2019年2月19日(火)
2月14日(木)、しんしんと雪が降り続く中、北竜町公民館大ホールにて、北竜町教育委員会主催の高齢者大学「北竜町ひまわり大学」の2月講座が開催されました。
▶ 高齢者トラブルに合わないために 2月講座は「高齢者トラブルに合わないために」と題する北海道警察深川警察署和駐在所 警部補・富所秀樹 所長によるご講演です。
▶ 生徒代表の「起立、礼!」生徒代表の「起立、礼!」の号令に続き、北竜町民憲章、北竜町ひまわり大学学則が、出席された生徒の皆さん約50名で朗読!。気持ちが引き締しめて授業開始です。
▶ 司会:北竜町教育委員会・長谷育男 係長北竜町教育委員会・長谷育男 係長の司会により講座がスタート。「本日の講演は、連日世間を賑わしている高齢者が陥りやすい詐欺事件について、過去の事例やトラブルを回避する方法などを詳しくお話いただきます。それでは、宜しくお願いいたします」と長谷係長。
▶ 自己紹介:富所秀樹 所長
「和駐在所 富所秀樹です。富はお金のあるところです。私の父は昭和12年生まれ、母は20年生まれです。今日ご参加の方々の中には、父さん母さんとお呼びできるような方々がいらっしゃるかもしれません。本日は、警察官という立場でお話をさせていただきますが、同じ北竜町民ですので、自分の息子が気をつけてくれよという気持ちで、笑うところは笑って、気楽に聞いていただければ幸いです。
▶ 悪質商法
▶1.利殖商法「A社の未公開株を買いませんか?有望な会社でお買い得ですよ」などの電話がかかってきます。儲け話には裏があり、「絶対に儲かる」「確実な商品」といった売り文句を真に受けないことです。 ▶2.無料点検商法「検査したところ、今すぐ柱を修理しないと家が崩れます。水道管がおかしいですよ。ガス漏れしてますよ」と無料点検を装い、不要な修理やずさんな工事を行って多額の料金を請求します。頼んでもいない点検やその場で「修理・工事」の契約をしないよう注意が必要です。 ▶3.押し買い「北竜町でも実際に被害のあった事件です。『古いミシンありませんか?』と前もって電話があり、使っていないミシンがあることを伝えると、後日訪問してきます。ミシンの話は簡単に済ませ、指輪等の貴金属や着物等の高級品などの話を持ち出して、二束三文で買い叩かれることがあります。支払ってしまった以上、契約を解除することは難しいので、十分気をつけていただきたいと思います」と、富所警部補。 ▶4.展示会商法
「入場無料の展示会です。粗品をお配りしていますので是非どうぞ」など「無料」「粗品」につられて、内容もわからずに会場にいってしまうと、高額のローンを組まされることがあります。
▶被害の現状
北竜町で、平成27年5月に未遂に終わった事件が1件ありました。「息子さんを名乗る男性からの電話で、不倫相手から賠償金50万円を請求された。家族には内緒にしたいので、50万円貸してほしい」という内容。何回かの電話にやり取りがあり、信じ込んでいまった母は郵便局で振り込もうとした。そのとき、郵便局職員が気転をきかせ、おかしいのでちょっと待ってくださいと止めた制止。警官がおばあちゃんを説得すること30分以上。おばあちゃんは、郵便局員やまわりの人々の話に耳を傾けることができないほど、電話の相手を信じ込んでしまっていました。 ▶ JA共済 きずな町物語『春子さん危機一髪』DVD鑑賞
きずな町に住むひとり暮らしの68歳の女性が、危機一髪危うく還付金詐欺の被害にあいそうになった経緯を描くストーリー。「還付金をATMを操作して受け取ることはありません。還付金の手続きは、ATMでは行うことはありません。還付金を受け取るどころか、相手の口座にお金を振り込んでしまうところでした。還付金があるからATMで手続きしてくださいは、詐欺だと思ってください」と説明する警察官です。手口は、年々、多様化巧妙化しているのでくれぐれも気をつけてください。 ▶ 詐欺はがき:実際に北竜町民に届いた詐欺のはがき
1.消費料金に関する訴訟最終告知のお知らせ
▶ 富所所長の携帯電話に送信された詐欺メール
1.有料動画閲覧履歴登録解除の連絡を求める
不審なメールが送られてきても、何もしなくても問題ありません。人との繋がりが薄い人は、ひとりで抱え込んで、振り込んでしまう人がいるので、常日頃から、まわりの人々との繋がりをもって何でも相談できるような環境を作っておくことが大切です。
▶ 特殊詐欺対策自動通話録音機の購入助成
北竜町は、特殊詐欺対策自動通話録音機の購入助成事業を実施しています!!!深川警察署管轄内でこの購入助成事業を実施しているのは北竜町のみです。
▶ 交通事故防止▶ 交通事故の件数昨年の北竜町における交通事故による人身事故は0件。怪我のない事故55件。65歳以上の方が起こした怪我のない事故は10件。北海道では、人身事故は9,931件。事故で亡くなった方は148人。全国の交通事故死は、3,532人。事故の原因は、「うっかり」「ぼんやり」「いらいら」!!!自動車を運転するときは、怒りを払って深呼吸! ▶ JA共済 きずな町物語『作造さん、交通安全に目覚める』DVD鑑賞72歳の農家のおじいちゃんが、とある事件をきっかけに交通安全に目覚めたいきさつを描いたストーリー。
近年、高齢者の事故が増えています。被害者になる一方で加害者にもなり得るということです。交通事故に巻き込まれない、起こさない第一歩は、意識と行動のぶれを自覚することです。その上で余裕をもって行動する。自分を自分で守ること。ご自身の為に、そして大切な人々の為に。。。 ▶ 雪道運転には注意実際、パトカーで巡回している時、高齢者が横断歩道のない道をゆっくり渡っていたり、吹雪の時に道路の真ん中を走行する車に遭遇したことがあります。交通事故は、自分自身だけでなく、家族は周りの人々にも大変な影響を与えることなので、十分注意していただきたいと思います。 ▶ おたるドリームビーチひき逃げ事件・被害者の父親の手記被害者の父親が実際に書いた手記を紹介してくださいました(『癒やされぬ輪禍 パートⅢ』(一財)北海道交通安全協会)。
手記朗読。「一人娘がこつ然と消えてしまいました。一言の別れの言葉もないまま。私達のそばから消えてしまいました。今でも夕方になると、娘がいつものように、ただいまと言って仕事先から帰ってくるとふと思ってしまいます。しかし、すぐ現実に戻ります。そして涙が止まりません。ただ妻とともに黙って泣いています。 ▶ こんな交通事故にご注意ください
1.田園型事故:見通しの良い道で起こることが特徴 ▶ 臨時認知機能検査:道交法第101条の7第1項平成29年3月12日より、道路交通法の改正により臨時認知機能検査が施行。75歳以上の運転者が、認知機能が低下した場合に起こりやすい一定の違反行為をした時に「臨時認知機能検査」の受検が必要。例えば、信号無視、一時停止違反、踏切不停止等)受検の結果、記憶力、判断力の低下が見られる場合、「臨時高齢者講習」の受講が必要となります。この検査を拒否した場合は。最終的に免許取り消しになりますので、気をつけてください。 ▶ 北竜町高齢者運転免許証自主返納サポート事業北竜町では、平成27年4月より65歳以上の町民が運転免許書を自主返納した場合に3年間有効の5万円分タクシーチケットを支給するサポート事業を行っています。
▶ 民間被害者支援団体に対する財政的支援の協力北海道道内にある複数の民間被害者支援団体の支援活動に対する寄付の協力をお願いします。提供依頼物資として、年賀はがき及び官製はがき(書き損じ又は新品)、未使用切手、未使用の各種カード(テレフォンカード、図書カード、QUOカード)、商品券等。
▶ 和駐在所連絡先
町内巡回で出回っていて、和駐在所には不在の場合が多いので、相談事がありましたら、私の携帯電話まで遠慮なく連絡をお願いします。
▶ バレンタインチョコレートのプレゼント今日2月14日はバレンタインデーということで、富所警部補から皆さんへ、チョコレートのプレゼントがありました。
真心のこもった、大変貴重なお話をありがとうございました。
犯罪の予防、交通安全など日常生活における町民の安全と秩序の維持に、
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