2025年10月28日(火)
秋晴れの空に響く、温かい歓声
10月25日(土)、北竜町老人福祉センターは、世代を超えた笑顔で溢れかえりました。北竜町社会福祉協議会(山本剛嗣 会長)が主催する、おむすびイベント「秋の運動会」の開催です。



受付で紅組・白組の2チーム分けを済ませ、次々に参加者は会場に集合し、開会式が始まりました。

「今日は皆さんが主役です」
司会進行役を務める、北竜町社会福祉協議会・阿部匡美 主任が開会宣言で伝えた言葉は、「勝っても負けても皆さんが主役」という温かいメッセージ。
怪我のないよう、ご自身の体力に合わせて楽しむこと。その言葉に、この運動会が大切にしているものがすべて詰まっています。

競技の勝敗ではなく、この場に集い、共に笑い合う時間そのものが宝物。北竜町が育んできた「和の心」が、運動会の隅々にまで息づいているのです。
記念の写真撮影を終えると 、いよいよ競技のスタートです。

笑顔あふれる、思いやりの競技プログラム
プログラムには、誰もが笑顔になれる、工夫を凝らした競技が並びます。
1. 準備体操:心と体をほぐす
まずはプログラム1番、全員での準備体操です。おなじみのラジオ体操の音楽が流れると、子どもも大人も、自然と体が動き出します。少し肌寒い秋の空気の中で、しっかりと体をほぐし、心と体の準備を整えました。

2. サイコロリレー:運と笑顔が交差する
プログラム2番は「サイコロリレー」。赤組と白組に分かれ、大きなサイコロを転がします。出た目の番号のコーンを回って、次の人へタッチして交代。
「走れなかったら歩いていいですよ」。 そんな優しい声がかかる中、参加者は自分のペースでゴールを目指します。サイコロの目に一喜一憂しながらも、表情は終始笑顔です。




3. タオルでボール渡しリレー:息を合わせる「和の心」
次は、椅子に座って行うチーム戦「タオルでボール渡しリレー」。2人1組でタオルの両端を持ち、ボールを落とさないように次のペアへ渡していきます 。制限時間内にいくつのボールを渡せるか。速さだけでなく、隣の人との呼吸を合わせる「思いやり」が試される、まさに「和の心」が詰まった競技です。




選手として参加するパパママに代わって抱っこ


4. 障害物競走:日常が笑顔に変わる瞬間
プログラム4番は、個人戦の「障害物競走」。こちらも「走る・歩く」を選べます 。日常の営みが、楽しい障害物になりました。
小さな手、大きな集中「豆を皿移し」
まずは、お箸で黒石(碁石)を掴んで隣のお皿へ移す「豆移し」。 もちろん、小さな子どもたちへの配慮も忘れません。「小学生以下、保育園のお友達はスプーン使っていいですよ」。上手にお箸を使う大人、スプーンで慎重に運ぶ子ども。ここでも、無理をせず、できる形で参加することを大切にします。


懐かしくも新しい「洗濯物干し」
次なる難関は「洗濯物干し」。ネットから服やズボンを取り出しハンガーにかけ、バスタオルも干します。靴は洗濯ばさみでパチン。日常の何気ない動作が、世代を超えた笑顔を生み出します。


狙いを定めて「魚釣り」
最後は「魚釣り」。クリップのついた魚を、磁石の釣り竿で釣り上げます。2匹釣り上げたらゴール。釣り上げるたびに、周りからは温かい拍手が送られました。



ひとやすみドリンクタイム
次のゲームに備えて、大人も子供も参加者みんなで協力し合ってゲーム道具のお片付け!!!


5. じゃんけん輪っか送りリレー:足で繋ぐ絆
再び椅子に座ってのチーム戦。横一列に並び、新聞紙で作った輪っかをバトン代わりに、足を使って隣の人へ送っていきます。手は使えません。世代の違う足と足が器用に連携し、絆の輪っかが送られていきます。


地域みんなで子育て
一方、ブラケットの上の赤ちゃんを、地元の子ども達であやして、地域のみんなで見守る様子が心和む瞬間です。


6. 玉入れ:心を一つに
最後を飾る競技は、運動会の定番「玉入れ」です。1チームずつ、紅白の玉をそれぞれの籠に入れます。紅は紅、白は白へ。時間内にどれだけ入るか、チーム全員の心が一つになる瞬間です。


笑顔の閉会式、アンケート記入とお菓子のプレゼントそしてパン販売へ
すべての競技を終え、閉会式。結果発表の後は、アンケート用紙と引き換えに参加賞(各種お菓子)が手渡されます。頑張った全員が笑顔になる、温かいフィナーレです。

リッチ工房(NPO法人 あかるい農法)のパン販売
運動会の後には、食堂でのパン販売も行われ、参加者たちは今日の思い出を語り合いながら、和やかな時間を過ごしていました。

笑顔で記念撮影



「和の心」が育む、豊かな時間
北竜町の「秋の運動会」は、ただ体を動かすだけの日ではありませんでした。それは、世代や体力の違いを「思いやり」で包み込み、誰もが「主役」として輝ける場所。
この日響き渡ったたくさんの笑い声こそが、北竜町を支える「和の心」そのもの。分断ではなく調和を、競争ではなく共生を選ぶこの町の温かさが、世界中の人々の心に「私たちもこんな社会を作りたい」という、温かい希望の光を灯すことでしょう。
大人も子供の心一つに輝いて楽しむ秋のスポーツ!
地域の調和と共生が共鳴し合い広がっていく「みんなの広場「秋の運動会」に、限りない愛と感謝と祈りを込めて。。。

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