2012年10月5日(金)
例年にないような暑い夏がやっと落ち着き、冷たい秋の風が吹き始めました。
北竜町の田んぼでは、お米の収穫が終わろうとしています。
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有限会社 田からもの(佐藤稔 代表)北竜町恵岱別
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左:青々と広がる圃場 右:水稲の花 (撮影:2012年8月9日)
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頭を垂れる稲穂 左:撮影:8月31日 右:撮影:9月22日
田からもの(佐藤稔 代表)の田んぼでは、米の収穫が9月17日(月)にスタートし、2週間後の10月2日(火)に無事終了。6条刈の大型コンバイン2台が、フル稼働していました。
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豊饒(9月22日)
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6条刈大型コンバインによる収穫
刈り取られた稲は、トラックで恵岱別営農集団ライスセンターに運び込まれます。籾は乾燥機で、およそ18時間かけて乾燥。15.5%の水分量が保持されます。
このライスセンターは、有限会社 田からものと3戸の農家で共同運営されていて、各運営者の奥様方も大活躍。
籾は、籾摺り機によって、籾殻と玄米に選別。
玄米はさらに、選別機(ライスグレーダー)にかけられ、未熟米が取り除かれ、仕上げ米へと選別されていきます。
取り除かれた籾殻は、袋詰めされ町外の牧場へ。
籾殻は、おが屑等と混ぜ合わせられ、牛床に敷き詰められるとのこと。
牛さんたちのフカフカのバイオベットになるのですね。
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恵岱別営農集団ライスセンター(1社と3戸で共同運営)
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もみの荷受け
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ライスセンター内部(乾燥・もみすり・選別・出荷)
「今年は例年にないような大雪の年。春の融雪に時間がかかり、田植えの開始が遅れました。しかし、夏場以降は天候に恵まれ、上場の出来栄え。米の品質基準である、整粒歩合が80%を超え、高品質のお米になっています」
と自信たっぷりな表情でお話くださった佐藤稔さん。
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整粒状態を確認する佐藤稔さん
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籾殻を搬出するライスセンター運営者の奥様たち
3月の除雪から、播種、田植え、除草作業、そして収穫と一日一日を真剣勝負で立ち向かった日々。
稲に愛情をたっぷりと注ぎ込みながら、育み、見守り続けた半年間。
いよいよ、立派に成長した稲たちの旅立ちです。
「愛情を注ぎ、手間をかけたものは、必ず成果として現れ、稲たちは、それにしっかりと答えてくれます。農業は、自然との一騎打ち。だからこそ、毎年毎年が、チェレンジであり、瞬間瞬間を真剣勝負で挑み
ます」
とお米栽培の難しさ、大変さを物語る、力強い佐藤稔さんのお言葉です。
自然の豊かな恵みをいっぱいに浴びながら、
あらゆる自然の厳しさにも必死で耐え抜き、
見事に成長した、極上のお米さんたちの輝く生命に、
限りない愛と感謝と祈りをこめて。。。
▼ 有限会社 田からもの(佐藤稔 代表)の2012年度の水稲栽培(播種から収穫まで)の動画です。
◆ 有限会社 田からもの(代表取締役社長 佐藤稔)
北海道雨竜郡北竜町字惠岱別
Tel・Fax:0164−34−3710
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◇ 撮影=寺内昇 取材・文章=寺内郁子
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