2018年4月5日(木)
世界的建築家・隈研吾氏の展覧会が、2018年3月3日(土)~5月6日(日)10:00〜18:00(金曜日は20:00まで)、「くまのものー隈研吾とささやく物質、かたる物質」と題して、東京ステーションギャラリー(東京駅ま丸の内北口)にて開催されています。
主催は、東京ステーションギャラリー(公益財団法人東日本鉄道文化財団)、隈研吾建築都市設計事務所。
「くまのものー隈研吾とささやく物質、かたる物質」展示会@東京ステーションギャラリー
隈研吾氏は現在、2020年に完成が予定されている北竜町の保育所の設計を手がけていらっしゃいます。
隈氏は、1954年横浜生まれ。1979年、東京大学建築学科大学院修了。コロンビア大学客員研究員を経て、2001年より慶應義塾大学教授。2009年より東京大学教授。
木材を使うなど「和」をイメージしたデザインが特徴的で、「和の大家」とも称されています。新国立競技場の再設計を手がける他、2020年に開業を予定しているJR品川新駅、デンマークのアンデルセン美術館などの建築物に携わっています。
今回の展覧会は、「負ける建築」「自然な建築」などの理念を実践してきた約30年に及ぶプロジェクトの集大成です。隈氏は、対話を重ねてきた素材に着目し、時系列ではなく10種類のマテリアル(素材)に分類して展示しています。
「くまのものー隈研吾とささやく物質、かたる物質」10種類の素材
「建築は、物質と人間との会話である。物質が違うと、会話の仕方も変わり、こちらの気分も大いに変わってくる。もう一度、様々な物質といきいきとした会話をはじめよう」という隈研吾氏のお言葉です。
展示作品は、2フロワーで展開されており、「竹」「木」「紙」「土」「石」「金属」「ガラス」「瓦」「樹脂」「膜・繊維」の10種類の素材別に建築の数々が展示されています。
それぞれの素材を「積む」「粒子化」「包む」「編む」「支え合う」という「操作」で分類し、いかに組み合わせ建築が成り立っていくかが図式化されています。
各建築事例は、写真、模型、モックアップ(原寸大の部分模型)で紹介され、イメージしやすい展示内容のなっています。
「くまのものー隈研吾とささやく物質、かたる物質」展覧会
それぞれの素材がもつ特徴、しなやかさ、やわらかさ、温かみ、香り、強靭さ、重さ、軽さなどが建築全体で、強烈なイメージとして感じられるデザインの数々です。
既成概念に囚われない奇想天外な柔軟な発想に感動するばかりです!!!
隈研吾氏の素晴らしい建築の数々に出逢えたことに心から感謝です。
東京駅丸の内北口を望んで
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▶ 関連サイト
・隈研吾建築都市設計事務所
・東京ステーションギャラリー - TOKYO STATION GALLERY -
・<インターネットミュージアム> 素材でひもとく、隈研吾の歩み ── 東京ステーションギャラリーで「くまのもの 隈研吾とささやく物質、かたる物質」(2018年3月1日)
◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子
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