2013年11月5日(火)
北竜町町内会長連絡協議会が、10月22日(火)北竜町役場会議室で開催されました。
浅野進 会長(碧水)、吉田保弘副会長(和東町)、吉田正則理事(美葉牛)、杉本徳夫理事(瑞穂)、大路直一監事(和)、北清敏美様(岩村)、出口宣伸様(古作)、滝下正夫様(共栄)、大路吉久様(板谷)、広瀬修一様(西川)、谷本明様(桜岡)、白石光一様(和町)、干場正様(和本町)、冨井廣様(19区)、松本勉様(三谷)、佐藤健一様(恵岱別)以上16名の町内会長が出席しました。
平成25年度 第3回北竜町町内会長連絡協議会
(撮影:2013年10月22日)
▶ 議案
1.平成25年度 町行政懇談会日程について
2.町民対話プロジェクト
3.自宅前送迎試験運行
4.第3回町内会長会議
5.平成25年度町内会補助金について
浅野進会長のご挨拶、町からの説明、そして質疑応答による話し合いが活発に行われました。
会議模様
議会終了後、マイクロバスにて、「中・北空知廃棄物処理施設(エネ・クリーン)」の視察研修のため歌志内市へと移動。
通称「中・北空知エネクリーン」は、14の市と町の広域から収集された可燃ごみを、安全でクリーンに処理するごみ焼却処理施設です。
中・北空知廃棄物処理広域連合は、このごみ焼却処理施設を北海道歌志内市に建設。
「中空知衛生施設組合」「砂川地区保健衛生組合」「北空知衛生センター組合」の3組合から送られてきた「一般可燃ごみ」「可燃性破砕残さ」「資源ごみ処理後の可燃物」の焼却処理を行うことを目的に、施設の管理・運営に関する事務を行っています。
▷中・北空知廃棄物処理広域連合(通称:中・北空知エネクリーン)
・中空知衛生施設組合:滝川市、赤平市、新十津川町、雨竜町
・砂川地区保健衛生組合:砂川市、歌志内市、上砂川町、奈井江町、浦臼町
・北空知衛生センター組合:深川市、妹背牛町、秩父別町、北竜町、沼田町
▷ 建設工事の概要
(1)発注者 :中・北空知廃棄物処理広域連合(管理者:前田 康吉 滝川市長)
(2)施設名 :一般廃棄物焼却処理施設「(愛称)中・北空知エネクリーン」
(3)施設規模:ストーカ式焼却炉(85t/日=42.5t/日×2炉)、発電能力:1,770kW
(4)所在地 :北海道歌志内市字東光30番地17
(5)完工 :平成25年3月31日
▷ 運営委託事業の概要
(1)発注者 :中・北空知廃棄物処理広域連合(管理者:前田康吉 滝川市長)
(2)事業名 :一般廃棄物焼却処理施設長期包括委託事業
(3)事業期間:平成25年4月1日~平成40年3月31日(15年間)
(4)受託者 :中・北空知環境テクノロジー株式会社
「中・北空知エネクリーン」では、福島恒雄さん(中・北空知環境テクノロジー株式会社 所長)が丁寧にわかり易く説明してくださいました。施設は、整理整頓が行き届き清潔。ゴミの匂いは皆無で驚きました。
1.この施設では、2つの高炉により、1日合わせて85トンの 焼却を行っています
(数量は日によって変化し、多い時で120トンを焼却)
2.可燃ごみは、プラスチック、ビニール、木のチップ、玉ねぎの皮、
トウモロコシ等で、資源ごみ、粗大ゴミ、生ごみの搬入はありません
3.焼却炉で発生した熱は850度~950度。この熱により発生した蒸気で、
蒸気タービン発電機を利用して発電が行われています
・施設内の電気はすべて、このゴミの焼却から発生した電力。一日1600Kwくらいの電力を発生
・一日の消費電力は500Kwくらいなので、残りの1100Kwの電力は、北海道電力に売却しています
4.ゴミ運搬トラック(10トントラック)が、ブラットホーム内 の計量器でゴミの量を計測
(2回計測)一日60トンのゴミが搬入。ゲートは3門
5.ごみピットに入れられたゴミは、ゴミクレーンによって、 燃焼効率を上げるためにゴミを撹拌。ごみ投入ホッパーへ 投入され焼却炉へ
・ごみピットは、満タンで600トン受け入れ可能。
(一日85トン×7日分)
6.焼却炉:1号炉、2号炉
・焼却炉の温度は、850度~950度
・焼却炉は階段式となっており、可動式と不可動式の階段状になったところを
流れて落ちていく(移動しながら、効率よく燃やされていきます)
7.灰冷却装置で冷やされ、焼却灰として、ごみ処分場へと送られる
・焼却炉のゴミは、1時間~1時間半かけて灰となる。
ゴミ100kgに対して12%~13%が灰になる
・灰は、3km離れた処分場へと運ばれ、埋め立て処分となる
8.灰ガスの処理
・減温塔へ送られ、灰ガスに冷却水を噴付することで温度を下げる
・灰ガスを急冷することで、ダイオキシン類の再合成を防ぐ効果がある
・ろ過式集じん器に運ばれる。ここで、灰ガスに含まれる煤塵や
塩化水素、硫黄酸化物などの有害物質をロフという特殊フィルターで
取り除く
・取り除かれた「飛灰」は、薬剤をまぜることによって、 無害化される
・無害化された飛灰は、灰積み出し場へと送られる
・焼却灰や飛灰は、ダンプトラックで最終処分場へと搬送
・灰ガスの温度は250度。 途中減温塔で、水をふいて温度を
160度に下げる
・ろ過式集じん器に通す。バグフィルターでは、環境に有害な
塩化化合物、窒素化合物をろ過していき、
クリーンな空気だけを煙突から出していく
・灰ガスの中にはいっている灰は1%~2%。 ゴミの灰とあわせて、15%の灰となる
9.ゴミを燃やした熱の有効利用:
・焼却炉で発生した熱は850度~950度
・焼却炉の上部にあるボイラーでは、この熱を使って水を蒸気に変える
・ボイラーの壁は、水の通る管で取り巻かれていて、この管に水が流れ熱せられて蒸気となる。
発生した蒸気で、蒸気タービン発電機を利用して発電をおこなっている
・蒸気タービン発電機は、1時間あたり、最大1,770kw発電
・発電した電力は、室内の機器に使われ、余った電力は電力会社に売却
10.全体を管理する中央制御室
・モニターには、機器の稼働状況や施設内外の映像が リアルタイムで映しだされ、それらすべてを人の目でチェック
・24時間体制で監視
・職員35名。24時間365日体制で、1班5名で4班で
シフトを組む(朝8時半~夕5時半、夕5時半~翌朝8時半 までの勤務交代制)
▷「中・北空知エネクリーン」の3つのポイント「自動化」「公害防止」「余熱利用」
1.集中管理システムで、ごみ焼却処理の運転を効率よく、安全に行っています
2.ごみ焼却で発生する排ガスに含有する有害物質を取り除き、環境保全に努めています
3.ごみ焼却時に発生する熱源を電力に変え、施設内の機器に使用。
さらに余った電気は電力会社へ売却して、熱エネルギーの有効利用を行っています
「中・北空知エネクリーン」施設における、安全で合理的な素晴らしい循環を学ぶことができ、大変勉強になりました。ありがとうございました。
こうした最新技術のシステムを理解した上で、生活環境の中で私達の努力すべき行為は、生活ごみの減量化と資源の有効利用です。ごみを捨てる前に、物への愛着、再利用を十分考慮し、さらにごみの分別による再資源化をじっくりと丁寧に行う努力が必要になってきます。
中・北空知廃棄物処理施設(エネ・クリーン)
偉大なる地球に存在する素晴らしい大自然の営み、
この美しい自然を守ることができるのは
ここに生きる人間の一人一人の小さな心がけ。
永遠に愛する地球のかけがえのない生命力に
大いなる愛と感謝と祈りをこめて。。。
左:環境データ表示板(本日の蒸気タービン発電出力:1526KW)
◆ 中・北空知エネクリーン
事務局:北海道歌志内市字東光30番地17
Tel:0125−42−5389
◆ 関連ページ
・北竜町 町内会紹介ページ
◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文章=寺内郁子
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