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水土里ネットほくりゅう
〒078-2512 北海道雨竜郡北竜町和11−1(
地図)
Tel:0164-34-2311 Fax:0164-34-2312
(2016年12月5日更新)
愛称 |
水土里ネットほくりゅう(みどりねっとほくりゅう)
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組織名称
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北竜土地改良区(ほくりゅうとちかいりょうく) |
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Hokuryu Land Improvement District
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所在地
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北海道雨竜郡北竜町11−1 合同庁舎2F (〒 078-2512)地図
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電話 / FAX |
0164-34-2311 / 0164-34-2312
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設立 |
1951年(昭和26年) |
理事長 |
近江 博信(おうみ ひろのぶ) |
組合員数 |
222名(2013年4月1日現在) |
職員数 |
8名、土地連からの出向者1名 |
事業費総額 |
500,226千円(平成26年度収入合計) |
事業内容 |
土地改良区は、農業生産の基盤の整備及び開発を図り、農業生産性の向上、拡大を図り、農業構造の改善に努めることを目的とします。
農業に必要な用水を確保するための水源の確保、用水路の整備・管理、農地からの排水路の整備・管理。さらに、自然環境や美しいふるさとの風景を守るために努力を続けています。
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水土里ネットほくりゅう・組織図 2016(広報ほくりゅう N0.609より引用)
土地改良区とは、水と農の豊かな地域環境を守っていくために、水利施設の管理、土地の整備等を多面的に行なっている組織です。
日本全土に張り巡らされた40万kmにも及ぶ水路網は地球10周分。全国には、約7,000の土地改良区が存在し、その用排水路の約7割を土地改良区が管理しています。
2002年から採用されている土地改良区の愛称「水土里ネット」は、「水(用水)」と「土(土地)」と「里(生活空間、環境)」が、繋がっていくこと(ネット)を意味するもので、新しい地域づくりを目指して「21世紀土地改良創造運動」の取り組みが進んでいます。
▶ 近江博信 理事長のお話
第8代・近江博信 理事長(おうみひろのぶ・62歳)にお話を伺いました。
水土里ネット(土地改良区)は、農業用水路の管理や農地の整備を行うことを目的とし、地域農業振興のための事業を行っています。
私は、26歳の時父が亡くなり、それ以来農業一筋の生活です。
水土里ネットほくりゅうでは、会計理事、理事長代理を務め、この度、平成26年(2014年)2月24日より水土里ネットほくりゅう・理事長に就任いたしました。
今年度も昨年度に引き続き、道営土地改良事業である北竜北・北竜北西・渭の津地区、さらに、道営水利施設整備事業である美葉牛・恵岱別・和地区の事業を推進して参ります。また今後、北竜南2地区・北竜南1地区の事業も展開していきます。
北竜町は、基幹産業が農業であり、水稲がメインの町です。
土地改良整備事業を進め、若い人々がずっと農業をやっていける基盤を築くことが私達の役目です。
農業を取り巻く世の中の状況は厳しく、様々な問題を抱えながら事業を展開しなければなりません。国・道・町の多大なるご支援を戴きながら、慎重に丁寧に、そして地域農業の発展のために全力で取り組んでいきたいと思います。
今春も田植えが無事に終了し、良い天候で,豊穣の秋を迎えられますことを心より願っております。
北竜町の開町121年を迎え、
恵岱別用水組合設立から102年、北竜村土功組合から96年、
北竜土地改良区から62年の歳月が経過し、
幾度となく襲いかかってきた自然災害を含め、様々な悪環境に立ち向かい、
多大なる困難を乗り越えてこられた先人の方々の熱い想いと確固たる意志に
心からの敬意と深い感謝を表します。
今、北竜町が「米どころ・北竜町」として、美味しいお米を生産できるのは、
清らかな水を守り、農土を整備し、人々が繋がっていく環境を築きあげてくださった
多くの先人の方々の測り知れない情熱と努力の賜物であること
そして、今尚、北竜町を守り、支え、北竜町の発展に熱い想いを注いでくださっている
土地改良区の皆様、そしてたくさんの関係者の皆様に
大いなる敬意と感謝と祈りをこめて。。。
左:明星彰 総務課長 中左:岡部秀文 管理課長 中右・右:近江博信 会計担当理事
水土里ネットほくりゅうの事務所にて(撮影・取材:2013年4月8日・17日)
1893年(明治26年) |
千葉県の吉植庄一郎氏を団長とする移民が入植して、開拓の鍬を下ろして、北竜村が誕生(関連特集記事はこちら) |
同年10月 |
秋田県の資産家・渡辺八右衛門が北海道の開拓を志し、現在の板谷、板谷川端、桜岡、西川、中の岱、共栄、古作、碧水の未開地(928ha)を貸下げ、「渡辺農場」を創立 |
1897年3月(明治30年) |
石川県人である辻孫兵衛ら、17人が渡道し、美葉牛地区へ入植し「開墾委託株式会社雨竜農場」創設 |
同年10月 |
北海道開発庁長官となった岩村通俊の長男、八作が「岩村農場」を創設 |
1907年(明治40年) |
美葉牛第2農場設立し、16戸入植し「炭鉱農場」設立
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1909年(明治42年) |
恵岱別用水組合設立(渡辺八右衛門組合長) |
同年10月 |
北海道開発庁長官となった岩村通俊の長男、八作が「岩村農場」を創設 |
1913年(大正2年) |
10戸入植し、「ペンケ御料農場」開設
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1914年(大正3年) |
北竜村土功組合設立(大正6年認可)
・発起人:加藤松之助氏、北村太一郎氏、高畑豊四郎氏
・初代組合長・真田関次郎氏(大正6年〜大正7年)
・2代組合長・木谷次郎氏(大正7年〜大正10年)
・3代組合長・小林小三郎氏(大正10年〜大正14年)
・4代組合長・北 政清氏(大正14年~昭和18年)
・5代組合長・宮脇与三太郎氏(昭和19年〜昭和21年)
・6代組合長・後藤三男八氏(昭和21年~昭和26年) |
1951年(昭和26年) |
北竜土地改良区に組織変更
・初代理事長・後藤三男八氏(昭和26年〜昭和27年)
・2代理事長・松原作造氏(昭和27年〜昭和56年)
・3代理事長・松永勇氏(昭和57年〜昭和60年)
・4代理事長・明星昇氏(昭和60年〜昭和61年)
・5代理事長・南波彰氏(昭和61年〜平成6年)
・6代理事長・高橋雄道氏(平成6年〜平成18年)
・7代理事長・金山信幸氏(平成18年〜平成26年)
・8代理事長・近江博信氏(平成26年〜) |
自然の恵みを蓄える恵岱別ダム(北竜町)夏・冬
▶ 恵岱別ダム(えたいべつだむ)
恵岱別ダムは、雪解け水または雨水をためておき、農耕期間中(5月~10月)、町内約2,300haの農耕地に、農業用水を供給します。水稲栽培に必要な水を存分に供給すると共に、治水により各種施設の災害を防ぐことを目的として、13年の歳月を費やし建設されたダムです。
・工事期間:昭和28年度(1953年度)~昭和42年度(1967年度)
・総事業費:18億3,975万8,000円
・受益地: 北竜町:1,934.7ha、雨竜町:321.2ha、妹背牛町:12.5ha
・集水面積:5,000ha
偉大なる貢献者たち
北政清 氏
北竜土功組合4代組合長 |
・大正14年:北竜土功組合4代組合長就任
11期20年 草創期の土功組合の基礎を築く
・昭和2年: 北竜村議会議員3期
・昭和11年:北海道議会議員2期
・昭和21年:衆議院議員に当選(北海道第1区)
・昭和23年:農業協同組合初代組合長理事
・昭和28年:63歳で生涯を閉じる
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後藤三男八 氏
北竜土功組合6代組合長
土地改良区初代理事長
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・昭和8年:北竜村議会議員3期13年
土地改良区理事長7年
・昭和22年:北海道議会議員1期4年
・昭和30年:農業協同組合組合長6期18年
・昭和43年:春の叙勲で勲5等端宝章受賞
・昭和46年:北竜町名誉町民に推挙
・昭和48年:農協名誉組合員として推載
同年6月、享年82歳の生涯を終える
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松原作造 氏
土地改良区2代理事長・29年間歴任
土功組合から通算約42年の長きにわたる功績は偉大なるもの |
・昭和17年:北竜村会議員1期5年
・昭和24年~26年:北竜村農業協同組合理事
・昭和38年~51年:北竜町農業近代化推進協議会副会長
・昭和41年:北空知土地改良事業促進協議会会長・13年歴任
北海道土地改良事業団体連合会監事・13年歴任
・昭和43年:北海道農地集団化推進協議会監事・2期6年
・昭和44年:雨竜川中央地区開発期成会副会長・11年歴任
・昭和46年:北竜町名誉町民に推挙
・昭和47年:全国土地改良事業団体連合会会長表彰受賞
・昭和51年:春の叙勲で勲5等端宝章受賞
・昭和52年:特別功労で北海道土地改良事業団体連合会会長表彰
・昭和59年:党勢拡大功労で自民党総裁表彰
・昭和61年:水資源開発功績者として国土省長官の感謝状受賞
・平成元年:享年88歳の偉大なる生涯を閉じ永眠
まさに北竜土地改良区育ての親といえる先覚者の輝かしい栄誉を物語る生涯
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「水土里ネットほくりゅう」を見守る「松原作造 氏」の胸像
▶ 碑文「豊湖」(恵岱別ダム)参照記事はこちら
北竜地区の開拓は、明治26年(1893年)、吉植庄一郎ほか20人が昼なお暗い密林を伐開して畑作にいそしんだことに始まる。
明治44年(1911年)協議の結果、恵岱別用水組合設立、開田1,000haを目標に水利権2,145立法メートル/秒を獲得、造田に着手した。
大正6年に(1917年)は土巧組合の認可があり、流域一帯に豊かな穀倉地帯をつくり上げた。しかし、水田開発が当初の予想を遙かに超え、また、奥地の開発によって源流量減少、年々極度の水不足に悩まされ続けてきた。この行き詰まりを打開し、更に開田をすすめる唯一の方策として立案されたのが、本ダムの建築で、昭和28年(1953年)着工、その後13年の歳月と莫大な国費を費やしてここに完成を見たものである。
もちろん、この大事業完成のかげには、地域住民の熱意と先覚者の指導べんたつと、当局の理解が、渾然として存在したことを忘れてはならない。われわれは、それらの人びとと直接この難工事を担当された技術関係各位に感謝の微意を表するため、この記念碑を建立する。
昭和42年9月8日
土地改良区理事長 松原作造
・これまでの事業は、国営の恵岱別ダムをはじめとして、各種ダムの建設、国営付帯道営かんがい排水事業、用排水路の整備、道営河川耕作物応急対策事業の頭首工の完備、道営中山間地域総合整備事業など様々なものに着手し、地区における農業生産基盤の整備に大きく貢献しました。
・1988年(昭和63年)の豪雨災害時に受けた被災は甚大で、不眠不休の努力による復旧工事が2ヶ年に渡り続行。その他、数多くの災害時における復旧事業を手掛け、多大なる貢献をしました。
・国営美葉牛地区農地再編整備事業を平成9年に着工し、2004年(平成16年)に完成。
・平成18年から道営中山間地域総合整備事業に取組、2011年(平成23年)完成。
・2011年(平成23年)から基幹水利ストックマネジメント事業(美葉牛線、恵岱別線の農業用排水改良等)の全体計画を策定し、2014年(平成26年)に完成予定。
・加えて2011年から道営経営体育成基盤整備事業北竜・北竜北西・渭の津(雨竜町)に取り組み、2017年(平成29年)に完成予定。
北竜町・農業用水施設のはたらき(画面をクリックすると別画面で拡大します)
輝かしい業績の数々
左上:二十一世紀土地改良区創造運動・北海道大賞・H24年受賞
(「川はともだち!わんぱく夏まつり」などの地域イベントへの参画、小学校のダム見学、
用水路敷地を利用した植栽活動の実施などに積極的に取り組んだことが高く評価されました)
水土里ネット(土地改良区)の役割を理解してもらうことを目的として開催し、地域と一体となって取り組めるようPRしています。
・「川はともだち!わんぱく夏まつり」(北竜町商工会青年部主催)に参加。パンフレットを配布し、水土里ネットの役割をPR。改良区のブースで、かき氷の無料提供し、子供たちに大好評。
・地域住民と連携した植栽活動:用水路の脇にベコニア、マリーゴールドなどの花を植栽。
・小・中学生向け講習会:小学校4年生対象に、「水の行方」社会学習の一環として、農業用水を供給する恵岱別ダム(農業専門ダム)の見学を実施。
・景観美化の一環として、用水路敷地にアジサイの植栽(水路を管理していることを示す幟の設置)
・通水式(5月1日)、断水式(9月1日)
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<特集記事> 令和元年 北空知土地改良区運営協議会研修会(北竜町)にて「いのちの源・黒千石大豆」の講演(2019年)
令和元年10月24日(木)14:00〜、北竜町・公民館大ホールにて、「令和元年度 北空知土地改良区運営協議会研修会」が開催されました。
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<特集記事> 祝!北竜土地改良区創立100周年・記念祝賀会が開催されました(2016年)
12月1日(木)16:00より、サンフラワーパーク北竜温泉にて、北竜土地改良区創立100週年記念祝賀会が開催されました。
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<特集記事> 恵岱別ダム通水式(2013年)
今年は例年にない積雪となり、ダム頂上へと続く道の両脇は、未だ高い残雪の壁。一面に雪で覆われていた湖面の氷も、所々割れ目ができ、湖水が見え始めています。
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<特集記事> 第15回 川はともだち・わんぱく夏まつり(2012年)
子供たちを中心に家族みんなで、水に親しんでもらい、水の大切さを知り、魚の生態を身体で実感することを目的としたもの。毎年、海の日に行なわれている事業です。
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<特集記事> 恵岱別ダム断水式(2011年)
普段は閉じられている祠には、御米、塩、酒、魚、野菜(大根、人参、きゅうり、トマト)、果物、お菓子などの、五穀豊穣を感謝するお供え物が献上されています。
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<特集記事> 恵岱別ダム断水式(2010年)
9月1日、恵岱別(えたいべつ)ダム(北海道北竜町)で「北竜土地改良区断水式」が神前で執り行われました。
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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子