2013年4月
「生産性の向上、食料の源である水、土地基盤の整備をしながら、食料生産の大元を担っているのが、土地改良区の役目です。
誇りと自負心をもって仕事をしています。
『我田引水』という格言は、『自分の田んぼにだけ水を引くな』ということです。
つまり、農業生産においては、水は常に皆で分けあって、協力しながら米づくりをしていくという精神が、根底にあります。
そして、米づくりに付帯することは沢山あります。たとえば、酒、焼酎醤油づくりなどです。さらに、藁の堆肥、蓑 草鞋、帽子などもあり、これらは今日まで伝えられています。こうした農業に付帯する様々なことは、農業の歴史、そして日本の歴史そのものを物語っているのです。
今後、水土里ネットほくりゅうでは、総額80億円の大きな事業を展開します。ここ4~5年が事業のピークとなり、区画整備、暗渠排水、用排水施設など毎年10億円以上の事業を行なっています。今回の大型事業が完成するまでは、10年後くらい先になる予定です。
土地改良事業というのは、ここで終わりということはなく、農業が存在する限り、農業生産には欠かせない事業です。
常に考えていることは、ひとつひとつの事業に心血を注ぎ完成させ、次世代に引き渡すということです」
※ 「水土里ネットほくりゅう」紹介ページ作成時にインタビュー
◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子
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