2012年12月6日(木)
北竜町開町120年記念として、12月2日(日)、北竜町の民間サークル「ひまわりコーラス(指揮:山本徹淨氏、ピアノ:中島和子さん、土居ひで代表)」による「メモリアルコンサート Part2」が、北竜町公民館大ホールにて開催されました。
昨年開催されたPart1に続き、今年は、北竜町開町120年を記念して行なわれるメモリアルコンサートです。
会場の外は冬景色
コンサートプログラム
大ホールでは、素晴らしい歌声に酔いしれた、およそ100人の人々。
1曲1曲に、今年1年間の熱い思い出がよみがえります。
総合司会は、コーラスメンバーの杉本育子さん。流れるような語りに、会場全体が温かく包まれました。
プログラムは3部構成。
左:司会の杉本育子さん 右:会場風景
▶ 第1部
「あなたに会えて」をはじめ、今年1年間のコンサートで歌われた思い出の歌5曲。
・カントリー・ロード:6月開催(深川市)された「北空知合同演奏会」での曲
・あなたに会えて:7月7日・メンバー方の結婚を祝し、メンバー皆で歌った曲
・ずっとこの街でくらしたい:9月1日「北竜町開町120周年記念式典」で歌った曲
・蘇州夜曲:9月半ば、北竜町特別養護老人ホーム「永楽園」収穫祭で歌った曲
・Fight:今年のNHK全国合唱コンクールの課題曲で11月の北竜町民文化祭で披露した曲
それぞれの曲に大切な思い出と、深い想いが込められている曲の数々。
華麗なるハーモニーのメロディーが、ジーンと胸を熱くします。
全身全霊を込めて指揮する山本鉄浄先生(常楽寺 住職・秩父別町)
▶ 第2部
ゲスト演奏者は、「トリオ・ビアーチェ」。ジャズやタンゴメドレーなど見事な演奏で4曲。
・ダッタン人の踊り:オペラ『イーゴリ公』の第2幕の曲(ロシアの作曲家アレクサンドル・ボロディンが作曲)
・おくりびと:映画「おくりびと」サウンドトラック。主人公はチェロリスト。全編美しいチェロの曲が流れる華麗なる曲
・花のワルツ:チャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」の最後を飾る曲。ジャズ風にアレンジされて素敵に変身
・タンゴメドレー:ラクンパルシータをはじめ、アルゼンチンタンゴのアストル・ピアソラの曲4曲をメドレーで演奏
オペラ、バレエ、ジャズ、タンゴなど幅広いジャンルの曲を縦横無尽にこなしていく演奏は、実に見事で、心揺るがすメロディの数々です。
・第2部の最後を飾る曲は、山本徹淨先生のテノール独唱で「青い影」。イギリスのロック・バンド、プロコル・ハルムのデビュー曲。英国ロック界における1960年代、音楽界に大きな影響を及ぼした曲です。
「トリオ・ビアーチェ」の演奏に合わせ、指揮者である山本徹淨先生が、「青い影」の曲に、自作の詩を乗せて、見事な歌声を披露されました。
▶ トリオ・ビアーチェ
・2008年に結成された「トリオ・ビアーチェ」。「ビアーチェ」はイタリア語で、「自由に楽しく、愉快に」。幅広いジャンルの演奏で活躍中です。2011年には、秩父別町「常楽寺(山本徹淨住職)」の御堂コンサートに出演されています。
・エレクトーン:江口紀代美さん(深川市在住)は、山本徹淨先生の妹さん。ヤマハ音楽教室講師を経て、秩父別町と深川にてピアノ・エレクトーン教室主宰。ニューミュージック、オペラ、ミュージカルに至るまで、幅広く編曲をこなし、道内各地で演奏活動を行っていらっしゃいます。
両手、両足、身体全体であらゆる音を表現するエレクトーンの演奏に魅了されました。
・ピアノ:山中敦子さん(奈井江町在住)は、奈井江町での音楽教室をはじめ、道内でソロや伴奏など幅広く演奏活動をされていらっしゃいます。
・チェロ:李修希(イ スヒ)さん(富良野市在住)。母国(韓国)で音楽を学び、その後、アメリカに渡って演奏家として活躍。現在、富良野を中心に道内で演奏活動。また、ご夫妻で韓国料理「ソウルテラス」(富良野市)を経営されていらっしゃるそうです。
左:江口紀代美 代表 右:トリオ・ピアーチェ
山本徹淨先生の独唱
▶ 第3部
会場の皆さんと共に歌う「ふるさと」や、江口紀代美さんのエレクトーンとの合同演奏による「Stand Alone(坂の上の雲より)」。
・さよならの夏~コクリコ坂から~:スタジオジブリの映画「コクリコ坂から」の主題歌
・ふるさと(皆さんと一緒に):会場の皆さんとのハーモニーで、心がひとつになった瞬間です
・瞳はダイアモンド:松田聖子さんの歌で、山本先生が大好きな曲。聖子ちゃんになった気分で楽しく、心弾ませて!
・真っ赤な太陽:1960年代、ミニスカートをはいてゴーゴーダンスを踊る美空ひばりさんのアップテンポな曲
・Stand Alone(坂の上の雲より):NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』オリジナル・サウンドトラック 「Stand Alone」。日本が近代化の扉を開いた明治時代、その激動の時代を舞台としたドラマ「坂の上の雲」。華麗で壮大なスケール感と希望に満ちた旋律を奏でるメインテーマ曲です。
「Stand Alone」の曲の中で綴られた言葉
「迷い悩むほどに 人は強さを掴むから 夢をみる
凛として旅立つ 一朶の雲を目指し」
今の日本人の心のままを描いたような詩が、優しくも力強く心に響き渡ります。
不思議にも熱いものが、込み上げてきて、大きな感動であふれる涙。。。
ホールいっぱいに沸き起こる拍手、拍手、拍手!!!
第3部・オレンジ色の衣装にお色直し・お客さんを囲んで歌います
▶ 土居ひで 代表からの感謝のお言葉
「今日は、雪の降る中、たくさんの方々にお越しいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
私は、ここ北竜町に住んで20年になります。農業をしながら、苦しいことも悲しいこともたくさんありました。
そんなとき、ひまわりコーラスの皆さんと共に歌い、楽しむことで、困難を乗り越えることができました。
ご指導してくださる山本先生、中島さん、いつもありがとうございます。
これからも一生懸命練習して、皆さんに「心に響く歌」を聞いて戴けるよう頑張って参ります。そして、これからもずっとこの町で暮らしていきたいと思っております。本当にありがとうございました」
▶ 花束贈呈
山本先生、中島さん、トリオ・ビアーチェの皆さんへの感謝の意を込めて、花束贈呈です。
左:土居ひで代表のご挨拶 右:花束贈呈
北竜町ママさんグループ「ひまわりコーラス」の皆さん
▶ アンコール
アンコールに答えて、贈られた曲は、クリスマスソング「O Holy Night」!
思いがけないクリスマスプレゼントに、さらに大きな拍手喝采!
「皆様の熱い声援で、今日の演奏会ができましたことを、心より嬉しく思います。
アンコールの曲は、世界中で広まっているクリスマスの素敵な曲『O Holy Night』です。
『いいものはいい』という広い心をもって、皆様へクリスマスプレゼントさせていただきます」
山本徹淨先生は、深い感謝を込めてお礼の言葉を述べられました。
メモリアルコンサートを飾る花たち
一年の最後を迎える聖なる夜、清らかな歌声とハーモニー
心洗われるような、感動的なメロディに酔いしれた、幸せの瞬間に
永遠の愛と感謝と祈りをこめて。。。
ひまわりコーラス「メモリアルコンサート Part2」2012 写真(129枚)はこちら
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・第32回北空知コーラス団体合同演奏会(北竜町)が開催されました(2011年6月25日)
・80年の時を超え出会いが生んだ音楽彫刻・山本徹淨ご住職(常楽寺・北海道秩父別町)と南部白雲師(井波彫刻・富山県南砺市井波町)(2010年7月2日)
◇ 撮影=寺内昇 取材・文=寺内郁子