近江博信 理事長・新年のご挨拶 2016

2016/01/03 19:14 に 寺内昇 が投稿   [ 2016/01/03 19:15 に更新しました ]
2016年1月
「土地改良区」より抜粋
広報ほくりゅう・No.605・2016年1月号


 
北竜土地改良区
近江博信 理事長

 新年あけましておめでとうございます。
 皆様にはご家族お揃いで、ご健勝で新年を迎えられたことと心よりお喜び申し上げます。日頃より上地改良区の運営、維持管理、並びに事業推進に深いご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

 昨年は積雪も少なく、融雪も早く進みました。更に降雨も少なく濯概期の用水の確保に大変心配しましたが、組合員の皆様の通水に対するご理解とご協力により、無事通水を終えることが出来ました事に心から感謝を申し上げます。

 さて昨年を顧みますと、農作物全般にわたり素晴らしい成果を収めることができました。特に米にあっては、6月下旬から7月上旬にかけての低温により生育が停滞し、不稔の状況によっては、作柄が大きく左右されることが心配されましたが、その後は高温に経過し8月下旬以降の低温による登熟の遅れ、収穫期の長雨、台風の影響もあり収穫作業大変苫労しましたが、5年連続の豊作を記録したことは恵岱別川水系を中心とする力のある水の恩恵と、組合員各位のたゆまぬ営農努力の賜物と深く敬意を表するところであります。

 今年度の道営土地改良事業として基幹水利施設ストマネ和地区、経営体育成基盤整備事業北竜北、北竜北西、渭の津、北竜南2地区の継続推進に努めて参りたいと思いますので事業推進にあたり期成会、組合員のご協力をお願い致します。
 しかし昨年度の予算は、前年対比40%の予算規模となり、事業完了が大幅に遅れる状況にあります。組合員からの強い工事の早期着工の要望、将来に向けてしっかりとした生産基盤を早期に整備するためには予算の確保が必須条件であります。
 平成22年度に半減された上地改良予算の復活と、組合員の負担軽減につながる道が行っているバワーアップ事業の平成28年度以降の制度継続を上部組織と一体となり全力で取り組みたいと思います。

 次に本年は北竜村土功組合設立から100年の記念すべき節目の年を迎えます。多くの先人たちの努力により現在の施設の基盤を築いていただきました。今私たちはそのことに心から感謝と敬意を払いながら次の世代に引き継いていく責務があると思います。本町農業がさらに発展することを願い、記念の事業を計画させていただきたいと思います。

 最後に昨年10月にはTPP自由化交渉が大筋合意されました。政府はTPPをピンチではなく、むしろチャンスだと成果を強調しており、対策についても万全の措置を講じていくと答えていますが、大筋合意をめぐり多くの農家が将来に不安を感じています。将来にわたっての農業の体質強化と営農が継続できる所得の安定対策が長期にわたって示されることを切望する次第であります。

 昨今の農業を取り巻く環境は依然厳しいものがありますが、今後も施設の効率的な維持管理、経費の節減を目指し、役職員一致協力して努力いたす所存で御座いますので、組合員の皆様にとりまして、最良の年になりますよう、更に豊穣の出来秋となりますことを祈念申し上げ新年のご挨拶と致します。


 
北竜町の朝陽