2016年1月27日(水)
1月25日(月)、老人クラブ・西川老春会(田中盛亮 会長)の新年会にて、「北竜町の宝物」と題して、寺内昇・北竜町集落支援員 による講演が行われました。会場は、西川コミュニティセンター。
「北竜町の宝物」講演:寺内昇(北竜町集落支援員)
雪の降る寒い中、20名を超える会員の方々にお集まり戴き、心よりお礼申し上げます。
清聴してくださる西川老春会の皆さん
▶ 「北竜町の宝物」感動の6年間を振り返って
スライド「北竜町の宝物」感動の6年間を振り返って
▶ 本日の内容
1.自己紹介
2.6年間の軌跡(2010年〜)
3.素晴らしい北竜町の景色(動画)
▶ 人生の3つの荒波を乗り越えて
私達の出会い
自己紹介では、私達の出会いから結婚、そして60年間の人生における3つの荒波について。押し寄せてきた大波を、どのように受け止め、どのように乗り越えてきたかを語りました。
第1の荒波は三光汽船の倒産であり、家族を守るために退職。その後転職を重ねます。
第1の荒波:倒産
▶ 第2の荒波:日本財団全業務のシステム化
第2の荒波は日本財団で拝命した、財団ホームページ開設、財団全業務のシステム化、公益コミュニティサイト「CANPAN」開設、(特非)CANPANセンター設立。全て前例の無い新規事業であり、変化に伴う軋轢を一手に引き受ける。
第2の荒波:日本財団全業務のシステム化
全てゼロからの立ち上げであったために、会社内での強い軋轢を受ける。しかし、将来を見据えた笹川会長の強い信念により強固な力と自信が与えられ、厚い壁を打ち破って前へと進むことができた。
▶ 第3の荒波:アルツハイマー型認知症と診断される
第3の荒波は、アルツハイマー型認知症と診断されたこと。
巨大な任務が課せられ、激務で飽和状態になった時、身体に異変が生じる。普通ではないと感じ、自ら病院へ。
検査の結果、医師から病名を告げられ、アリセプトの服用を開始。
役員に病名を告知したところ、理事長が部下を集め、病気を説明された上で「寺内をしっかりサポートするように」との温かいお言葉。さらに、笹川陽平 会長から「何も心配するな。安心して療養してください」との有り難いお言葉を戴く。
ネットで若年認知症の情報収集する中で、若年認知症家族会の代表である干場功さんと出会う。干場功さんが北竜町出身であることからご縁を戴き、北竜町での第二の人生がスタート。
そして、人生における最大の選択。
干場功代表のご紹介により、砂川市立病院の内海久美子先生からセカンドオピニオンを受診。
検査結果では「現在はアルツハイマー型認知症とはいえないが、今の環境を続けていると認知症になる可能性が高い」という内海先生のお言葉。
熟考を重ねた結果、私達の下した決断は「生活環境を変化させること」。
仕事量が能力の限界を超えて、頭が悲鳴をあげていたことは、本人も実感し、家族も感じていた。生活の安定よりも身体 & 心の安定を選択することが、当時の状況においては最善の方法だと判断した。
一度この病名で診断された以上、このままの環境では、改善は難しく、今後症状が進行する恐れがあると考えた。
2009年9月に診断を受けて、3ヶ月後には、北海道への移住を決意。2010年3月には、自宅マンションを売却し、財団を退職。夫婦で北海道の地へ飛び立つ。
第3の荒波:アルツハイマー型認知症と診断
▶ 情報発信で北竜町の宝もの探し!
6年間の活動内容:
1.総務省の地域おこし協力隊員としての3年間(2010年7月~2013年3月)
2011年7月に「北竜町ポータル」サイトを開設
2.総務省の集落支援員としての3年間(2013年4月~2016年3月)
総務省は任期限度なしで、毎年更新。2016年から3年間の企画書を町に提出し、承認を受ける
▶ 北竜町ポータルのコンセプト
1.北竜町民が明るく元気になることを情報発信で応援
2.北竜町の宝物に光をあてて、全世界に北竜町の魅力を伝えること
▶ サイト運用は、6サイト
・北竜町ポータル
・北海道新聞ブログ(公認ブロガーとして執筆を委嘱されている)
・個人サイト「エンジョイ北海道」
・その他
北海道新聞ブログ「オープンカーで風を感じながら」
プライベートサイト「エンジョイ!北海道」
▶北竜町ポータルとは:町の宝物、町民の人生の価値が詰まった宝箱
北竜町ポータルサイト:町の宝物、町民の人生の価値が詰まった宝箱
・2011年7月開設
・構築は手作り
・開設費用は0円
・年間運営費は約6,000円(50ドル)
・北竜町ポータル運営協議会(会長:竹内範行・北竜町副会長)
・運営管理責任者:寺内昇 & 郁子
・撮影・編集・エンジニア:寺内昇
・取材・文章・デザイン:寺内郁子
▶ 玄関を意味する「ポータル」の9つの窓
「ポータル」とは英語で「玄関」を意味し、9つの窓からそれぞれの情報が発信されます。
1.サンフラワーパーク温泉、「山森和樹のんまいもの」、北の道の駅ページ
2.北竜町HP新着情報、北竜町消防HP新着情報
3.商工会、観光協会Facebook、JAきたそらち北竜支所ブログ
4.北竜町民シリーズ:MIHO’s黒千石クッキング、ゆみこさんの健康よもやま話、川本富美子さんの和紙人形
5.北竜町民
6.特集記事、北海道新聞ブログ
7・8.北竜町団体ブログ、北竜町民ブログ、各種ニュース
9.「エンジョイ北海道」記事
▶北竜町ポータルの主な内容
・北竜町民:3年間で300人以上のインタビュー取材 & 写真撮影
・ひまわりライス:取材による記事は100件を超える
・黒千石大豆:栽培の過程・生産者・組合概要など紹介ページ作成
・ひまわりの里:ひまわりまつり開催期間中のひまわり開花情報を毎日更新(最盛期は日に2〜3回)
ひまわりの里情報に関しては、雪解け・耕起・播種・草取り・すき込み・緑肥・降雪風景までを年間を通して発信
・特集記事:6年間で3,000件を超える記事掲載
・北竜町の素晴らしい自然:写真・動画
ひまわりライス
ひまわり開花状況
黒千石大豆・組合の紹介
▶ 北竜町ポータルのアクセス
(2011年7月1日~2015年12月31日)
・6年間の訪問者数 : 51万人
・訪問回数 : 87万回
・詠まれたページ数 :202万ページ
・登場した北竜町民数:304名
北竜町ポータルへの訪問回数の推移(どの地域から訪問しているか・都道府県別)
北竜町ポータル訪問者数とひまわりの里入り込み客数
▶ 書籍や新聞などで北竜町ポータルが参照される
・絶景を紹介する書籍:2014年から刊行された8冊に北竜町が掲載される
・北海道新聞掲載記事:大阪や沖縄でのひまわりライス販売促進記事(生産者が直接現地に赴き、
消費者へ生産物を自ら販売する)
・北空知信用金庫のカレンダー2016に北竜町ポータルのひまわりの写真が採用される
『にっぽん絶景の旅』K&Bパブリッシャーズ
『ことりっぷマガジン』昭文社
北空知信用金庫のカレンダー 2016
▶ 北竜町の宝もの・動画上映
・北竜町の彩どり(約4分)Youtubeはこちら >>
・北竜町民300人の笑顔(約6分)Youtubeはこちら >>
▶ お礼と感謝
お礼と感謝
東京にいた6年前までは、北海道のことも白い雪のことも、何も知らなかった私達。
人生最大のピンチが訪れた時、ご縁を戴いた北竜町。
素晴らしい自然、命息づく農産物、そして心豊かな北竜町民の皆様。。。
私達がここに存在できるのは、ご縁を紡いてくださった皆様のお陰です。
心から感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
溢れる泉のように、掘り起こせば掘り起こすほど、溢れ出てくる北竜町の宝物。
日を重ねる毎に、その輝きは増して、広がっています。
今年還暦を迎える私達、心新たに生まれ変わった気持ちで、
力の限り精一杯、頭と足が動き続ける限り、感謝の心をこめて、
北竜町の宝物を探す旅を続けたいと思います。
今後とも、ご指導の程、どうぞ宜しくお願いいたします。
今日は本当にありがとうございました。
▶ 老春会新年会
講演後は、石川武美さんの総合司会により、老春会新年会が行われました。
老春会・田中盛亮 会長のご挨拶、西川町内会・吉田勉 会長のご挨拶、澤田隆司さんの乾杯の音頭により会がスタート。
司会の石川武美さん
老春会・田中盛亮 会長
西川町内会・吉田勉 会長のご挨拶
乾杯の音頭・澤田隆司さん
日本列島あらゆる各地で、史上まれにない大雪となっている今年、北竜町では、ここ20年来珍しいほどの雪の少なさに、驚きと有り難さが入り混じった複雑な思いを抱いていらっしゃる地元の皆さん。
そして、ふるさと納税で大きな注目を浴びている北竜町、平成27年度のふるさと納税額は、3億円に届きそうなほどになっています。
そんな天候の話やふるさと納税等、様々な話題で盛り上がりました。
沢山のお菓子とお茶やお酒、美味しいお弁当に舌鼓、
ビンゴゲームを楽しみながら、和気あいあい、和やかな雰囲気で進められた新年会です。
お弁当
皆でビンゴゲーム
しっかり番号を確認しながら
全員にもれなく当たる豪華景品
善岡櫻さんの締めの乾杯で終宴となりました。
善岡櫻さんの締めの乾杯
地域の皆さんが集い、楽しい会話に花を咲かせて、心和むひととき、
手を繋ぎ合い、心を交わし合いながら、心豊かに日々を過ごす西川老春会の皆様に、
限りない愛と感謝と笑顔をこめて。。。
サンフラワーパーク北竜温泉と眺望の丘
▶ スライド写真(44枚)はこちら >> ▶ 新年会写真(13枚)はこちら >>
◆ 関連記事
・<特集記事> 老人クラブ・西川老春会で「北竜町の宝もの」講演【No.02】(2016年1月27日)
・<道新ブログ> 老人クラブ・板谷一位会で「北竜町の宝もの」講演【No.01】(2015年12月17日)
◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子