜農場」創設
 同年10月 北海道開発庁長官となった岩村通俊の長男、八作が「岩村農場」を創設
1907年(明治40年) 美葉牛第2農場設立し、16戸入植し「炭鉱農場」設立
1909年(明治42年) 恵岱別用水組合設立(渡辺八右衛門組合長)
 同年10月 北海道開発庁長官となった岩村通俊の長男、八作が「岩村農場」を創設
1913年(大正2年) 10戸入植し、「ペンケ御料農場」開設
1914年(大正3年) 北竜村土功組合設立(大正6年認可)
・発起人:加藤松之助氏、北村太一郎氏、高畑豊四郎氏
・初代組合長・真田関次郎氏(大正6年〜大正7年)
・2代組合長・木谷次郎氏(大正7年〜大正10年)
・3代組合長・小林小三郎氏(大正10年〜大正14年)
・4代組合長・北 政清氏(大正14年~昭和18年)
・5代組合長・宮脇与三太郎氏(昭和19年〜昭和21年)
・6代組合長・後藤三男八氏(昭和21年~昭和26年)
1951年(昭和26年) 北竜土地改良区に組織変更
・初代理事長・後藤三男八氏(昭和26年〜昭和27年)
・2代理事長・松原作造氏(昭和27年〜昭和56年)
・3代理事長・松永勇氏(昭和57年〜昭和60年)
・4代理事長・明星昇氏(昭和60年〜昭和61年)
・5代理事長・南波彰氏(昭和61年〜平成6年)
・6代理事長・高橋雄道氏(平成6年〜平成18年)
・7代理事長・金山信幸氏(平成18年〜平成26年)
・8代理事長・近江博信氏(平成26年〜)


恵岱別ダム湖
  恵岱別ダム湖 
自然の恵みを蓄える恵岱別ダム(北竜町)夏・冬

恵岱別ダム(えたいべつだむ)

恵岱別ダムは、雪解け水または雨水をためておき、農耕期間中(5月~10月)、町内約2,300haの農耕地に、農業用水を供給します。水稲栽培に必要な水を存分に供給すると共に、治水により各種施設の災害を防ぐことを目的として、13年の歳月を費やし建設されたダムです。

・工事期間:昭和28年度(1953年度)~昭和42年度(1967年度)
・総事業費:18億3,975万8,000円
・受益地: 北竜町:1,934.7ha、雨竜町:321.2ha、妹背牛町:12.5ha
・集水面積:5,000ha

偉大なる貢献者たち

北政清 氏
北竜土功組合4代組合長
・大正14年:北竜土功組合4代組合長就任
 11期20年 草創期の土功組合の基礎を築く
・昭和2年: 北竜村議会議員3期
・昭和11年:北海道議会議員2期
・昭和21年:衆議院議員に当選(北海道第1区)
・昭和23年:農業協同組合初代組合長理事
・昭和28年:63歳で生涯を閉じる
後藤三男八 氏
北竜土功組合6代組合長
土地改良区初代理事長
・昭和8年:北竜村議会議員3期13年
      土地改良区理事長7年
・昭和22年:北海道議会議員1期4年
・昭和30年:農業協同組合組合長6期18年
・昭和43年:春の叙勲で勲5等端宝章受賞
・昭和46年:北竜町名誉町民に推挙
・昭和48年:農協名誉組合員として推載
       同年6月、享年82歳の生涯を終える
松原作造 氏
土地改良区2代理事長・29年間歴任
土功組合から通算約42年の長きにわたる功績は偉大なるもの
・昭和17年:北竜村会議員1期5年
・昭和24年~26年:北竜村農業協同組合理事
・昭和38年~51年:北竜町農業近代化推進協議会副会長
・昭和41年:北空知土地改良事業促進協議会会長・13年歴任
       北海道土地改良事業団体連合会監事・13年歴任
・昭和43年:北海道農地集団化推進協議会監事・2期6年
・昭和44年:雨竜川中央地区開発期成会副会長・11年歴任
・昭和46年:北竜町名誉町民に推挙
・昭和47年:全国土地改良事業団体連合会会長表彰受賞
・昭和51年:春の叙勲で勲5等端宝章受賞
・昭和52年:特別功労で北海道土地改良事業団体連合会会長表彰
・昭和59年:党勢拡大功労で自民党総裁表彰
・昭和61年:水資源開発功績者として国土省長官の感謝状受賞
・平成元年:享年88歳の偉大なる生涯を閉じ永眠

まさに北竜土地改良区育ての親といえる先覚者の輝かしい栄誉を物語る生涯


「松原作造 氏」の胸像 
「水土里ネットほくりゅう」を見守る「松原作造 氏」の胸像

 碑文「豊湖(恵岱別ダム)参照記事はこちら

恵岱別ダム通水式北竜地区の開拓は、明治26年(1893年)、吉植庄一郎ほか20人が昼なお暗い密林を伐開して畑作にいそしんだことに始まる。
明治44年(1911年)協議の結果、恵岱別用水組合設立、開田1,000haを目標に水利権2,145立法メートル/秒を獲得、造田に着手した。
大正6年に(1917年)は土巧組合の認可があり、流域一帯に豊かな穀倉地帯をつくり上げた。しかし、水田開発が当初の予想を遙かに超え、また、奥地の開発によって源流量減少、年々極度の水不足に悩まされ続けてきた。この行き詰まりを打開し、更に開田をすすめる唯一の方策として立案されたのが、本ダムの建築で、昭和28年(1953年)着工、その後13年の歳月と莫大な国費を費やしてここに完成を見たものである。
もちろん、この大事業完成のかげには、地域住民の熱意と先覚者の指導べんたつと、当局の理解が、渾然として存在したことを忘れてはならない。われわれは、それらの人びとと直接この難工事を担当された技術関係各位に感謝の微意を表するため、この記念碑を建立する。
昭和42年9月8日
土地改良区理事長 松原作造

事業                                       組織概要    水土里ネットほくりゅう    沿革    イベント    関連ページ    Top ▲

・これまでの事業は、国営の恵岱別ダムをはじめとして、各種ダムの建設、国営付帯道営かんがい排水事業、用排水路の整備、道営河川耕作物応急対策事業の頭首工の完備、道営中山間地域総合整備事業など様々なものに着手し、地区における農業生産基盤の整備に大きく貢献しました。

・1988年(昭和63年)の豪雨災害時に受けた被災は甚大で、不眠不休の努力による復旧工事が2ヶ年に渡り続行。その他、数多くの災害時における復旧事業を手掛け、多大なる貢献をしました。

・国営美葉牛地区農地再編整備事業を平成9年に着工し、2004年(平成16年)に完成。

・平成18年から道営中山間地域総合整備事業に取組、2011年(平成23年)完成。

・2011年(平成23年)から基幹水利ストックマネジメント事業(美葉牛線、恵岱別線の農業用排水改良等)の全体計画を策定し、2014年(平成26年)に完成予定。

・加えて2011年から道営経営体育成基盤整備事業北竜・北竜北西・渭の津(雨竜町)に取り組み、2017年(平成29年)に完成予定。


北竜土地改良区水土理ネットほくりゅう 
北竜町・農業用水施設のはたらき(画面をクリックすると別画面で拡大します)


輝かしい業績の数々   輝かしい業績の数々   輝かしい業績の数々   輝かしい業績の数々 
輝かしい業績の数々   輝かしい業績の数々   輝かしい業績の数々   輝かしい業績の数々 
輝かしい業績の数々
左上:二十一世紀土地改良区創造運動・北海道大賞・H24年受賞
(「川はともだち!わんぱく夏まつり」などの地域イベントへの参画、小学校のダム見学、
用水路敷地を利用した植栽活動の実施などに積極的に取り組んだことが高く評価されました)


イベント                                     組織概要    水土里ネットほくりゅう    沿革    事業    関連ページ    Top ▲

水土里ネット(土地改良区)の役割を理解してもらうことを目的として開催し、地域と一体となって取り組めるようPRしています。

第15回 川はともだち・わんぱく夏まつり ・「川はともだち!わんぱく夏まつり」(北竜町商工会青年部主催)に参加。パンフレットを配布し、水土里ネットの役割をPR。改良区のブースで、かき氷の無料提供し、子供たちに大好評。

・地域住民と連携した植栽活動:用水路の脇にベコニア、マリーゴールドなどの花を植栽。

・小・中学生向け講習会:小学校4年生対象に、「水の行方」社会学習の一環として、農業用水を供給する恵岱別ダム(農業専門ダム)の見学を実施。

・景観美化の一環として、用水路敷地にアジサイの植栽(水路を管理していることを示す幟の設置)

・通水式(5月1日)、断水式(9月1日)


関連ページ                                     組織概要    水土里ネットほくりゅう    沿革    事業    イベント    Top ▲

<特集記事> 令和元年 北空知土地改良区運営協議会研修会(北竜町)にて「いのちの源・黒千石大豆」の講演(2019年)
令和元年10月24日(木)14:00〜、北竜町・公民館大ホールにて、「令和元年度 北空知土地改良区運営協議会研修会」が開催されました。
<特集記事> 祝!北竜土地改良区創立100周年・記念祝賀会が開催されました(2016年)
12月1日(木)16:00より、サンフラワーパーク北竜温泉にて、北竜土地改良区創立100週年記念祝賀会が開催されました。
<特集記事> 恵岱別ダム通水式(2013年)
今年は例年にない積雪となり、ダム頂上へと続く道の両脇は、未だ高い残雪の壁。一面に雪で覆われていた湖面の氷も、所々割れ目ができ、湖水が見え始めています。
<特集記事> 第15回 川はともだち・わんぱく夏まつり(2012年)
子供たちを中心に家族みんなで、水に親しんでもらい、水の大切さを知り、魚の生態を身体で実感することを目的としたもの。毎年、海の日に行なわれている事業です。
<特集記事> 恵岱別ダム断水式(2011年)
普段は閉じられている祠には、御米、塩、酒、魚、野菜(大根、人参、きゅうり、トマト)、果物、お菓子などの、五穀豊穣を感謝するお供え物が献上されています。
<特集記事> 恵岱別ダム断水式(2010年)
9月1日、恵岱別(えたいべつ)ダム(北海道北竜町)で「北竜土地改良区断水式」が神前で執り行われました。


リンク集

 土地改良区について  <農林水産省> 土地改良区・土地改良事業団体連合会について
 全国水土里ネット  <全国土地改良事業団体連合会> 新・田舎人フォーラム
 道府県水土里ネットリンク集  <全国土地改良事業団体連合会> リンク集
 水土里ネット北海道  <北海道土地改良事業団体連合会>
 水土里ネット深川  <深川土地改良区>
 水土里ネットちっぷべつ  <秩父別土地改良区>
 土地改良区  <Wikipedia> 土地改良区


◇ 撮影・編集=寺内昇  取材・文=寺内郁子

近江博信 理事長・新年のご挨拶 2017

2016/12/31 12:09 に 寺内昇 が投稿   [ 2016/12/31 12:09 に更新しました ]

2017年1月
「土地改良区」より抜粋
広報ほくりゅう・No.617・2017年1月号


 
北竜土地改良区
近江博信 理事長

新年明けましておめでとうございます。組合員の皆様には、ご家族お揃いにてご健勝で新年を迎えられたことを心よりお喜び申し上げます。日頃より土地改良区の運営、維持管理、並びに事業推進に深いご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

昨年は積雪も少なく、融雪も早く進みました。かんがい期の用水の確保を大変心配しましたが、組合員皆様の通水に対するご理解とご協力により、無事通水を終える事が出来ましたことに心から感謝申し上げます。

さて昨年を顧みますと、特に米にあっては、融雪も早く順調な春作業でありましたが、6月に入り一時不調な天候が続きました。しかし7月以降天候も回復し、作況指数102の発表もあり6年連続の豊作を期待しながら収穫期を迎えました。しかし、いざ収穫が進むと豊作という数値には届かない状況であり、乳白、腹白等、しらたにより調整による目減りもありますが、最終的に平年作以上は確保できたものと思います。しかし、品質においては近年になく素晴らしい、おいしい米が生産されたことは、組合員皆様の日頃の管理努力の成果と敬意を表する次第であります。

年は4月に熊本県、大分県を襲った熊本地震、そして8月下旬には4つの台風が北海道に上陸、接近する事態となりオホーツク、十勝、石狩川、空知川の氾濫により大きな被害を受けました。心からお見舞いを申し上げます。当区としても幾分かの力になればと全国土地改良事業団体連合会を通じて募金活動を行い、一日も早い復旧を願い応援を行ったところで御座います。

次に昨年12月1日に北竜土地改良区創立100周年記念祝賀会を御来賓多数のご列席を頂き開催させていただきました。創立以来、明治、大正、昭和、平成と時が移りこの間農業情勢も大きく変わりました。先人、先輩諸氏が多くの苦難を乗り越え築き上げられた偉業、遺産に心から敬意を表し、今後土地改良区の健全な運営と地域の宝である水、農地を将来に向かって守り地域農業の振興、発展のために努力を新たにするものであります。

今年度の道営土地改良として農地整備事業(経営体育成型)北童北、北童北西、渭の津、北竜南2地区、道営利施設整備事業(基幹水利施設整備型)和地区の継続推進に努めて参りたいと思いますので、事業推進にあたり期成会、組合員皆様のご協力をお願い致します。

近年農業の国際化の進展など農業・農村をめぐる情勢が大きく変化する中で、担い手の更なる経営規模拡大等に向けた、農地の団地化、大区画化、排水改良等、農業生産基盤の整備が強く求められており、予算確保が必須条件であります。

攻めの農業に向けた生産基盤整備の推進に必要な平成29年度農業農村整備事業関係の当初予算をはじめとした予算総額の安定的な確保に向けて、関係機関と連携を図りながら、強力に要請活動を行って参りたいと思います。

最後に昨今の農業を取り巻く環境は依然厳しいものがありますが、今後も施設の効率的な維持管理、経費の節減を目指し、役職員一致協力して努力いたす所存で御座います。組合員皆様の一層のご支援、ご協力をお願い致します。本年も組合員の皆様にとりまして、最良の年になりますよう、更に豊穣の出来秋になりますことを祈念申し上げ新年のご挨拶と致します。


 
冬の恵岱別ダム湖(撮影:2016年12月24日)


近江博信 理事長・新年のご挨拶 2016

2016/01/03 19:14 に 寺内昇 が投稿   [ 2016/01/03 19:15 に更新しました ]

2016年1月
「土地改良区」より抜粋
広報ほくりゅう・No.605・2016年1月号


 
北竜土地改良区
近江博信 理事長

 新年あけましておめでとうございます。
 皆様にはご家族お揃いで、ご健勝で新年を迎えられたことと心よりお喜び申し上げます。日頃より上地改良区の運営、維持管理、並びに事業推進に深いご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

 昨年は積雪も少なく、融雪も早く進みました。更に降雨も少なく濯概期の用水の確保に大変心配しましたが、組合員の皆様の通水に対するご理解とご協力により、無事通水を終えることが出来ました事に心から感謝を申し上げます。

 さて昨年を顧みますと、農作物全般にわたり素晴らしい成果を収めることができました。特に米にあっては、6月下旬から7月上旬にかけての低温により生育が停滞し、不稔の状況によっては、作柄が大きく左右されることが心配されましたが、その後は高温に経過し8月下旬以降の低温による登熟の遅れ、収穫期の長雨、台風の影響もあり収穫作業大変苫労しましたが、5年連続の豊作を記録したことは恵岱別川水系を中心とする力のある水の恩恵と、組合員各位のたゆまぬ営農努力の賜物と深く敬意を表するところであります。

 今年度の道営土地改良事業として基幹水利施設ストマネ和地区、経営体育成基盤整備事業北竜北、北竜北西、渭の津、北竜南2地区の継続推進に努めて参りたいと思いますので事業推進にあたり期成会、組合員のご協力をお願い致します。
 しかし昨年度の予算は、前年対比40%の予算規模となり、事業完了が大幅に遅れる状況にあります。組合員からの強い工事の早期着工の要望、将来に向けてしっかりとした生産基盤を早期に整備するためには予算の確保が必須条件であります。
 平成22年度に半減された上地改良予算の復活と、組合員の負担軽減につながる道が行っているバワーアップ事業の平成28年度以降の制度継続を上部組織と一体となり全力で取り組みたいと思います。

 次に本年は北竜村土功組合設立から100年の記念すべき節目の年を迎えます。多くの先人たちの努力により現在の施設の基盤を築いていただきました。今私たちはそのことに心から感謝と敬意を払いながら次の世代に引き継いていく責務があると思います。本町農業がさらに発展することを願い、記念の事業を計画させていただきたいと思います。

 最後に昨年10月にはTPP自由化交渉が大筋合意されました。政府はTPPをピンチではなく、むしろチャンスだと成果を強調しており、対策についても万全の措置を講じていくと答えていますが、大筋合意をめぐり多くの農家が将来に不安を感じています。将来にわたっての農業の体質強化と営農が継続できる所得の安定対策が長期にわたって示されることを切望する次第であります。

 昨今の農業を取り巻く環境は依然厳しいものがありますが、今後も施設の効率的な維持管理、経費の節減を目指し、役職員一致協力して努力いたす所存で御座いますので、組合員の皆様にとりまして、最良の年になりますよう、更に豊穣の出来秋となりますことを祈念申し上げ新年のご挨拶と致します。


 
北竜町の朝陽


近江博信 理事長・新年度のご挨拶 2015

2015/05/07 14:29 に 寺内昇 が投稿   [ 2015/05/07 14:29 に更新しました ]

2015年5月
「土地改良区」より抜粋
広報ほくりゅう・No.597・2015年5月号


 
北竜土地改良区
近江博信 理事長

 日頃より組合員の皆様には当上地改良区の運営全般、事業推進にご協力とご支援を賜っていますことに対しまして心から感謝とお礼を申し上げます。

 本年は異常ともいえる暖冬で融雪も進みました。山の積雪に頼っている地域にとって、特に7月の冷害危険期の用水の確保が非常に心配であります。適度な降雨に恵まれて、米の生産に欠くことの出来ない安定した用水の確保を願っています。

 さて、今年の国の農業農村整備費は平成27年度当初予算にあっては、前年対比増額予算となりましたが、平成26年度補正予算については大幅な減額予算となりました。公共事業費を大幅削減し、景気対策を含めた地方創生に重きを置いた予算であります。

 当区の道営上地改良事業費も前年対比40%の事業規模であります。今後に於いても関係団体と連携を図り、道営事業の推進と予算獲得に努めて参りたいと思います。平成27年度の事業施行にあたりましては期成会、関係組合員のご協力を宜しくお願い致します。

 来年は北竜村土巧組合設立から100年の記念すべき節目の年を迎えます。先人の想像を絶する努力により現在の基盤があることを忘れてはなりません。先人の苦労に感謝申し上げ、今後本町の農業がさらに発展することを願いささやかな記念の行事を計画させて頂きたいと思います。

 農業をめぐる情勢は依然厳しいものがあり、更に米価の低迷と農家経済も大変厳しい中、本年も事業償還金の増加により賦課金の増額を通常総会で承認いただきましたが、経費の削減、積立金の効率的運用、中心経営体農地集積促進事業に取り組み、組合員の負担軽減に役職員一致協力して努めて参りたいと思いますので特段のご理解をお願い申し上げ挨拶と致します。


 
恵岱別ダム湖


近江博信 理事長・新年のご挨拶 2015

2014/12/31 6:34 に 寺内昇 が投稿   [ 2014/12/31 6:34 に更新しました ]

2015年1月
「土地改良区」より抜粋
広報ほくりゅう・No.593・2015年1月号


 
北竜土地改良区
近江博信 理事長

 新年あけましておめでとうございます。
 皆様にはご家族お揃いで、ご健勝で新年を迎えられたことと心よりお喜び申し上げます。
 日頃より上地改良区の運営、並びに事業推進に深いご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

 昨年は広島県をはじめ全国各地での豪雨等の土砂災害による甚大な被害、更には9月の御嶽山の噴火では多くの犠牲者や行方不明者が出る誠に痛ましい大惨事となりました。被害に遭って亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、被害に遭われた皆様のお見舞いと、地域の一日も早い復興を願うところです。

 さて昨年は春の長期予報が冷夏の予報で大変心配しましたがその予報も見直され、田植え以降、好天に恵まれました。一時交代水の心配もしましたが、組合員の皆様の通水に対するご理解とご協力、7月、8月の適度な降雨により水稲においては作況指数107と4年連続の豊作となり大変喜ばしい次第です。しかし反面、青死米による調整での目減り、米価の下落等、農家経済にとっては厳しい状況でありますが、自然の恵み、関係機関のご支援そして組合員の皆様の営農努力に感謝と敬意を表する次第です。

 現在当区では道営ストマネ事業3地区、道営上地改良事業3地区の事業に取り組んでおり、期成会、組合員のご協力のもと順調に工事が進められています。更に27年度の新規採択として北竜南2地区の施行申請を計画しています。

 さて昨年度より中心経営体農地業積促進事業での通年施行による区画整備が可能となり、約16haの夏期工事を実施しました。今までの春、秋工事と比較して、仕上がり具合に相当な差があると感じました。この制度は作付出来ず収益の得られない圃場に対し助成金が支払われますが、その内、55%は国からの交付金を受けながら、残りの45%は関係する受益者の皆様に負担をお願いするものです。本制度の活用により、今後一層の事業推進を因って参りたいと思っています。この他、道が行っている第4期パワーアップ事業が平成27年度までとなっている事から、この制度の継続を訴えながら制度拡充された農業経営高度化促進事業と併せて組合員の負担軽減につながる様、計画的な上地改良事業推進に努めて参りたいと思います。

 改良区の運営、事業を取り巻く状況は、労務単価と資材費の高騰、消費税の増税、電気料金の再値上げ、道営事業の進捗に伴う事業償還金の負担等、今後の賦課金の推移をみると賦課金の増額をお願いしなければなりません。昨今の食料、農業、農村を取り巻く環境は依然厳しいものがありますが、施設の効率的な維持管理、経費の削減を目指し、役職員一致協力して努力いたす所存でございますので、組合員の皆様の一層のご指導、ご協力をお願い申し上げます。

 本年も組合員の皆様にとりまして最良の年となりますよう、更に豊穣の出来秋となりますことを祈念申し上げ新年のご挨拶と致します。


 
(写真:freepik)


金山信幸 理事長・新年のご挨拶 2014

2014/04/15 1:02 に 寺内昇 が投稿   [ 2014/04/15 1:02 に更新しました ]

2014年1月
「土地改良区」より抜粋
広報ほくりゅう・No.581・2014年1月号


 
北竜土地改良区
金山信幸 理事長

 新年あけましておめでとうございます

 皆様には、ご健勝で新年を迎えられましたことに心よりお喜び申し上げます。
 平素より土地改良区の運営並びに事業推進に深いご理解とご協力を賜っておりますことに心から感謝申し上げます。

 昨年は人言によって春作業や移植作業が遅れ、出来秋の心配をする状況でありました。
 しかしその後は、天候も順調に回復し、水稲においては3年続きの豊作と大きな喜びの年となりました。大自然の恵みと関係機関のご支援、組合員の皆様の営農努力に心から敬意を表したいと存じます。

 さて、懸案であり協議を重ねてきました総会制への移行についてでありますが、ここ数年高齢化、法人化か進み組合員の減少傾向が続いております。土地改良法によって組合員数が200名未満になると総会制にしなければならず昨年11月の臨時総代会にて総会制への議決がなされました。平成26年度からの総会制に向けて円滑に移行されるよう組合員のご理解とご支援をお願い申し上げます。

 近年の気象変動は、地球規模での台風、集中豪雨、豪雪、旱魃等、北海道もその影響を大きく受けているところであり、上地改良工事の進捗にも影響が出ている状況であります。我々が強く要請しております通年での施工が可能な方向で検討されていると聞き、円滑な事業推進がなされるよう期待しているところであります。

 今年度も道営土地改良事業(経営体育成型)であります北竜北・北竜北西・渭の津地区、道営水利施設整備事業(基幹水利施設保全型)であります美葉牛・恵岱別・和地区を継続推進するとともに、今後は北竜南2地区・北竜南1地区を計画推進しているところであります。国、道、町の大きなご支援のもと、農業の持続的安定経営と発展のために計画的な土地改良事業が土地改良区に課せられる役割であります。

 農業をめぐる情勢はいつも厳しいものがあり、環太平洋戦略的連携協定(TPP)や減反廃止等、将来像の見えない不安な問題が山積しておりますが、当区と致しまして今年も継続、新規事業時の推進、各種資金の有効活用と経費の効率的運用を図ってまいります。又、適切なる水利条件の確保、施設の効率的維持管理等、町行政を始め、関係団体のご指導、ご協力をいただき役職員一致協力し組合員の皆様の負託に応えてまいります。

 本年も皆様にとりまして最良の年となりますように、更には豊穣の秋でありますことを祈念し新年のご挨拶と致します。


 
(写真:freepik)


金山信幸 理事長のお話 2013

2014/04/15 1:01 に 寺内昇 が投稿   [ 2014/04/18 20:45 に更新しました ]

2013年4月

金山信幸 理事長 「生産性の向上、食料の源である水、土地基盤の整備をしながら、食料生産の大元を担っているのが、土地改良区の役目です。
誇りと自負心をもって仕事をしています。

『我田引水』という格言は、『自分の田んぼにだけ水を引くな』ということです。
つまり、農業生産においては、水は常に皆で分けあって、協力しながら米づくりをしていくという精神が、根底にあります。

そして、米づくりに付帯することは沢山あります。たとえば、酒、焼酎醤油づくりなどです。さらに、藁の堆肥、蓑 草鞋、帽子などもあり、これらは今日まで伝えられています。こうした農業に付帯する様々なことは、農業の歴史、そして日本の歴史そのものを物語っているのです。

今後、水土里ネットほくりゅうでは、総額80億円の大きな事業を展開します。ここ4~5年が事業のピークとなり、区画整備、暗渠排水、用排水施設など毎年10億円以上の事業を行なっています。今回の大型事業が完成するまでは、10年後くらい先になる予定です。

土地改良事業というのは、ここで終わりということはなく、農業が存在する限り、農業生産には欠かせない事業です。
常に考えていることは、ひとつひとつの事業に心血を注ぎ完成させ、次世代に引き渡すということです」

(取材:2014年4月14日・金山信幸さん関連記事はこちら) 


※ 「水土里ネットほくりゅう」紹介ページ作成時にインタビュー
◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子

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