2015年2月9日(月)
1月31日(土)、雪混じりの風がとても冷たい寒い1日となった日、大阪府羽曳野市(はびきのし)のスーパーマーケット・サンプラザ羽曳が丘(はびきがおか)店にて、北竜町ご当地戦隊ヒーロー「アグリファイターノースドラゴン」ヒーローショーが開催されました。
(株)サンプラザ(山口力 代表取締役社長・本部:堺市)は、大阪府内などに32店舗を展開するスーパーマーケットです。
北竜町からは、チームノースドラゴン(松永尊 代表)のメンバー他、JAきたそらち・北清裕邦 北竜地区代表理事(チームノースドラゴン後援会・会長)、そして公務ご多忙の中、佐野豊町長が東京出張から帰町の途中で応援に駆けつけました。
・参加メンバー(敬称略):
<チームノースドラゴン(メンバー参照)>
松永尊(33歳)、高木真樹(38歳)、後藤敦(38歳)、小松修(31歳)、渡辺隼斗(29歳)、
伊藤守恭(28歳)、出口雄大(25歳)、北島和也(24歳)、川村雄太(23歳)、善岡竜也(22歳)、
<北竜町地域おこし協力隊員> 中井啓介(42歳)
スーパーマーケット・サンプラザ羽曳が丘(はびきがおか)店
北竜町・佐野豊 町長、サンプラザ・山口力 社長、
サンプラザ羽曳が丘店・松尾知尚 統括店長、ノースドラゴン一同
▶ アグリファイター ノースドラゴン・ヒーローショー
北竜町産米「ひまわりライス」のPRを目的としたもので、店内で1日3ステージ(11時、14時、16時)が催されました。
アグリファイター・ノースドラゴン ヒーローショーのポスター
アグリファイター・ノースドラゴンは、JAきたそらち青年部北竜支部、北竜町商工会青年部、北竜町役場などの青年たちが協力し、自ら町や町の農産物をPRしたいと、2013年2月に誕生。現在の登録メンバーは55名。
2014年には、ノースドラゴンを応援しようと後援会が発足。個人50名、21法人が会員になっています。
アグリファイターノースドラゴン
ノースドラゴンは、太陽(ドラゴイエロー)、水(ドラゴブルー)、土(ドラゴブラウン)をイメージし、病害虫や雑草が進化した悪党達に戦いを挑んでいく戦隊ヒーロー。ショーを通じてお米の大切さを理解してもらい、食べものから「命を頂く」ことへの感謝の心を子どもたちに伝えます。
ショーの舞台は、当初、店舗前広場(駐輪場)を予定。しかし、雪が降りだしたので、急遽店内に変更。玄関前のエントランススペースが舞台となりました。
午前中の最初のステージは、突然現れた戦隊ヒーローたちにおっかなびっくり!
セカンドステージは、親子で興味津々!!
お客さんが増えてきたラストステージになると、
ヒーローたちのアクションを真似て、体ごと熱く声援を送る子どもたち!!!
狭いスペースながらも、熱意あふれるアクションが次々と繰り広げられました。北竜一博士に扮する高木真樹さん(JAきたそらち北竜支所営農課)が、先ずクイズ形式でお米に関する問いかけです。
北竜一博士(高木真樹さん)からのクイズ
Q:皆が食べているお米は成長した稲のどの部分になると思いますか?
① 種 ② 穂 ③ 根っこ <答え:① 種>
Q:稲が育つのに必ず必要なものはどれでしょうか?
① 虫・雑草・土 ② 風・すずめ・水 ③ 太陽・水・土 <答え:③ 太陽・水・土>
お父さんもお母さん達も手を挙げて。真剣に答えていました。
「1番が正解だと思う人は手を挙げて!」「はーい!」
JAきたそらち青年部北竜支部の後藤敦さん(38歳)が操作するプロ並みの効果音が、
キレのいいアクションと噛み合って、迫力あるショーが繰り広げられます。
そしてショーが始まり、ノースドラゴンと悪党(カメムシ男爵・ノビエたち)との熱いバトル! ビシッ!バシッ! パンチやキックが炸裂!!!
子どもたちもパンチに合わせ ビシッ!バシッ!
カメムシ男爵のパンチに倒れそうになったノースドラゴン達に
「がんばれや〜! 負けたらあかんで〜!」
と、子ども達の熱い声援!
ノースドラゴンと悪党(カメムシ男爵・ノビエたち)との熱いバトル
スリーエレメントキック(太陽・水・土のパワー)
「ノースドラゴン、カッコイイ! 楽しかった~♬」
「でもあんなに戦ったのに、最後はノーズドラゴンと悪者は仲良くなるんだね~」
と、素直な子どもたちの声。。。
世の中のすべてが、良い物と悪い物が戦いながらも、
共に補いあい、共存しあって存在している命の循環・・・
そんな感覚が、子どもたちの心にすぅーーっと染みこんでいった瞬間でした。
ヒーロー達と握手し、ノースドラゴンの絵柄のシールと、お米のプレゼントをもらってニコニコ笑顔!!!
ひまわりライスの2合入パックを配るノースドラゴン
ひまわりライスの2合入りパック/表(左)・裏(右)
日本一のひまわりを誇る北竜町のお米「ひまわりライス」は農薬を半分に抑えて生産されたお米。
食べて美味しい体にやさしい「ひまわりライス」家族みんなで召し上がれ。
ショーの終わりに、
「ノースドラゴンがバッドクラップという悪者と戦うように、
農家も雑草や病害虫と戦って、美味しいお米を栽培しています。
ご飯を食べる時の『いただきます』という言葉には、
動物・魚・植物などすべての命に対する意味が込められています。
ご飯を食べる時は、この命を頂く感謝の気持ちを大切にしてくださね」
と語る、北竜一博士の熱いまなざしが、子どもたちに注がれました。
北竜一博士からのメッセージ
そして、一緒に見ていたお母さんから、
「皆さんのメッセージは、しっかりと届きましたよ ありがとう!」と、
心にジーンとしみるような嬉しいお言葉を戴きました。
▶ 北竜町「ひまわりライス」のPR
JAきたそらち青年部北竜支部の農業青年の皆さん
北竜町ひまわりライス・ななつぼし
ヒーローショーの合間には、メンバー総出で、北竜町「ひまわりライス」の販売促進PR。ひまわりライス(ななつぼし)を炊いて、ミニおにぎりの試食をお客様におすすめし、美味しさをアピール!
ひまわりライスは、トレーサビリティが担保されている安心なお米であること(生産情報公表農業JAS規格)を
丁寧に説明するJAきたそらち・北清裕邦 北竜地区代表理事
「ひまわりライス(ななつぼし)」のお米を購入されたお客様の橋本英三さん(77歳)は、
「妻の出身地が北海道中標津町ということもあり、北竜町産のお米を食べてみたところ美味しくて気に入りました。
ひまわりライスをいつも購入しています」
と、嬉しいお言葉です。
橋本英三さん(77歳)
▶ チーム・ノースドラゴン・松永尊 代表(32歳)の感想
「ショーをやっていて、こどもたちの笑顔や喜びが直に伝わってきたので、
やってよかったと思いました。
また、ミニおにぎりを試食してもらったお客様はもちろんのこと、
販売している店員の方にも『美味しいね』というお言葉を戴いたときは、
心から嬉しく思いました。
いつもは出荷して終わりですが、こうして遠くまで足を運び、
沢山の方々の声が直接聞けることは、
農業をしていく上で、これからの大きな励みになります。
今回のショーやお米の販売活動により、
このような大変貴重な体験ができたことを心から感謝いたします。
農業をやっていて良かったと実感しました」
と、力強く話す松永さん。これからの北竜町の農業を担う頼もしい若者たちです。
ひまわりライスをPRするイモチキング
サンプラザ羽曳が丘店の向かいにある道の駅・道の駅「しらとりの郷・羽曳野」
でノースドラゴンショーをPRするノースドラゴン達
▶(株)サンプラザと「ひまわりライス」との出会い
(株)サンプラザ(山口力 代表取締役社長・本部:堺市)は、1950年(昭和25年)創業(ホームページ)。
64年の長い歴史を持ち、大阪府に31店舗・奈良県に1店舗、従業員2,200人、売上高340億円(2011年度)を誇るスーパーマーケットです。
サンプラザ羽曳が丘店(大阪府羽曳野市)
佐野豊町長が(株)サンプラザと「ひまわりライス」との出会いについて話して下さいました。
(株)サンプラザと北竜町産米との出会いは、5年程前、先代の山口利昭社長のとき。山口利昭社長は北海道大学農学部卒業で、北海道で開かれた同窓会に参加されました。
懇談中「これから、ホクレンの特A米である当麻町のお米を調査しに行く予定」と話したところ、当時の北海道有機農業研究協議会・木村宏会長から、「北海道のおいしい米は、当麻町産だけではないよ。北竜町が美味しいお米をつくっているよ」と勧められたのです。
そこで、山口利昭社長はJAきたそらち北竜支所(北竜町)へと向かいました。北竜町で「ひまわりライス」を気に入った山口利昭社長は、すぐにお米の取引を決定。それ以来、北竜町減農薬栽培米「ひまわりライス」の取引が続いています。
JAきたそらち北竜支所(大久保浩隆 支所長)によると、2014年度産米の出荷は約300トンとのことです。
「北竜町民が心を込めて栽培している『ひまわりライス』が、安全・安心な食べものとして、全国に出荷されていることは、大変喜ばしいことです。そして、これからも、町の青年達が一緒になって活動しているノースドラゴンが、北竜町の心を伝えていって欲しいと願っています」と、力強く話されました。
▶ サンプラザ・山口力 社長のお話
山口力 社長が多忙な時間を割いてノースドラゴンショーを視察される中、お話を伺いました。
「我が社が、北竜町産の『ななつぼし』をおにぎりやお弁当のご飯に採用したのは、
味は勿論のこと、安心安全なお米であることが重要なポイントです。
『ひまわりライス』は減農薬米であり、150戸程の生産組合が『生産情報公表農産物JAS規格』を
お米で取得していて、トレーサビリティが確保されているからです。
この度、北竜町から戦隊ヒーロー・アグリファイターノースドラゴンが駆けつけてくださったことを大変嬉しく思います。効果音も混じえた想像以上の本格的なアクションに驚きました。
これからも、大阪で精一杯、北竜町産のお米を販売していきますので、
遠い北海道北竜町の生産者の皆さんには、良いお米を作って戴けるよう、今後とも宜しくお願いします」
と、山口力社長は優しい笑顔でお話しくださいました。
(株)サンプラザ・山口力社長
▶ 松尾知尚 統括店長のお話
松尾知尚 統括店長
「お米の種類が豊富なのは、お客様の要望が多様化したためで、
こだわりをもったお客様のニーズに合わせ種類も増えています。
北竜町産『ひまわりライス』は、会社挙げて販売するお米です。
お店でも一番目立つところに置いています。
特売などの値段で売るお米ではないので、コンスタントに売れています」
種類が豊富なお米コーナー
北竜町産「ひまわりライス」ななつぼし
「本部の横に炊飯工場をもっています。その工場で製造されたご飯を各センターに配送し、そこで加工しています。
ご飯は、4~5年前までは外注でした。その後、自社工場で炊飯することを決定。
その際、おにぎりやお弁当のご飯に『ひまわりライス(ななつぼし)』が採用されました」
減農薬米おにぎり(ひまわりライス・ななつぼし使用)
「そして、お店の特徴的な取り組みとして、食育指導を行っています。
食育メニューを毎月2回(19日の食育の日+その週の日曜日)提供するもので、
食育コミュニケーターの松村さんが担当しています(参照ページ)。
毎月本部で『食育会議』を開き、各店舗の食育コミュニケーターが集まってメニューを決定。
様々な食材(有機野菜・特産品など)を使用したメニューのアイデアを考案します。
1日3食のメニューをその場で調理し、ディスプレーして試食して戴く。
食育コミュニケーターが、お客様と会話を交えて、解りやすく説明しながらアドバイスします
(1日2回、100食くらい用意します)。
店舗の特徴を活かした取り組みをこれからも精一杯努力していきたいと思います 」
と、力強く語ってくださった松尾 統括店長です。
▶ 「地産地消大賞」を受賞(第5回食育コミュニケーター活動発表全国大会)
こうした取り組みが高く評価され、(株)サンプラプラザは、日本食育コミュニケーション協会が主催する「第5回食育コミュニケーター活動発表全国大会(2010年)において「地産地消大賞」を受賞しました(参照ページ)。
「地産地消対象」日本食育コミュニケーション大賞(2010年11月25日)
▶ 「フード・アクション・ニッポンアワード」5年連続・6部門で入賞
(株)サンプラザは、農林水産省が共催する「フード・アクション・ニッポンアワード」(同実行委員会主催)において5年連続・6部門で入賞(ホームページ)。
同アワードは、国産農産物等の消費拡大に寄与する事業者・団体等の取り組みを一般から募集し、優れた取り組みを表彰するもの。食料自給率の向上や安心安全な食料生産の社会の実現を目指しています。
(株)サンプラザは、2013年に、流通部門での「生産情報公表JAS規格認定の産直米の販売推進」プロジェクトが入賞。北竜町産「ななつぼし」の販売促進活動が高く評価されました(参照ページ・PDF)。
▶ 平成23年度「大阪産(もん)五つ星大賞」受賞
大阪産(もん)五つ星大賞は、大阪産(もん)の普及啓発やブランドイメージ向上に貢献した活動を、キラッと輝く「星」にたとえ、5組を「五つの星」として表彰する大坂府の事業です。
スーパーマーケット・サンプラザでは、大阪産農水産物、産直販売の推進への取組みが高く評価され「大阪産(もん)五つ星大賞」受賞しました(参照ページ)。
平成23年度「大阪産(もん)五つ星大賞」受賞
▶ 「VONADEL(ボンアーデル)」の焼きたてブレッド & ピッツア
店内では、朝7時前からその場でパンやピッツアが焼かれ、香ばしい香りが漂っています。
「VONADEL(ボンアーデル)」の焼きたてブレッド&ピッツア
ピッツアは生地から手作りし、10種類以上がその場で焼きあげられています。
朝7時前から焼かれるパンやピッツア
焼きたてお持ち帰りサービス
パンの種類も豊富でどれもこれも美味しそ~。一番人気は「ホテル食パン」とのこと。
焼きたてホテル食パン
▶ 手作りお弁当・おにぎり・お惣菜コーナー
手作りのお弁当やおにぎりが並び、使われているご飯はすべて北竜町産「ななつぼし」!!!
がんばれ受験生・とんかつ弁当
手作り弁当・合成着色料無添加
いつもは、お惣菜コーナーには炊飯ジャーが置かれ、ほっかほかのご飯がパックに詰め放題!
なんと贅沢なサービスでしょう!
「詰め放題のご飯を、パックの蓋が閉まらないほど入れるお客様もいらっしゃいますよ。でもOKです」
と、太っ腹で優しい店員さんの言葉に、美味しいご飯の人気の高さが感じられました。
冷めてもふんわりと美味しいおにぎりは、次々と売れて大人気です。
どのおにぎりにしようかな?
▶ 有機野菜コーナー
野菜売り場では、有機野菜コーナーが設置され、ほうれん草、ルッコラ、水菜、大葉などの契約農場の奈良県榛原町(はいばらちょう)の山口農園(JAS認定農場)の有機野菜が並んでいます。
有機野菜コーナー
北海道産の野菜も多く、旬の野菜である北海道和寒町産の「雪の下キャベツ」、中標津町産じゃがいも、玉ねぎなどは人気が高いとのこと。
「当店では旬の美味しい野菜を揃えるようにしています。
雪の下キャベツは、地のものに比べると価格が高いですが、人気があります」
という松尾 統括店長のお話です(地のキャベツ:198円/玉、雪の下キャベツ:390円/玉)。
北海道和寒町産・雪の下キャベツ
北海道中標津町産・じゃがいも
▶ JA大阪南農産物直売所「あすかてくるで」
サンプラザ羽曳が丘店の道路を挟んだ向かいには、道の駅しらとりの郷・羽曳野があります。
併設されているJA大阪南農産物直売所「あすかてくるで」には、大勢のお客様が来店し、土日は駐車場が満車で順番待ちの列ができるほど(ホームページ)。
直売所店内に並ぶ野菜は、形は不揃いですが、新鮮で安価な野菜たち。市外から来店するもお客さんが多いというのは人気の高さが伺えます。
(株)サンプラザが、こうした安い品揃えの直売所と勝負するには、高品質で味もよい豊富な品揃えを万全にし、お客様のニーズに限りなく応えていく姿勢が大事であることを実感しました。
サンプラザ羽曳が丘店の向かいにあるJA大阪南農産物直売所「あすかてくるで」(朝 08:40頃)
生産者自ら産地に出向き、
想いをこめて栽培したものを
消費者に自ら販売し、届けていく。。。
生産者が熱い愛情を注ぎ込み、
命がけで育む食べものたちの命の尊さが伝わっていく瞬間。。。
命がけで栽培していく生産者の熱い想い、
良い物を消費者にお届けしていく販売者(マーケット)の情熱、
すべてを受け止め、命を戴く大切さを感じる消費者の感謝の心。
3者の心がひとつになり、繋がっていく「食の命」の架け橋に、
大いなる尊敬と感謝と祈りをこめて。。。
北竜町産ひまわりライスをアピールするアグリファイター・ノースドラゴン達
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◆ 関連記事・ページ
・アグリファイター・ノースドラゴンの紹介ページはこちら >>
・ (株)サンプラザ・ホームページ
▶ ひまわりライス出荷先の関連記事
▶ 北海道
・東武イーストモール(北見市)(2013年7月24日)
・東武サウスヒルズ(中標津町)(2013年7月23日)
・Aコープサロマ(佐呂間町)(2012年11月5日)
・JA木野ハピオ(音更町)・とかちむら@帯広競馬場(2011年11月29日)
▶ 東京都
・お弁当・お惣菜の(株)マコト(大田区)(2014年11月6日)
▶ 大阪府
・サンプラザ羽曳が丘店(羽曳野市)(2015年2月9日)
▶ 沖縄県
・ファーマーズマーケットいとまん・うまんちゅ市場(糸満市)(2014年12月10日)
◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子