ディスカバー農山漁村(むら)の宝【No.04】第1回サミット 2019(東京ミッドタウン)

2019/06/25 14:06 に 寺内昇 が投稿   [ 2019/06/25 15:07 に更新しました ]
2019年6月26日(水)

農林水産省が農山漁村の活性化の優良事例を選定し、顕彰する「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」サミット&交流会が、令和元年6月7日(金)、東京ミッドタウンホールA(東京都港区赤坂)にて開催されました。

目次

  1. 1 ▶ 初めてのディスカバー農山漁村(むら)の宝サミット
    1. 1.1 ▶ 大賞受賞 & アンバサダーを決定
    2. 1.2 ▶ サミット会場の様子
  2. 2 ▶ 開会挨拶
  3. 3 ▶ ご挨拶:有識者懇談会・林良博 座長(国立科学博物館館長)
  4. 4 ▶ 安倍晋三 内閣総理大臣・ビデオメッセージ
  5. 5 ▶ 有識者懇談会委員による記念講演
    1. 5.1 ▶ 都市と農村をつなぐマルシェ:永島敏行氏(俳優・青空市場代表取締役)
    2. 5.2 ▶ 日本におけるジビエ料理の可能性:三國清三氏(オテル・ドゥ・ミクニオーナーシェフ)
  6. 6 ▶ ディスカバー農山漁村(むら)の宝」アンバサダー紹介
    1. 6.1 ▶ 司会・進行:馬場裕之さん(ロバート)、キクチウソツカナイさん
    2. 6.2 ▶ よしもと住みます芸人の皆さん
    3. 6.3 ▶ エントリーNo1:第4回選定地区・釜石地方森林組合・東海和貴さん(25歳)岩手県釜石市
    4. 6.4 ▶ エントリーNo2:第5回選定地区・大崎の米「ささ結」ブランドコンソーシアム・鈴木至さん(35歳)宮城県大崎市
    5. 6.5 ▶ エントリーNo3:第3回選定地区・仙北市農山村体験推進協議会・坂本昴嶺さん(23歳)秋田県仙北市
    6. 6.6 ▶ エントリーNo4:第4回選定地区・NPO法人 ASO田園空間博物館・原田恵佳さん(38歳)熊本県阿蘇市
    7. 6.7 ▶ エントリーNo5:第3回選定地区・高千穂ムラたび協議会・佐伯絵里子さん(32歳)宮崎県高千穂町
  7. 7 ▶ ディスカバー農山漁村(むら)の宝・大賞の発表
    1. 7.1 ▶ 大賞:株式会社 早和果樹園(和歌山県)
  8. 8 ▶ ディスカバー農山漁村(むら)の宝・第1回~第5回選定の総括:農林水産省農村振興局・室本隆司 局長
  9. 9 ▶ 第6回選定以降に向けた提言:有識者懇談会・林良博 座長(国立科学博物館館長)
  10. 10 ▶ ディスカバー農山漁村(むら)の宝・アンバサダーの発表
    1. 10.1 ▶ アンバサダー:高千穂ムラたび協議会・佐伯 絵里子(さえき えりこ)さん
    2. 10.2 ▶ 準アンバサダー:大崎の米「ささ結」ブランドコンソーシアム・鈴木 至(すずき いたる)さん
  11. 11 ▶ プレス写真撮影
  12. 12 ▶ ディスカバー農山漁村(むら)の宝・第1回サミットの写真(254枚)はこちら >>
  13. 13 ▶ 関連記事・サイト


東京ミッドタウンホールA・B入り口 
東京ミッドタウンホールA・B入り口


初めてのディスカバー農山漁村(むら)の宝サミット

「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」第1回~第5回選定地区(143地区)が一堂に会する、初めての「サミット」です。

昨年第5回のディスカバー農山漁村(むら)の宝に選定された黒千石事業協同組合(高田幸男 理事長・北海道北竜町)がサミット&マルシェに参加しました。東京出張中の佐野豊町長が、お忙しい中サミットに駆けつけてくださいました。


北竜町・佐野豊 町長(右)、黒千石事業協同組合・高田幸男 理事長(左) 
北竜町・佐野豊 町長(右)、黒千石事業協同組合・高田幸男 理事長(左)


大賞受賞 & アンバサダーを決定

サミットでは、ディスカバー農山漁村(むら)の宝・大賞受賞、そして、有識者やサミット参加者の投票によるディスカバー農山漁村(むら)の宝・アンバサダーが決定されます。


ディスカバー農山漁村の宝・アンバサダー候補 
ディスカバー農山漁村の宝・アンバサダー候補


サミット会場の様子

会場には、大型スクリーンに映像が映し出され、300名を超える参加者の方々の熱気で溢れています。


サミット会場の様子(ホールA) 
サミット会場の様子(ホールA)


開会挨拶

総合司会は、伊藤里奈さん(フリーアナウンサー)。


総合司会:伊藤里奈さん 
総合司会:伊藤里奈さん


ご挨拶:有識者懇談会・林良博 座長(国立科学博物館館長)


有識者懇談会・林良博 座長(国立科学博物館館長) 
有識者懇談会・林良博 座長(国立科学博物館館長)


「ディスカバー農山漁村(むら)の宝は、農山漁村の活性化に優良な事例を表彰し、それを日本の宝として広く国民の皆様に知っていただくのが目的です。

本日は、農山漁村(むら)の宝に選ばれた方々が全国から来ておられます。誠にありがとうございます。また、都市部におられます方々も参加しています。

本日のサミットを通して、日本の農山漁村の方々が頑張っているということを、より多くの人々に知っていただくことが私達の願いです。

選定地区の皆様、そしてディスカバー農山漁村(むら)の宝のさらなる発展と、本日お越しいただきました一般の来場者の皆様のご多幸をお祈りいたしまして、挨拶とさせていただきます」。


安倍晋三 内閣総理大臣・ビデオメッセージ


内閣総理大臣ビデオメッセージ 
内閣総理大臣ビデオメッセージ


「皆さんこんにちは、内閣総理大臣の安倍晋三です。本日、ディスカバー農山漁村(むら)の宝サミットが開催されますことを心よりお喜び申し上げます。

安倍政権で始まったディスカバー農山漁村(むら)の宝は、過去5回で、全国各地からのべ3千件を超える応募があり、143件もの農山漁村(むら)の宝が選定されています。

本日は、農山漁村(むら)の宝を見つけ出し創り上げてきた方々がまさに一堂に介するサミットであります。本日、ご参集の皆様は、今も日々、その宝に磨きをかけておられます。選定を機に、新卒採用を増やして、社員の4割が20代になったという地区や、売上と雇用が2倍になった地区、そして他の地区とコラボして新商品を開発された地区まであるとお聞きしております。誇らしいと同時に、皆さんと一緒ならもっともっと地域を元気にできると安心しています。

日本には地域に住んでいる方が気づいていない素晴らしい宝が、まだまだ沢山眠っています。ディスカバー農山漁村(むら)の宝は、新しい令和の時代も続きます。これからも、皆様方の後に続く新たな宝を見つけ出し、日本全体に、また世界にどんどん発信していく決意です。

最後に、本日のサミットが、ディスカバー農山漁村(むら)の宝の更なる飛躍のきっかけとなることを心から祈念申し上げ、私のメッセージといたします」。


有識者懇談会委員による記念講演

都市と農村をつなぐマルシェ:永島敏行氏(俳優・青空市場代表取締役)

1965年千葉県生まれ。俳優。1993年秋田県で米作りを体験して以来、農業体験教室を開始。2004年から生産者と消費者の交流の場として、丸の内行幸マルシェ(青空市場)を開催。


永島敏行 氏(俳優・青空市場代表取締役) 
永島敏行 氏(俳優・青空市場代表取締役)


「私は、秋田県で25年以上米作りをやってきました。その理由をお話したいと思います。

役者の勉強のためにイギリスに行った時、イギリス人から日本人について質問されましたが、答えられませんでした。私は旅館の息子で、子供の頃から両親に『体に悪いので、勉強するな』と言われて育ちました。勉強しないで野球ばかりやっていました。

日本人って何かなという疑問を抱いて日本に帰ってきました。その後、秋田県十文字町の友人が『十文字映画祭』を開くことになり手伝うことになりました。米どころであるその町に通っているうちに、農家の方々といろいろ会話を重ねることができました。そのとき、日本の米を知れば『日本人とは』という疑問に応えられるようになるのではないか、と思うようになりました。

『お米』は日本人の主食であるととに、治水し土地を守ります。また、『お米』は芸能の原点でもある『文化』でもあり、江戸時代は貨幣でもありました。そう考えると、お米を知ることで、日本人のことを理解し話せるのかなと思いました。


お米を知ることで、日本人のことを理解し話せるのかな 
お米を知ることで、日本人のことを理解し話せるのかな


娘が生まれて3歳になったときに、田舎の自然環境の中で子育てすることを決意しました。自分が田んぼで泥だらけになって育ったように、子どもにも自分が味わった遊びを経験させたいと思いました。

友達の米農家に、米作り教えてほしいと念願したところ『俺たちは米作りのプロだ!生きるため、食べるために作っているので、お前のように単に楽しむための米づくりを教えるわけにはいかない。どうしてもというならば、すべて手作りで米作りをするのなら教えてもいい!』と言われました。

『やります!』といって取り組んだところ、田植えがきつくて大変で、作業を始めて10分程で後悔しました。秋田の田植えは、玉付けといって、円筒形のものを転がして碁盤の目状に印を付けて行います。初めての経験で、膝がガクガクして体が動きません。

しかし、娘が田んぼに入って、泥まみれになって遊んでいるのを見た時、私はこれを見たかったのだと思いました。

約25年間、皆さんと一緒に田植えを行ってきましたが、つくづく思うことは『泥とこどもは友達だ』ということです。お陰様で、娘は食べ物を残すことはあまりありません。娘は、種籾を播いたら、それがお米になるということを身をもって体験することができました。

農家の人々とに会話の中で、農家自身が栽培した作物を売りに行くこともないし、評価されることもないということを知りました。それならば、都会に生産物をもっていき、生産者と消費者を結ぶマルシェ(市場)を創ることを考え、15年前に銀座でマルシェをスタートました。

私は、長年、コミュニケーションの大切さを実感しています。農業者が真心こめて作る生産物に対して消費者が興味をもち、農業・漁業の大切さを実感し、都会が生産者のお陰で成り立っていることを知ってほしいと思いました。

銀座のマルシェを通して、生産者と消費者の交流がはじまりました。その時、生産者にお願いしたことは、生産物はもとより、生産者自身をアピールし、自分という人間をお客様に知っていただくことの重要性です。 売れる売れないかは、コミュニケーションのとり方によって左右されます。

現在、毎週金曜日に、東京駅直結の行幸地下通路でマルシェを実施しています。ここでも、コミュニケーションによるファンの方々が増加したことが、売上にもつながっています。

今年も実施した、長野県の安曇野田んぼアートは3か月で7万人の人々が訪れ参加いただきました。地元の方々の様々なご協力のもと実現した田んぼアートです。


安曇野田んぼアート(長野県) 
安曇野田んぼアート(長野県)


日本の農山漁村はまだまだ力があるので、今後、日本を支えていくのは地方だと思います。これから日本の宝がもっともっと広がって、農山漁村から元気になっていくように、私達選定委員も頑張っていきたいと思います。ご清聴ありがとうございました」。


日本におけるジビエ料理の可能性:三國清三氏(オテル・ドゥ・ミクニオーナーシェフ)

1954年、北海道増毛町生まれ。オテル・ドゥ・ミクニオーナーシェフ。2015年フランス共和国よりレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを受勲。一般社団法人 国際食文化交流協会・代表理事。


三國清三 氏(オテル・ドゥ・ミクニオーナーシェフ) 
三國清三 氏(オテル・ドゥ・ミクニオーナーシェフ)


「私は料理人なので、食の観点からお話します。最近は、ディスカバー農山漁村(むら)の宝の分野に『ジビエ』という新しいカテゴリーを採用しています。『ジビエ』は、フランス語で『狩りをする』という意味があります。メインディシュとしてジビエが取り入れられている3つ星レストランのお料理の紹介です。


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イギリス・フランスのジビエ料理


アフリカでは『ヤギ』が一番のご馳走です。中国では、最高級料理として『鹿・猪・熊』等が使われています。


三國清三 氏 
三國清三 氏


北海道には、『エゾシカ』と『ホンシュウジカ』が生息しています。個人的にはエゾシカが好みです。近年、鹿の数が急激に増加し、被害額も200億円程といわれ、大きな問題となっています。

フランスではジビエ料理が日本の7倍、ドイツでは27倍以上が食されています。日本では、まだまだジビエの認知度は少ないようです。今後、日本中でジビエの消費が進むことを提案します。

ジビエのフルコース料理のご紹介です。


オテル・ドゥ・ミクニ ジビエのフルコース料理 
オテル・ドゥ・ミクニ ジビエのフルコース料理


ジビエは赤肉で、鉄分が非常に豊富で、女性に適した食材です。また、低脂肪・高蛋白であり、脂肪が少ないので、火の通し方によって大変美味しくなります。


ギリシャ・アフリカのジビエ料理 
ギリシャ・アフリカのジビエ料理

中国・カナダのジビエ 
中国・カナダのジビエ


是非、ジビエ料理を味わい楽しんでいただきたいと思います。ありがとうございました」。


三國清三 氏 
三國清三 氏


ディスカバー農山漁村(むら)の宝」アンバサダー紹介

5名のアンバサダーの方々によるPR後、会場の皆さん、有識者の皆さんの投票によりアンバサダー、準アンバサダーの男女1名ずつが決定します。


司会・進行:馬場裕之さん(ロバート)、キクチウソツカナイさん


馬場裕之さん(ロバート)(右)、 キクチウソツカナイさん(左) 
馬場裕之さん(ロバート)(右)、 キクチウソツカナイさん(左)
(※ 吉本興業さまより写真掲載の許諾をいただいています)


よしもと住みます芸人の皆さん

よしもと(吉本興業(株))では、「あなたの街に住みますプロジェクト」が2011年に発足。47都道府県に芸人を派遣し、各県に実際に移住して地域に密着した芸能活動を行い、地域を盛り上げ応援することを目的としたプロジェクトです。

<アンバサダー候補の応援に駆けつけた住みます芸人の皆さん>

・岩手県:アンダーエイジ、宮城県:バクコメ、秋田県:きり亭たん方、熊本県:もっこすファイヤー、宮城県:チキンナンゴー


よしもと住みます芸人の皆さん 
よしもと住みます芸人の皆さん

よしもと住みます芸人の皆さん 
ディスカバー農山漁村(むら)の宝・アンバサダー最終審査


アンバサダーに応募され、選定された5人のアンバサダー候補の皆さんが、アンバサダーを目指してプレゼンを行います。応援するのは、よしもと住みます芸人の皆さん。有識者、そして会場の皆さんの投票による最高得点を獲得するのはどなたでしょう?


エントリーNo1:第4回選定地区・釜石地方森林組合・東海和貴さん(25歳)岩手県釜石市


エントリーNo1:岩手県釜石市 第4回選定地区 釜石地方森林組合 東海和貴さん 
エントリーNo1:岩手県釜石市 第4回選定地区 釜石地方森林組合 東海和貴さん


エントリーNo2:第5回選定地区・大崎の米「ささ結」ブランドコンソーシアム・鈴木至さん(35歳)宮城県大崎市


エントリーNo2:宮城県大崎市 第5回選定地区 大崎の米「ささ結」ブランドコンソーシアム 鈴木至さん 
エントリーNo2:宮城県大崎市 第5回選定地区 大崎の米「ささ結」ブランドコンソーシアム 鈴木至さん


エントリーNo3:第3回選定地区・仙北市農山村体験推進協議会・坂本昴嶺さん(23歳)秋田県仙北市


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キャプション


エントリーNo4:第4回選定地区・NPO法人 ASO田園空間博物館・原田恵佳さん(38歳)熊本県阿蘇市


エントリーNo4:熊本県阿蘇市 第4回選定地区 NPO法人ASO田園空間博物館 原田恵佳さん 
エントリーNo4:熊本県阿蘇市 第4回選定地区 NPO法人ASO田園空間博物館 原田恵佳さん


エントリーNo5:第3回選定地区・高千穂ムラたび協議会・佐伯絵里子さん(32歳)宮崎県高千穂町


エントリーNo5:宮崎県高千穂町 第3回選定地区 高千穂ムラたび協議会 佐伯絵里子さん 
エントリーNo5:宮崎県高千穂町 第3回選定地区 高千穂ムラたび協議会 佐伯絵里子さん


ディスカバー農山漁村(むら)の宝・大賞の発表

有識者懇談会・林良博 座長(国立科学博物館館長)よりトロフィーが授与されました。


ディスカバー農山漁村(むら)の宝・大賞:株式会社 早和果樹園 
ディスカバー農山漁村(むら)の宝・大賞:株式会社 早和果樹園


これまでディスカバー農山漁村(むら)の宝選定第1回から第5回までの3,562件の応募から143件が選定されました。その中から、選定事例だけでなく、その後も精力的な取り組みを続けている団体に着目をし、有識者懇談会の審査により大賞が選ばれます。農林水産業を中心とした地域活性化の最優良例を決めるに等しいものです。


大賞:株式会社 早和果樹園(和歌山県)

・所在地:和歌山県有田市
・選定年度:第2回選定地区(2015年・平成27年度)


(株)早和果樹園・秋竹俊伸 代表取締役社長 
(株)早和果樹園・秋竹俊伸 代表取締役社長


「有田みかんを中心に栽培し、六次産業化を進め加工販売しています。自分たちで価格を決めるなどして、20年近く行っています。1975年・昭和50年からのみかん農家から派生した会社です。いろいろやっていく中で、有田みかんの美味しさを実感しています。

現在20歳代の男女が4割くらい働いています。全体で社員70名くらいの会社です。若い力と一緒になって頑張っていきたいと思いますので、どうぞ応援よろしくお願いします。ありがとうございました!」と、(株)早和果樹園・秋竹俊伸 代表取締役社長のお話です。


有識者懇談会・林良博 座長(左)、(株)早和果樹園・秋竹俊伸 代表(右) 
有識者懇談会・林良博 座長(左)、(株)早和果樹園・秋竹俊伸 代表(右)


ディスカバー農山漁村(むら)の宝・第1回~第5回選定の総括:農林水産省農村振興局・室本隆司 局長

本年2月実施した選定地区へのアンケート調査の概況と総括について発表されました。


農林水産省農村振興局・室本隆司 局長 
農林水産省農村振興局・室本隆司 局長

第1回~第5回選定の総括 
第1回~第5回選定の総括


「ディスカバー農山漁村(むら)の宝は、農山漁村のポテンシャルを見いだし、地域の活性化や所得向上に取り組んでいる優良事例を選定することです。それを全国に発信して、他の地域への情報展開を測ることを目的といています。平成26年度にはじまり、平成30年度まで5年間に143地区が選定されました。


ディスカバー農山漁村(むら)の宝について 
ディスカバー農山漁村(むら)の宝について


2月に実施されたアンケート調査は、143選定地区のうち100地区によるものです。

・選定後の売上の推移について
・選定後の取り組みについて
・選定の効果について
・情報発信の取組状況について
・イベントの開催・出展について
・各種メディアでの情報発信

<総括>

・選定前後の売上、報道件数、視察受入件数は増加しており、選定による良い結果が見られた
・選定後も新規または拡充事項に取り組んでいる、また視察講演依頼へも対応しているとの回答が多く、選定後も活動が活発な地区が多い
・選定の効果は、「知名度向上」「イメージアップ」等の対外的なものに加え、「関係者の意識向上」という内部的な効果ももたらされたが、「自らの取組の他地域への展開」や「他の選定地区との交流・情報交換」について低水準だった
・今後の発展には、知名度の向上や選定地区の情報発信の充実を求める声が大きかった


第6回選定以降に向けた提言:有識者懇談会・林良博 座長(国立科学博物館館長)


第6回選定以降に向けた提言:有識者懇談会・林良博 座長 
第6回選定以降に向けた提言:有識者懇談会・林良博 座長


「これまでは、優良団体を選定してきましたが、今後は集落活動の取り組み以外の個人活動にも評価の幅を広げていくことを視野に入れて選定を行う方向です。農業を支える個人に光が当たることは良いことで、若者たちが目指す存在として表彰すべきではないかと話し合っています。

若者だけでなく、女性の活躍にも期待しています。語り部となっていただける存在を選定することも考えています。さらに、ディスカバー農山漁村(むら)の宝のブランド力を向上させて、価値を高めることで、地域が一体となって取り組んでいけるよう望んでいます。

PRに関しては、SNSを活用し、若者など様々な人と繋がりをもち、それをうまく使ってもっとPRし、一般の方々の認知度を高めていくことが重要ではないかと思います。

<今後の認定の提言(第6回選定以降に向けた提言>

・町としてのブランド力を高めるような、一般の方々に認知されやすい選定とすることが一つの方向性です
・これまでの強い農林水産業の実現の為の農業所得の向上に加えて、個人の取り組み、地域活性化に貢献している取り組みについても表彰できるよう進めていきたいと思います。若い方、女性の方、より多くの方々が取り組める選定を行っていきたいと思います
・官邸での交流会や総理との写真撮影については継続していきたい
・一般の方々への認知度を高めるために、あらゆる手段で情報発信を進めていき、新しい方々の取り組みやこれまでの方々がもっと輝けるようなディスカバー農山漁村(むら)の宝を目指していきたいと思います」。


ディスカバー農山漁村(むら)の宝・アンバサダーの発表

プレゼンターは、有識者懇談会・今村司 委員(日本テレビ放送網(株)執行役員・事業局長)。


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アンバサダー:佐伯絵里子(右)さん、準アンバサダー:鈴木至(左)さん


アンバサダー:高千穂ムラたび協議会・佐伯 絵里子(さえき えりこ)さん

・所在地:宮崎県高千穂町
・選定年度:2016年・(平成28年度・第3回選定)


準アンバサダー:大崎の米「ささ結」ブランドコンソーシアム・鈴木 至(すずき いたる)さん

・所在地:宮城県大崎市
・選定年度:2018年(平成30年度・第5回選定)

ディスカバー農山漁村(むら)の宝・アンバサダー決定!おめでとうございます!!!


プレス写真撮影


ディスカバー農山漁村(むら)の宝・プレス写真撮影 

ディスカバー農山漁村(むら)の宝・プレス写真撮影 

ディスカバー農山漁村(むら)の宝・プレス写真撮影 
ディスカバー農山漁村(むら)の宝・プレス写真撮影


サミット終了後、場所を移し、ホールBにて交流会が行われました。


ディスカバー農山漁村(むら)の宝・第1回サミットの写真(254枚)はこちら >>

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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子