2010年6月8日(火)・9日(木) (有)ファームトゥモロウのご主人・土居健一さん(58歳)、奥様・ひでさんご家族の農場を訪れました。土居ひでさんは、北竜町女性合唱グループ「ひまわりコーラス」全体の取りまとめをしていらっしゃいます。活動力溢れた、優しい笑顔がとても印象的です。 ビニールハウス内では、フレックスタイム制によって、アルバイトの方々が栽培をお手伝いしていらっしゃいます。お手伝いの方々の管理などもしていらっしゃるひでさんの面倒見の良さが感じられました。 ペンション風のログハウスが佇むお庭は、かわいいピンク色のお花でいっぱい! 有機栽培トマト(有)ファームトゥモロウ@北海道北竜町 整然と並ぶ23棟ものハウスの中では、トマトを中心に、カボチャ、ピュアホワイト(白いとうもろこし)、アスパラ等が栽培されています。
3種類のトマトたちは、大玉「桃太郎サニー、ファイト」、中玉「ラブリー40」、ミニトマト「ティンカーベル」と可愛い名前のトマトちゃん。 ファームトゥモロウ農場では、トマトの苗を断根(だんこん)して、枝を2本にしています。 断根とは、一度根を切断し、新しい元気な根を発生させることです。根の量が多くなると、苗自体が若返り、力強くなり活力が漲ります。さらに苗の側枝(そくし)を2本仕立てにすることにより、苗数の総数を半減できるとのこと。つまり、育苗場所やコスト、植える労力も減らす事ができるという方法です。 栽培方法は、無農薬・無化学肥料の有機栽培。出荷先は、札幌「ラルズ」「大丸」、埼玉「ロビンソン」、東京「東急ストア」「小田急」、大阪「大丸」等等。ご主人の営業努力の賜物で、全国各地へと発送されています。
翌日、ご夫婦お二人にお話を伺うことができました。その奇想天外で、ユニークな人生観は圧巻!
ご主人は29歳のとき、10年間続けるつもりで、大阪に乳製品関係の卸・販売会社を創業。休暇は、家族で日本中、そして周遊航空券を使っての北米旅行など旅三昧。10年経過後、さて次に何をしようか?と思案。そこで、小学生の二人のお子さんの夏休みを利用し、家族で北海道中をあちこちと、45日間の計画なしの気まぐれ旅行。 旅行後、人生の次のチャレンジは農業に決定。選んだ地は、北海道。 40代を前にして、農業をビジネスとして捉えた事業計画を作成し、北海道の市町村の役場巡り。自分の事業計画に適した町探しで、最終的に決めた地は、ここ北竜町。何故なら、役場の担当の方が、説明を聞いてくださった後、駅まで送ってくれたから。。 そんな人々の温かな親切さに、ぐっと心動かされたそうです。 1993年、大阪から北竜町に移住。北竜町で2年間、農業修行。最初は水稲を栽培したものの、生来のチャレンジ心がむくむくと頭をもたげます。農業で、だれも取り組んでいないものはないかと思案した末、有機栽培の「トマト」を選択。当時は、北竜町では誰も、有機のトマト栽培をしていなかったそうです。 新しい農業への困難に、果敢に取り組んだ17年間。その間、竜巻、台風などの自然災害に見舞われ、壊れたハウスの損害や心痛は想像を絶するものだったに違いありません。どんな被害を被っても、あきらめる事も、くじける事もなかったという土居ファミリー。 常に変化を求め、チャレンジ精神旺盛のご主人・健一さん。そんな波瀾万丈の人生をしっかりと見守り支えていらっしゃる奥様・ひでさん。 あらゆる困難をものともせず、夫婦二人の協力が一つになってこそ、与えられるエンジョイライフ!奥様・ひでさんの寛大な心と確かな支えがあってのワンダフルライフ!本当に素晴らしい!!大いなる感動です!!! 「将来の夢は?」との問いかけに「今の事業を完結させ、息子たちに託すこと。そして、さらなる新しいチャレンジをしたい!もともと農業を選んだのは、冬の間、休んで遊べるからですよ!」と楽しそうに目を輝かせながら土居健一さんはお話くださいました。 (有)ファームトゥモロウ@北海道北竜町 農薬散布のないハウスの中では、まわりを見守っているかのように、小さなアオガエルが大きなフキの葉の上にちょこんと座っています。
大いなるチャレンジ精神と
人々との偉大なるご縁に
愛と感謝と笑顔をこめて。。。
◆ 参考・特集記事
・有機栽培トマトの選果、そして全国へ出荷@ファームトゥモロウ(2011年8月2日)
◇ いくこ&のぼる ◆(有)ファームトゥモロウ(代表取締役社長・土居健一)
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