2015年6月29日(月)
6月17日(水)、第1回北竜町創生総合戦略 ワークショップ」が、北竜町役場会議室にて開催されました。
少子高齢化による人口減少に向かいつつある現在の日本。この現状に歯止めをかけることを目的として国が策定した法律が「まち・ひと・しごと創生法」。
その内容は、町の人口の現状分析を行い、人口問題に関する町民の認識を共有し、目指す将来の町の人口ビジョンを掲げて、目的や方向性、具体的な施策等をまとめていく総合戦略を策定するものです。
● 対象期間は、平成27年度から平成31年度までの5年間
● 検討項目は、「安定した雇用の創出」「町への新しい人の流れ」「若い世代の結婚・出産・子育ての希望実現」
「時代に合った地域づくりのための地域と地域の連携」等
● 策定体制は、庁外体制として「北竜町地方創生協議会」、町長を委員長とする「北竜町地方創生策定委員会」、
町民の意見を反映する「北竜町地方創生総合戦略検討委員会」を設置して進めます
この日のワークショップは、18時30分よりスタート。
参加された皆さんは、きたそらち農業協同組合女性部・青年部・フレッシュミズ、北竜町商工会女性部・青年部、チームノースドラゴン、北竜町役場職員等の方々です。
※ なお、写真につきましては、自由闊達な意見交換ができるように、参加者が特定されないように画像処理をしていますことご了承ください。
▶ 北竜町役場企画振興課・髙橋利昌 課長のご挨拶
まず、北竜町役場企画振興課・髙橋利昌 課長より開会についてのご挨拶とワークショップについての説明がありました。
北竜町役場企画振興課・髙橋利昌 課長
「人口減少の対策として、町づくりを目的とした総合戦略を今年を含めた5年間に亘って立てていこうという計画があります。町内の若者や女性の方々にお集まり頂き、3回のワークショップの中で、北竜町の課題についての様々な意見を提案して戴きたいと思います。
2回目以降は、課題に対する解決アイディア出しを行い、3回目で企画を絞り込んで課題解決の具体化に向けて話し合いを進めていきます。日頃思っていることを活発に意見交換して戴き、充実したワークショップなるようにしていきたいと思います。宜しくお願いします」。
▶ 資料説明
次に、株式会社ぎょうせい(本社・東京都) 今泉整 研究員による資料説明です。
株式会社ぎょうせい・ 今泉整 研究員
「ワークショップは、町民の皆様の考えを反映させていきたいと考えております。課題をたくさんだして戴くことが今回の目的です。ワークショップの狙いは、総人口数の減少を少しでも減らしていこうとするものです。課題を出す上での資料を用意しております」。
●「北竜町における人口の現状」:統計値(総人口の推移、転入転出の推移)
●「人口減少対策に関するアンケート調査結果」(町民アンケート:中・高校生対象、18歳以上対象)
配布資料
▶ アンケート調査内容
● 町民の結婚・出産・子育てに関する意識や希望調査
● 町への定住意向や就労に関する意識や希望調査
● 公共施設の維持管理の在り方やまちづくりに関する調査 等
「これらのアンケート調査の結果をワークショップのヒントに、沢山の考えを出して戴きたいと思います」という丁寧でわかりやすい今泉さんのお話でした。
▶ ワークショップ
そしていよいよ、ファシリテーターの橋本正彦さん・原田 亜津佐さん(NPOファシリテーションきたのわ)によるワークショップが開始!
ファシリテーターの橋本正彦さん・原田 亜津佐さん
今回を含め、合計3回のワークショップを実施していきます。
<スケジュール>
● 1回目のワークショップ:課題の抽出と順位付け
● 2回目のワークショップ:課題解決アイデアの企画化
● 3回目のワークショップ:企画案の具体化
<注意点:ワークショップの心得>
● 出された意見は書き留める
● 頭に浮かんだアイデア、素朴な疑問もすべて書き留めておく
● 積極的に参加する
● お互いの意見を尊重する
● 相手の意見を否定しない
● 進行役が手を上げたら、話しをやめて手を上げる
5つのグループ(各テーブル5~6人)に分かれ、テーブルの上には、模造紙とA3のコピー用紙、数色のポストイット、マジック、お菓子等がセットされています。
左:ワークショップ模様 右:疲れた脳へのエネルギー補給用の甘いもの
▶ ワークショップの流れ
▶ 1.自己紹介
A3の紙を4つ折にして、「名前」「仕事」「最近楽しみにしていること」「北竜町の好きな所」を書いてグループ内で自己紹介をします。
自己紹介の方法について説明
▶ 2.「北竜町の魅力」「北竜町の課題」について
「北竜町の魅力」「北竜町の課題」について思いついたままを書き出します。1枚のポストイットに1つの意見を書きます。
「北竜町の魅力」、「北竜町の課題」
▶ 3.各グループの意見を見て歩く
各グループの意見を見て歩いて、他のグループと情報交換します。
各グループの意見を見て歩く
▶ 4.「一番印象に残った課題」「緊急性の高い課題」「その課題を解決するためのアイデア」
「一番印象に残った課題」「緊急性の高い課題」、そして「その課題を解決するためのアイデア」を書き出します。
「一番印象に残った課題」「緊急性の高い課題」「その課題を解決するためのアイデア」
▶ 5.意見交換する
グループを回って意見交換します。
グループを回って意見交換する
▶ 6.自分のアイデアに ◯ △ ☓ をつける
自分のアイデアに、◯ △ ☓ をつけます。
● ◯:自分のアイデアを是非企画化してほしい
● △:どちらでもよい
● ☓:自分のアイデアではなく、人の出したアイデアに沿って考えていく
自分のアイデアに ◯△☓ をつける
▶ 7.まとめ
次回は、課題解決アイディアの企画化。
「優先順位で課題を絞込む」 or 「興味のある課題を選んで、似たもの同士のグループ化し、課題の解決アイデアを練り上げていく」のか、次回までにファシリテーターが検討します。
グループ毎、様々な意見が飛び交い、テーブルの模造紙は、沢山の言葉で埋め尽くされました。
白熱したコミュニケーション
どんな北竜町の課題が浮かび上がってくるのでしょうか?
今回提案された課題がまとめられ、次回のワークショップにて更にたくさんのアイディアが出され、
課題解決の道へと進められていきます。
どのように具体化していくのでしょうか?
未来の北竜町の姿は、町民の心にはどのように描かれていくのでしょうか?
私達も北竜町創生に関する情報発信をしっかりしていきたいと思います。
北竜町のポスター
▶ 参考資料(クリックすると別ページで拡大します)
左:北竜町地方創生総合戦略策定スケジュール(案) 右:推進体制(案)
北竜町における人口の現状 資料
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・第3回北竜町創生総合戦略 ワークショップ(7/22)が開催されました(2015年8月3日)
・まち・ひと・しごと創生本部(首相官邸)
・特集-まち・ひと・しごと創生:政府広報オンライン
・あなたのまちの「地方創生」をご紹介(動画)北海道ブロック
◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子