北竜消防団創立100周年記念式典・表彰 2013 の開催

2013/07/08 15:43 に 寺内昇 が投稿   [ 2014/01/20 16:13 に更新しました ]
2013年7月9日(火)

6月29日(土)消防演習に引き続き、北竜消防団創立100周年 記念式典並びに祝賀会が、北竜町公民館2階大ホールにて行われました。


プログラム    会場
プログラムと会場(撮影:2013年6月29日)


団員を含め消防関係者の方々総勢約160名が参加し、北竜消防団創立100周年を盛大にお祝いいたしました。
杉本育子さんの優麗な総合司会のもと、北竜町・竹内範行 副町長の開式のことばよりスタート。

まず、消防物故者の御霊に対して黙祷が捧げられました。


開式のことば・竹内範行 副町長    司会:杉本育子 様 
左:開式のことば・竹内範行 副町長  右:司会:杉本育子 さん


佐野豊 町長の式辞を戴き、感謝状並びに表彰状の贈呈と続きます。

式辞:北竜町・佐野豊 町長
式辞・佐野豊 町長「北竜消防団が歴史と伝統のもと、本年創立100年の記念すべき年を迎えられたことに心からお祝いを申し上げます。
北竜消防団は、大正2年(1913年)4月、有志が発起人となり、寄付金を集め施設整備を行い、私設の火防組合が結成されたことに始まったとされており、当時の方々の崇高な精神に感謝と敬意を申し上げます。
以来、消防組、警防団、そして、昭和22年(1947年)に消防団になるなど、時代とともに幾多の困難と課題を克服し、消防力の強化・拡充に努力精進され、目覚ましい進歩を遂げ、現在の消防に至っております。
この間には、火災や自然災害など数多くの災害がありました。その際に、自らの危険を顧みず、災害に身を挺し、被害を最小限に食い止める為常に第一線に立ってきた消防活動を行う消防魂に対して、町民から厚い信頼と大きな期待が寄せられています。
このことは、先人達の深い郷土愛と町民の生命財産を守るという強い消防精神の賜物であり、地域住民の安全と秩序の保持に努めてこられた町の偉大な財産です。深く敬意を表するととともに、その良き伝統が受け継がれていることに感謝申し上げます。
北竜消防の更なるご発展と職員・団員皆様のご活躍とご健勝ご多幸を心からご祈念申し上げるとともに、町民の皆様にも消防行政への深いご理解とご協力をお願い申し上げます」


寿:感謝状並び表彰状贈呈名簿はこちら

・北竜町長感謝状:歴代団長(2名)、歴代分団長(4名)、元20年以上勤務団員(18名)、
         元20年以上勤続職員(2名)、元後援会長(2名)、消防協力者(2名)
・北竜町長表彰 :25年以上勤続団員(6名)、後援会長(2名)

長年に渡る皆様の素晴らしい功績に、心より御祝い申し上げます。


歴代団長表彰   歴代分団長表彰   元20年以上勤続団員   元20年以上勤続職員 
左より代表者が感謝状を受領:歴代団長・歴代分団長・元20年以上勤続団員・元20年以上勤続職員

元後援会長表彰   消防協力者表彰   25年以上勤続団員表彰   後援会長表彰 
左より感謝状を受領:元後援会長・消防協力者  表彰状を受領:25年以上勤続団員・後援会長

表彰を見守る団員たち
表彰を見守る団員たち


祝辞:空知総合振興局・山根康徳 局長

空知総合振興局・山根康徳 局長 「消防団員の皆様におかれましては、専業を営みながら、地域住民の生命・財産を守り、安心で安全な生活をするために、昼夜を問わず献身的に、消防防災業務にご尽力をいただいていることに対し深く感謝申し上げます。
近年は、東日本大震災など大規模災害をはじめ、局地的な集中豪雨など全国各地で様々な災害が発生しています。管内におきましても、ここ2年続いた大雪・融雪の影響による土砂災害など大きな災害が発生しています。幸いにして、被害は最小限度に留めることができましたが、このことは消防団並びに消防関係皆様のご活躍の賜物と思うところであります。
さて、本日の消防演習を拝見し、消防団員・消防職員関係者の皆様の一糸乱れぬ行進をはじめとする統制の執れた様子は、日頃からの絶え間ぬ訓練が、発揮されたことと改めて深く敬意を表します。
災害は、いついかなる時に発生するかわかりませんが、消防団員・消防職員関係者の皆様の日頃からの備えが大変に重要であると認識しております。空知総合振興局としましても、消防との連携を図りながら、災害発生の時には可能な限り迅速に対応するとともに、災害を未然に防ぎ、万が一被害が発生した際には被害を最小限に留めるよう努め、地域の方々が安心して暮らせる地域づくりに取り組んで参りたいと考えております。
消防団員・消防職員関係者におかれましては、引き続き相互の団結をはかり、北竜町の安全を守るためにご尽力いただきますようお願い申し上げます」


祝辞:深川地区消防組合管理者・山下貴史 様(深川市長)

深川地区消防組合管理者・山下貴史 様(深川市長) 「北竜消防団が長年にわたり、地域防災の要としてご活躍されてきた功績が認められまして、平成20年(2008年)3月総務省消防庁長官から優良消防団表彰が授与されましたことは、深川消防組合にとりましても大変名誉なことであり、北竜消防団のこれまでのご精力に改めて敬意と感謝を表するものであります。
近年の災害を見ますと、火災のみならず近年発生した阪神・淡路大震災や東日本大震災の地震・台風・竜巻・集中豪雨・豪雪災害などの予期せぬ自然災害が、全国各地で大きな被害をもたらしており、地域住民の安心安全に対する関心は極めて高いものとなっております。
このような状況にあって、消防団は、様々な自然災害に対処する中核的な存在として、その力を十分に発揮し、今や地域総合防災力の充実・強化・向上に不可欠な存在となっています。消防団の担う役割は年々多様化し、地域住民の防災に対するニーズも高まっています。各地域の実情に精通した消防団には、積極的に対応することが求められ、地域住民の信頼が寄せられると考えられます。
消防団員各位におかれましては、今後更に持てる技術を練磨され、その真価を十分に発揮されますようご期待申し上げます」


祝辞:北竜町議会・佐々木康宏 議長

北竜町議会・佐々木康宏 議長 「今、言いようのない不安が私達の心を覆ってしまっています。まだ先の見えてこない経済、少子高齢化の到来、環境の悪化、なかなか出口が見えない状況です。
しかし、日本人には、本来もっていたであろう『心の繋がり』という素晴らしい人間性があります。まだまだ哀しみが消えておりませんが、東日本大震災において、その心に火をつけたのが、消防団の活動であります。
かつて、ラフカディオハーン、アーネスト・サトウによって世界から絶賛された日本の美徳は、消防団の活躍によって再び、世界中から称賛の声があがったと言われています。
創立100年を迎える北竜消防団の皆さん、北竜に生まれ・育ち・暮らし・この町が好きで、そしてこれからも町を守り・守り続ける自負を持ち・人の為に一生懸命です。これからも、皆さんが町の安心安全を守り、町づくりの中心となっていただくことを心から願っております。
先日、消防団の訓練を見ていた児童が『消防団のお兄さんを見ていると勇気と元気を感じる』と言っていました。
皆さんに未来を感じています。時代の波に飲まれる事無く、いい町の顔になってください。
100年の歴史をしっかりと進んでこられた歴代理事者・消防所員・後援会の皆さん、そして団員ご家族の皆様・理解ある町内会の皆様、ありがとうございます。北竜消防団のこれからのご活躍と団員の皆様のご健勝を心からご祈念申し上げます」


祝辞:北海道消防協会空知地方支部・松井英雄 支部長(岩見沢消防団長)

北海道消防協会空知地方支部・松井英雄 支部長(岩見沢消防団長) 「近年の災害は、社会経済の進展や生活様式の変化により、大規模かつ複雑多様化の傾向にあります。このような状況の中、生命・財産を守ることを使命とする我々消防人に対する住民の期待は、一層高まり消防の果たす役目は益々重大さをましております。
住民の信頼と負託に応えるため、常日頃の努力と精進が必要不可欠と考えております。こうして引き継がれた消防の精神は『自分たちの地域は自分たちで守る』という郷土愛が根幹に流れております。
この創立100周年を契機として、脈々と培われた名誉ある伝統を継承に輝かしい実績を生かし、さらなる100年に向け、住民の幸福と郷土繁栄の為、一層のご精進をご期待申し上げます」


祝辞:北海道旭川方面沼田警察署・木村茂典 署長

北海道旭川方面沼田警察署・木村茂典 署長 「昭和49年(1974年)、この「和(やわら)」の地に警察官駐在所を設置いたしました。消防団の仕事は、火災・予防・鎮圧にとどまらず、捜索活動・災害発生時の諸活動・広範囲に渡りまさに地域の拠り所となっています。
東日本大震災においては、消防団員の方々の率先した活動が多くの人々を被害から救ったことは、記憶に新しいところです。消防団員の使命感はもとより其の地域で生活し、其の地域を共にする人々を愛おしく想う心は、活動を支える礎になっているということを深く感じます。
開拓から昭和・平成・その時代におこる様々な事象に対し、自らの勇気を奮い立たせて立ち向かう、この町を築き、守ってきた人々の姿を感じ取ることができました。専業を持ちながら、団員としての活動を続ける皆様が、自らの貴重な時間や体力を費やすなど、まさに多くの困難を抱えながらの活動であったと思います。
消防団の崇高な精神が、地域への想いを親から子へ次の世代へ受け継がれた結果として、今日の100年を迎えられたと強く感じました。これからは、この長き良き伝統をまた次の世代へとしっかりと継承されて、地域に根ざした北竜消防団の活動が末永く続きますことを祈念いたします」


謝辞:深川地区消防組合北竜消防団・藤井利昭 団長

謝辞:深川地区消防組合北竜消防団・藤井利昭 団長 「永い歴史の中で、旺盛な郷土愛の精神で、消防人として消防業務にたゆまぬ努力を続けてこられた先輩諸氏に対して、深甚なる敬意を表するものです。

伝統ある北竜消防が意義ある100周年にあたり、長年にわたり培われてきた北竜消防魂を守り、時代の変化・社会の変革を的確に把握し、住民の負託に応えるべく、更に精進を重ね災害に立ち向かう所存であります。

皆様におかれまして、今後とも、北竜消防に対しての一層のご指導・ご鞭撻、ご支援を賜りますようお願い申し上げます」


祝電披露

北竜町総務課・中村道人 課長より、北海道消防協会・東田愼悟 会長からの祝電が披露されました。


会場を飾る花   祝電披露:中村道人(北竜町総務課長)   会場模様 
左:会場を飾る花  中:祝電披露:中村道人 様(北竜町総務課長) 右:会場模様


アトラクション

北竜町ひまわりコーラス(土居ひで 代表)による合唱がおこなわれました。指揮は、山本徹淨さん(秩父別町「常楽寺」ご住職)、ピアノ伴奏は、中島和子さん。


「あの鐘を鳴らすのはあなた」「Fight(ファイト)」の2曲が披露され、歓喜の歌声が鳴り響きました。


ピアノ伴奏・中島和子さん   ひまわりコーラス   ひまわりコーラス 
北竜町ひまわりコースによる合唱


祝賀会

北竜消防団連合後援会・黄倉良二 会長より開宴のお言葉で幕が上がり、深川地区消防組合・小松正美 議会議員より祝杯。喜びの宴が高らかに響きわたります。
お祝いのお赤飯をはじめ、豪華なお料理が並び、さらに「そば食楽部北竜(中村尚一 代表 )」のメンバーの方々による真心のこもった手打ちそばが披露され、祝宴が繰り広げられました。


開宴のことば:黄倉良二 北竜町消防団後援会長   祝杯:小松正美 深川地区消防組合議会議員 
左:開宴のことば:黄倉良二 北竜消防団連合後援会長  右:祝杯:小松正美 深川地区消防組合議会議員


手打ちそば   お弁当   そば食楽部北竜・中村尚一 会長 
左:参加者に振舞われた手打ちそば 中:祝賀会のお料理(サンフラワーパーク北竜温泉)
右:そばを振舞われた「そば食楽部北竜」中村尚一 代表


万歳三唱

宴の締めは、杉本忠 深川地区消防組合名誉消防団員による万歳三唱。北竜消防団100周年の記念式典は盛大に幕を閉じました。


万歳三唱:杉本忠 深川地区名誉消防団員   万歳三唱 
万歳三唱:杉本忠 深川地区消防組合名誉消防団員


伝統ある北竜消防100年の歴史の中で、

受け継がれてゆく深い郷土愛、

命がけで、町民を守り抜いていく消防魂に

限りない尊敬と感謝と祈りをこめて。。。


会場を彩るひまわり
会場を彩るひまわり


北竜消防団創立100周年記念表彰者名簿(敬称略・順不同)

<北竜町長感謝状>

○ 歴代団長

第7代団長 山岸 正俊 様
第8代団長 伊藤 博章 様

○ 歴代分団長

第13代第1分団長 金山 信幸 様
第14代第1分団長 小坂 一行 様
第13代第2分団長 近江 博信 様
第14代第2分団長 鴨野 勇治 棟

○ 元20年以上勤続団員

第1分団副分団長 川本 隆幸 様
第1分団副分団長 有馬 好章 様
第2分団副分団長 渡邊 靖範 様
  第1分団部長 渡辺  隆 様
  第1分団部長 伊藤  均 様
  第1分団部長 川村  功 様
  第1分団部長 松田  力 様
  第2分団部長 佐崎 謙次 様
  第2分団部長 高橋  広 様
  第2分団部長 四辻 政美 様
  第2分団部長 中村 広治 様
  第2分団部長 三上 公昌 様
  第1分団班長 渡邊 俊成 様
  第1分団班長 初田  孝 様
  第2分団班長 石橋 裕司 様
  第2分団班長 川上 健康 様
  第2分団班長 竹林 信幸 様
  第2分団班長 道下  浩 様
○ 元20年以上勤続職員

北竜支署副支署長 竹内 忠夫 様
北竜支署副支署長 吉本 一夫 様

○ 元後援会長

第1分団後援会長 篠原 常夫 権
第2分団後援会長 山本 保雄 権

○ 消防協力者

北竜まとい会 様
辻  晃俊 様

<北竜町長表彰>

○ 25年以上勤続団員

      団長 藤井 利昭
     副団長 加藤 宰
   第1分団長 髙橋 康詞
   第2分団長 中村 尚一
第1分団副分団長 杉本 徳夫
第2分団副分団長 中山 成幸

○ 後援会長

第1分団後援会長 黄倉 良二 様
第2分団後援会長 吉尾 政一 様


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◇ 撮影・編集=寺内昇  取材・文=寺内郁子