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第1章 地域概況
地域略図
▶(1)地域略図
北竜町略図(Google map)
2.経営環境の特徴
▶(1)気象
北竜町は海洋性と内陸性の中間型気候で、冬は積雪寒冷で最深積雪 1.5m~1.8m程度であり、道内でも多い方に属するが、夏季は比較的温暖な条件に恵まれ南西風が多く、水稲、畑作に適している。
北竜町の宝もの:銀世界
▶(2)土壌
暑寒別岳(しょかんべつだけ)の支脈である増毛(ましけ)山脈が本町北西部から本町域内を走っており、本町全域の4分の3は山林となっている。
東南部には雨竜川(うりゅうがわ)、恵岱別川(えたいべつがわ)が流れ、その流域には沃野が広がり、西北部に向かって美葉牛川(びばうしがわ)沿いに平坦農耕地約 2,700haが広がっている。この3本の川が良食味の根源となる。
また、丘陵山岳地帯、及び沢地帯には約 537haの農用地が点在しており、土質は、洪積層、沖積層より成っているが、大部分は沖積層である。洪積層は、丘陵部に分布して畑作地帯を形成しており、沖積層は、雨竜川流域の平坦部に分布して水稲地帯を形成している。
▶(3)水利
水稲作付に必要な水不足解消のため暑寒別岳の豊富な雪解け水を水源とした国営恵岱別ダムをはじめとする3つのダム、国営付帯道営かんがい排水事業ほか一連の用排水路の整備、道営河川工作物応急対策事業での頭首工完備、国営かんがい排水事業雨竜川中央地区や、道営圃場整備事業3地区、道営中山間地域総合整備事業など水資源の確保と、圃場条件の改善と整備を行い、現在では本道有数の良質米産地として揺るぎない地位を築いている。
恵岱別ダム湖・夏
恵岱別ダム湖・夏
▶(4)市場
北竜町内の人口は 2,000人程度であり、農産物の市場はごく小さく、生産に比べ需要が限られる。
また、旭川市まで 60km、札幌市まで 100kmと大都市から離れているため、それら消費地を含め全国まで市場を広げる必要があるが、農協による販売を中心に、全道のみならず全国への販売体制を確立してきた。
なお、ひまわりライスの販売実績は道内 59.1%、関西 18.2%、関東 15.1%、九州・沖縄が 7.6%の割合となっている(平成27年度)。
▶(5)その他(北竜町の主産業)
基幹産業である農業は、雨竜川、恵岱別川、美葉牛川流域を中心として、肥沃な土地と豊かな水資源のもと道内有数の高収量、高品質の稲作地帯として発展を遂げてきた。
また、水田転作としてメロンやスイカなどの園芸作物、麦やそば、大豆等の畑作物を取り入れた複合経営を行っているが、北竜町は道内屈指の豪雪地帯であり、雪解けが遅く、土壌も透排水性が悪いため、小麦や大豆等の畑作物の生産性が非常に低く、転作面積は積極的に拡大してこなかった。
観光については、「ひまわりの里」として毎年道内外より25万人を超す観光客が「ひまわりの里」を訪れ、特に7月〜8月位のシーズン中は活気にあふれている。
北竜町におけるひまわりの作付けは、農協婦人部(現・女性部)が、取り組みを始め全町に広まったものであり、現在では作付面積日本一を誇っている。
その「ひまわり」にちなんで、農産物も「ひまわりライス」の他「ひまわりメロン」「ひまわりスイカ」「ひまわりそば」等、ひとつのブランドとして販売展開を行っている。
日本一を誇る北竜町ひまわりの里
北竜町の彩どり2014(3'45")
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