2019年6月26日(水)
農林水産省が農山漁村の活性化の優良事例を選定し、顕彰する「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」サミット&交流会が、令和元年6月7日(金)、東京ミッドタウンホールA(東京都港区赤坂)にて開催されました。
▶ 初めてのディスカバー農山漁村(むら)の宝サミット
「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」第1回~第5回選定地区(143地区)が一堂に会する、初めての「サミット」です。
▶ 大賞受賞 & アンバサダーを決定サミットでは、ディスカバー農山漁村(むら)の宝・大賞受賞、そして、有識者やサミット参加者の投票によるディスカバー農山漁村(むら)の宝・アンバサダーが決定されます。
▶ サミット会場の様子会場には、大型スクリーンに映像が映し出され、300名を超える参加者の方々の熱気で溢れています。
▶ 開会挨拶総合司会は、伊藤里奈さん(フリーアナウンサー)。
▶ ご挨拶:有識者懇談会・林良博 座長(国立科学博物館館長)
「ディスカバー農山漁村(むら)の宝は、農山漁村の活性化に優良な事例を表彰し、それを日本の宝として広く国民の皆様に知っていただくのが目的です。
▶ 安倍晋三 内閣総理大臣・ビデオメッセージ
「皆さんこんにちは、内閣総理大臣の安倍晋三です。本日、ディスカバー農山漁村(むら)の宝サミットが開催されますことを心よりお喜び申し上げます。
▶ 有識者懇談会委員による記念講演▶ 都市と農村をつなぐマルシェ:永島敏行氏(俳優・青空市場代表取締役)1965年千葉県生まれ。俳優。1993年秋田県で米作りを体験して以来、農業体験教室を開始。2004年から生産者と消費者の交流の場として、丸の内行幸マルシェ(青空市場)を開催。
「私は、秋田県で25年以上米作りをやってきました。その理由をお話したいと思います。
娘が生まれて3歳になったときに、田舎の自然環境の中で子育てすることを決意しました。自分が田んぼで泥だらけになって育ったように、子どもにも自分が味わった遊びを経験させたいと思いました。
日本の農山漁村はまだまだ力があるので、今後、日本を支えていくのは地方だと思います。これから日本の宝がもっともっと広がって、農山漁村から元気になっていくように、私達選定委員も頑張っていきたいと思います。ご清聴ありがとうございました」。
▶ 日本におけるジビエ料理の可能性:三國清三氏(オテル・ドゥ・ミクニオーナーシェフ)1954年、北海道増毛町生まれ。オテル・ドゥ・ミクニオーナーシェフ。2015年フランス共和国よりレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを受勲。一般社団法人 国際食文化交流協会・代表理事。
「私は料理人なので、食の観点からお話します。最近は、ディスカバー農山漁村(むら)の宝の分野に『ジビエ』という新しいカテゴリーを採用しています。『ジビエ』は、フランス語で『狩りをする』という意味があります。メインディシュとしてジビエが取り入れられている3つ星レストランのお料理の紹介です。
アフリカでは『ヤギ』が一番のご馳走です。中国では、最高級料理として『鹿・猪・熊』等が使われています。
北海道には、『エゾシカ』と『ホンシュウジカ』が生息しています。個人的にはエゾシカが好みです。近年、鹿の数が急激に増加し、被害額も200億円程といわれ、大きな問題となっています。
ジビエは赤肉で、鉄分が非常に豊富で、女性に適した食材です。また、低脂肪・高蛋白であり、脂肪が少ないので、火の通し方によって大変美味しくなります。
是非、ジビエ料理を味わい楽しんでいただきたいと思います。ありがとうございました」。
▶ ディスカバー農山漁村(むら)の宝」アンバサダー紹介5名のアンバサダーの方々によるPR後、会場の皆さん、有識者の皆さんの投票によりアンバサダー、準アンバサダーの男女1名ずつが決定します。
▶ 司会・進行:馬場裕之さん(ロバート)、キクチウソツカナイさん
▶ よしもと住みます芸人の皆さんよしもと(吉本興業(株))では、「あなたの街に住みますプロジェクト」が2011年に発足。47都道府県に芸人を派遣し、各県に実際に移住して地域に密着した芸能活動を行い、地域を盛り上げ応援することを目的としたプロジェクトです。
アンバサダーに応募され、選定された5人のアンバサダー候補の皆さんが、アンバサダーを目指してプレゼンを行います。応援するのは、よしもと住みます芸人の皆さん。有識者、そして会場の皆さんの投票による最高得点を獲得するのはどなたでしょう?
▶ エントリーNo1:第4回選定地区・釜石地方森林組合・東海和貴さん(25歳)岩手県釜石市
▶ エントリーNo2:第5回選定地区・大崎の米「ささ結」ブランドコンソーシアム・鈴木至さん(35歳)宮城県大崎市
▶ エントリーNo3:第3回選定地区・仙北市農山村体験推進協議会・坂本昴嶺さん(23歳)秋田県仙北市
▶ エントリーNo4:第4回選定地区・NPO法人 ASO田園空間博物館・原田恵佳さん(38歳)熊本県阿蘇市
▶ エントリーNo5:第3回選定地区・高千穂ムラたび協議会・佐伯絵里子さん(32歳)宮崎県高千穂町
▶ ディスカバー農山漁村(むら)の宝・大賞の発表有識者懇談会・林良博 座長(国立科学博物館館長)よりトロフィーが授与されました。
これまでディスカバー農山漁村(むら)の宝選定第1回から第5回までの3,562件の応募から143件が選定されました。その中から、選定事例だけでなく、その後も精力的な取り組みを続けている団体に着目をし、有識者懇談会の審査により大賞が選ばれます。農林水産業を中心とした地域活性化の最優良例を決めるに等しいものです。
▶ 大賞:株式会社 早和果樹園(和歌山県)
・所在地:和歌山県有田市
「有田みかんを中心に栽培し、六次産業化を進め加工販売しています。自分たちで価格を決めるなどして、20年近く行っています。1975年・昭和50年からのみかん農家から派生した会社です。いろいろやっていく中で、有田みかんの美味しさを実感しています。
▶ ディスカバー農山漁村(むら)の宝・第1回~第5回選定の総括:農林水産省農村振興局・室本隆司 局長本年2月実施した選定地区へのアンケート調査の概況と総括について発表されました。
「ディスカバー農山漁村(むら)の宝は、農山漁村のポテンシャルを見いだし、地域の活性化や所得向上に取り組んでいる優良事例を選定することです。それを全国に発信して、他の地域への情報展開を測ることを目的といています。平成26年度にはじまり、平成30年度まで5年間に143地区が選定されました。
2月に実施されたアンケート調査は、143選定地区のうち100地区によるものです。
▶ 第6回選定以降に向けた提言:有識者懇談会・林良博 座長(国立科学博物館館長)
「これまでは、優良団体を選定してきましたが、今後は集落活動の取り組み以外の個人活動にも評価の幅を広げていくことを視野に入れて選定を行う方向です。農業を支える個人に光が当たることは良いことで、若者たちが目指す存在として表彰すべきではないかと話し合っています。
▶ ディスカバー農山漁村(むら)の宝・アンバサダーの発表プレゼンターは、有識者懇談会・今村司 委員(日本テレビ放送網(株)執行役員・事業局長)。
▶ アンバサダー:高千穂ムラたび協議会・佐伯 絵里子(さえき えりこ)さん
・所在地:宮崎県高千穂町
▶ 準アンバサダー:大崎の米「ささ結」ブランドコンソーシアム・鈴木 至(すずき いたる)さん
・所在地:宮城県大崎市
▶ プレス写真撮影
サミット終了後、場所を移し、ホールBにて交流会が行われました。
▶ ディスカバー農山漁村(むら)の宝・第1回サミットの写真(254枚)はこちら >>▶ 関連記事・サイト
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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子 |