2018年11月28日(水)
11月22日(木)、内閣官房及び農林水産省が主催する「第5回ディスカバー農山魚村(むら)の宝」における優良事例32団体の中から、グランプリ及び特別賞が決定・発表され、選定証授与式及び交流会が首相官邸にて開催されました。
▶ 選定証授与式及び交流会・グランプリ及び特別賞発表(首相官邸)
「ディスカバー農山魚村(むら)の宝」とは、内閣官房及び農林水産省が、『強い農林水産業』、『美しく活力のある農山漁村』の実現のため、農山漁村の有するポテンシャルを引き出すことにより地域の活性化、所得向上に取り組んでいる優良事例を選定し、全国に発信するものです(ホームページより引用)」。
▶ 北海道ブロック・優良事例選定:3団体▶ 黒千石事業協同組合(北竜町) ▶ グランプリそして、この度、全国の優良事例32団体の中から発表された、グランプリ及び特別賞は、次の通りです。 ▶ 株式会社もてぎプラザ(栃木県茂木町)
・ゆずの加工品や、町内産米粉と地元産たまごを使用したバウムクーヘンを開発し、地産地消に貢献 ▶ 特別賞▶ フレンドシップ賞:株式会社 いただきますカンパニー (北海道帯広市)・ガイドと一緒に畑を歩き、そこで採れたものを食 べる体験「畑ガイドと行く農場ピクニック」を日本 で初めて実施するなど、農業体験、食育、出前授業、そして海外にまで積極的に活動 ▶ ジビエグルメ賞:合同会社のとしし団 (石川県羽咋市)・平成27年に獣肉加工施設を整備し、捕獲したイノ シシを地域資源として活用する「のとしし大作 戦」をスタート。ジビエ料理にとどまらず、皮革製品の開発に取り組む ▶ チャレンジ賞:北川村ゆず輸出促進協議会 (高知県北川村)(参考記事)・海外の販路を求め輸出促進協議会を設立し、世界初 となるEUへの「青果ゆず」の輸出を開始。日本のゆずの魅力を世界に積極的にアピール ▶ アクティブ賞:ウーマンメイク 株式会社 (大分県国東市)・女性だけで起業し、女性の視点・感性・知恵を最大限に発揮。地元の農業法人と共同生産・販売を行うことで、売上向上を実現。女性が働きやすい柔軟な勤務形態でレタス栽培に 取り組み、地元雇用増加とともに、商品開発へとつなげる ▶ プロデュース賞:有限会社こやま園 (兵庫県丹波市)・「なた豆」の生産から「なた豆茶」の製造・販売まで一貫して手がけ、ブランド化に成功。香港やベトナムに現地法人を立ち上げ、輸出を開始するなど、国内外ともに積極的に活動を展開 ▶ ディスカバー農山漁村の宝・マルシェ(東京日本橋タワー)選定証授与式及び交流会開催の翌日(11月23日・祝日)、東京日本橋タワー前(東京都中央区日本橋)において、「ディスカバー農山漁村(むら)の宝・マルシェ」(第5回選定地区)が開催されました。
▶ 黒千石事業協同組合(北海道北竜町)黒千石事業協同組合ブースでは、佐野豊町長をはじめ、高田理事長ご夫妻、北竜町役場産業課・長谷牧子 係長が参加し、黒千石大豆をPR! マルシェを訪れてくださった沢山の方々に黒千石大豆の魅力をお伝えすることができ、多くの皆さんにご購入していただきました。ありがとうございます!
▶ グランプリ:株式会社もてぎプラザ(栃木県茂木町)「小さな町で、道の駅に力を入れて事業を展開しています。役場職員として出向し、道の駅事業として担当して3年目になります。道の駅もてぎオリジナル米粉バウムクーヘンは、もてぎ産コシヒカリを 100%使用し、道の駅もてぎバウム工房『ゆずの木』内で自家製粉しています。ゆずバウム、まっちゃバウム、ハードバウム(生の米粉)、プレーンバウムなど4種類です」と茂木町役場地域振興課・爲永崇志 主査。
▶ フレンドシップ賞:株式会社いただきますカンパニー (北海道帯広市)「7年前から事業をスタートし、畑でじゃがいも、とうもろこし等収穫体験を実施し、その場で茹でたり揚げたりして味わっていただいています。今年から、収穫した小麦で『パンベキュー(十勝産小麦のパンと野菜をチーズやアヒージョのフォンデュで楽しむ、パンとバーベキューを組み合わせたメニュー)』を行って、皆さんに楽しんでいただいています。 季節ごとに、生産物農家と契約し、各イベントを開催。最近は、海外からの方々の参加が増加しています」とお話くださったガイドの坂口利久さん。
▶ ジビエグルメ賞:合同会社のとしし団 (石川県羽咋市)
「市の職員として、猟友会としてサポートしています」と羽咋市役所産業建設部・崎田智之さん。
▶ チャレンジ賞:北川村ゆず輸出促進協議会 (高知県北川村)「協議会は、村・JA・生産者・加工業者などから構成されており、検疫条件や農薬基準をクリアしてゆず果実を輸出し、販路開拓に努めています。 海外への輸出は、レストラン関係者から広まり、フランスのシェフが料理に採用していることから認知が高まりました。商社を通じて輸出を行っています」と、北川村役場産業課・大坪崇 課長補佐。
▶ アクティブ賞:ウーマンメイク株式会社 (大分県国東市)
「女性だけでやっている会社で3年目です。1年を通して水耕栽培でリーフレタス生産を行っています。土を使わないほうが、消費者の方も使いやすいし、働く側としても作業しやすい環境になっています。
▶ プロデュース賞:有限会社こやま園 (兵庫県丹波市)「鞘が13cm程の大きなナタマメは、1年で一株にできても15本、うまくいかない時は7本ほどしかつかない貴重な豆です。お茶に使うプレミアムパックには、3本分が贅沢に使われています。 大学での研究を重ね、良質の豆を選んで増やしています。 なた豆茶には、葉や茎など混ざることなく豆だけを使ってお茶にしています。歯磨き粉には、有機なた豆エキスをベースに、ローズマリー、ドクダミ、イラクサ、セージなど天然由来成分のハーブが13種類ほど含有されています」と、小山伸洋 代表取締役社長。
日本全国から選び抜かれた地域の素敵な宝物、そして継続と発展のために努力を重ね活動していらしゃる皆様に、心からお喜び、お祝い申し上げます。おめでとうございます。
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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子 |