ディスカバー農山魚村(むら)の宝【No.02】黒千石事業協同組合(北海道北竜町)に第5回優良事例の選定証授与(首相官邸) & マルシェ(東京日本橋タワー)

2018/11/27 20:16 に 寺内昇 が投稿   [ 2019/06/25 14:11 に更新しました ]
2018年11月28日(水)

11月22日(木)、内閣官房及び農林水産省が主催する「第5回ディスカバー農山魚村(むら)の宝」における優良事例32団体の中から、グランプリ及び特別賞が決定・発表され、選定証授与式及び交流会が首相官邸にて開催されました。



選定証授与式及び交流会・グランプリ及び特別賞発表(首相官邸)

第5回ディスカバー農山魚村(むら)の宝における優良事例32団体(総理大臣官邸・階段にて) 
第5回ディスカバー農山魚村(むら)の宝における優良事例32団体
総理大臣官邸・階段にて(写真提供:「ディスカバー農山漁村の宝」事務局)

「ディスカバー農山漁村の宝」(第5回選定)認定証 
「ディスカバー農山漁村の宝」(第5回選定)認定証

安倍晋三総理(中)北竜町・佐野豊 町長(右)黒千石事業協同組合・高田幸男 理事長(左)(総理大臣官邸にて) 
安倍晋三総理(中)北竜町・佐野豊 町長(右)黒千石事業協同組合・高田幸男 理事長(左)
総理大臣官邸にて(写真提供:「ディスカバー農山漁村の宝」事務局)

北竜町・佐野豊 町長 
北竜町・佐野豊 町長(動画より)

黒千石事業協同組合・高田幸男 理事長 
黒千石事業協同組合・高田幸男 理事長
政府インターネットTV「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」交流会(27分50秒以降に北竜町登場)

「ディスカバー農山魚村(むら)の宝」とは、内閣官房及び農林水産省が、『強い農林水産業』、『美しく活力のある農山漁村』の実現のため、農山漁村の有するポテンシャルを引き出すことにより地域の活性化、所得向上に取り組んでいる優良事例を選定し、全国に発信するものです(ホームページより引用)」。

今年は5回目を迎え、全国からの応募は、1,015団体。全国を9ブロックに分け、優良事例32団体が選定されました。

北海道ブロックは98団体からの応募の中、3団体が優良事例として選定されました。その中で、黒千石事業協同組合(高田幸男 理事長)が最も高い評価を受けました。北海道の希少な黒千石大豆の生産・商品開発、北海道内外の各種イベントへの積極的な参加によるPRなど日頃の活動が高く評価されての授与です。


北海道ブロック・優良事例選定:3団体

 黒千石事業協同組合(北竜町)
 株式会社いただきますカンパニー(帯広市)
 農業生産法人株式会社神門(雄武町)

グランプリ

そして、この度、全国の優良事例32団体の中から発表された、グランプリ及び特別賞は、次の通りです。

株式会社もてぎプラザ(栃木県茂木町)

・ゆずの加工品や、町内産米粉と地元産たまごを使用したバウムクーヘンを開発し、地産地消に貢献
・地域の宝物を地域の人々が将来的な展望 を持って事業化

特別賞

フレンドシップ賞:株式会社 いただきますカンパニー (北海道帯広市)

・ガイドと一緒に畑を歩き、そこで採れたものを食 べる体験「畑ガイドと行く農場ピクニック」を日本 で初めて実施するなど、農業体験、食育、出前授業、そして海外にまで積極的に活動

ジビエグルメ賞:合同会社のとしし団 (石川県羽咋市)

・平成27年に獣肉加工施設を整備し、捕獲したイノ シシを地域資源として活用する「のとしし大作 戦」をスタート。ジビエ料理にとどまらず、皮革製品の開発に取り組む

チャレンジ賞:北川村ゆず輸出促進協議会 (高知県北川村)参考記事

・海外の販路を求め輸出促進協議会を設立し、世界初 となるEUへの「青果ゆず」の輸出を開始。日本のゆずの魅力を世界に積極的にアピール

アクティブ賞:ウーマンメイク 株式会社 (大分県国東市)

・女性だけで起業し、女性の視点・感性・知恵を最大限に発揮。地元の農業法人と共同生産・販売を行うことで、売上向上を実現。女性が働きやすい柔軟な勤務形態でレタス栽培に 取り組み、地元雇用増加とともに、商品開発へとつなげる

プロデュース賞:有限会社こやま園 (兵庫県丹波市)

・「なた豆」の生産から「なた豆茶」の製造・販売まで一貫して手がけ、ブランド化に成功。香港やベトナムに現地法人を立ち上げ、輸出を開始するなど、国内外ともに積極的に活動を展開

ディスカバー農山漁村の宝・マルシェ(東京日本橋タワー)

選定証授与式及び交流会開催の翌日(11月23日・祝日)、東京日本橋タワー前(東京都中央区日本橋)において、「ディスカバー農山漁村(むら)の宝・マルシェ」(第5回選定地区)が開催されました。


東京日本橋タワー 
東京日本橋タワー(東京都中央区日本橋二丁目)

ディスカバー農山漁村(むら)の宝・マルシェ(第5回選定地区) 
ディスカバー農山漁村(むら)の宝・マルシェ(第5回選定地区)

マルシェ会場で放映された選定証授与式及び交流会の様子 
マルシェ会場で放映された選定証授与式及び交流会の様子

授与模様振り返りながら 
交流会の様子を振り返りながら

黒千石事業協同組合(北海道北竜町)

黒千石事業協同組合ブースでは、佐野豊町長をはじめ、高田理事長ご夫妻、北竜町役場産業課・長谷牧子 係長が参加し、黒千石大豆をPR! マルシェを訪れてくださった沢山の方々に黒千石大豆の魅力をお伝えすることができ、多くの皆さんにご購入していただきました。ありがとうございます!


マルシェでの販売PRファイト! 
マルシェでの販売促進ファイト!

お客様に試食を勧める高田理事長 
お客様に試食を勧める高田理事長ご夫妻

佐野町長、長谷係長も店頭で販売 
佐野町長、長谷係長も店頭で販売

黒千石茶いかがですか? 
美味しい黒千石茶いかがですか?

北竜町に妹さんが嫁がれている芝山さんが駆けつけてくださいました 
北竜町に妹さんが嫁がれている芝山さんご夫妻が駆けつけてくださいました

グランプリ:株式会社もてぎプラザ(栃木県茂木町)

「小さな町で、道の駅に力を入れて事業を展開しています。役場職員として出向し、道の駅事業として担当して3年目になります。道の駅もてぎオリジナル米粉バウムクーヘンは、もてぎ産コシヒカリを   100%使用し、道の駅もてぎバウム工房『ゆずの木』内で自家製粉しています。ゆずバウム、まっちゃバウム、ハードバウム(生の米粉)、プレーンバウムなど4種類です」と茂木町役場地域振興課・爲永崇志 主査。


茂木町役場地域振興課・町井栄元 係長(右)、爲永崇志 主査(左)株式会社もてぎプラザ(栃木県茂木町) 
茂木町役場地域振興課・町井栄元 係長(右)、爲永崇志 主査(左)
 株式会社もてぎプラザ(栃木県茂木町)

道の駅もてぎオリジナル米粉バウムクーヘン 
道の駅もてぎオリジナル米粉バウムクーヘン

フレンドシップ賞:株式会社いただきますカンパニー (北海道帯広市)

「7年前から事業をスタートし、畑でじゃがいも、とうもろこし等収穫体験を実施し、その場で茹でたり揚げたりして味わっていただいています。今年から、収穫した小麦で『パンベキュー(十勝産小麦のパンと野菜をチーズやアヒージョのフォンデュで楽しむ、パンとバーベキューを組み合わせたメニュー)』を行って、皆さんに楽しんでいただいています。 季節ごとに、生産物農家と契約し、各イベントを開催。最近は、海外からの方々の参加が増加しています」とお話くださったガイドの坂口利久さん。


井田芙美子 代表取締役社長(左)、ガイド・坂口利久さん(右)株式会社 いただきますカンパニー (北海道帯広市) 
井田芙美子 代表取締役社長(左)、ガイド・坂口利久さん(右)
 株式会社 いただきますカンパニー (北海道帯広市)

ジビエグルメ賞:合同会社のとしし団 (石川県羽咋市)

「市の職員として、猟友会としてサポートしています」と羽咋市役所産業建設部・崎田智之さん。
「地域おこし協力隊として3年従事し、独立して合同会社を立ち上げました。京都出身で、以前は不動産業に従事してましたが、友人の紹介で、3年後も事業を継続することが前提だった羽昨市の地域おこし協力隊を選びました。猪の猪の捕獲・解体処理などの技術は、石川県内で開催されていた講習会で学びました。猪のジャーキー、革製品など加工品の開発に取り組んでいます」と、代表の加藤信晋司さん。


加藤晋司 代表(右)、羽咋市産業建設部・崎田智之 主幹(左)合同会社 のとしし団 (石川県羽咋市) 
加藤晋司 代表(右)、羽咋市産業建設部・崎田智之 主幹(左)
 合同会社 のとしし団 (石川県羽咋市)

猪のジャーキー 
猪のジャーキー

チャレンジ賞:北川村ゆず輸出促進協議会 (高知県北川村)

「協議会は、村・JA・生産者・加工業者などから構成されており、検疫条件や農薬基準をクリアしてゆず果実を輸出し、販路開拓に努めています。 海外への輸出は、レストラン関係者から広まり、フランスのシェフが料理に採用していることから認知が高まりました。商社を通じて輸出を行っています」と、北川村役場産業課・大坪崇 課長補佐。


北川村産業課・大坪崇 課長補佐(左)北川村ゆず輸出促進協議会 (高知県北川村) 
北川村産業課・大坪崇 課長補佐(左)
 北川村ゆず輸出促進協議会 (高知県北川村)

アクティブ賞:ウーマンメイク株式会社 (大分県国東市)

「女性だけでやっている会社で3年目です。1年を通して水耕栽培でリーフレタス生産を行っています。土を使わないほうが、消費者の方も使いやすいし、働く側としても作業しやすい環境になっています。

きっかけは、道の駅の直売所を開設したいという想いからスタートしました。地元の方から『どうせやるなら、稼げる事業にせんといかんよ』というアドバイスを受け、小さな畑より大規模な農地から栽培をはじめました。

現在 、ハウス6棟(3,000㎡)の規模を、20歳から65歳までの17名で従事しています。レタスを選んだのは、重量が比較的軽く、最後の出荷まで女性の手で行えることが理由のひとつです。継続できる農業を目指しています」とお話くださった代表取締役社長の平山亜美さん。


平山亜美 代表取締役社長(右)ウーマンメイク 株式会社 (大分県国東市) 
平山亜美 代表取締役社長(右)
 ウーマンメイク 株式会社 (大分県国東市)

明るい笑顔でおもてなし 
明るい笑顔でおもてなし

プロデュース賞:有限会社こやま園 (兵庫県丹波市)

「鞘が13cm程の大きなナタマメは、1年で一株にできても15本、うまくいかない時は7本ほどしかつかない貴重な豆です。お茶に使うプレミアムパックには、3本分が贅沢に使われています。 大学での研究を重ね、良質の豆を選んで増やしています。 なた豆茶には、葉や茎など混ざることなく豆だけを使ってお茶にしています。歯磨き粉には、有機なた豆エキスをベースに、ローズマリー、ドクダミ、イラクサ、セージなど天然由来成分のハーブが13種類ほど含有されています」と、小山伸洋 代表取締役社長。


小山伸洋 代表取締役社長(左)、小山海さん(右)有限会社 こやま園 (兵庫県丹波市) 
小山伸洋 代表取締役社長(左)、小山海さん(右)
 有限会社 こやま園 (兵庫県丹波市)

累計3億杯突破! 
累計3億杯突破!

日本全国から選び抜かれた地域の素敵な宝物、そして継続と発展のために努力を重ね活動していらしゃる皆様に、心からお喜び、お祝い申し上げます。おめでとうございます。

地域の人々の情熱と努力によって、
守られ受け継がれ、輝いていく、
神聖なる日本の素晴らしい農村漁村の宝ものに、
大いなる尊敬と感謝と祈りをこめて。。。


大勢の人が行き来する日本橋界隈 
大勢の人が行き来する日本橋界隈

江戸の中心地の象徴・日本橋 
江戸の中心地の象徴・日本橋

日本橋発着の生ガイド付きの「日本橋クルーズ」 
日本橋発着の生ガイド付きの「日本橋クルーズ」

日本橋の獅子像 
日本橋の獅子像

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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子