2024年11月22日(金)
11月20日(水)、北竜町立真竜小学校にて、総合学習の一貫として家庭科の時間に、5年生9名による「おにぎり&お味噌汁」作りの実習が行われました。
収穫祭:おにぎり & お味噌汁作り
おにぎりのお米は、高田秋光さんのご指導の元、5月より田植え・稲刈り・脱穀等の実習体験をした新米です。
生徒さんたちは、新米を炊いておにぎり3種類(塩・鮭・梅)を作りました。お味噌汁は、大根と油揚げ・ネギ入りです。
おにぎり作り
お米を洗って、水(お米の重さの1.5倍の水)を入れて、30分浸水。沸騰するまで強火、沸騰したら中火、水が引いたら弱火。10分くらい蒸らす。
炊きたてホカホカツヤツヤのご飯をお椀に半分入れて、真ん中に具(鮭・梅)を入れ、半分のご飯を重ねて、お椀を揺すってクルクルクル。。。ま〜るくなったかな?
お椀を使わない子は、小さな手にしっかりとご飯を乗せて、三角にキュッキュキュ!!!
形も大きさも異なる、個性豊かなおにぎりの出来上がり!
お味噌汁作り
煮干し(頭とはらわたを取ったもの)で出汁をとって、大根(いちょう切り)・油揚げ(短冊切り)・ネギ(小口切り)を切って出汁で煮込む。最後に味噌を入れて完成!
美味しいおにぎり&お味噌汁、いただきます!!!
農業新聞作成
生徒さん達は、お米について様々な視点で丁寧に調査して農業新聞を作成しました。お米の美味しさの秘密、お米栽培の難しさや工夫、農業機械、お米保存倉庫等などについて、各自個性豊かな素晴らしい研究発表です。
3名の生徒さんによる研究発表、そしてご指導いただいた高田さんへのお礼と感想が述べられました。
発表1
私は、北竜町のお米の美味しさの秘密について調べました。
北竜町のお米の栄養について
- お米は右の写真のように、たくさんの栄養が入っています
- お米にパワーの源となるでん粉のほか、タンパク質や脂肪、ビタミン1,ビタミンEなどの栄養素がふんだんに含まれています
JAに行きました
- 左の機械で色の悪い米、虫に食われた米を弾き、いい米と悪い米で分けます。これが悪いお米です。悪いお米は茶色になったり、黄緑の色になっています
- ここは、米を保管する倉庫です。中は寒くてとても広かったです
- 米は左のような機械で積んでいきます
- 上の機械は、米の稲をバラバラにする機械です
北海道は寒いのになぜお米は美味しいの?
- 北海道は九州などに比べてとっても寒いです。寒いとお米が育ちにくいのです。ですが、北海道のお米は日本一美味しいTOP3に入っているほど美味しいです
- それはなぜだと思いますか?それは寒さに負けないお米を作ったからです。北海道のお米は多くの研究者によって寒さに強いお米にし、美味しくなりました
お米が美味しくなる条件
- 高温、低温、病気、害虫がなく綺麗に実っていること
- 水が豊か
- 広くて平らな土地
- 昼夜の寒暖差が大きい
という4つの条件に当てはまると、お米がとても美味しくなります。
北海道のお米はこの条件が揃っているからとても美味しいのです。
お米の赤ちゃんと成長したお米
- 左の写真(7月8日)はお米のあかちゃんです
- それが成長すると9月4日にはこのようになります
- 二か月かけてこの大きさになります
まとめ・感想
- 北海道のお米は研究者たちの努力によって、お米が美味しくなったのがわかりました
- 機械で悪いお米を弾いて、いいお米と悪いお米に分けていました
- お米を保管する倉庫がありました。そこの倉庫はとても広くて数が数えられないほどお米が入れられることがわかりました。田植え体験をしてとてもお米についてわかりました
発表2
北竜町のお米はとっても美味しいです。
こんなに美味しいお米を作っているのならば、大変なことは多いかもしれません。だからお米作りで大変なことを調べてみました。
お米作りで大変なこと
- その1:水の調整
水の調整:お米作りは、天気に影響されます。暑かったら冷たい水を与えて冷ましてあげあくてはなりません。逆に寒かったら水を多く与えて、温かくしなくてはならないことが大変です - その2:収穫は大変
秋の収穫の時期:秋の収穫は早くてもだめ、遅すぎてもだめで、丁度いい時期がありますが、雨が降ったりすると稲刈りが出来なくて困っています。北海道は秋が早いから収穫の時期が難しいそうです - その3:草刈りの敵
草刈り:暑い日の草刈りが大変です。草刈りをすると、虫がこないし病気が少なくなります。だから、こまめに除草しているそうです。がんばれ!農家さん!暑さにも負けるな! - その4:農家さんの工夫
苗を育てること:苗を育てるのは、大変な作業です。苗作りがなくなれば、だいぶ楽になります。そこで、苗をそだてなくていいように、種籾をじかに田んぼに撒くという方法があるそうです。工夫して仕事をする農家さんを尊敬しました - まとめ:感想
お米を作る農家さんは、大変なことがたくさんあることを学んだ。機械が発明されても大変なことはあるということがわかった
お米作り昔使われていた道具
- 右の写真は、古川式回転砕土機(ふるかわしきかいてんさいどき)といいます。その道具は、昭和初期〜中期まで使われていて、田んぼの土を掘り起こす道具です
- 馬や牛に引かせて、土を細かく砕いて、田植えの準備をしたそうです
- 今は、トラクターを使っています。トラクターは肥料、農薬、草取りなど様々な作業ができる機械です
編集後記
- 私は、学校で昔のお米づくりを体験しました。一番最初に、田植えを経験しました
- 5月はまだちょっと寒いので、水にはいると寒かったです
- 歩くのが難しいし、裸足だったから冷たかったです。次に収穫をしました。最初は難しかったけど、慣れてくると簡単で楽しかったです。次に脱穀をするためにJAに行きました。JAに行って何をするんだろうと楽しみにしていました
- JAに行ったら最初に脱穀機で米を脱穀しました。一番びっくりしたのは、お米がたくさん保管されているところです。倒れてきそうなくらい積んでいました。お米作りは、昔も今も大変ということがわかりました
高田さんにお礼と感想
「お米作りについて体験しました。
私は体験をする前は、そんなにお米の作り方や美味しさの秘密についてあまり興味はなかったです。お米について何も知らなかったので、今回高田さんたちが、協力してくださったお陰で、私はお米の美味しさ、お米について知りたいことを知ることができました。
苗植えは、ちょっと足がドロドロして気持ち悪かったし、木のような物が入っていて痛かったです。でも植えてみて、とても楽しかったです。
そして稲を刈るときは、稲を刈ったときの感触が楽しかったです。
いろいろ体験させてくださって、ありがとうございます」。
生徒さん全員で「ありがとうございました!」。
高田秋光さんのお話
「今日はごちそうさまでした。
今年夏1年間、お米の成長ということで体験していただきました。
日本は温暖化と今言われています。
北海道も40年〜50年前からみると、積算温度が4度5度上がっていると言われています。
以前は北海道でもこんなに美味しいお米は穫れませんでした。ただ、温度が上昇する毎に美味しく穫れるようになってきました。
それまでは北海道は寒さ対策をしなければならないと言われていましたが、今度は高温対策ですね。
夏になると皆さんが熱中症にならないように気をつけるのと同じで、作物も暑さに気をつけなければなりません。
『食べ物の大切さ』を忘れないようにしてください。
今年1年勉強したことをずっと覚えててください。
ありがとうございました!」。
最後に生徒さんみんなで記念撮影!
ご指導してくださった高田さん、そして美味しく成長してくれたお米さんに感謝し、お米の栽培の難しさ大変さを知る実習体験を通して学び、食べ物の大切さを実感することのできた真竜小学校の生徒さんたちの「稲作体験」に、限りない愛と感謝と祈りをこめて。。。
真竜小学校ホームページ(撮影・記事:鎌田定男 校長)
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◇ 取材・文章:寺内郁子(撮影・編集協力:寺内昇)