2015年5月7日(木)
北竜町では、「農業に関心があり、農業を体験してみたい」「将来、農業者を目指したい」「縁があればパートナーと農業に取り組みたい」という18歳以上40歳未満の農業に関心のある独身女性を募集しています。
北竜町農業体験実習受入事業は、1993年(平成5年)から実施されており、2015年度の北竜町農業体験実習の受け入れが4月からスタートしました。期間は6か月を限度、実習生は、原 絵利紗さん(33歳・札幌市)です。
▶ 北竜町「農業体験実習」
実習期間は、原則1ヶ月以上で、4月~10月まで。
実習は、1日実働8時間で、作業日当として、1日6,400円が支給されます(傷害保険加入、本人負担なし)。
また、普通自動車免許をお持ちの方が対象です。
● 実習概要(内容と受入れ農家)
4月 水稲播種:有限会社田からもの(佐藤稔 代表)
5月 田植え作業・イチゴ定植:農事組合法人 豊竜農場(善岡浩樹 さん)
6月 スイカ栽培:大前慶則さん
7月 メロン栽培:渡辺靖範さん
8月 畑作・インゲン収穫:水谷茂樹さん
9月 水稲収穫:橋本勝久さん
10月 同上
▶ 北竜町・農業体験宿泊施設「うえる・かる」
● 宿泊:農業体験宿泊施設の1室が提供されます(2014年4月にオープン)
農業体験宿泊施設「うえる・かる」
● 宿泊施設:木造1階建、1棟3室(1室6~8畳)
農業体験宿泊施設「うえる・かる」
● 共有部分:リビング(16,2畳)、キッチン、バス、トイレ
リビング(共有スペース)
洗面所(共有スペース)
居室(個人スペース)
左:押入れと生活用品 右:折りたたみ式ベッド
● 生活用品:テレビ、全自動洗濯機、電子レンジ、冷蔵庫、テーブル、炊飯器、扇風機、掃除機、暖房ストーブ、カーテン、ベット、寝具一式等、日常生活可能なものが完備
生活用品(リビングスペース)
● 調理セット一式:鍋、フライパン、やかん、まな板、包丁、木べら、お玉
● 食器セット一式:茶碗、お椀、コップ、皿、どんぶり、スプーン、フォーク
● 風呂セット一式:椅子、桶
が備付備品として用意されています
左:食器類 右:台所用品
▶ 農業体験実習待遇
・住宅料、光熱費は無料
・食事は自炊(食材は各自購入)
・通勤や日常生活の手段として、自動車及び自転車の貸与(燃料代は自己負担)
・作業着等(つなぎ、カッパ、長靴、手袋、腕ぬき、麦わら帽子等)の貸与
・入居時、自前で用意するものとして、洗面道具類、着替え、スリッパ(室内履き)、常備薬等
左:水稲播種体験@有限会社田からもの(佐藤稔 代表)右:ビニールひもの調整作業
▶ 農業体験実習生・原 絵利紗さんのお話し
4月は、佐藤稔さん農場で水稲播種作業やハウス管理作業の実習です。
訪問した日は、奥様・美佳さんのご指導の元、ハウスにかけているビニールひもの調整作業を行っていました。
お忙しい中時間をいただき、原 絵利紗さんにお話を伺いました。
原 絵利紗さん、作業風景
原 絵利紗さんは、生まれも育ちも札幌市。高校卒業後、サービス業を中心に飲食店・広告代理店等、様々な職種を経験。そして、介護の仕事につき、介護福祉士の資格を取得されました。
「介護の仕事をしていく中で、食べることの大切さを実感し、農業をやっていこうと決心しました」。
▶ 北竜町とのご縁について
「先ず、札幌市のハローワークに行き『農業をやりたいのですが、どこへ行けばよいですか?』と問い合わせた所、北海道農業担い手育成センターを紹介されました。
北海道農業担い手育成センターに行くと、各地域から募集を数多く調べることができました。その中で、北竜町が条件が良かったので、とても気になっていました。
北竜町を選んだ理由の第一として、住宅貸与などの『待遇』が良かったことです。
次に、私には母と祖母が札幌市にいるので、何かあった時の適度な距離感がある地域が希望でした。北竜町は、札幌まで2時間くらいなので丁度良い距離であることも選んだ理由です」。
原さんは、2014年11月に札幌のコンベンションセンターで行われた『新・農業人フェア』に参加。全ブースを廻り全ての市町村の説明を1日がかりで聞いたそうです。
「ブースでお話をすると、各市町村の雰囲気を知ることができました。北竜町ブースでは、生産者の方と直接お話できたことが、とても良かったです。北竜町に住む町民のとても良い人柄が感じられました。
農業に関する知識はゼロだったので、決断する決め手は、その町に住んでいる町民の人柄です!
その町に馴染めなかったら、やっていけないだろうと思っていました」と語る原さん。
▶ 農業体験実習について
「佐藤稔さん、奥様の美佳さん、2名の第生社員が、とても親切に温かく指導してくださいます。皆さんとても良い方ばかりです」。
左:佐藤美佳さんと一緒に 右:ショベルカーを操作する佐藤稔さん
「宿泊施設は、室内が大変綺麗で広いし、自分の家より快適です。
いろんなものが揃っているので、洋服などの必要最低限のものだけ持参すれば、だれでも、実習できる素晴らしい環境です。
食事は自炊し、お昼はお弁当を持参しています。買い物は、町内のAコープや、休みの日には近隣の深川などに自家用車でいっているので不便はありません。
まだ、始まったばかりですが、楽しく学んでいます」。
▶ 好きなこと・嫌いなこと・将来の夢
「好きなことは、食べること、飲むこと、ドライブ、温泉めぐり。
苦手なことは、じっとしていること。
将来の夢は、もちろん農業経営ですが、副業として介護職を取り入れていけたらなぁと思っています」。
▶これから農業体験の実習される方へ一言
「先ず、北竜町に来てみてください。来たら後悔しません。
みなさん、熱くて良い方ばかりです。
勇気づけられて、励まされます。皆さん、素晴らしい方々です」。
最後に、「一番しあわせを感じるときはどんな時ですか」という質問に、
「外で身体を動かして、汗をかいて、飲むビールが最高!」
と素敵な笑顔で答えてくださった原さんです。
水稲の播種作業から農業体験実習がスタートした原さん。10月までの半年間の中で、田植え作業、メロン栽培、スイカ栽培、インゲン栽培、そして秋の水稲収穫作業まで、様々な農業体験を実習していきます。
自然豊かな北竜町での農業実習が、光り輝く、実り多きものでありますように、心より応援しています!!!
ぐんぐん伸びるふきのとう@ひまわりの里
▶ その他の写真(38枚)はこちら>>
◆ 北竜町・農業体験実習に関するお問合せ
〒078-2512 北海道雨竜郡北竜町字和11番地1
北竜町役場産業課農業担い手係
Tel:0164-34-2111 Fax:0164-34-2118
◆ 関連ページ
・北海道農業担い手センター(札幌市)
◆ 関連記事
・石田えみさん、北竜町での農業体験実習がスタート(2011年5月27日)
・北竜町農業体験実習第2弾@すいか栽培の藤井明紀さん(2011年7月7日)
・北竜町農業体験実習第3弾@花卉栽培の加藤宰さん(2011年7月28日)
・石田えみさんの北竜町農業体験実習(2011年度)が終了しました(2011年11月16日)
・神奈川県の高校生が田からもの(佐藤稔 代表)で農業体験(元気村・夢の農村塾)(2012年7月11日)
◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子