2019年5月21日(火)
5月17日(木)、今年2019年、開町127年を迎えた北竜町。令和元年における最初の北竜町開拓記念式並びに功労者表彰式が厳粛に執り行われました。
▶ 北竜町開拓記念式
北竜町開拓記念式
春の強風が吹き抜ける中、小麦の緑の葉がゆらめき、水田の豊満な水が、さわさわとなびいています。
北竜町和(やわら)
▶ 真竜神社・松田克雄宮司の祝詞
すべての水田を見守るかのように鎮座する開拓記念碑を前にして、真竜神社・松田克雄宮司の祝詞が厳粛に奏上されました。
鎮座する開拓記念碑を前に
松田克雄宮司の祝詞
▶ 捧げられる神饌
捧げられる神饌は、お米、酒、水・塩、魚、野菜、果物、海藻、お菓子などです。
捧げられる神饌
▶ 玉串奉奠
20名を超える北竜町を代表する要職の方々による玉串奉奠(たまぐしほうてん) が取り交わされました。
玉串奉奠
北竜町長・佐野豊様、北竜町議会議長・佐々木康宏様、JAきたそらち北竜地区代表理事・北清裕邦様、北竜町議会副議長・藤井雅仁様、北竜町土地改良区理事長・近江博信様、北竜町農業委員会会長・水谷茂樹様、北竜町議会議員・小坂一行様、北竜町議会議員・北島勝美様、北竜町議会議員・小松正美様、北竜町議会議員・松永毅様、北竜町議会議員・尾崎圭子様、北竜町議会議員・中村尚一様、北竜町代表監査委員・板垣義一様、北竜消防団団長・加藤宰様、北竜町社会福祉協議会会長・吉尾政一様、JAきたそらち元代表理事組合長・黄倉良二様、北竜町議会等OB会会長・北清方巳様、和町内会長・小野敏様、その他表彰者等。。。
式典運営をされる北竜町役場総務課の皆さん
▶ 功労者表彰式
場所を移し、北竜町老人福祉センターにて、功労者表彰式が行われました。
功労者表彰式
総合司会は、役場総務課・続木敬子 課長。
役場総務課・続木敬子 課長
▶ 町長挨拶:北竜町・佐野豊 町長
北竜町・佐野豊 町長
「本日ここに、北竜町開拓記念式並びに北竜町表彰条例に基づく表彰式を施行するにあたり、皆様には公私ともにご多忙の中、御立席を賜り、厚く感謝と御礼を申し上げます。
今日の北竜町は、明治26年(1892年)に開拓の鍬が振りおろされてから、本年で127年目を迎えることとなりました。その間、多くの先人達が、厳しい自然条件を耐え抜き、幾多の苦難を克服し、今日の建設の為に心血を注がれ、今日の豊かな北竜町の礎を築かれたのであります。
北竜町は今、この豊かな清流と恵まれた肥沃な大地のもと、いち早く生産基盤を確立し、住民福祉・保健医療の充実・教育文化の推進・観光振興・子育て支援などの施策を進めながら、農業を基盤産業とする安全な食料の生産地として着実に邁進している所であります。
本日の開拓記念日にあたり、今日の北竜町の礎を築かれました多くの先人の皆様のご労苦と叡智・不屈の開拓精神に対し、深甚なる敬意と感謝を表しますとともに、ご隣席頂いた皆さんをはじめ、町民各位の皆様のご尽力・ご協力に対し改めまして感謝と御礼を申し上げます。
そして本日表彰させていただきますのは、一般町勢功労、スポーツ振興、交通安全推進交流に、長年に亘って献身的にご尽力を賜り、大きな功績を残されました5人の方々です。ここで、ご功績の一環を紹介させていただきます。
受彰者の皆さん
長谷川秀幸さんは、平成26年4月から平成30年3月まで北竜町代表監査委員として、町の財政執行より経営に関わる事業のについての監査を実施し、町の適正な町行政運営に貢献されました。平成25年4月より行政相談委員として、住民の生の声を町・道・国へ発信するなど、地域住民の身近な相談相手として、行政運営の改善に寄与されております。
山本和雄さんは、昭和49年美葉牛スキー同好会設立のメンバーであり、昭和61年にスキー指導員の資格を取得され、地域におけるスノースポーツ普及発展に寄与されております。現在も77歳という年齢でありながら、そのひたむきで真摯な指導を通して、青少年の心身の育成・教育活動の推進に大きく貢献されております。
松浦繁浩さんは、碧水スキー同好会役員として、長年にわたり、碧水スキー場施設管理・運営にご尽力をいただき、平成22年からは、北竜町スキー連盟の代表・北空知スキー連盟の副会長として、スノースポーツの普及発展に貢献されております。また、昭和56年4月より北竜町交通安全指導員として、北竜町の交通事故死ゼロ4000日達成に大きく寄与されています。
山田孝雄さんは、平成10年から平成27年まで、北竜町交通安全指導員として、平成11年9月より地域交通安全推進委員として職務に精励され、北竜町交通事故死ゼロ4000日達成に大きく寄与されております。広く交通安全の重要性を啓蒙し、町民総ぐるみの安心・安全なまちづくりに貢献されております。
岩本利男さんは、昭和57から平成29年まで、北竜町交通安全指導員、平成17年からは同会の副会長として、住民への交通事故防止活動を通して、北竜町交通事故死ゼロ4000日達成に大きく寄与されております。また、ひまわりパトロール隊として地域防犯活動に貢献されております。
以上ご功績の一端をご紹介申し上げ、長年のご苦労対し、深甚なる敬意と感謝を申し上げます。
また、昨年度、町に対し多額のご寄付を賜りました山本昌子さんに対し、感謝状を贈呈しその意に感謝と御礼を申し上げます。その頂戴した寄付金につきましては、これからの町の振興発展のため、有効かつ適切に使用させていただきます。
農業後継者の皆さん・山本昌子さん
表彰式の席におきまして、北竜町ひまわりバンク育成基金条例に基づき、農業後継者就農奨励金の贈呈をさせていただきます。
この農業後継者就農奨励事業につきましては、学業終了後、ただちに農業後継者として就農された方々で、または、農業以外の仕事に従事された後に後継者として就農された方で、就農後2年以上経過された方を対照に、就農奨励金を贈呈するものであります。
ここで、奨励贈呈者の方々をご紹介いたします。
板谷営農組合・高田学さんは、平成8年稚内北星学園短期大学を卒業後、道内で就職。平成29年1月にご両親とともに農業に従事されました。
美葉牛営農組合・吉尾太志さんは、平成20年4月、北海道理容美容学校を卒業後、道内で就職。平成28年12月より、ご両親のもとで農業に従事し、現在は農事組合法人の従業員として勤務されています。
岩村営農組合・竹林司さんは、平成24年、北海道大学農学部を卒業後、道外で就職。平成29年4月より、ご両親とともに農業に従事されています。
和営農組合・髙橋知義さんは、平成29年、拓殖大学北海道短気大学を卒業後、すぐにご両親とともに農業に従事されています。
皆さんは、農業に対して大きな夢と希望を抱いて就農されていますが、農家を取り巻く環境が依然厳しい状況下にあります。健康に十分留意され、教養と知識を深められ、堅実な農業経営の担い手として、精進されることをご期待申し上げます。
終わりに鑑み、本日ご臨席を賜りました皆様のご健勝とご多幸を、さらには、今後益々のご活躍を心からご祈念申し上げ、祝辞といたします。令和元年5月17日 北竜町長・佐野豊」。
▶ 北竜町表彰条例に基づく表彰
北竜町の振興発展に寄与された方、又は功労顕著な業績があると認められた方が条例に基づき表彰されます。
受彰者・農業後継者の皆さん
▶ 一般町勢功労:長谷川秀幸様
一般町勢功労:長谷川秀幸様
▶ スポーツ功労:山本和雄様
スポーツ功労:山本和雄様
▶ スポーツ功労:松浦繁浩様
スポーツ功労:松浦繁浩様
▶ 交通安全功労:山田孝雄様
交通安全功労:山田孝雄様
▶ 交通安全功労:岩本利男様
交通安全功労:岩本利男様
▶ 北竜町特殊寄付採納感謝状:山本昌子様
北竜町特殊寄付採納感謝状:山本昌子様
▶ 農業後継者就農奨励金贈呈者
▶ 板谷営農組合・高田学様
板谷営農組合・高田学様
▶ 美葉牛営農組合・吉尾太志様(ご都合により欠席)
▶ 岩村営農組合・竹林司様
岩村営農組合・竹林司様
▶ 和営農組合・髙橋知義様
和営農組合 髙橋知義様
会場の様子
▶ 祝辞:北竜町議会・佐々木康宏 議長
「佐々木康宏様におかれましては、先日開催されました空知町村議会議長会臨時総会におきまして、会長に就任されましたことをご紹介いたします」司会の続木課長よりご紹介がありました。
北竜町議会・佐々木康宏 議長
「127回目の北竜町開拓記念日を迎えお祝い申し上げます。明治・大正・昭和、そして改めて令和の時代を迎え、これまでの北竜町の礎を築かれました先人の方々の大変なご苦労と叡智に対して、敬意と感謝を表します。
今日の開拓記念碑の前には、緑豊かな麦の畑が広がり、そして向こうの水田では代掻きが行われています。素晴らしい景色の中で、北竜町開拓記念日を迎えられたことに感謝いたします。明るい農法、明るい未来が見えたように感じます。
今日は、5名の方々の功労表彰で、大変おめでとうございます。
長谷川秀幸さん、監査委員は、行政に偏りがちですが、長谷川さんは、しっかりと住民側に住民目線で監査機能をもってこられました。
山本さんは、スキー大会には必ず参加され、77歳という年齢でありながら、農業の担い手をしっかりと継承されています。
松浦繁浩さん、私も子供たちもスキーを教わりました。5歳になる孫も、シゲちゃん、シゲちゃんと慕ってスキーを教えてもらっています。お父さん、弟の俊博さんも家族みんなでスキー場の管理に携わっています。
山田孝雄さん、農協勤務の後、交通安全指導員として貢献されています。そのご苦労の他にも、大好きなカラオケで町民の心を明るくしてくださっています。
岩本利男さん、農協勤務の後、8年に及ぶ産業課での農業振興のお手伝いを引き続きされました。
山本昌子さん、10年程前に、様々な女性の社会参加ということで、スポーツ功労を受彰されました。亡き山本元町長は、北竜町の振興と発展にお力添えをいただきました。
そして農業後継者に皆さんは、農業後継者は、まさに町の後継者でもあります。楽しく大きな夢を抱きながら、活躍していただきたいと思います。
小さな自治体は、本当に苦しい状況にありますが、小さな町だからこそひとつになって、今年から始まる明るい農法10カ年計画の中で、良い町に発展できるよう、しっかりと真っ直ぐに進んでいきたいと思います。
佐野町長を支えながら、皆で力を合わせ、すばらしい町づくりにご協力程宜しくお願いいたします。本日は誠におめでとうございます」。
▶ 被表彰者謝辞:被表彰者代表・長谷川秀幸様
被表彰者代表・長谷川秀幸様
「本日は、北竜町表彰条例に基づく表彰に際し、佐野町長・佐々木議長より、身に余るお言葉をいただき心から感謝とお礼を申し上げます。
この5月に入り、天皇が代わり時代も平成から令和へと移りました。北竜町で、私達が令和に入って表彰を受ける第一号のグループではなかろうかと思い、思い出に残る意義深い彰をいただいたと感謝の想いでいっぱいです。
我々受彰者は、それぞれ活動の立場が異なりますが、一人ひとりが様々な取り組み、実践をしてここまできました。その実績というものは、決して個人だけでは成し得たものではございません。常日頃から、陰に陽にと私どもを支えていただいた多くの仲間たち、先輩方、そして友人知人町民の方々のご支援の賜物と心に染み入り、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。
いろいろ申し上げたいことが沢山ありますが、先程、五月晴れの爽やかな風の中、北竜町開拓記念碑の前で感じました。不屈の精神をもって、この北竜町に開拓の一歩を入れた偉大なる先人たち、そして今日の素晴らしい町並み、道路、田畑を整備していただいた多くの諸先輩の方々の苦労の汗を、私達は決して忘れることなく、大切に守っていき、心に刻んでいきたいと思います。
この年齢ではございますが、日々研鑽を重ねて、素晴らしい北竜町をずっと見させていただければという想いでいっぱいです。どうぞ今後共、皆様方のご厚誼の程宜しくお願い申し上げます。
結びといたしまして、本日ご列席の皆様方の今後のご健康、故郷・北竜町に対する更なるご尽力を賜りますこと、そして北竜町が益々素晴らしい町になっていくことをご祈念申し上げまして、御礼の挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました」。
これをもちまして、表彰式の終了となりました。
受彰者の皆さん
山本昌子様
明治26年(1892年)5月、千葉県印旛群埜原村から渡道された吉植庄一郎氏を団長とする38戸の開拓移民団によって、開拓の鍬がおろされてから流れる127年の年月。。。
開拓記念碑
厳しい自然条件に耐え、度重なる困難を乗り越えて、今日の素晴らしい北竜町の礎を築き、受け継いてくださった先人の方々の偉大なる魂に、限りない尊敬と感謝と祈りをこめて。。。
ひまわりの里(撮影:2019年5月9日)
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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子