2020年2月3日(月)
令和2年1月29日(水)11時より、北竜町公民館調理室にて、レデーススクール・クッキング教室(北竜町教育委員会主催)が開催されました。
木村光江さん(ニックネーム:みーやん)を講師にお迎えして、「節分にデコ巻きずし」を、約14名の皆さんで楽しく実習しました。
木村光江さん略歴
・日本デコ巻き寿司協会北海道支部代表
・HBCラジオ朝刊さくらい毎週木曜日 「食」コメンテーター
・北海道フードマイスター等各資格取得
・各企業のレシピ協力 など
今回お手伝いいただいた助手の方々
デコ巻ずし1級を取得されている寺内小夜子さん(留萌市在住)、北竜町役場住民課・栄養士の杉山恵理子さんにお手伝いに入っていただきました。
寺内小夜子さん
杉山恵理子さん
節分おにデコ巻きずし
海苔を3つの大きさに切り分ける
酢飯は、「赤」「緑」「白」
・赤いご飯は、塩漬けハスカップで色付け。緑のご飯は、「ピーマンの漬物、紫蘇の実がはいったもの」&「青のり」「マヨネース」入り
・目に「チーズスティク」、鼻に「カニカマ」、角に「厚焼き玉子」を使います
グラム単位で計量
・各パーツごとの大きさの海苔に、40g・30g。20g、15g、10g、5gと分量を正確に測って分けた酢飯を巻いていきます
・全体を組み合わせて、巻き込んでいきます
丁寧に組み立てて
パーツ毎のご飯の分量の細かな分け方にびっくり! 慎重に丁寧に、組み立てることによって、しっかりとした絵柄が出来上がっていきます。
巻き上がり & カッティング
画竜点睛(がりょうてんせい):目を入れます
・最後の仕上げは、海苔パンチでくり抜いた小さな ● の海苔を黒目にして載せていきます。角の横戦も細く小さく切り取った海苔でアレンジします。
デコ巻きずしの出来上がり!
黒千石大豆プチかりんと
木村光江さんが大のお気に入りオリジナルレシピ。止まらない美味しさです。
レシピ
・黒千石大豆を洗って一晩水に浸す
・ザルで水切りし、軽く小麦粉をふってから、燦燦ひまわり油の中温で、40分程カリッとするまでじっくり揚げる
・小鍋で黒糖(100g)と水(大さじ1)を煮溶かし、揚げた黒千石大豆をバットに広げ、絡めて完成
中温で40分程揚げる(今回は贅沢にひまわり油使用)
黒糖を溶かす
揚げた黒千石大豆に黒糖をまぶす
黒千石大豆プチかりんとうの出来上がり!
ひまわりライスと黒ちゃんドンの炊き込みごはん
レシピ
・ひまわりライス(1合)、もち米(1合)を1時間浸水する
・人参(細切り)、生しいたけ(薄切り)、油揚げ(熱湯をかけて油抜き)
・鍋にごま油を熱し、人参・しいたけ・油揚げを炒める
・さらに、ひまわりライス・もち米を加えて炒め合わせ、黒ちゃんドン・出汁・切り昆布・塩・醤油・酒を加えて煮立てる。最初は強火で、煮立ったら弱火で18分、火を止めて15分蒸らす
・最後に、ひまわり油(小さじ1)を加えて全体を混ぜたら完成
鍋にごま油を熱し、人参・しいたけ・油揚げを炒める
もち米とひまわりライス、黒ちゃんドンを入れて炊き込む
ひまわりライスと黒ちゃんドンの炊き込みごはん・炊きあがり!
たたき長芋とミニトマトの味噌汁
レシピ
・半分にカットしたミニトマト(8ヶ)、たたいた長芋(50g)、グリルで炙って切り分けた油揚げ(1枚)、小口切りにした小ねぎ
・出汁に味噌を入れ、具材をいれ、軽く火を通す
・小ねぎをちらして完成
越冬キャベツのサラダ漬け
レシピ
・キャベツ(ざく切り1/4)、きゅうり(輪切り1/2)、人参(千切り1/5)、大葉(千切り2枚)
・具材に調味料(切り昆布、梅昆布茶、塩)を入れて、よく揉む
・最後に、大葉を加え、ひまわり油を回しかけて完成
仕上げにひまわり油を回しかけて
いただきまぁ〜す!
非常食などのご紹介
木村光江さんのお話
教室終了後に、木村光江さん(みーやん)にお話を伺いました。
みーやんと食との関わり
札幌出身の木村光江さんは、NHK札幌放送局時代に、道の駅の紹介、ご当地かあちゃんのアイデアレシピを紹介する料理コーナーを担当。
当時、まだまだ知らない北海道の料理が沢山あることに気づき、北海道の各地域の食の魅力を広めるお手伝いができたらいいなと感じられたそうです。
そんな時、「北海道フードマイスター」という制度ができ、第1号として資格を取得(2005年)。その後、野菜ソムリエ(2006年)、雑穀エキスパート(2006年)、デコ巻きずしマイスター取得(2012年)、デコ餅マイスター取得(2015年)と次々と資格取得に奮闘!
その頃、お店をやりたいと思っていた所、ご縁があって、石狩市の「番屋の湯」でカフェを2年〜3年営むが、施設の閉鎖とともに閉店。石狩市の直売所「JAいしかり地物市場とれのさと」(石狩市樽川)で1年間実演をかねた野菜販売を実施。そして、お料理の先生を目指して活動を継続。
デコずしとの出逢い
デコ巻きずしに出会いによって、北海道の美味しいお米を広め、地域の人と地域の特産品を巻き込む活動でご活躍中。10年前より通っている東京の食イベントで、毎年食の様々な発見があり、そのひとつがデコ巻きずしとの出逢い!
出逢いの瞬間、みーやんさんの心に「ピン!」とくるものがあり、翌々日には、デコ巻きずしの資格取得にチャレンジし、2級・1級・マイスターの資格を取得されました。
「あくまでも、デコ巻きずしは、地域の人々を巻き込むための入り口であり、地産の食材を使ったお料理をしていきます。その地域に入ることにより地元の特産品のお料理と人々を巻き込んで繋いていけたらいいなと思って活動しています。これまでに訪問した北海道地域は、10か所くらいかな。これからも、どんどん広げていきたいと思っています」とみーやんさん。
小さい頃に育った食の環境
「父がハンターだったので、小さい頃から、父がジビエ(鹿肉・鴨肉)をさばくのを目の前で見ていました。今では自分でもさばけるようになりました。
母はお料理上手だったので、初めて食べた味(セロリの味、丼の味、手打ちそばの味など)をしっかり覚えています。
祖父が岩見沢で『木村屋』というお菓子屋をやっていました。小さい頃、『アイスクリームって家でつくれるの?』という疑問に答えてくれたおじいちゃん。冷蔵庫から出しては混ぜ、混ぜてはまた冷蔵庫にいれ、また混ぜるというのを繰り返して作ったアイスクリームの味は今でも忘れられない味です」と、しあわせな笑顔でお話くださったみーやんさん。
北竜町についての感想
「黒千石は、『幻の極小黒大豆』として復活されたときから注目しています。
北竜町がひまわりの町であることも以前から知っていました。小さい町だけれども、素敵なひまわりを楽しめる町だと感じています。
改めて、親しくさせていただくようになると、地域の人々も良い人ばかりで、素晴らしい町だと思います。30年以上育ててきた町のひまわりをPRしたいという熱い想いもしっかりと伝わってきます。
勝手に、北竜町親善大使として、北竜町の魅力をこれからもしっかりとPRしていこうと思っています」と、みーやんさんの嬉しいお言葉!!!
みーやんの大好物・ジンギスカン!
「みーやんさんの大好物は?」という質問に、「ジンギスカンです!!!」と即答してくださったみーやんさん。
「最後の晩餐も、ジンギスカン!と決めています! 一週間に1回は、ジンギスカン! 一週間に3回も食べたこともあります! お友達が来たときは、必ずジンギスカン! そろそろジンギスカンかなぁ・・・と無性に食べたくなる時があるんです!
自宅で食べるときは味付きジンギスカン!外で食べるときは、生ラムなど色々です」と笑顔がほころぶみーやんさんです。
HBCラジオ番組「朝刊さくらい」で北竜町をPR!
翌日1月30日(木)、HBCラジオ番組「朝刊さくらい」(06:30〜09:00)の番組内で「食のコメンテーター」として北竜町をPRしてくださいました。みーやんさんは、「朝刊さくらい」に毎週木曜日に出演されています。
デコ巻きずし
「デコ巻きずし」は、花柄など様々な形がある巻きずしで、食卓を楽しく演出できます。お仲間が集まるホームパーティの席では、会話も弾みます。私は、日本デコずし協会北海道支部のマイスターとして、北海道の地域の特産と人を巻き込む活動をしています。
今回は、節分に向けて、鬼の顔が巻きずしの切り口に表れる赤鬼さんのデコ巻きずしを巻いてきました。
集まっていただいたのは、北竜町の地域の皆さん。デコ巻きずしは初めてということでした。中には、巻きずしは自分では作らないので買ってきますという方もいらっしゃいましたが、出来上がってみると、笑顔が広がりました。
この巻きずしは、パーツを細かく巻いてから、海苔の上で組み立てて、巻き上げるという作業工程になります。今回の赤鬼さんの場合は、鬼の目、鬼の鼻、渦を巻いた髪の毛、頭の上の鬼の角などのそれぞれのパーツを巻いてから組み立てて巻き上げていきます。
イメージは、切っても切っても絵柄がでてくる「金太郎飴」の海苔巻バージョンようなものです。
巻いている間は、どうなっていくのか、ちゃんと切り口に絵柄は表れるのかどうか、切り分けるまで、出来栄えがわからないというドキドキ感があります。
できあがった時は、ワクワク感マックスです。切り口の絵柄が表れると、「わぁー」といった歓声と笑顔が広がりました。
北竜町のお米は、『ひまわりライス』という名称で、品種は、『おぼろづき』『ゆめぴりか』『きたくりん』などがあります。海苔巻ずしに適した品種は『ななつぼし』を使って『福を巻き込んだ』デコ巻きずしになりました。
ひまわりライスと黒ちゃんドンの炊き込みごはん
北竜町といえば、『ひまわりライス』と『黒千石』が特産です。このふたつを使ったレシピもあります。『ひまわりライスと黒ちゃんドンの炊き込みごはん』です。
これは、地元のもち米『風の子もち』と『ななつぼし』を使った黒千石のおこわです。具材は『人参・椎茸・油揚げ』で、胡麻油で具材を炒めてから、出汁と調味料、黒千石ドンを加えて炊き込みます。炊きあがりに、ひまわり油を加えて、つややかに仕上げる黒千石大豆のおこわ。
一緒に炊き上げたのは、黒千石事業協同組合が販売している『黒ちゃんドン』という商品。熱と圧力を加えて作る『ドン菓子』と同じ作り方をした黒千石のドン菓子です。そのままでも食べれますが、ご飯に入れて炊き込むと簡単に豆ご飯になります。
黒千石大豆のぷちかりんとう
もう一品が、『ぷちかりんとう』です。
見た目は地味ですが、食べ始めたら、香ばしい豆の味と黒糖の味が止まらないおいしさです。ひまわり油で揚げて、黒糖をまぶしていく豆のかりんとうで、黒千石大豆とひまわり油のコンビは最強です。
黒千石大豆は、機能性成分のポリフェノールがありますし、ひまわり油はビタミンやミネラルの栄養が豊富なので、とても贅沢で、北竜町ならではの一品となりました。
地域の特産と町民を巻き込み、節分に向けて、『福』を巻き込んだ料理教室となりました」と、みーやんさんは、北竜町の特産品について、しっかりとPRしてくださいました。
可愛いデコずしで、地域の特産物と地域の人々を繋いで、「素敵な福」を巻き込んでいく、みーやんこと木村光江さんの最高に可愛い笑顔に、限りない愛と感謝と祈りをこめて。。。
その他の写真
関連サイト・関連記事
・北海道フードマイスター木村光江(みーやん)オフィシャルブログ
・日本デコずし協会公式ホームページ
・朝刊さくらい|HBC北海道放送
・(お知らせ)木村光江さん「節分にデコ巻き寿司」レディース・クッキング教室(北竜町教育委員会)
・北竜町特産品「ひまわり油」「ひまわりライス」「黒千石大豆」の販売フェア@三井アウトレットパーク北広島(2019年7月1日)
・「受け継ぎたい北海道の食」動画コンテスト・表彰式 & 交流会(北海道農政事務所主催・札幌市)(2019年3月18日)
◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子