2023年3月27日(月)
この度、株式会社みかみ・三上公昌 代表取締役(北竜町)より、立派な木板のご紹介をいただき、お話を伺いました。
三上公昌さんプロデュース「木板に吉尾広子さんの俳句」
木板は、縦50cm・横135cm・厚さ3.5cmと大型のもの。北竜町在住の阿部文男さんが板を削り、三上公昌さんが台座を手作りし、墨文字は同町在住の書家・瀬戸龍門氏の墨筆によるものです。
木版には、北海道俳句協会・第42回鮫島賞を受賞された吉尾広子さんの俳句5選が墨で書かれています。句集『花筏(はないかだ)』より、花筏の俳句が選出。
木板に俳句の誕生まで
三上公昌さんは、親しい友人から「こんな凄い木板があるんだけど、何か使いみちないかぁ。三上さんの会社の看板を作ったらどうだ!」と相談を持ちかけられました。
「木製なので、外に設置すると雨風にあたり朽ちる。看板にするには、もったいない! この木板に、俳句など描いたらカッコいいのでは!」と、考えた三上さん。
常日頃、三上さんがお世話になっているお隣の吉尾家。昨年1月に吉尾広子さんが、鮫島賞を受賞されたので、その吉尾さんの俳句を描くことを思いつき、広子さんに提案。広子さんは、自ら板に文字を書くのはできないと返答。そこで、北竜町碧水在住の書家・瀬戸龍門氏に依頼したところ快諾してくださいました。
さらに、お隣の阿部文男さんに板を削ることを依頼。快く承諾してくださり、板をきれいに削ってくださった阿部さん。
そして、木板は重くて壁掛けにはできないので、三上さんが手作りで台座を作製。台座となる木は厚みのある木柱を短く切り、さらに木板を乗せることのできる厚さに切り込んで削り、バーナーで焦がして焼きました。
木板には、「花筏」の文字が入った5つの俳句が描かれています。瀬戸氏は描く作業を2〜3時間で完成さたとのことです。
- 花筏 かしこで終わる 母の文
- 川幅を はみだす景や 花筏
- 花筏 多く語らず 兄逝けり
- 船頭は 女人らしきや 花筏
- 花筏 いくさなき世を 令和へと
三上さんが吉尾さんの北海道俳句協会・第42回鮫島賞受賞祝いに贈呈されたこの木板の作品は、吉尾家の居間のリビングボードの上に飾られています。
尚、瀬戸龍門氏は、北竜町産酒米「彗星」を使用した特別純米酒「北竜彗星」(生酒)のラベル文字を制作されています。
様々な想いが込められた俳句が、 芸術的な墨筆で描かれた、魂宿る貴重な木板に、限りない愛と感謝と祈りをこめて。。。
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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子