2010年11月30日(火) 北竜町内の加工センター食農工房・パルムで行われている、大豆加工研究会の皆さんの豆腐製造を見学させていただきました。 1994年(平成6年)から16年間続けられている活動です。7名のメンバーの皆さんは、元気はハツラツ、笑顔が素敵な北竜町のお母さん達。 お母さん達の「手作りとうふ」の原料・北竜町産大豆 お豆腐は、隔週火曜日、パルムで製造されています。朝8時頃から製造がスタートします。 ◆ 豆腐の製造 豆腐の製造方法は、当時(16年前)豆腐屋をなさっていらっしゃった北竜町の干場さん(若年認知症家族会「空知ひまわり」の会員・干場一さんと干場功 代表ご兄弟のお父様)から伝授されました。 その後、近郊の評判の良い豆腐屋さんを見学。良いところを取り入れながら、独自の作り方を研究。試行錯誤の末、現在の製法を編み出されたそうです。 1工程で30丁の豆腐ができあがります。これらの作業が8回繰り返され、合計240丁の豆腐が製造されています。作業はテキパキと能率良く、流れるように進められており、ベテランの成す技の偉大さを感じました。 ・一晩水にかしておいた大豆を、なめらかなクリーム状にすり潰します。 ・プクプクとでる泡をこまめに掬い採りながら、 大きなお鍋でゆっくりと煮ていきます。 ・煮汁をさらしの布でこしながら、豆乳とおからに分別していきます。 ・出来上がった豆乳に、にがりを投入。 にがりを木べらに伝わせながら円を描くようにゆっくりと回し入れます。 ・さらし布を敷いた型枠に豆乳を流し入れ、固まるまでおきます。 ・15分から20分くらい重しをかけておきます。 ・程よく固まってきたら、冷水が張ってある水槽で切り分け冷まします。 ・容器に入れ「手作りとうふ」のシールを貼って完成です。 一休みのお茶の時間には、メンバーの方のお手製の美味しい羊羹を戴きながら、和気藹々と楽しい会話が弾みます。 豆腐の原料となる大豆は、北竜町でメンバーの方々が栽培された大豆です。 そして、豆腐づくりに重要な要素となる水は、もちろん北竜町の清らかな美味しい水。暑寒別岳(しょかんべつだけ)からの豊富な清らか水です。 混じりっけのない純粋な、安心安全で栄養たっぷりな豆腐。。。そしてお母さんの愛情たっぷりのお豆腐です。 ◆ 豆腐の栄養について 豆腐は、たんぱく質と脂質の二大栄養素だけでなく、体を調整し、健康を維持増進させる機能をもつ食品です。 豆腐の原料の大豆に含まれているレシチンは、血管に付着したコレステロールを溶かし血流を良くします。このレシチンは腸内で分解されて、コリンという物質として独立し脳に運ばれて、アセチルコリンという「情報伝達物質」に変わります。アセチルコリンは、記憶力を高め脳の老化やボケ予防に効果的です。 また豆腐には、イソフラボンも含まれています。これは、女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きをします。骨粗鬆症や更年期障害の予防、乳がん、前立腺がん、胃がんの予防効果があるとされています。 さらに、豆腐に含まれているビタミンEは、血行をよくする作用。美肌づくり、肩こり、腰痛に効果があります。ビタミンBは,皮膚や粘膜を健全化する効果があると言われています。 ◆ おから おからには、大豆の皮や胚芽部分などの繊維が残っています。この食物繊維は、便通をよくし、有害物質の腸内残留を防ぎます。 メンバーの方に「おからレシピ」を教えていただいたので、早速「五目おから」を作ってみました。 油揚げ、人参、しいたけ、ちくわ、ひじき等に味付けをして炒め煮。おからは、だしと調味料を加えて炒めながら水分を飛ばしていきます。おからに他の材料を合わせて、塩で味を整えていきます。ごま油の香りがほんのりと、しっとりとした味わいのおからで、とても美味しかったです。 今晩の夕食のおかずは、作り方を教えて戴いた「五目おから」 豆腐もおからも、美味しい♪ ご馳走様でした ♬ たくさんの素晴らしい栄養に満ち溢れたお豆腐に心から感謝の気持ちでいっぱいです。北竜町の皆さんが、健康でお元気な理由がこのお豆腐に秘められているのですね。 栄養満点、健康パワー漲る、若さハツラツ長寿食、 世界に誇る日本の「TOFU」パワーに輝く、 北竜町のお母さんの愛情たっぷり・お豆腐に 限りない愛と感謝と笑顔をこめて。。。 ◆関連記事 ・「北竜町産大豆を使った、お母さんたちの手作りとうふ(豆腐)とみそ(味噌)の今年度分・販売開始」記事(2010年11月2日) ◆ 参考ページ ・豆腐のことなら全豆連 ◇ いくこ&のぼる |