2024年11月21日(木)
11月17日(日)〜18日(月)、1泊2日で北竜町立美葉牛小学校第40回卒業生・美葉牛中学校第9回卒業生クラス会が北竜町で開催されました。
9年振りに北竜町で開催
昭和35年(1960年)美葉牛中学校の卒業生は14名。皆さん、昭和19年(1944年)生まれの80歳です。
中学校を卒業して64年の歳月が流れ、同窓会は、今回で17回目。現在、同級生は、札幌市(5名)、沼田町(2名)、北竜町(1名)、横浜市(1名)等に在住。(逝去4名、連絡先不明1名)
同窓会は、卒業後5年間は年2回、メンバーご自宅を持ち回りで開催されていましたが、1972年(昭和47年)頃より、5年に1度くらいのペースで、札幌市や沼田町で開催。
故郷である北竜町での開催は、2015年(平成27年)以来9年ぶりとなりました。
札幌市在住の藤田洋一さんのお声がけもあり、北竜町に在住している唯一人の永井捷弘さんが今回の幹事を務められました。
美葉牛小・中学校
- 明治36年(1903年):加葉田市太郎、細川市太郎の両氏により私立教育所として発足
- 明治37年(1904年):奥美葉牛公立簡易教育所として創立(児童14名)
- 大正8年 (1919年):美葉牛尋常小学校と改称(児童112名)
- 昭和22年(1947年):北竜村立美葉牛小学校と改称
- 昭和26年(1951年):美葉牛小中学校の併置(複式学級)
- 昭和57年(1982年):閉校
- 小学校と中学校は、ひとつの校舎。小学校、中学校ともに複式学級。小学校は、低学年と高学年が別れて、それぞれ一つのクラス。中学校は1年生から3年生まで一緒のクラスで学びました
- 開校以来、小学校は77年間で888名、中学校は31年間で423名の卒業生を送り出しました
- 閉校の年・昭和57年、巣立っていった最後の卒業生は小学校4人、中学校1人です
北竜町の魅力を味わう上映会
今回の同窓会は、16時頃サンフラワーパーク北竜温泉に集合。サンフラワーパーク北竜温泉の多目的ホール(2F)にて、北竜町ポータルのYoutube動画にて故郷北竜町の現状を鑑賞。北竜町ポータル運営者・ 寺内昇が解説しました。
懇親会
その後場所を移動し、18時頃から宴会場にて、美味しいお料理をいただきながら、尽きることのない懐かしい会話の数々に花を咲かせました。
近況報告
永井捷弘さん
「今回の同窓会は、故郷の北竜町で開催したいということで、藤田さんより連絡が入りました。3月の留萌線の廃線のときに来ていただき、そろそろ同窓会を北竜町で開催しなければと思っていました。しかし、その後、様々なことで身体に不調がでて、2回ほど入院を繰り返し、北竜町での開催は無理かなと思っていました。
去年の秋、藤田さんが北竜に寄っていただいた際、私は杖を突いて歩いていました。今年に入り別の病気が見つかりまして車椅子の状態でした。心臓・高血圧・貧血・腎臓など様々な不調が重なり手術ができない状態となりました。現在は、多くの薬に加え、自分で膝に注射を打って、現在なんとか立って歩ける状態を保っています。
藤田さんからお電話いただき、なんとか日程調整を図り、やっとこの日に故郷の北竜町での同窓会の開催が実現できました。天候の悪い中、皆さんお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
前回の同窓会は、2018年(平成30年)に沼田幌新「ほたる館」で開催しましたが、北竜町での開催は、2015年(平成27年)より9年振りとなります。
皆さん、昭和19年(1944年)生まれで、今年80歳を迎えます。おめでとうございます!
皆さん元気で、この日を迎えられたことを嬉しく思います。ほんとに良かったね!」。
(皆さんから、歳の話はしないようにとお声がけ!)
「この会をいつも盛り上げてくださっている藤田洋一さんをご紹介します。そして、メンバー中で、永眠された4名の方々への御冥福をお祈りし、黙祷をお願いします」と永井さん。
藤田洋一さん
「緑の丘に雲高くということで、生まれ育ったこの美葉牛は大大大好きです。ここで皆さんとともに同窓会を開催できることを嬉しく思います。
会に先駆け、14名の中で4名の方が逝去され、また連絡先不明の方も1名おられます。4名の方々への黙祷を捧げたいと思います。黙祷!4名の方々も喜んでいることと思います。ありがとうございました!
今日は、懐かしい会話に花を咲かせ、楽しく愉快にやっていきたいと思います。宜しくお願いいたします」。
乾杯の音頭:松坂(旧姓・中山)恵美子さん
「皆さん、お久ぶりでございます。歳の話は絶対にしないように、再会を祝し、皆さんの健康を祝して乾杯!!!
平成4年(1992年)、43年間やってきたお店をやめて、今現在、息子のお店で間借りをして美容師を継続してやっています。1日3人から4人のお客様をすべて予約でやっています。
主人と二人で老老介護で頑張っています。毎日、皆さんの力を借りてもう少し頑張っていきたいと思います。
令和になって2度脳梗塞で入院をしましたが、幸か不幸か、今は元気です。親の早死、兄弟の早死などありますが、自分はすべて守られて、今現在年末まで毎日、お客さんの予約をいただいています。
自分の身体が一番大事です。88歳になる主人のことも大事ですが、自分が元気でいなければと思って、頑張って楽しく大好きな仕事をさせていただいています。
お客様は最高齢で98歳。お客様の来てくださる姿勢やパワーをいただき助けられて元気に生きています」。
水谷俊夫さん
「この仲間で集まると、信頼しているという話になります。今は、1軒家を持たずに、アパートで一人暮らしをして頑張って生きていきます!」
石川(旧姓・林)静子さん
「今回の同窓会で皆さんといっしょに80歳のお祝いができて嬉しいです。現在は一人暮らしなので、買い物にいったり散歩したりお掃除したり、気ままにゆっくりと過ごしています」。
森谷(旧姓・佐野)輝美さん
「卒業後64年経っても、こうして皆さんとお会いでき、お話できることをとても嬉しく思います。
私は、これといって特別なことはなにもしていませんが、主人と元気に過ごしています。
私は父方母方合わせると従兄弟関係で70人位います。父も母も兄弟が9人から10人と多かったので、昔なので家族が6人から7人いますので合わせるとそのくらいになります。北竜町にいる親戚は、佐野豊さん、大場さん、藤崎さん、干場さん等がいます」。
中学校1年生の担当教師「村井俊博先生」の思い出
小中学校時代における数多くの思い出の中で、村井俊博先生についてのお話に花が咲きました。
- 村井俊博先生が教師になって初めての担当が、中学校1年生の14名生徒達。初めての学校行事に張り切って活動していた折、村井先生は急性虫垂炎(盲腸)の手術の為入院
- クラスの生徒達全員でお見舞いに行き「僕達は、学芸会で何をするのか決まっていません」と不安な様子。。。
- 村井先生は、オペレッタ(小歌劇)の上演を決意。オペレッタ竹取物語の歌劇をアレンジし、配役を決め、歌や踊りを生徒たちに指導。記憶力の優れた生徒たちは、1週間で終曲までたどり着き完成させ、当日の見事な演技に会場の観客の大きな拍手で包まれた
- 美葉牛小中学校卒業生の同窓会には、出張や会議などでなかなか参加ができず、1996年(平成8年)に念願の同窓会への参加が実現し、生徒たちとの40年ぶりの感激の対面を果たす!
- 『40年も昔のことなのに、この子たちは少しも忘れていない。と誰が先生か生徒かわからなくなった輪の中で、私は熱い思いを胸に盃をあおっていた』と当時の「プレス空知」(平成8年9月18日付け)の記事に記載されています。
お料理
それぞれ皆さんの自身の身体のこと、現在の状況、ご家族のこと、懐かしい昔話に盛り上がり、尽きることのない楽しい会話が続きました。
名残惜しくも一旦懇親会をお開きにして、この後ゆっくりと温泉に入り、二次会で夜が更けていきました。
朝食
町内バスツアー(美葉牛地区中心)
翌日の午前中には、美葉牛地区を中心に巡る町内バスツアー、そして北竜町公民館の郷土資料館を見学。
沼田町在住の辻樹義さんが参加
辻さんは、間質性肺炎のため酸素ボンベを装着されおり、宿泊はできませんでしたが、翌日の北竜町内バスツアーには駆けつけてくださいました。
皆さん、かつて過ごした当時の生活が走馬灯のように蘇り、懐かしさで胸が熱くなるような感動に浸っていらっしゃいました。
北竜温泉前出発10:00スタート
今年新築された黒千石事業協同組合の新社屋を車窓から見渡しながら、美葉牛地区方面へ。
「あ!そこそこ!あそこが〇〇家だよ」
「ここに○○さんの本家だったよね」
「当時、あのため池で遊んでいて、溺れそうになっていることを思い出すねぇ」・・・
などなど、60年以上前の風景が皆さんの心に懐かしく蘇ってきます。
バスは公民館へと向かい、館内図書館の2階に設置された北竜町郷土資料館を見学。
北竜町郷土資料館見学
郷土資料館には、北竜町の開拓当時の様子が再現されています。当時の産業・生活模様・農業における農機具、写真や資料、旧国鉄札沼線和駅の資料などを展示。現在の四季折々の風景や行事を表したシネラマ、動画上映も設置されています。
皆さん、農機具などの展示品が、当時実際に使用していたものが多く、「こうやって使っていたよ」と細かく説明しながら、昔の日々を懐かしんでいらっしゃいました。
感動覚め止まぬままに郷土資料館を後にし、サンフラワーパーク北竜温泉へ。
ランチ:レストラン「風車」
サンフラワーパーク北竜温泉・レストラン「風車」にて昼食。
北竜町の美味しいお蕎麦をいただきながら、皆さんとの貴重なひとときをじんわりと味わっていらしゃいました。
北竜町の美味しいお蕎麦を堪能!
尽きることのないお話は、美味しい珈琲で締めくくりとなりました。
お土産:黒千石大豆セット!
永井さんがお土産として「黒千石大豆セット」を用意してくださいました!
若き時代の故郷の学び舎での卒業から64年の時を超えて、蘇る懐かしい日々の思い出の数々。。。
尊い和の魂が受け継がれていく素晴らしきかな美葉牛同窓会に、限りない愛と感謝と祈りをこめて。。。
同窓会思い出アルバム
Youtube動画
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◇ 取材・文章:寺内郁子(撮影・編集協力:寺内昇)