2011年7月28日(木)
北竜町は、日中、頭クラクラしそうなほど強い陽射し。でも、朝晩に吹き抜ける風は、冷たくて気持ちがい~い。 3ヶ月目に入った石田えみさんの北竜町農業体験実習第3弾・・・。 7月下旬(7月21日)からの受入れ農家は、花卉(かき)栽培の加藤宰さん。息子さんとご両親の三人で、水稲と花の栽培をされていらっしゃるご家族です。この日、残念なことに、息子さんは栗山町へ小麦栽培研修に行かれていて、お留守でした。 栽培されているお花は、スターチス・シヌアータ。高貴な紫色の花が、ハウスの中いっぱいに咲き誇っています。
朝9時、私達が訪れた時は、選花・選別作業が一段落し、ひと休みのお茶の時間。楽しいおしゃべりに私達も参加させて頂き、色々なお話をお伺いしました。 「2004年(平成16年)に、メロン栽培から花卉栽培に切り替えました。しかし、この年に、日本列島に大きな被害をもたらした台風によって、1棟のハウスが全壊。そこから立て直しを図り、今年で8年目を迎えます」と加藤さん。 「花の栽培を始めた頃の花は『シネンシス』でしたが、その花の花粉アレルギーがひどく、体質に合わなかったので『スターチス』に変えました。花卉栽培は、6月下旬から11月まで毎日のように続き、量が多い時は、夜まで作業が終わらないこともあります。歳とともに、最近は、無理しないでゆっくりと作業していくようになりました」と栽培におけるご苦労をお話くださった奥様。 今回の実習における石田えみさんのお仕事は、選花・選別作業。花の長さ、茎の太さ、翼幅、分枝数などを選別。 「花は勿論初めて。最初は選別方法が難しかったですが、一週間経って大部慣れてきました。今までの稲作、すいか栽培作業は、動きながらの作業が多かったのですが、選花作業は、同じ場所に立っている時間が長いので、足が棒のようになります。 今までお花屋さんで何気なく見ていたお花ですが、1本、1本にこれほど手間がかかっているとは驚きました。これからは、感謝の気持ちを持って、お花を飾りたいと思います」と花卉栽培の大変さを実感している石田さんです。 楽しいお話が続く中、北竜町のおそばの話に・・・。 加藤宰さんは、全麺協(全国麺類文化地域間交流推進協議会)のそば打ち3段。北竜町の「そば食楽部北竜」で腕を磨いていらっしゃいます。北竜町の美味しいおそばのお話で盛り上がりました。
温かな笑顔と楽しい会話で包まれた加藤ファミリー。 加藤ファミリーの一員である愛犬(ゴールデンレトリバー)「BiBi(ビビ)」くんもニッコリ。笑顔でお見送り。。。表情豊かでなんとも可愛いワンちゃんです。
帰りには、幸せの黄色いCopenちゃんのフロントガラスに、素敵なスターチスの花束がそっと添えられていました。 加藤ご家族の温かさが感じられたひとときに心から感謝です。ありがとうございます!
育てる大変さと美しさが共存する花卉栽培で、
華麗なる花の中に秘められた深い愛情と尊い命を実感する石田えみさん、 太陽の恵みをいっぱい浴びたひまわりの花のように輝いて、 北海道の熱い夏を乗り切ってくださいね、えみさん!
◆ 参考・特集記事 ◇ いくこ&のぼる |