第35回元旦マラソン2018・北竜町体育協会&JAきたそらち北竜支所の共催で開催決定

2017/12/24 14:30 に 寺内昇 が投稿   [ 2020/01/03 20:29 に更新しました ]
2017年12月25日(月)

12月20日(水)、JAきたそらち北竜支所データ処理室(2F)にて、「第35回元旦マラソン実行委員会打ち合わせ」が行なわれました。


第35回元旦マラソン 実行委員会打ち合わせ 
第35回元旦マラソン 実行委員会打ち合わせ


1984年(昭和59年)にスタートした「元旦マラソン」は、来年2018年元旦で、35回目を迎えます。祈願は「豊作・交通安全・無災害・健康(家内安全)」。
現在まで継続されてきた歴史ある「元旦マラソン」を未来に繋ぐための対策協議と、開催意義に関する共有が図られました。


元旦マラソンのはじまり:黄倉良二さんのお話

黄倉良二さんのお話し 
黄倉良二さんのお話し


「昭和58年(1983年)10月の降雪で、稲の倒伏という大冷害(稲の出荷比率68%の大冷害)が発生しました。
そこで、当時北竜農協の職員だった藤崎政雄さんの『元旦に皆で参拝し、この大冷害を克服し今後の豊穣を祈願しよう!』という熱い提案が実現し、神社参拝・元旦祈願と元旦マラソンがスタートしました。

年末に餅をつき、ご婦人の方々が雑煮を作って、その年の豊作祈願をします。
農家にとっての元旦祈願とは、その年の作物をどのように作っていくかをイメージし、その実現に向けていかに努力していくかを神様に誓うことです。

町役場・町民・農協・組合員・商工会等がそれぞれの立場で、1年間の計画を立て、それに伴う最大の努力と実行を、神様に報告し誓うことが元旦祈願です。計画と努力なしの神頼みではありません。

1954年(昭和29年)に北竜町体育連盟が創設され開催された、『北竜町民体育大会』は来年65回を迎えます。
7月2日の半夏生に開催されていた町民体育大会ですが、途中、中学校から中体連のスポーツ行事が重なるので、参加が難しいという問題が生じ、日程を変更。8月の最終日曜日に開催することとして、大会中止の危機を乗り越えました。

そして、1965年(昭和40年)からスタートした10マイルロードレース『北商ロードレース』は、今年53回を迎えました。途中、予算減少のため大会中止の声が上がった時、当時、北竜土地改良区の職員だった谷本明さんが『手弁当でも大会を継続したい!』という熱い想いから、ご婦人方がおにぎりを提供して継続に至りました。

来年35回を迎える『元旦マラソン』は、『北竜町の文化』なので、どんなことがあっても『熱意・願い』を持って継続してほしいと思います。支えた人々と分かち合って乾杯をし、雑煮をいただいて、神様に感謝し、その年の豊作を祈ります。

主催は、『北竜町体育協会』そして『JAきたそらち北竜支所』とし、この度、協賛団体として、『交通安全協会』『北竜消防連合消防後援会』『黒千石事業協同組合』の3団体のご協力を得ることができました。
さらに、事務局は、JAきたそらち北竜支所、北竜消防の長谷川さんに引き継いでいただくことになりました。
北竜町のその年の想いと祈願が込められた『元旦マラソン』が、今後とも末永く継続することを望みます」と、強い思いを語る黄倉良二さんです。


第35回元旦マラソン概要

・祈願:豊作・交通安全・無災害・健康
・主催:北竜町体育協会、JAきたそらち北竜支所
・後援:北竜町教育委員会、JAきたそらち北竜支所、サンフラワーパーク北竜温泉
・協賛:交通安全協会、北竜消防連合消防後援会、黒千石事業協同組合
・事務局:JAきたそらち北竜支所、北竜消防・長谷川清隆さん

・日程:元旦
    07:00 真竜神社にて参拝
          ランニング:北竜消防庁舎前〜板谷方面(1km・3km・5km)
          新年会:公民館・講堂にて
    09:00 お開き
・参加:北竜町民、町外からの参加可


会議の模様 
会議の模様


北清裕邦さん(JAきたそらち北竜地区代表理事)のお話


北清裕邦さん(JAきたそらち北竜地区代表理事)のお話し 
北清裕邦さん(JAきたそらち北竜地区代表理事)のお話し


「今年の出来秋、質も量も良い収穫を迎えられました。何より今年は『日本農業賞大賞受賞』という名誉ある賞をいただき、新聞、雑誌、テレビ、ネットなど媒体に乗って幅広い情報発信がいつもより何倍もできました。

こうした情報発信の広がりもあって、販売も好調で、新しく数か所との契約が進んでいます。台湾においても、昨年は空知総合振興局からの紹介、今年は北竜町単独での販売・プロモーション活動が展開されました。
今年は、佐野豊町長のかつてからの人脈により、立正大学・鈴木輝隆教授からのご紹介で、大阪の居酒屋チェーン店『マルシェ(株)』(480店舗)とも契約できることとなりました。マルシェ(株)谷崎会長からは、北竜産米に対する高い評価を頂いています。先日大阪にご挨拶に伺った際、これからも絆をもってしっかりとお付合いしましょうと固く握手を交わして参りました。

JAきたそらち北竜支所の直売が、平成28年度は3万6千俵でしたが、平成29年度産の販売計画では4万2千俵に増加しています。今後5万俵を目標に努力していきます。
北竜町では15万俵から16万俵のお米がとれます。その3分の1を独自販売しながら、組合員さんの生活を守っていきたいと思います。
今年は、北竜町にとって、今までにない素晴らしい成果の出た年でした」と、今年を振り返り新たな年への豊富を語る北清裕邦さんのお話しでした。


事務局:谷本明さんのお話


会議の模様 
会議の模様


「北竜町で元旦マラソンが始まる前に、滝川市で行なわれていた元旦マラソンに参加していました。北竜町では、豊作祈願の元旦マラソンがスタートした時から関わっています。

これまで、元旦マラソンの運営は参加者の『志』で行っていました。開始当初は、北竜町で作られていた組み木を参加者の皆さんに配布(50個)。以後、平成13年に組み木が作られなくなったため配布も中止となりました。また、全員の集合写真と個人のスナップ写真を皆さんに配布していました。

参加者の方々の『志』で賄っていたので、経費面においては、不足のときも余った年もありました」と、開催当初からの経緯を紹介された谷本明さんです。


全体スケジュールに関する藤崎正雄さんのお話

準備事項、用意する物、担当者、当日のスケジュール、マラソン後の新年会開催などについての詳細な説明がありました。


当日のスケジュール等について 
当日のスケジュール等について


今後の取り組み

第35回元旦マラソンより、主催が、北竜町体育協会とJAきたそらち北竜支所となりました。交通安全協会、北竜消防連合消防後援会、黒千石事業協同組合の3団体のご協力の元、経費においても、JAきたそらち北竜支所が負担することとなりました。

参加者の「志」によって運営されてきた「元旦マラソン」は、第35回から、「豊作・交通安全・無災害・健康」を祈願する北竜町の文化として、組織的に継続されます。

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元旦マラソンは、1年の計を神前で誓い祈願し、新年の想いを胸にいだきながら走る催しです。北竜町民はもちろんのこと、趣旨に賛同される方なら、町外の方どなたでも参加できます。どうぞ、奮ってご参加ください。


会議の模様 
会議の模様


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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子