今年2015年の3月末まで、北竜町の保健師として健康増進に関する仕事をしてきましたが、めでたく(?)退職。
北竜ポータル管理者の寺内ご夫妻からお誘いをいただき、今までの経験を活かして健康に関するコラムを書かせていただくことに
なりました。これからは、北竜町に住む「由美子さん」が日々のよもやま話から健康についての考えや情報を皆様にお伝えしたいと
思います。
いやぁ、そんなこと言っていつまで続けられるか不安いっぱいですが、気負わずやってみようと思ので。
暇なとき、ちょっと読んでやって下さいませ。
インフルに思う【No.6】
2016年3月
お仕事を辞めてから、早一年が経とうとしています。
今年度は月に数日元の職場にお手伝いに行かせていただいていましたが、それも残すところあと少し。
ちなみに最後のお仕事は、3月の健康相談です(このコラムが公開される頃には、もう終わってますね)。
例年今頃の時期に、すこやかセンターではインフルエンザの流行について話題になるのです
(親しみを込めて「インフル」と略します)。
しかし、今年の私は、この情報にすこぶる鈍くなっておりました。
先日、朝のニュース番組で今年は調査史上上位に入るほどのインフル患者数が出ているというのを聞いて、
「あれ?うちの町どうなんだ?」と気づき、
丁度お手伝いの日であったので、すこセン(すこやかセンターの略です)で様子を聞いてみると、
高齢者の施設では、流行は今のところないけど、小学校で学級閉鎖が出ているとのことでした。 そっかぁ、全国では相当流行しているのに、北竜では例年並みでよかったね。
しかし、まだ油断は禁物。
2月26日現在の感染症情報では、北空知管内は警報レベルです。
インフルエンザは、現在多種の治療薬がありますから、長くても一週間ほどで回復します。
しかし、そうはいかない年代の方や健康状態の方がいます。
その方の状況によっては、インフルをきっかけに重症な弊害が出てしまうことがあります。
今まで私が見聞きしてきたインフルの弊害には、こんなものがありました。
喘息発作が出てしまい入院する羽目に。
インフルエンザ脳症で入院に。
せっかく落ち着いていたけいれん発作が再発し入院に。
抗がん剤治療のタイミングが延期に。
ずっと寝ていたので筋力低下で転倒し骨折。
学校で試験があったのに、再試に。
就職の面接があったのにキャンセルに。
行政の保健事業担当は、様々な事情を持つ皆さんを含む全体の感染症対策を視野に働く必要があります。
これから赤ちゃんを産む妊婦さん
まだまだ抵抗力の未熟な赤ちゃんたち
慢性の病気を持っているお子さんや高齢者の方々
大病の治療をしていて、感染症を徹底的に防ぎたい方々
これから、人生の大切なイベントを控えている方々や受験生の皆さん
などなど!インフルなんかで大切な時間を心配で費やしてほしくないですから。
北竜町は幸いなことに小さな町ですから、町内どこかの施設でインフル患者さんが出だすと、
すこセンに情報が集まります。診療所の患者さんの様子も聞くことができます。
また、すこセンでは、全国、全道、管内の流行状況も定期的に連絡が入ります。
特に北空知管内が「警報レベル」になると、高齢者施設、保育園、学校等に連絡します。
そして、予防のための行動をより一層徹底してもらうのです。
この小さい町ならではの連係プレイ、これからも続いていくことでしょう。
今回は以前のお仕事のことを書かせていただきました。
実際に働いていたころは忙しさに任せ、皆さんにどんな気持ちでお仕事しているのか話す機会がありませんでしたから。
そうそう!北竜町では何年か前にインフルエンザ予防のためのリーフレットを独自に作りました。
あの有名な正義の味方に協力していただいて・・・。敵の皆さんも喜んで協力してくださいました
(ポスターもあるのですよ)。
最後に、今更かもしれませんがインフル予防のポイントを紹介して、今回のつぶやきはこの辺でおしまいにします。このコラムが公開される頃、インフル警報が解除になっていることを願って・・・。
あのリーフレットをね(笑)。
「インフルエンザなんかにまけないぞ!」作・高橋由美子さん
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