有機栽培米の収穫(有)田からもの(佐藤稔 代表)

2012/10/04 17:35 に 寺内昇 が投稿   [ 2012/10/09 14:46 に更新しました ]
2012年10月5日(金)

例年にないような暑い夏がやっと落ち着き、冷たい秋の風が吹き始めました。
北竜町の田んぼでは、お米の収穫が終わろうとしています。


有限会社 田からもの(佐藤稔 代表)
有限会社 田からもの(佐藤稔 代表)北竜町恵岱別

青々と広がる圃場    水稲の花
左:青々と広がる圃場   右:水稲の花  (撮影:2012年8月9日)

頭を垂れる稲穂    頭を垂れる稲穂
頭を垂れる稲穂  左:撮影:8月31日  右:撮影:9月22日


田からもの(佐藤稔 代表)の田んぼでは、米の収穫が9月17日(月)にスタートし、2週間後の10月2日(火)に無事終了。6条刈の大型コンバイン2台が、フル稼働していました。


豊饒
豊饒(9月22日)

コンバインによる収穫    コンバインによる収穫
6条刈大型コンバインによる収穫


刈り取られた稲は、トラックで恵岱別営農集団ライスセンターに運び込まれます。籾は乾燥機で、およそ18時間かけて乾燥。15.5%の水分量が保持されます。
このライスセンターは、有限会社 田からものと3戸の農家で共同運営されていて、各運営者の奥様方も大活躍。

籾は、籾摺り機によって、籾殻と玄米に選別。
玄米はさらに、選別機(ライスグレーダー)にかけられ、未熟米が取り除かれ、仕上げ米へと選別されていきます。

取り除かれた籾殻は、袋詰めされ町外の牧場へ。
籾殻は、おが屑等と混ぜ合わせられ、牛床に敷き詰められるとのこと。
牛さんたちのフカフカのバイオベットになるのですね。


恵岱別営農集団ライスセンター
恵岱別営農集団ライスセンター(1社と3戸で共同運営)

xxx    xxx
もみの荷受け

ライスセンター内部    ライスセンター内部
ライスセンター内部(乾燥・もみすり・選別・出荷)


今年は例年にないような大雪の年。春の融雪に時間がかかり、田植えの開始が遅れました。しかし、夏場以降は天候に恵まれ、上場の出来栄え。米の品質基準である、整粒歩合が80%を超え、高品質のお米になっています

と自信たっぷりな表情でお話くださった佐藤稔さん。


整粒状態を確認する佐藤稔さん
整粒状態を確認する佐藤稔さん

籾殻を搬出    ライスセンター運営者の奥様たち
籾殻を搬出するライスセンター運営者の奥様たち


3月の除雪から、播種、田植え、除草作業、そして収穫と一日一日を真剣勝負で立ち向かった日々。
稲に愛情をたっぷりと注ぎ込みながら、育み、見守り続けた半年間。
いよいよ、立派に成長した稲たちの旅立ちです。

愛情を注ぎ、手間をかけたものは、必ず成果として現れ、稲たちは、それにしっかりと答えてくれます。農業は、自然との一騎打ち。だからこそ、毎年毎年が、チェレンジであり、瞬間瞬間を真剣勝負で挑み ます

とお米栽培の難しさ、大変さを物語る、力強い佐藤稔さんのお言葉です。



自然の豊かな恵みをいっぱいに浴びながら、

あらゆる自然の厳しさにも必死で耐え抜き、

見事に成長した、極上のお米さんたちの輝く生命に、

限りない愛と感謝と祈りをこめて。。。



▼ 有限会社 田からもの(佐藤稔 代表)の2012年度の水稲栽培(播種から収穫まで)の動画です。


有限会社 田からもの(代表取締役社長 佐藤稔)
 北海道雨竜郡北竜町字惠岱別
 Tel・Fax:0164−34−3710


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◇ 撮影=寺内昇 取材・文章=寺内郁子