2013年5月3日(金)
5月1日(水)、平成25年度北竜土地改良区通水式(金山信幸 理事長)が、15:30より、恵岱別(えたいべつ)ダムにて厳粛に執り行われました。
▶ 玉串奉奠
▶ 恵岱別ダム
恵岱別ダムは、雪解け水または雨水をためておき、農耕期間中(5月~10月)、町内約2,300haの農耕地に、農業用水を供給します。水稲栽培に必要な水を存分に供給すると共に、治水により各種施設の災害を防ぐことを目的として、13年の歳月を費やし建設されたダムです。 ・工事期間:昭和28年度(1953年度)~昭和42年度(1967年度) ・総事業費:18億3,975万8,000円 ・受益地: 北竜町:1,934.7ha、雨竜町:321.2ha、妹背牛町:12.5ha ・集水面積:5,000ha ▶ 記念碑「豊湖」(引用:『北竜土地改良区史』平成13年11月3日発行) ・碑石の文字「豊湖」:元自治大臣兼国家公安委員長、衆議院・篠田弘作 議員の揮毫(きごう) ・台:白御影石、碑:黒御影石 ・碑文:土地改良区・松原作造 理事長 ・賛辞:北竜町・森正一 町長 ▷ 碑文「豊湖」
「北竜地区の開拓は、明治26年(1893年)、吉植庄一郎ほか20人が昼なお暗い密林を伐開して畑作にいそしんだことに始まる。 明治44年(1911年)協議の結果、恵岱別用水組合設立、開田1,000haを目標に水利権2,145立法メートル/秒を獲得、造田に着手した。 大正6年に(1917年)は土巧組合の認可があり、流域一帯に豊かな穀倉地帯をつくり上げた。しかし、水田開発が当初の予想を遙かに超え、また、奥地の開発によって源流量減少、年々極度の水不足に悩まされ続けてきた。この行き詰まりを打開し、更に開田をすすめる唯一の方策として立案されたのが、本ダムの建築で、昭和28年(1953年)着工、その後13年の歳月と莫大な国費を費やしてここに完成を見たものである。 もちろん、この大事業完成のかげには、地域住民の熱意と先覚者の指導べんたつと、当局の理解が、渾然として存在したことを忘れてはならない。 われわれは、それらの人びとと直接この難工事を担当された技術関係各位に感謝の微意を表するため、この記念碑を建立する。 昭和42年9月8日
土地改良区理事長 松原作造」 ▷ 賛辞
「宿願のダムここに成る。今に見るこの偉容。やがて知る無限の恩恵。洪水を整え美田を潤し、町民に豊かな憩いを与える悠久たる希望の象徴。われわれは、これを『豊湖』と称し讃えたい。 多年に亘る関係各位の熱意と努力に満腔の謝意を捧げつつ、われらはこの偉業完成に応え、和衷協力一致団結し、本町発展に最善を尽さんことを誓いたい。 昭和42年9月8日
北竜町長 森正一」
暑寒別連峰を望み、悠久の水を湛える「豊湖」・恵岱別ダム。
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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子
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