北竜町開町120年記念「メモリアルコンサート Part2」ひまわりコーラスの歌声が響く

2012/12/05 16:27 に 寺内昇 が投稿   [ 2013/11/06 14:01 に更新しました ]
2012年12月6日(木)


北竜町開町120年記念として、12月2日(日)、北竜町の民間サークル「ひまわりコーラス(指揮:山本徹淨氏、ピアノ:中島和子さん、土居ひで代表)」による「メモリアルコンサート Part2」が、北竜町公民館大ホールにて開催されました。
昨年開催されたPart1に続き、今年は、北竜町開町120年を記念して行なわれるメモリアルコンサートです。


北竜町公民館 
会場の外は冬景色

コンサートプログラム   コンサートプログラム 
コンサートプログラム


大ホールでは、素晴らしい歌声に酔いしれた、およそ100人の人々。
1曲1曲に、今年1年間の熱い思い出がよみがえります。

総合司会は、コーラスメンバーの杉本育子さん。流れるような語りに、会場全体が温かく包まれました。
プログラムは3部構成。


司会の杉本育子さん   会場風景 
左:司会の杉本育子さん   右:会場風景


第1部

「あなたに会えて」をはじめ、今年1年間のコンサートで歌われた思い出の歌5曲。

・カントリー・ロード:6月開催(深川市)された「北空知合同演奏会」での曲
・あなたに会えて:7月7日・メンバー方の結婚を祝し、メンバー皆で歌った曲
・ずっとこの街でくらしたい:9月1日「北竜町開町120周年記念式典」で歌った曲
・蘇州夜曲:9月半ば、北竜町特別養護老人ホーム「永楽園」収穫祭で歌った曲
・Fight:今年のNHK全国合唱コンクールの課題曲で11月の北竜町民文化祭で披露した曲

それぞれの曲に大切な思い出と、深い想いが込められている曲の数々。
華麗なるハーモニーのメロディーが、ジーンと胸を熱くします。


山本鉄浄先生   山本鉄浄先生 
全身全霊を込めて指揮する山本鉄浄先生(常楽寺 住職・秩父別町)


 第2部

ゲスト演奏者は、「トリオ・ビアーチェ」。ジャズやタンゴメドレーなど見事な演奏で4曲。

・ダッタン人の踊り:オペラ『イーゴリ公』の第2幕の曲(ロシアの作曲家アレクサンドル・ボロディンが作曲)
・おくりびと:映画「おくりびと」サウンドトラック。主人公はチェロリスト。全編美しいチェロの曲が流れる華麗なる曲
・花のワルツ:チャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」の最後を飾る曲。ジャズ風にアレンジされて素敵に変身
・タンゴメドレー:ラクンパルシータをはじめ、アルゼンチンタンゴのアストル・ピアソラの曲4曲をメドレーで演奏


オペラ、バレエ、ジャズ、タンゴなど幅広いジャンルの曲を縦横無尽にこなしていく演奏は、実に見事で、心揺るがすメロディの数々です。

・第2部の最後を飾る曲は、山本徹淨先生のテノール独唱で「青い影」。イギリスのロック・バンド、プロコル・ハルムのデビュー曲。英国ロック界における1960年代、音楽界に大きな影響を及ぼした曲です。

「トリオ・ビアーチェ」の演奏に合わせ、指揮者である山本徹淨先生が、「青い影」の曲に、自作の詩を乗せて、見事な歌声を披露されました。


トリオ・ビアーチェ

 ・2008年に結成された「トリオ・ビアーチェ」。「ビアーチェ」はイタリア語で、「自由に楽しく、愉快に」。幅広いジャンルの演奏で活躍中です。2011年には、秩父別町「常楽寺(山本徹淨住職)」の御堂コンサートに出演されています。

・エレクトーン:江口紀代美さん(深川市在住)は、山本徹淨先生の妹さん。ヤマハ音楽教室講師を経て、秩父別町と深川にてピアノ・エレクトーン教室主宰。ニューミュージック、オペラ、ミュージカルに至るまで、幅広く編曲をこなし、道内各地で演奏活動を行っていらっしゃいます。
両手、両足、身体全体であらゆる音を表現するエレクトーンの演奏に魅了されました。

・ピアノ:山中敦子さん(奈井江町在住)は、奈井江町での音楽教室をはじめ、道内でソロや伴奏など幅広く演奏活動をされていらっしゃいます。

・チェロ:李修希(イ スヒ)さん(富良野市在住)。母国(韓国)で音楽を学び、その後、アメリカに渡って演奏家として活躍。現在、富良野を中心に道内で演奏活動。また、ご夫妻で韓国料理「ソウルテラス」(富良野市)を経営されていらっしゃるそうです。


江口紀代美 代表   トリオ・ピアーチェ 
左:江口紀代美 代表   右:トリオ・ピアーチェ

山本徹浄先生の独唱 
山本徹淨先生の独唱


 第3部

会場の皆さんと共に歌う「ふるさと」や、江口紀代美さんのエレクトーンとの合同演奏による「Stand Alone(坂の上の雲より)」。

・さよならの夏~コクリコ坂から~:スタジオジブリの映画「コクリコ坂から」の主題歌
・ふるさと(皆さんと一緒に):会場の皆さんとのハーモニーで、心がひとつになった瞬間です
・瞳はダイアモンド:松田聖子さんの歌で、山本先生が大好きな曲。聖子ちゃんになった気分で楽しく、心弾ませて!
・真っ赤な太陽:1960年代、ミニスカートをはいてゴーゴーダンスを踊る美空ひばりさんのアップテンポな曲
・Stand Alone(坂の上の雲より):NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』オリジナル・サウンドトラック 「Stand Alone」。日本が近代化の扉を開いた明治時代、その激動の時代を舞台としたドラマ「坂の上の雲」。華麗で壮大なスケール感と希望に満ちた旋律を奏でるメインテーマ曲です。


「Stand Alone」の曲の中で綴られた言葉

「迷い悩むほどに 人は強さを掴むから 夢をみる
凛として旅立つ 一朶の雲を目指し」



今の日本人の心のままを描いたような詩が、優しくも力強く心に響き渡ります。
不思議にも熱いものが、込み上げてきて、大きな感動であふれる涙。。。

ホールいっぱいに沸き起こる拍手、拍手、拍手!!!


第3部・オレンジ色の衣装にお色直し   第3部・お客さんを囲んで歌います 
第3部・オレンジ色の衣装にお色直し・お客さんを囲んで歌います


 土居ひで 代表からの感謝のお言葉

「今日は、雪の降る中、たくさんの方々にお越しいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
私は、ここ北竜町に住んで20年になります。農業をしながら、苦しいことも悲しいこともたくさんありました。
そんなとき、ひまわりコーラスの皆さんと共に歌い、楽しむことで、困難を乗り越えることができました。
ご指導してくださる山本先生、中島さん、いつもありがとうございます。
これからも一生懸命練習して、皆さんに「心に響く歌」を聞いて戴けるよう頑張って参ります。そして、これからもずっとこの町で暮らしていきたいと思っております。本当にありがとうございました」


 花束贈呈

山本先生、中島さん、トリオ・ビアーチェの皆さんへの感謝の意を込めて、花束贈呈です。


土居ひでさん   花束贈呈 
左:土居ひで代表のご挨拶   右:花束贈呈


北竜町ママさんグループ・ひまわりコーラス 
北竜町ママさんグループ「ひまわりコーラス」の皆さん


 アンコール

アンコールに答えて、贈られた曲は、クリスマスソング「O Holy Night」!
思いがけないクリスマスプレゼントに、さらに大きな拍手喝采!

「皆様の熱い声援で、今日の演奏会ができましたことを、心より嬉しく思います。
アンコールの曲は、世界中で広まっているクリスマスの素敵な曲『O Holy Night』です。
『いいものはいい』という広い心をもって、皆様へクリスマスプレゼントさせていただきます」

山本徹淨先生は、深い感謝を込めてお礼の言葉を述べられました。


メモリアルコンサートを飾る花たち 
メモリアルコンサートを飾る花たち



一年の最後を迎える聖なる夜、清らかな歌声とハーモニー

心洗われるような、感動的なメロディに酔いしれた、幸せの瞬間に

永遠の愛と感謝と祈りをこめて。。。



ひまわりコーラス「メモリアルコンサート Part2」2012 
ひまわりコーラス「メモリアルコンサート Part2」2012  写真(129枚)はこちら


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◇ 撮影=寺内昇  取材・文=寺内郁子