2018年8月10日(金)
8月4日(土)、(株)シィービーツアーズ(戎谷侑男 代表・札幌市)が主催する「町長がバスガイド~北竜町長編~佐野豊 町長」が開催されました。ひまわりの里は、ここ数日のお天気続きで一斉に開花。青空が広がる最高のお天気に恵まれ、約30人の方々が参加する北竜町満喫ツアーです。
バス車内で配布された北竜町の資料
朝8時に、バスは中央バス札幌ターミナル(札幌市)を出発し、砂川ハイウェイオアシス館(砂川市)にて、北竜町・佐野豊 町長が皆さんをお出迎えです。(株)シィービーツアーズ・戎谷侑男 代表取締役社長と歓迎の握手。
砂川ハイウェイオアシス館(砂川市)
(株)シィービーツアーズ・戎谷侑男 代表取締役社と握手
添乗員は、気配り溢れるベテランの山田巳幸さんです。
気配り溢れるベテランの山田巳幸さん
▶ 北竜町・佐野豊 町長によるバスガイド
砂川ハイウェイオアシス館から北竜町までの40分間、車中では、北竜町・佐野豊 町長による、北竜町の魅力についてのお話が続きます。
北竜町・佐野豊 町長
「今年は5月に天気がよく、田植えやひまわりの播種作業も順調に進んでおりました。6月に入り、ずっと雨で、7月10日くらいまで不順な天候が続きました。7月3日には雨竜川の氾濫により、北竜町、幌加内町、沼田町、秩父別町、深川市、雨竜町など各市町が避難勧告をしました。
ようやく7月15日過ぎに天候が回復し、水稲など順調に成長しております。ひまわりも大輪の花が満開です。本当に良い日にこのツアーが開催されたを嬉しく思います。昨年よりは小ぶりのひまわりですが、小さくても可愛いひまわりが咲いているので、今日は是非、楽しんでいただきたいと思います。
北竜町は、明治26年(1893年)、千葉県印旛郡本埜村からの開拓団によって開かれた町です。本埜村は合併により印西市となり、現在人口約10万人の都心のベットタウンになっています。
開拓当時、印旛沼周辺は低い地域にありましたので、多くの水害に見舞われ大変な苦労をしたと聞いております。そうした様々な困難を背負った人々が北海道に渡り、北竜町の開拓が始まりました。団長は吉植庄一郎氏。後に衆議院議員になり、北海道新聞の創設者でもあります。北竜町は吉植庄一郎氏を団長として開拓された町です。
北竜町の人口は8月1日現在で、1,886人。北海道でも小さな町です。昭和35年(1960年)は一番人口の多い年で、6,317人。およそ60年間で3分の1に人口が減少しています。最近は、人口減少も緩やかになっておりますが、少子高齢化が進んでいます。人口減少問題は一番の課題です。
先日、北海道新聞で紹介されたように、生産人口(子どもを産む人口)につきましては、北海道179の町の中で、25の町が2013年から2018年の5年間で子どもの出生率が増加しております。その中に、北竜町、三笠市、奈井江町が入っておりました。
北竜町は、農業を主産業とした町。特産品としては、美味しいお米「ひまわりライス」「ひまわりメロン」「ひまわりすいか」「幻の黒千石大豆(栄養価の高い小粒黒豆)」があります。
道央道を北上
▶ ひまわりライス
ひまわりライスについては、北竜町ひまわりライス生産組合(川村功 組合長)が、昨年3月にNHKホールにて、日本農業賞大賞を受賞いたしました。
本州の方々にも、北海道のお米は美味しくなったと賞賛のお言葉をいただいております。ななつぼし、ゆめぴりか、おぼろづきなど北竜町のお米は、「食べものはいのち(生命)」の理念の元、消費者の皆さんに安全なお米を届けていることが、高く評価されて受賞となりました。北竜町ひまわりライスは、140戸程の農家が所属する生産組合が「生産情報公表農産物JAS規格」をお米で取得しています。生産組合による取得は、日本で初めてであり唯一です。さらに化学合成農薬を50%以上カットした特別栽培米です。このことが、高い評価に繋がったのだと思います。北竜町は平成2年(1990年)、今から約28年前に、町全体で「安全な食糧を生産する町」という宣言を行っています。
日本農業賞大賞という日本一の称号をいただいたことで、平成29年(2017年)度のふるさと納税では、全国から件数でも33,000件、金額で約3億8,000万円の多くのふるさと納税が寄せられております。お米だけで3年連続の3億円を超える多くの寄付金をいただいております。今年も昨年を上回る寄付金が寄せられており、「北竜町のお米、本当に美味しいよ」と高く評価していただき、感謝しております。
農業の課題としては、高齢化のため、農業を引き継ぐ若者がなかなかいません。現在農家戸数140戸で、15年後には70戸になるのではないかと予想されています。
▶ ひまわりメロン
北竜町はお米の他にメロンがあります。昭和55年(1980年)から作付けを行っていまして、当初は180戸の農家がメロンを生産しておりました。販売額も5億7,000万くらいの売上でしたが、高齢化によりメロン栽培が困難となり年々生産者が減少。現在、約45戸、販売金額が1億2,000万円となっています。生産者の方々は、技術的にも優秀な方々ばかりなので、道内外の方々に美味しいと高く評価されています。
▶ ひまわりすいか
スイカについても、昭和56年(1981年)頃から栽培をしています。黄小玉スイカとして、実が赤でなく黄色の小玉のスイカであり、ひまわりのようなスイカです。平成23年(2011年)頃には1億円を超えましたが、現在、生産者の減少により貴重なスイカとなっております。
後ほど、メロンの収穫体験やメロンの美味しさを味わっていただけるよう準備いたしておりますので、よろしくお願いいたします。
▶ 黒千石大豆
最近では、黒千石大豆を生産しております。北海道の在来種で、黒い小さなめんこい大豆です。栄養価が高く健康に良いことから、幻の黒千石大豆と呼ばれています。
北竜町では、平成16年(2004年)から本格的な栽培がはじまり、平成17年(2007年)に黒千石事業協同組合を設立いたしました。黒千石の黒い皮には、ポリフェノールのアントシアニンが豊富に含まれており、活性酸素を抑制する効果があると言われています。
今日は黒千石の商品をお土産やお茶など用意していますので、是非味わってみてください。
お米、メロン、スイカ、黒千石など「北竜町農畜産物直売所みのりっち北竜」で販売いたしておりますので、お土産などにお立ち寄りください。
車窓に広がる田園風景
▶ ひまわり
ひまわりの取り組みのきっかけとなったのは、昭和45年(1970年)、北竜町農協職員がユーゴスラビアに研修に行った時、セルビアの上空から、飛行場に広がる一面のひまわりに感動したことからです。現地の人々はひまわりの種のナッツを食べていました。
ひまわりの種には、ビタミンE、リノール酸が豊富に含まれているということで、健康食品として農協婦人部を中心に、ひまわりの栽培の取り組みがスタート。農家1戸1アール運動として広がり、無農薬のひまわりの栽培でひまわり油の搾取が始まりました。
各家庭の家族の健康のための安全な油作りとして、さらにはひまわりを植えて、家の周りの環境美化にも繋げようと努めました。北竜町では、昭和57年(1982年)に、北竜町花をひまわりと定め、作付奨励品目とし、町のあちこちにひまわりが植栽されるようになりました。
ところが、国道275号線沿いに車を停め、ひまわりの写真を撮るようになりました。交通事故も発生し交通安全上危険なので、観賞用として一定の場所にひまわりを植えたのが、ひまわりの里の始まりです。商工会青年部・役場職員・農協職員が協力してひまわりを植えたのが平成元年(1989年)で30年程前のことです。
ひまわりの里は、町が買い取り公営の土地として所有しています。23ha150万本を植栽しています。ひまわりは、毎年見ていますが、心と身体の元気などひまわりから多くのパワーをいただいています。私も67歳ですが、元気に頑張っています。
深川留萌自動車道の「北竜ひまわりインターチェンジ」から降りて、美葉牛地区には、ひまわり油用畑のひまわりが満開を迎えております。ひまわりの里のひまわりは、鑑賞用なので、防除も追肥も化学肥料も使いますが、油用のひまわりは、無農薬で安心安全なひまわりの栽培をしています。今年は、油用のひまわりの花が良い綺麗な花を咲かせています。
農事組合法人ほのか制作「歓迎看板」
深川留萌自動車道の「北竜ひまわりインターチェンジ」
ひまわり油は、昭和55年(1980年)の取り組みから平成12年(1990年)まで、北竜農協で栽培しておりました。平成12年(2000年)に農協が広域合併をし「JAきたそらち」となり、同時にひまわり油の製造が中止になりました。
平成28年(2014年)から、生産者の皆さんと町とが一体となってひまわり油用ひまわりの栽培が開始され、昨年2月には、日清オイリオグループとの提携により「燦燦ひまわり油」の新商品完成に至りました。今日の昼食に「黒千石大豆のひまわり油ドレッシング」を用意しておりますので、北竜町産の美味しい野菜とともに味わっていただきたいと思います。ひまわりオイル製造は、日清オイリオグループと北竜町との安心安全な食べ物に対する理念が一致して実現しました。
北竜町ひまわり油再生プロジェクトがスタートして3年目を迎えました。ひまわり油は食用だけでなく、化粧品にも使われるようになり、今年10月末から通信ショップでの販売開始予定となっています。今後様々な商品開発にも発展させていきたいと思います。
昼食後の抽選会では、ひまわり油やドレッシングなど抽選で当たるように用意していますので、期待していただきたいと思います。
左側に見えてきたのが、3haほどの油用ひまわり畑です。油用ひまわり畑は、町内で10haほどになっています。2,000人に満たない小さな町に、1か月間で30万人を超える観光客の方々がひまわりを見に訪れています。
北海道観光振興機構によると、昨年の台湾・韓国のSNS調査の結果、北海道で一番行きたい観光地に「北竜町ひまわりの里」がダントツで選ばれています。実際昨年は、ひまわりの里を訪れた観光客の数は35万6千人と過去最高を記録しています。
お米に関しても、ここ数日間、温度も高く日照もあるので一気に穂が出ています。この時期に花が咲き、登熟が進みます。この1週間から10日が、豊作になるか、普通作になるのか極める時期を迎えます。多分今年も豊作になることを期待しております。今年豊作であれば8年連続の豊作となります。この地域は、10aあたりの収穫量が平均して10俵(600kg)以上あります。
この辺りが油用ひまわり畑です。ひまわりは一斉に東を向き、すべて1本立ちです。その年に咲いたひまわりの種をそのまま撒くと、八重になってはえてきます。
油用ひまわり畑(農事組合法人ほのか)
奇麗な後ろ姿を撮影
▶ ひまわり油
ひまわり油用圃場にて、北竜町ひまわりプロジェクト推進室・田村正和 係長より説明がありました。
北竜町ひまわりプロジェクト推進室・田村正和 係長
油用ひまわり畑を説明
「農事組合法人ほのか」にて、ひまわり油用ひまわりの栽培を手がけています。町全体では、油用ひまわりの圃場は10haほどあります。東京ドーム2個分くらいの広さです。種子はアメリカから輸入していますので、消毒済みです。
除草には、薬剤は使わず、すべて手作業と機械のカルチで行い、無農薬で安全な農法で栽培を行っています。
ここの圃場は5月12日に播種しています。通常150日で収穫まで行います。9月末から10月初旬には収穫予定です。播種から満開まで90日ということで、先週満開を迎えました。
油用ひまわり、観賞用のひまわり、ナッツ用のひまわりは、3種それぞれ種が異なります。油用は、「コバルトⅡ」という高オレイン酸に適している種が使用されています。ひまわりの里の観賞用ひまわりからは一切搾油していません。農家さんが手作りで栽培しているひまわりの種から油を搾油しています。
油用ひまわりは今年で3年目の作付けとなり、2年の搾油となっていますが、これまで試行錯誤の繰り返しです。特に今年は、曇天が多く成長不足が悩みでした。しかし、ここ数日の晴天で一気に開花してしまい、、これ以上は伸びません。
油では酸価を大切な指標にしています。酸価が高いと劣化したり、味にクセがでたりしますん。基本的には酸価2(AV値2)以下のものを基準にしています。
播種から150日後、収穫してすぐに乾燥所で乾燥機にかけます。種の芯までしっかりと乾燥させないと酸価が上がるという結果が出ているので、少しでも酸価を上げないようにすぐに乾燥させるよう注意を払っています。乾燥した種は、名寄市の工場に運び搾油し、さらに日清オイリオ工場で精製を行っています。
「燦燦ひまわり油」は、無色・無臭・透明な油となっています。高オレイン酸の油で、悪玉コレステロールを排出して善玉を残すという効果があります。さらに老化防止、肌に良いとされるビタミンEが豊富で、オリーブオイルの7倍含有しており、ヘルシーオイルとして高く評価されています。「焙煎ひまわり油」は、搾油した直後のオイルで、黄色味を帯び、味も残している油です。
ひまわりは、外側の黄色い花びらのようなもの(花弁)が「舌状花」、内側の花びらがない花は「筒状花」と呼ばれています。この小さな筒状花が外側から内側へ数週間かけて順番に開花していきます。この小さな花1つに1個の種ができます。
実がついて、枯れ始めると水分が下がり、油分が上がってきます。収穫を最適な時期に行うための検査を、酪農学園と共同で実施しています。田村係長の丁寧なお話です。
花弁を指差して説明
▶ 車中での佐野町長のお話
バスガイド中の佐野豊 町長
▶ 北竜町ロゴマーク「あかるい農法 北海道 ひまわりの 北竜町」
北竜町のイメージをアップするためのデザインとして「ロゴマーク」の作成をデザイナー・梅原真 氏に依頼しました。梅原氏は、四国で農村を中心に町の様々なデザインを手がけている有名な方です。
町の若者、女性の方々など町民の多くの方々が集まり、北竜町のイメージや課題、特徴などの話し合いを重ね、様々な意見を集約して梅原氏にデザインしていただいたのがこのロゴマークです。
真ん中のメッシュのデザインは、ひまわりの中心の種の部分であり、田んぼの田であり、秋に稲穂が実る稲穂の色をあらわしています。「あかるい農法 北海道 ひまわりの 北竜町」というもので、「あかるい」とい言葉には、ひまわりのように明るい町、広々と開けた町、安心安全な農業に詳しい町、未来に明るい町など、様々なイメージを含んでいます。「農法」は、開拓以来受け継がれてきた、「食べものはいのち(生命)」という心と技の精神を表現しています。
今年の新米から、お米の袋に、このロゴマーク入り「ゆめぴりか」というデザインの袋を使っていくことを考えております。
▶ 地域支え合いセンター
高齢者の方々が、集まり寄り添ってお茶を飲んだり、月一回無料の昼食会を行ったり、様々な福祉対策を実施しております。いつまでも元気で病院に入らないで、健康寿命を延ばし、認知症になりにくい町を宣言しています。また、さっぽろコープとの提携により、健康体操「地域まるごと元気アッププログラム」(まる元)や認知症になりにくい町宣言などで応援していただいています。
▶ ひまわりロード
お盆頃に帰省した方々のために、碧水から温泉までの道路沿いにひまわりを植栽しています。
▶ サンフラワーパーク北竜温泉
サンフラワーパーク北竜温泉は、道の駅にも指定されています。昨年と今年の2カ年で大規模改修を行っています。客室、風呂などリニューアルしております。ひまわりまつり期間後に外壁の修理が再開し完了となります。
▶ 加工センター食農工房パルム
加工センター食農工房パルムで、手打ちそばとおにぎりの昼食となります。この施設は、地域の交流体験施設となっており、各町内会の婦人部の皆さんによる様々な活動が行われています。
ひまわりパークゴルフ場を望む場所に設置されており、パープゴルフ場に隣接するひまわり畑も満開で綺麗な花を咲かせております。ひまわりパークゴフル場にて、8月10日(金)には、約150名の方々が参加する「第13回全道ひまわりパークゴルフ大会」の盛大な大会が開催されます。
ひまわりの里駐車場にて、ノースドラゴンとひまわり咲ちゃんがお出迎え!
ノースドラゴン&ひまわり咲ちゃんのお出迎え
心温まるお出迎えに感謝!
▶ 北竜町ひまわりの里見学
ひまわりの里を一周する遊覧車ひまわり号の乗車券が、バスツアーにセットされていました。
遊覧車ひまわり号の乗車チケット
バスツアーのお客様をお見送り
沢山のお客様が来場
北竜町ひまわり観光センター内では、先着200名の方々に、ひまわりライスの無料配布が行われ、列をなして並ぶ人々。。。
ひまわりライスの無料配布
ひまわりの里観光案内所で行われている協力金応募のくじ引きを2回行った戎谷社長は、2回とも大当たり!!ひまわりメロンとひまわり油を獲得!!!ご満悦の戎谷社長!
ご満悦の戎谷社長!
▶ 加工センター食農工房パルムにて昼食
北竜町加工センター食農工房パルム
昼食会場
手打ちそばは、北竜町の「そば食楽部北竜」のそば打ちの達人の方々が、早朝から丹精込めて打ち茹で冷やした、出来たてのそばです。
美味しいおそばを提供してくださった「そば食楽部北竜」の皆さん
お食事処「向日葵」の料理人・佐藤光男さんの真心のこもったおかず「天ぷら、サラダ、ごま豆腐」が添えられました。
心のこもったお昼
サラダの野菜は、地元野菜たっぷりで、「黒千石大豆のひまわり油ドレッシング」をたっぷりかけます。そして「ごま豆腐」は、そば粉入りです。天ぷらには、練り物とパブリカ、ズッキーニの天ぷら、暑さを乗り切り疲れを癒やす「梅干しの天ぷら」が提供されています。塩味の海苔おにぎりは、ふんわりと柔らかく握られた「ひまわりライス」のおにぎりとキュウリのお漬物。そして「北竜町のお母さん手作りの名物・笹団子」のデザート&黒千石茶付きです。
▶ そば食楽部北竜・加藤宰 副会長(そば打ち四段位)のお話
そば打ち四段位の加藤宰さん
「北竜町のソバは、約600haほどのそば畑で栽培しています。
そば食楽部北竜は、一般社団法人全麺協(全国麺類文化地域間交流推進協議会)の組織に入って活動しています。素人そば打ち段位認定制度の中で、段位は「初段位」「二段位」「三段位」「四段位」「五段位」があります。段位認定者は、全国で1万4千人くらいになっています。初段位が5,100人、二段位が5,200人、三段位が2,500人、四段位が1,000人、最高段位の五段位が、96人になっています。そのうち26人が北海道の方で、我がクラブの中村尚一会長は五段位を取得しています。
そば食楽部北竜は、2004年設立し、14年目を迎えます。現在会員が38名。五段位が1名、四段位が7名、以下の段位が30名程となっています。
今日のそばは、私と梶さんとで打たしていただきました。そば粉は北竜町産のそば粉で、二八そばです。
そばは、楽しく打って、楽しく食べていただくことを目指していいます。どうぞ、楽しんで、北竜町のそばをじっくり味わってみてください。今日はありがとうございます。と、北竜消防団の団長を務められている加藤宰 副会長のお言葉でした。
左:高橋利昌 副町長、右:加藤宰 副会長(北竜消防団団長)
▶ ハズレなし・お土産抽選会
お土産抽選会
抽選箱に入った参加者の名前が書かれたカードを、佐野町長が引いて抽選。まずは「燦燦ひまわり油」、次に「黒千石セット(黒千石大豆(豆ごはん・お茶の素)・ひまわり油と黒千石大豆ドレッシング・黒千石きな粉)」そして「北竜ひまわりライス450g)」。ハズレなしで参加された皆さんに当たります。豪華なお土産に皆さん大満足でした。
数々の賞品
ひまわりライス450g
▶ 北竜町郷土資料館見学
北竜町郷土資料館資料
▶ 北竜町教育員会・南秀幸 次長 のお話
北竜町教育員会・南秀幸 次長
「北竜町の歴史についてお話させていただきます。北竜町は、明治26年(1893年)に千葉県本埜村吉植庄一郎さんを始め25人が和(やわら)に、千葉農場を開いたのが開拓の始まりです。
開町120年を記念して、2012年9月にリニューアルオープンした北竜町郷土資料館です。この資料館では、北竜町の四季の紹介、産業の紹介、開拓とそれ以前の埋蔵物、生活の様子、昔の農機具など、北竜町の魅力がわかりやすく展示されています。
北竜町、沼田町、雨竜町は、新十津川に属するひとつの町でした。大正3年(1914年)に、北竜町と沼田町が分かれ、大正7年(1918年)には、沼田町と幌加内町が分かれます。昭和35年(1960年)には、北竜町の人口がピークを迎える。国民所得倍増計画が出され、高度経済成長政策が進められる。翌年の昭和36年(1961年)には町制が施行され、北竜村から北竜町になります。
北竜町の「あかるい農法」と国の農業制度の変貌による時代の流れを示した年表に基づいた説明がありました。
昭和21年(1946年)の農地改革法により、地主制度を改め、自作農を中心とする改革運動が促進される。その後、農地法や農業基本法が制定され、昭和45年(1970年)生産調整(転作)の開始に伴い、北竜町では構造改革事業が進められた。
昭和55年(1980年)には、農協婦人部の取り組みとして、ひまわり1戸1アール作付け運動により、無農薬のひまわりの栽培でひまわり油の搾取が開始。
昭和61年(1986年)ウルグアイにて行われたGATT(関税貿易一般協定)の自由貿易交渉の開始宣言。翌年、平成2年(1990年)北竜町では、町をあげて「国民の命と安全な食糧生産の町」を宣言し、「食べものはいのち(生命)」の精神を掲げて、低農薬で安心安全なお米を生産することを決意。
平成7年(1995年)、GATTからWTO(世界貿易機関)が発足した頃、北竜町では平成8年(1996年)。北竜バラ集出荷施設(一元集出荷施設)が建設される。
平成18年(2006年)には、生産情報公表農産物JAS規格を取得し、ひまわりライスとして販売開始。現在、ふるさと納税返礼品としてひまわりライス(その他メロン・スイカ・黒千石大豆・ひまわり油等)が提供され、3年連続年3億円以上の寄付金が寄せられています。平成29年(2017年)には、北竜ひまわりライス生産組合が第46回日本農業賞大賞を受賞。
国内だけでなく、台湾の高級スーパーでの販売促進等海外進出へと活動を推進。北海道観光振興機構の昨年の調査では、「北竜町ひまわりの里」が台湾の観光客が示す北海道の人気観光スポットのNo.1の高い評価を得ています。
今年平成30年(2018年)には、北竜町ロゴマーク「あかるい農法 北海道 ひまわりの 北竜町」を作成し、北竜町の安心安全なお米作りをアピールしています。と、丁寧に説明する南さんです。
南次長の説明を受けるツアー参加者
▶ 北竜町郷土資料館
図書館2階の資料館では、町長による町の歴史や郷土品についての様々なお話を聞きながら、皆さん一緒にじっくりと見学しました。
説明を読みいる皆さん
北竜町の動物展示コーナー
北竜町の情報コーナー
▶ 渡邊靖範ファームにて黄美香メロン収穫体験 & 試食
渡邊靖範さんのメロンハウス
北竜町郷土資料館見学後は、渡邊靖範ファームに移動して、貴美香メロン収穫&試食が実施されました。
北海道指導農業士である渡邊靖範さん、奥様の慶子さん、息子さんの隼斗さん、隼斗さんのお嫁さんの美香さん、渡邊ファミリー揃ってのお出迎えです。メロンハウス前で、渡邊靖範さんからメロンについて説明がありました。
北海道指導農業士・渡邊靖範さん
「私達のひまわりメロンは、昭和55年(1980年)31戸の農家から栽培を開始しました。平成3年(1991年)のピーク時には172戸となり、北竜町農家の4割がメロン栽培を手がけました。当時は25万ケースを出荷し、5億7千万円の売上がありました。その年、農家の皆さんで売上5億円を記念してハワイ旅行を実施しました。
その後、高齢による離農、栽培の難しさによる経営継続困難などの様々な理由により、農家戸数が減少。現在は、栽培開始当初と同じ農家戸数31戸となっています。売上は1億2千万円になっています。
戸数や面積は、最盛期の1割ですが、当初の1箱あたりの売上に比べますと、今は倍以上の価格になっています。この価格上昇は、質が安定したことと生産者の減少による結果から導かれたものと思います。
生産組合として、1億円を売り上げることが、一つの産地の役割であると考えています。数年前に1億円を切ってしまった時、翌年ふるさと納税の制度により、メロンの取扱が開始されたことにより、再び売上が1億円達成となりました。このふるさと納税でいただいたお金で、新しいハウス立てて、翌年のメロン栽培に備えることができました。
我が家には、ハウスが8棟ありますが、前半に6棟、後半に6棟。1ハウス90mに1回目に1,000坪、2回めに1,000坪で合計2,000坪植えています。2月の上旬に播種を行い、3月には定植、6月の中旬には出荷となります。出荷終了後、同じハウスで二期作を行っています。7月に定植し、10月のはじめに出荷となります。
町からの実習生を受け入れており、3年前の受け入れの際、女性の研修生がメロンで起業したいという要望があり指導しました。同時期同じく研修に入っていた男性と結婚され子どもが生まれました。来年から奥さんがメロン栽培を企業を開始する予定です。その翌年には、新たな実習生を迎え、息子の嫁さんになってくれました。お陰様で去年結婚し、今年11月には男の子の出産予定になっており、嬉しい限りです。今年は、新たの実習生が短期間ではありましたが入り、現在は別の農家で実習しています。地元の農家の方とお付き合いしているとのことです。
今や、この農場へ実習に入ると、素敵なご縁が繋がるというパワースポットになっているよいうです。
青肉メロン「黃美香」
今日収穫体験していただくメロンは「黄美香メロン」という名前の珍しいメロンです。北竜町のひまわりをイメージしたような黄色の皮肌をもつメロン。7年ほど前に試作で栽培しとても味が良かったのですが、市場に出すと、見た目のイメージから受け入れにくいメロンであったため、一旦栽培が途絶えていましたが、3年前から再びチャレンジしました。
黄美香メロンは、通常の青肉メロンよりも栽培が難しいこと、皮が割れやすくて出荷に至らないことなど、大変栽培に苦労が多く手間のかかるメロンです。今年は天候不順のため、病気にかかりやすい状況が続きました。通常の6割り程度の出荷にとどまっています。皆さんが収穫するメロンは残してしっかりと準備しているのでご安心ください。
メロンの食べごろ時期を聞かれるのです。メロンは「目で見て楽しむ」「香りを楽しむ」そして「味を楽しむ」ものです。陽の当たる場所に1週間程度置くと熟度が増し甘くなります。メロンのいい香りが漂い、実が柔らかくなってきた頃が食べごろです。食べる3時間くらい前に冷蔵庫で冷やすとさらに美味しくなります。
真っ青な空
▶ メロン収穫体験
収穫体験は5人一組のグループで実施。ハウスの中では、渡邊さんから丁寧な説明を受けながら、赤いリボンのついたメロン目指して収穫していきます。ツルの部分の両端を10cmほど残してハサミでチョキン! 収穫したメロンは大切にお持ち帰りです。
指導を受けながらメロン収穫体験
美味しそうな貴美香メロン
収穫用メロンには赤いリボンが付いています
▶ メロン試食タイム
お一人貴美香メロン半玉!
提供された黄美香メロンは、なんとまるごと半個のメロン!!!
1個のメロンを半分にカットして、中央の種とワタを丁寧に取り除き、冷蔵庫で冷やした絶品メロン! さらに食べる直前まで、冷房のかかった車の中で大切に保存された、ひえひえの冷た~いメロン!
皆さんに最高のメロンを食べていただきたいという熱い思いが込められた、渡邊ファミリーの究極のおもてなしに感謝感激です!!!
冷えた貴美香メロン最高!
「わぁ~すごい~!美味しい~!」と皆さん驚きと喜びの歓声!!!
無我夢中で、皮の部分の最後の最後まで、じっくりと味わい楽しんでいらっしゃいました。
皆さん感動!
渡邊ファミリーと佐野町長
笑顔をお見送り!ありがとうございました!
▶ 北竜町農畜産物直売所「みのりっち北竜」にてお買い物
北竜町農畜産物直売所みのりっち北竜でお買い物
貴美香メロンと青肉メロン
▶ 佐野町長最後のご挨拶
佐野町長最後のご挨拶
皆さんのご協力の元、今日のバスツアーを無事終えることができました。心から感謝と御礼を申し上げます。
北竜町は1,886人という北海道でも小さな町ですが、こうした交流を大事にしながら交流人口を増やして、いつまでも明るく元気でこの町が残るよう、一生懸命努力して町づくりをしたいと思います。
また機会がありましたら、再び来町していただき、ひまわりを見て、温泉に入り、メロンを味わっていただきたいと思います。
この町長バスガイド・北竜町長編で、初回の一昨年、去年、そして今年のこのツアーに3回とも参加していただいているありがたいご夫婦がいらっしゃいます。参加していただいた皆様、戎谷社長、添乗員さんの山田、ドライバーの今村さんに、心から感謝を申し上げて、お別れのご挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました!!!。と、感謝のお言葉を述べる佐野豊町長です。
ありがとうございました。気をつけてお帰りください!
ひまわりが輝く季節、北竜町の感動のおもてなしと
素敵な北竜町の魅力をたっぷり体験できる町長ガイドバスツアーに、
限りない尊敬と感謝と祈りをこめて。。。
サンフラワーパーク北竜温泉
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・月形町・櫻庭誠二 町長編【エンジョイ!北海道】(2015年11月25日)
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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子