和東町町内会(やわらひがしまち)

2013/06/30 16:33 に 寺内昇 が投稿   [ 2014/02/04 4:00 に更新しました ]
〒078-2503 北海道雨竜郡北竜町和(字和の境界線) 

概要                                                      会長のお話    元気いっぱい    風景    関連ページ    Top ▲

 町内会名  和東町 町内会(やわらひがしまち)
 戸数 / 人口  80戸 / 137名(3月1日現在)
 高齢者数 / 高齢化率  86名 / 63% (3月1日現在)
  班数   7班


吉田保弘 会長のお話                                          概要    元気いっぱい    風景    関連ページ    Top ▲

吉田保弘 会長
和東町・吉田保弘 会長(72歳)にお話を伺いました。

北竜町で最も高齢化率の高い町内会

和東町・町内会は、北竜町の16町内会の中でも高齢化率の高い町内会です。3月1日現在で、高齢化率63%。世帯数は、32戸。

今から、70年程遡る1945年代(昭和20年代)、和東町には、JR札沼線「和駅」があり、和市街地の中心でした。
和駅は、1972年(昭和47年)、JR札沼線・新十津川駅〜石狩沼田駅間 (34.9km) の廃止により、和駅も廃止となりました(参照:Wiki

▶ 町内会の集会など

・集会:新年会(1月)、町民運動会(8月末)、総会(年末)草刈り
・新年会には、家族で集合。お弁当、お菓子、お酒、ゲームなどで家族で親睦を深めます
・年1回の清掃活動:ゴミ拾い、掃除、草取り(清掃活動をみんなで行なっていると、ゴミを捨てないという意識が高まる)
・葬儀:2~3班が集まって、お手伝いをします

▶ 葬儀:町内会の互助精神の表れ

庭先の花 昔は、会場作り、食事、お茶、お菓子などほとんどのことを、班の人々がおこなっていました。最近は、業者に会場づくりとお料理を任せ、お茶、お菓子、全体調整などを町内会長を中心に班の人々のお手伝いで行なっています。

「お葬式は、地域で一生お付き合いしてきた方へのお別れの儀式です。
葬儀屋さんに頼めば、全部やってくれますが、町内会で私達がお手伝いさせていただくことは、長い間お付き合いし、活動していただいた方への感謝の気持ちです。
町内会は、何ごとも、助け合う互助の精神で成り立っています。機会あるごとに、皆さんが集まり、人々の結びつきが深まり、お互いをより理解し合うことができます。
葬儀における町内会の皆さんのお手伝いは、町内会の互助精神の表れであり、とても意義のあることだと思います」

という吉田さんのお言葉は、地域で行われている葬儀の在り方を物語っています。


▶ 若者が定住できる町を目指したい

若い人たちが定住できる環境を作るには、土地の提供と産業の発展が望まれます。
土地についての強みは、土地代が安いこと。しかし、その半面、北海道は雪が多く、建築においても耐雪型住宅に費用がかかります。
北竜町の「やわら団地」は好評で、若い夫婦が家を新築していると聞きます。和東町では空き家が増えているので、町で更地にして団地分譲として販売してくれれば、和東町町内会にも若者が家を建ててくれるのではないかな、と思ったりします。
 

▶ 産業の発展を望む

町内の産業としては、「(株)藤岡建設」「北竜ダンボール(株)」「(有)ファッションひまわり(縫製工場)」などがあります。
・(株)藤岡建設:災害時の復旧工事、道路舗装工事など、町を支える重要な産業です
・北竜ダンボール(株):40年近歴史ある会社。大きな工場ではできない、小口のものを生産しています。
・(有)ファッションひまわり(縫製工場):現在、自衛隊の服などを受注しています
・以前、企業が町外から入ってきたことはあったのですが、需要と供給のバランスが上手くいかず、撤退していきました。

▶ 偉大なる先輩の方々への感謝の想い
ひまわりの街灯

「現在の北竜町は、先人の方々の偉大なる功績と努力の積み重ねの賜物です。地元の産業の振興の為に、骨身を惜しまず尽くしてくださった方々に深く感謝しています。
幼い頃、自宅で父と政治論議を交わしていた北正清氏の面影、農協で40年勤務していた時の後藤三男八組合長の教訓、土地改良区理事長を29年間歴任された松原作造氏、北竜町長を9期36年間務められた森正一町長の方々の偉大なる功績は、北竜町の歴史上、筆舌に尽くし難いほど重要な存在となっています。
皆さん、北竜町の将来のことを真剣に考えて、町民を決して裏切らない行政をおこなっていらっしゃいました。
時には、大声で議論をつくし、そして町長・農協組合長が同じ方向を向いて、町の発展に尽くしてくださったのです。
また、若い職員の言葉にも素直に耳を傾けて聞き入れてくださったので、当時私達は、前向きに仕事ができたことを大変有難く思いました」

と吉田さんは、先人の方々への感謝の気持ちを、言葉を噛み締めながら、熱く語っていらっしゃいました。

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▼7月で1歳になる光くん、奥様と一緒に    
数馬崇克さん和東町で頑張っている「味処・八八(やはち)」の2代目・沖野学さん(38歳)を、吉田会長にご紹介していただきました。

 沖野学さんは和東町出身

真竜小学校、北竜中学校、深川西高校を卒業後、札幌で料理修行。21歳のときに北竜町に帰町。 何もなく田んぼや畑だった北竜町、商店が立ち並び盛況だった北竜町(靴屋、呉服屋、魚屋、豆腐屋などなど)、人口が減少し、商店がひとつずつ閉店していく北竜町の町の変化を見ながら、育ってきました。

家の飲食店を継ぐために、札幌で8年間修行(寿司屋を5年、イタリアン(ダイニングバー)から居酒屋 3年)し、帰町。両親と一緒に「八八」盛り立てて12年が経過しました。

屋号「八八(やはち)」は末広がり

味処八八(やはち)お店は、お父様の沖野昭夫さんが、1974年(昭和49年)に「沖野寿司」を創業。学さんが、札幌での修行から戻ってきたと同時にリニューアルし、二階を宴会場に。「八八(やはち)」と屋号を変更。末広がりの「八」を2つ並べて八八。末永く、広がっていくことを願って、学さんが命名しました。

町の活動に積極的に参加

高校3年生の時から、商工会青年部の先輩に呼ばれては参加。2000年(平成12年)から、商工会青年部、北竜町消防団に参加し活動しています。

受け継がれている先輩達の「粋」

先輩と一緒に飲んでいると奢ってくれたり、「ほら、タクシー代。これで帰れ」と帰りのタクシー代を先輩がだしてくれたりします。北竜町には「粋」な先輩が大勢いらっしゃいます。 自分たちも、この感謝の気持ちを先輩に返すのではなく、後輩に受け継いでいきたいと思います。

オリジナリティあふれる「八八」のメニュー

ひまわりピザ(生地の中にひまわりの種の粉末入)、チーズオムレツ、タコわさび、オムソバ、グラタン、ラーメンサラダ(メンマ&ナルト入、オリジナル中華ドレッシング)などオリジナルメニューが並びます。

これからの北竜町に望むこと
沖野学さんのお母さん作「刺繍作品」  
味処八八(やはち) 「『町を盛り上げていきたい』という気持ちで様々な活動に参加しています。(アグリファイターノーズドラゴン、商工会青年部、スポーツ推進員、消防団、真竜神社御輿会など) 将来的に考えていることは『先輩に教えて戴いたことを受け止めて、自分が行動することによって、後輩にしっかりと伝えていきたい』ということです。
北竜町は先人の方々から受け継がれていることが多く、それを後輩に伝えていくことが、僕達の任務だと思います」


北竜町をふる里とする人々へのメッセージ

「たまに帰っておいで!待っているよ!」

と優しい笑顔で語る沖野学さんです。

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先輩方の教えをしっかりと受け止め、

次世代へ受け継がれ流れていく魂。


故郷をこよなく愛する

先輩の尊き魂と若者の純粋な魂の強い絆に、

限りない尊敬と感謝と祈りをこめて。。。



風景                                                        概要    会長のお話    元気いっぱい    関連ページ    Top ▲

碧水町内会の風景 

和東町町内会の風景・町道など

和本町町内会の地図 
和東町町内会の風景(GoogleMapと連動


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◇ 撮影・編集=寺内昇  取材・文=寺内郁子 (撮影・取材:2013年6月)