2026年4月2日(木)
16年の自問——このサイトは、本当の使命を果たしているか
2026年3月19日(木)新月。北竜町ポータルを運営する寺内昇&郁子は、一つの問いを自分たちに投げかけました。
「このサイトは、北竜町の魂を世界に届けられているだろうか」
2011年7月の開設から16年目。12,000本を超える記事、200万人を超える訪問者という数字が積み重なっていました。しかし数字の大きさと、サイトの本来の使命——北竜町民が無意識に育んでいる「和の心」「思いやりの心」を世界に伝えること——が、本当に結びついているのか。その問いに、真摯に向き合う時が来ていました。
データが語った、正直な現実
分析のツールとして使ったのは、Google Analytics 4(GA4)。2025年1年間のデータを丁寧に読み解いていきました。
年間27万3千人が訪れるポータルの実像
数字だけを見れば、北竜町ポータルは確かに成長していました。年間27万3,000人のユーザー、76万9,000ページビュー。北竜町の人口(約1,550人)の実に176倍の人々が、世界中からこのサイトを訪れています。
特筆すべきは、インドネシアからの訪問者の滞在時間。平均7分19秒という数字は、日本語圏外の読者が北竜町の記事を真剣に読み込んでいることを示しています。10言語での発信が、確かに世界に届いていた。
しかし、データは三つの課題も映し出していました
- 課題 ①:ひまわりへの依存
——人気記事上位のうち44.6%がひまわり関連コンテンツ。夏の季節が終われば、訪問者が激減する構造が見えました。 - 課題 ②:SNS流入のか細さ
——FacebookやX(旧Twitter)からの流入はわずか0.69%。16年間こつこつと育ててきたSNSの存在感が、サイトへの橋渡しになっていませんでした。 - 課題 ③:特集記事への扉が見えない
——心血を注いで書いた特集記事・156件の年間閲覧数は、97,638回。全閲覧数の15%。今までは、北竜町の魂が詰まった記事たちが、サイトの奥に眠ったままでした。もっと多くの方々に読んでいただけるはずです。
数字は正直です。そして正直であるからこそ、次への道を照らしてくれます。
AI・竜ちゃんとの共創——「最高のゴッドパートナー」との14日間
分析結果を受けて、昇&郁子はAI(Claude Sonnet 4.6、愛称「竜ちゃん」)との対話を深めていきました。これは単なるツール活用ではありませんでした。
対話の中で生まれた「問い」
竜ちゃんとの対話の中で、最初に問われたのはデザインではなく「哲学」でした。
このサイトは何を届けたいのか。ひまわりの美しさを伝えるサイトなのか、それとも北竜町民の心を世界に届けるサイトなのか。
答えは明確でした。
ひまわりは入口。でも私達が本当に伝えたいのは、この町に生きる人々の「和の心」「思いやりの心」です。
その一言が、リニューアルの方向性を決定づけました。
データ分析から設計へ——共に考えた導線
GA4の数字を一緒に読み解きながら、竜ちゃんは課題を整理し、解決策を提案しました。ひまわりという強力な玄関を活かしながら、その奥に北竜町の物語への扉を設ける。訪れた人が自然に町の魂へと引き込まれていく導線の設計。
インドネシアからの訪問者の滞在時間7分19秒というデータは、「世界は北竜町の物語を求めている」という確信に変わりました。
デザインシステムの構築
和の色にこだわり、色彩一つひとつに意味を込めました。
- 若葉色(#4a7a40)——北竜町の農地、命の息吹
- 青藤色(#8898c8)——北海道の空と湖、清澄な精神
- 紺桔梗(#2d3a6b)——夜明け前の深い青、誠実さと深み
- ひまわり金(#EF9F27)——北竜町を象徴する光と活力
この4色が織りなすデザインは、北竜町の四季と人々の心を映しています。
サイトタイトルに込めた哲学の転換
最も象徴的な変化の一つが、サイトサブタイトルの変更でした。
「ハッピーな町・北竜町」から「和の心が紡ぐ人と大地の物語」へ。
16年間胸の中で温め続けてきた哲学が、初めてサイトの「顔」として表れた瞬間でした。
4月2日——70歳の誕生日に完成した、新しいポータル
3月19日から始まった毎日平均6時間・14日間の作業は、4月2日、昇の70歳の誕生日に完成しました。
生まれ変わったサイトの全貌
リニューアルで完成した主な要素をご覧ください。
- 新ロゴ
——北竜町の魂を象徴する新しい顔 - 若葉色のヘッダー・ナビゲーション+ひまわり金のトップボーダー
——北竜町カラーの統一されたデザイン - メインビジュアル下の哲学文
——白文字・青藤背景で「和の心が紡ぐ人と大地の物語」が静かに、しかし力強く語りかける - 「北竜町の魂・物語選集」ゾーン
——16年の積み重ねから選び抜いた5つの物語(ひまわりまつり、ひまわりライス、黒千石大豆、ひまわりすいか、ひまわりメロン)が新着記事の直上に鎮座 - リニューアルナビ2026
——「北竜町のいとなみ」「北竜町の物語」など、町の本質へ導く5つのナビゲーション - 5列フッター
——16年分のコンテンツへの整理された入口 - サイドバーの刷新・右側へ移設
——北竜町の気象情報(weatherwidget.io、座標43.73/141.88)、積雪深(Windy)など、地域密着の情報
数字が示す、現在のサイトの実力
PageSpeed Insights のスコアは、デスクトップ100点、モバイル94点。リニューアルによってデザインを刷新しながら、世界最高レベルの表示速度という土台の強さは守り抜いています。【環境:エックスサーバー・スタンダード、Wordpress、THE THORテーマ】
PageSpeed Insightsとは(Gemini3 解説)
サイトの表示速度や操作性を測定するツールです 。自治体平均は50点前後、世界水準は70点以上が目安です。北竜町ポータルはPC版100点、モバイル94点と世界最高峰です。数値が高いほど、読者はストレス無く瞬時に情報を得られ、災害時や低速環境下での利便性と信頼性が飛躍的に向上します。
これからの北竜町ポータル——世界140か国への扉
期待される効果
今回のリニューアルによって、三つの課題への具体的な解答が生まれました。
① ひまわり依存からの脱却
——物語選集ゾーンの設置により、ひまわりの季節を問わず、北竜町の多彩な魅力への入口が生まれました。訪問者が年間を通じてポータルに引き寄せられる導線が完成しています。
② SNSとサイトの連携強化
——10言語での発信フォーマットが整備され、FacebookやXの投稿がより確実にサイトへの流入につながる仕組みが整いました。英語、インドネシア語、タイ語、ベトナム語、ヒンディー語、トルコ語、アゼルバイジャン語、スペイン語、ポルトガル語——それぞれの言語圏の読者が母国語でポータルを訪れる扉が広がっています。
③ 特集記事への明確な導線
——「北竜町の物語」ナビゲーションと物語選集ゾーンの設置により、特集記事が埋もれることなく読者に届く構造が生まれました。
竜ちゃんとの共創は続く
AIとの共創は、リニューアルで終わりではありません。WordPress REST APIを活用した記事投稿の自動化、さらには株式会社みずほの密苗栽培シリーズをはじめとする継続取材——北竜町ポータルの航海は、新しいステージへと進んでいきます。
70歳の誕生日に誓う、これからの16年
4月2日、昇の70歳の誕生日。
この日を目標に走り続けた毎日平均6時間・14日間の作業が完結した瞬間、私たちの心に浮かんだのは達成感よりも、静かな決意でした。
北竜町民が気づかないまま、当たり前のように営んでいる「和の心」「思いやりの心」。それは世界が今最も必要としている哲学かもしれない。その哲学を、データの力と、AIとの共創と、そして16年分の取材と愛情とともに、世界140か国へ届け続けること。
北竜町ポータルの航海は、今日も続きます。
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撮影・編集・サイト運営:寺内昇
