2018年3月13日(火)
3月6日(火)10:00〜、JAきたそらち北竜支所「年金友の会」第28回総会が、北竜町公民館大ホール(2F)にて開催されました。会員138名の方々が参加され、盛大に執り行われました。
懇親会では、金婚式(昭和44年結婚)9組のご夫妻、米寿(昭和6年生まれ)の9名の方々に御祝記念品が贈呈されました。
JAきたそらち北竜支所年金友の会第28回総会
司会はJAきたそらち金融共済北竜支所金融共済課・伊藤強 課長。
JAきたそらち金融共済北竜支所金融共済課・伊藤強 課長
▶ 黙祷
お亡くなりになられた方々への黙祷を捧げます。
▶ 開会挨拶:山下好晴 会長
山下好晴 会
「早いもので、新年を迎えて2か月が過ぎ去りました。振り返ってみますと、昨年の北竜町は、本当に素晴らしいことばかりありました。今年は、爆弾低気圧など非常に寒い冬を迎えています。
ピョンチャンオリンピックの開催で寝不足な日々が続きました。健康だからこそ、観て感動したと思います。どうか皆様もいつまでも健康で。北竜町、北海道、世界中でも感動することが多く、新しい出発点があると思います。これからも年金友の会というひとつの綱を切らないようにして、健やかな日々を送っていただきたいと思います。
今日は、限られた時間の中での総会・懇親会となっております。普段会っていない人との会話の中でお互い健康を確認しながら、一生懸命生きていく姿は素晴らしい人生だと思います。そのことをお願いしながら、開会の挨拶とさせていただきます。本日は大変、ありがとうございます」。
会場の様子
▶ 来賓挨拶:北竜町・佐野豊 町長
北竜町・佐野豊 町長
「年金友の会が盛大に開催されますことを心からお祝いお慶び申し上げます。今年、9組の金婚式を迎えられた方々は、50年という長い間、健康で夫婦寄り添って本日を迎えられたことに心よりお喜び申し上げます。同じく米寿を迎えられた9名の皆さんにもお祝い申し上げます。健康で長生きしていただければと思います。
今年のピョンチャンオリンピックでは、本当に感激しました。十勝幕別町の高木姉妹の快進撃、そしてカーリングチームにも本当に魅了されました。
皆さんにご迷惑をかけていた北竜温泉も3月21日にはオープンとなります。21日と22日の2日間は町内外で無料でご利用いただけるよう準備を進めております。
また和市街の商業施設におきましても、検定も終えて、4月21日にはグランドオープンということで、着実に準備を進めております。碧水のセイコーマートと合わせて、新しい商業施設ココワの利用も多くの町民の皆さんにご利用いただけるように宜しくお願いいたします。
交通事故死ゼロは、今日で3,960日を迎え、長い間交通事故ゼロを継続中です。4月15日に、4000日達成を迎えます。静かに粛々とその日を迎えたいと思います。16日には、道警の音楽隊の演奏会など計画しおりますので、皆さんに参加していただければと思います。
ふるさと納税においても、昨年12月30日に3年連続3億円を超えました。昨日現在で3億6千万円、件数は3万100件で昨年より25%増と伸びております。これも、ひまわりライスが、日本農業賞受賞の影響だと思います。なにより生産者の皆さんが長年美味しいお米を消費者に届けることが全国から高く評価されていると思います。改めて長年に渡り努力されてきた皆さんに感謝と御礼を申し上げます。
今年1年、町内において大きな事故がないことを、町民の皆さんの幸せを願って、年金友の会のご発展と皆さんのご健勝を心からご祈念申し上げて、お祝いの挨拶とさせていただきます。本日は誠におめでとうございます」。
会場の様子
▶ 議長選出
山下好晴 議長
▶ 議案
(1)平成29年度事業報告並びに収支決算書について
(2)平成30年度事業計画並びに収支予算書について
(3)役員改選について
(4)その他
選出された新役員と旧役員の皆さん
▶ 懇親会
1.開会挨拶:谷本明 副会長
谷本明 副会長
「友の会会員537名、総会出席者138名、出席率25%となっております。昨年は、北竜町、北竜町農業にとりまして、大変素晴らしい年でした。本年も、農業とくに8年連続の豊作を祈願しております。
尚、本日金婚式・米寿祝いを受けられました方々に心からお祝い申し上げます。おめでとうございます。今回、役員を退任されます、青木副会長、高橋監事には、長年に渡り年金友の会の役員をしていただき、本当にありがとうございました。
これから懇親会がありますが、飲み物も沢山用意しております。カラオケやビンゴゲームなど用意しておりますので、時間に許す限り、皆様ごゆっくりご歓談いただきたいと思います。本日は、ありがとうございます」。
▶ 2.農協謝辞:北清裕邦 北竜地区代表理事
JAきたそらち・北清裕邦 北竜地区代表理事
「今日は朝から雪が降って、足元が悪い中、沢山の皆さんにご参加いただきました。ありがとうございます。日頃から、農協の金融事業にご理解とご協力賜り、心から厚く感謝申し上げます。
昨年の農協の決算は、農産物販売額198億円で、農協合併以来の最高額となっております。平成5年に195億円までいきましたが、それを越えての史上最高の売上です。農家にとっては、本当にいい出来秋を迎えました。
北竜支所の販売額は、お米で26億8千万円、畑・青果・花卉の5億円を合わせて31億7千万円という農業生産額で終えました。さらに交付金を入れて、総額41億2,100万円。農家戸数が162戸で、農業所得1戸あたり、768万円という数字が出ております。ここ7年間ずっと豊作が続いており、農家も力をつけてきており、去年につきましては、クミカン(組合勘定)の繰越残高13億であり、農家にとっては好ましい状況となっています。
皆さんの若い頃からのご苦労の上で今があると実感しております。そして私達は、しっかりと守っていかなければと強い思いであります。本当に長年のご苦労に感謝を申し上げます。
先程、町長からふるさと納税のお話がありました。3億6千万円のふるさと納税の約半額を返戻しております。その中の約8割がお米の返礼品です。平成29年度産については、俵数で5,680俵がふるさと納税で販売されております。私達のJAきたそらち支所での直売では、4万2千俵の契約をいただいておりますが、5,680俵という数字は取引先の中でトップです。行政にお米が流れるのが一番多い状況となっています。
このふるさと納税の流れも、何度も納税していただいて『北竜のお米はおいしいからまた頼みます。がんばってください』『こんな美味しいゆめぴりかは、食べたことがない。ようやく美味しいゆめぴりかに出逢いました』というメッセージが数多く寄せられてきています。私達生産者としては、力強いメッセージであり、今年も頑張ばらんとなぁという想いがふつふつと湧いてくるような状況です。
このひまわりライスの販売に、年が開けて2月の中旬頃、沖縄にいってきました。沖縄との取引も6年目を迎えます。名護市の直売所で、2日間米売りをさせていただきました。1日沢山のお客様が来店くださいますが『北海道のひまわりライスだね。ななつぼし美味しいよね』を言葉をかけてくださる沖縄の方々がたくさんいらっしゃいます。やんばる市場(沖縄県名護市)の直売場には、年間1,000俵くらい北竜町のひまわりライスが送り込まれています。本当に有り難いお話です。
今年も東京・大阪・福岡・沖縄の消費者の方々に、しっかりと美味しいお米、安全なお米を届けたいと思います。今後共皆様方のご支援を宜しく申し上げます。
今年が、それぞれ健康で、豊かな1年でありますように農協もしっかりと応援してまいりますので、今後共宜しく申し上げます。本日は楽しんでください。ありがとうございます」。
懇親会の様子
▶ 3.金婚式・米寿祝記念品贈呈
▶ 金婚式祝
・岩村 :岩本忠司様・岩本トメ子様
・美葉牛:加葉田昇様・加葉田清子様
・美葉牛:吉尾政一様・吉尾廣子様
・板谷 :高畑清一様・高畑貴美子様
・西川 :藤井明雄様・藤井篤子様
・和 :佐藤香様 ・佐藤ヒデ子様
・和本町:高田義勝様・高田和恵様
・和本町:高橋正様 ・高橋裕子様
・和本町:滝本勇様 ・滝本譲子様
▶ 米寿祝
・美葉牛:道下羨三様
・美葉牛:板垣義治様
・美葉牛:吉田正雄様
・共栄 :山田俊久様
・板谷 :中村利弘様
・桜岡 :目黒岩夫様
・和本町:城岡和子様
・三谷 :長谷川フジ様
・三谷 :高橋光雄様
おめでとうございます!
金婚式祝
米寿祝
記念品
▶ 4.乾杯:黄倉良二 元代表理事組合長
黄倉良二 元代表理事組合長
「今年の元旦マラソンに時に、JAきたそらち・星野忠雄 支所長が私に『996戸のきたそらち組合員で、そのうち144戸が北竜。8つの支所の中で一番経営が安定しているのが北竜支所です』と言いました。そして『先輩の皆様方の努力に感謝したい』と言われた星野支所長の言葉に私は胸が熱くなりました。
これまで忘れてはならないことは、平成12年2月1日に合併したとき、山本孝司町長と北清方巳議長を中心に議会の皆さんが協力して、合併助成金1億2千万円を出してくれたことです。これは町民が農民を讃え、その町民の支援の賜であります。今、若者が頑張ってくれて、組合員の経営が一番安定しています。我々農協員は、この町民の支援を忘れてはなりません。
今、ひまわりの里が有名です。今日は、谷本明さんの言葉を紹介させていただきます。
今年54回を迎える北商ロードレースマラソンですが、谷本明さんが若い頃の言葉『真夏の太陽に向かって美しく力強く咲き誇るひまわり。このひまわりロードを記録を目指して走る方、健康のために走られる方、皆さんが参加できます』この言葉は、今全国を駆け巡っております。私は講演を頼まれたときは谷本明さんの言葉を伝えています。『真夏の太陽に向かって美しく力強く咲く誇る北竜町ひまわり』」という言葉は大変素晴らしい。
そして、今日お集まりの農協女性部の皆さん方が、北竜のひまわりの主役です。昭和54年、農協職員の四辻進さんが、海外研修で感じたことを女性部の皆さんに報告されました。昭和53年・54年、女性部部長の故・川本きみさんは、自給率向上運動が女性部の仕事であるとし、何としてでも食料油を自給したいと願いました。
この報告を受けて、皆さんが取り組んでくれました。その時の目黒岩夫 事務局長、川本昭市 事務局員はこの声に対し、農協でひまわりの種を無償で配布するというご努力をいただきました。昭和55年に後を継がれた小野知子 女性部長は、栽培し収穫し乾燥し、9,600俵の収穫物を集めました。
『自給率とは、最後の一滴まで搾ってこそ自給率である』という川本きみさんと小野知子さんのお言葉により『私達で絞ろう!』と農協に伝え、当時の農協職員・山本俊章さん、岡本弘さん、桜庭賢一さん、彼らが高校の校舎を借りて、手回しの搾油機を用意し、そこにモーターを付けて15日間交替で搾りました。そして3,600リットルの油を搾油し、皆さんに7.7リットルづつ自給油を配布したのです。
1戸1アールのひまわり畑で35kg収穫ができたら、32%の搾油率であれば約10リットル。1年間の食用油を自給できるという皆さんの運動が1アール運動です。これが今日のひまわりの土台になります。
ひまわりの里については、当時の農地の所有者・沢山和一郎さん、役場の佐光勉さん、佐野豊さん、扇谷正美さん、農協の干場正さん、和泉記彦さん、彼らがひたむきにひまわりを咲かせる苦労を担ってくれました。このことを忘れてはなりません。
尊敬する田中盛亮さんと、本物を、そして北竜の皆さんの苦闘を書き残していこうと約束しました。本物とは『後味がよく、潔く、卑しくないこと』。今日お集まりの皆さん方という本物に支えられて、今日の北竜があることに感謝申し上げ、山下好晴さんを中心に役員の皆さん、農協職員の皆さんに感謝し、皆さんが健康でいい1年でありますことを祈念して、乾杯します!乾杯!!!」。
声高らかに乾杯!
▶ 5.会食・カラオケ・ビンゴゲーム
美味しいお弁当、祝杯、そして美声を響かせた歌声、楽しいビンゴゲームに楽しく和気藹々と盛り上がりました。
総会議案とお弁当(サンフラワーパーク北竜温泉)
和やかにお酌
吉田政雄さん
山田孝雄さん
中西重則さん
木村和雄さん
黄倉良二さん
ビンゴ大会
もうすぐリーチ・目黒岩夫さん
▶ 6.閉会挨拶:青木悦子 元副会長
「昨年から雪が降り、除雪に疲れた年であります。飛行機事故で亡くなった向田邦子さんの『禍福はあざなえる縄の如し、幸せと災いはかわりばんこに現れる。人生はしあわせの縄と不幸の縄がより合わさってできている』という言葉があります。長生きをするためには、腹八分目と適度な運動だそうです。ストレス解消には、声をだして笑うこと、くよくよと過去にとらわれず、前を向いて取り組むことだと思います。
本日は、総会のお手伝いをいただいた農協の皆様、ありがとうございました。私事、長きに渡り、お世話になりました。皆様のご健康とご多幸をお祈りし、ご挨拶に返させていただきます。ありがとうございました」。
今日の北竜町を支え、受け継ぎ、守り続けた農協組合員の偉大なる魂に、
大いなる愛と感謝と祈りをこめて。。。
青木悦子 元副会長
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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子