2016年2月29日(月)
加工センター食農工房パルムは、地域の交流体験施設。11月~3月までの冬期間、各町内会の婦人部の皆さんが様々な活動が行われています。
毎年、年度はじめに、各団体の代表が集合し、話し合いで使用日程を決めます。各団体毎に異なりますが、月1~2回の活動されるそうです。施設を使用する場合は、使用料とガス代を負担します。
加工センター食農工房パルム(北竜町)
今回取材させて頂いたのは、碧水町内会婦人部グループの活動。参加した約8人の方々が協力し合い、それぞれ得意分野を分担しながら、豆腐、パン、大福、おこわ等を作ります。
豆腐の材料となる「大豆」、大福に用いる「もち米」、あんこの「小豆」など主な食材は、地元北竜町産。農家のお母さんたちが栽培したものです。
▶ 豆腐
豆乳、おから、豆腐などそれぞれ分担して何回かに分けて作ります。
1.一晩水に浸した大豆を、擦り潰す機械に投入
一晩水に浸した大豆を、擦り潰す機械へ
すり潰された呉汁
機械から出てくる呉汁
2.擦り潰した大豆を、大きな鍋でゆっくりとかき混ぜながら煮ていきます
大きな鍋で呉汁を煮る
3.煮汁をさらしの布に入れ、豆乳とおからの分別機に入れる
豆乳とおからの分別機に入れる
さらしの布
4,豆乳とおからに分ける
出来立ての豆乳
おからを取り出す
青豆のおから
4.出来上がった豆乳にニガリを入れ、さらし布を敷いた型枠に流し入れ、重しをかけて数分おきます
にがりの分量を測る
にがりを混ぜる
さらし布を敷いた型枠に流し入れる
重しを置くための型枠を乗せる
5.程よく固まったら、冷水の張ってある水槽に入れ切り分けます
切り分ける板を乗せる
お豆腐を水槽へ
豆腐を切り分ける
水中でり分ける
豆乳
おから
▶ 大福
あんこ、かぼちゃ餡の2種類の大福です。
1.米粉、白玉粉、砂糖、水を入れ混ぜる
米粉、白玉粉、砂糖、水を入れ混ぜる
2.混ぜあわせたものを蒸し機で蒸す
蒸す
3.ある程度冷まして、同分量にまるめていく
蒸しあがった餅を冷ます
4.丸めた材料を平らにして、中央に丸めたあんこを入れ包み込む
餅を丸めて平らにする
あんこを入れて包み込む
5.ひとつひとつラップで包む
ラップで包む
できあがり!
▶ おこわ
具材として、黒千石大豆 & 帆立貝柱が入ります。
1.一晩うるかしたもち米を蒸し機で蒸す
蒸気で蒸す
2.一度取り出して、醤油、出汁、砂糖、黒千石、帆立貝柱等を入れた汁を加え、まんべんなく混ぜて、再び蒸す
蒸したもち米に汁を入れて混ぜる
汁を混ぜたもち米を広げ、再び蒸す
蒸しあがったおこわ
フードパックに丁寧に詰めます
▶ パン
あんぱん、レーズンパン、ちくわパン(ツナ入り)、コーン&ハム(マヨネーズ味)パン、ロールパン等など、各自持ち寄りの具材で作ります。
1.撹拌機でパン生地をこねる
撹拌機でこねる
こねたパン生地
2.同分量に分けて丸める
同分量に分けて丸める
100個以上を作ります
3.一次発酵のベンチタイム
ベンチタイム
4.パン生地を平に広げ、あんこ、レーズン、豆、コーン、ちくわなど、好きな具材を包み込む
中の具材は、それぞれ各自で好きなものを持参します。
あんこを入れて包む
レーズンを入れて包む
5.卵黄を刷毛で塗って、オーブンで焼き上げる
卵黄を刷毛で塗る
オーブンで焼く
焼き上がり(あんぱん)
ちくわぱん など
途中、手作り羊羹と自家製お漬物でコーヒータイム ♬
コーヒータイム
食農工房パルムでの町民による活動は、平成7年の設立以来20年を超えて続けられています。
「お嫁に来て、ずっとやっているから、この活動は、もう30年以上になるかしら。。。」とつぶやいていらっしゃったご婦人は、このパルム設立以前の施設で、お豆腐づくりなどされていたそうです。新しく参加する若いお嫁さんは、ベテランお母さんから丁寧なご指導を受けながら、ひとつひとつ覚えて修得していきます。
4時間の作業工程は、途切れなく、滞ることなく、すべての流れが、手際よくスムーズに進んでいきます。それぞれ得意な分野を分担し、協力し合う見事なチーム体制です。
婦人部の皆さんの経験と継続が築き上げていく偉大なるお母さんパワー、
地元の食材で手作りする、温かな愛情と美味しさにあふれる素敵な食べものたちに、
大いなる尊敬と感謝と笑顔をこめて。。。
サンフラワーパーク北竜温泉
◆ 食農工房パルムを使った活動
・北竜町地域子育て支援センター・永井美保子さんパン教室(講座もぐもぐタイム)(2015年12月14日)
・お母さん達の「手作りとうふ(豆腐)」(大豆加工研究会)(2010年11月30日)
・お母さん達の手作り「よもぎたっぷり・笹だんご」(北竜町ふみの会)(2010年11月27日)
・北竜町産大豆を使った、お母さんたちの手作りとうふ(豆腐)とみそ(味噌)の販売開始(2010年11月2日)
・ひまわり花びらの収穫と加工、サラダでご馳走さま!利用方法はいろいろ(2010年8月31日)
◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子