近江博信 理事長・新年のご挨拶 2015

2014/12/31 6:34 に 寺内昇 が投稿   [ 2014/12/31 6:34 に更新しました ]
2015年1月
「土地改良区」より抜粋
広報ほくりゅう・No.593・2015年1月号


 
北竜土地改良区
近江博信 理事長

 新年あけましておめでとうございます。
 皆様にはご家族お揃いで、ご健勝で新年を迎えられたことと心よりお喜び申し上げます。
 日頃より上地改良区の運営、並びに事業推進に深いご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

 昨年は広島県をはじめ全国各地での豪雨等の土砂災害による甚大な被害、更には9月の御嶽山の噴火では多くの犠牲者や行方不明者が出る誠に痛ましい大惨事となりました。被害に遭って亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、被害に遭われた皆様のお見舞いと、地域の一日も早い復興を願うところです。

 さて昨年は春の長期予報が冷夏の予報で大変心配しましたがその予報も見直され、田植え以降、好天に恵まれました。一時交代水の心配もしましたが、組合員の皆様の通水に対するご理解とご協力、7月、8月の適度な降雨により水稲においては作況指数107と4年連続の豊作となり大変喜ばしい次第です。しかし反面、青死米による調整での目減り、米価の下落等、農家経済にとっては厳しい状況でありますが、自然の恵み、関係機関のご支援そして組合員の皆様の営農努力に感謝と敬意を表する次第です。

 現在当区では道営ストマネ事業3地区、道営上地改良事業3地区の事業に取り組んでおり、期成会、組合員のご協力のもと順調に工事が進められています。更に27年度の新規採択として北竜南2地区の施行申請を計画しています。

 さて昨年度より中心経営体農地業積促進事業での通年施行による区画整備が可能となり、約16haの夏期工事を実施しました。今までの春、秋工事と比較して、仕上がり具合に相当な差があると感じました。この制度は作付出来ず収益の得られない圃場に対し助成金が支払われますが、その内、55%は国からの交付金を受けながら、残りの45%は関係する受益者の皆様に負担をお願いするものです。本制度の活用により、今後一層の事業推進を因って参りたいと思っています。この他、道が行っている第4期パワーアップ事業が平成27年度までとなっている事から、この制度の継続を訴えながら制度拡充された農業経営高度化促進事業と併せて組合員の負担軽減につながる様、計画的な上地改良事業推進に努めて参りたいと思います。

 改良区の運営、事業を取り巻く状況は、労務単価と資材費の高騰、消費税の増税、電気料金の再値上げ、道営事業の進捗に伴う事業償還金の負担等、今後の賦課金の推移をみると賦課金の増額をお願いしなければなりません。昨今の食料、農業、農村を取り巻く環境は依然厳しいものがありますが、施設の効率的な維持管理、経費の削減を目指し、役職員一致協力して努力いたす所存でございますので、組合員の皆様の一層のご指導、ご協力をお願い申し上げます。

 本年も組合員の皆様にとりまして最良の年となりますよう、更に豊穣の出来秋となりますことを祈念申し上げ新年のご挨拶と致します。


 
(写真:freepik)