今が旬のジャガイモはビタミン豊富な「大地のリンゴ」♬

2012/09/27 0:58 に 寺内昇 が投稿   [ 2012/09/27 16:16 に更新しました ]
2012年9月27日(木)

稔りの秋、吹く風が冷たく感じるこの頃、じゃがいもが美味しい季節です。みのりっち北竜の店頭に、さまざまな種類の「じゃがいも」が並んでいます。

色も味も変化に富んでいて、個性あふれる、美味しいじゃがいもたち、旬のじゃがいもの味、いろいろ、楽しんでみませんか?あなたは、どのじゃがいもがお好き ♡

ジャガイモとは:

ナス科ナス属。原産地は、南米のアンデス高地。日本へは1600年前後にオランダ船によって長崎に渡来。明治時代後期になると北海道で本格的に栽培。男爵いもは、当時の実業家・川田龍吉男爵が導入した種いもから誕生。 じゃがいもは「地下茎(ちかけい)」という茎にデンプンがたまって肥大化したもの。同じイモ類でもさつまいもは根っこ。

ジャガイモの栄養:

じゃがいもは、ビタミンが豊富で、「大地のりんご」とも呼ばれています。特に、ビタミンCは、免疫力を高め、老化予防、風邪予防、抗酸化作用、美肌効果あり。じゃがいものビタミンCは、りんごの約5倍で、デンプンに守られているため加熱しても失われにくいのがポイント。
じゃがいもの皮に含まれているポリフェノールの一種「クロロゲン酸」には、抗酸化作用があるといわれているので、皮ごとたべるとがん予防に効果あり。煮るときは、皮ごと水から煮る。じゃがいもは、熱が芯まで伝わりにくいので、水からゆっくり茹でると、熱が均一に通りやすくなる。

保存方法:

新聞紙や紙袋で包んで風通しのよい冷暗所で保存。日光に当てると皮が緑色に変色し、有毒物質のソラニンが発生するのでご注意!じゃがいもを冷凍すると、凍った水分が膨張して細胞を破壊し、解凍したときにスカスカ。冷凍したい場合は、ゆでてからマッシュ状にして、平たくラップに包む。


1.男爵


 
じゃがいもの代表品種。球形で果肉は白く、皮は黄白色。

デンプン質が多いため、加熱するとホクホクとした食感。

煮崩れしやすいので、煮物より粉ふきいもやマッシュポテト、コロッケなどにおすすめ。






2.はるか

 

透き通るような白い身が特徴。

舌触りがなめらかで、甘みの強いお芋。

粘り気が強く、煮崩れもしにくいので、サラダ、コロッケ・煮物などに向く。







3.メークイン


くぼみの少ない長卵形で皮がむきやすいのが特徴。

果肉は淡黄色で粘質。加熱するとなめらかな食感になりカレーやシチュー、ポトフなどの煮物向き。

イギリス生まれで、大正時代に日本に導入。

イギリスの行事「五月祭」の「女王」にちなんで「May Queen」と命名される。




4.十勝こがね



コロコロとした、だ円形で、皮は黄白色、中は淡黄色。

ホクホクとねっとりのバランスがよく、とくにフライドポテトにぴったり。

冷めてからも食味が落ちないため、お弁当やおつまみなどの料理にもぴったり。比較的長期保存できる。





5.ピルカ


 

新品種で、長卵形で目が浅いため、皮がむきやすく、食味は「男爵薯」と同じくらいの美味しさ。

煮くずれが少ないので水煮料理に向き。

ピルカは、アイヌ語で「美しい」を意味する。




6.キタアカリ

 
やや扁平な球形で、果肉は少し黄色。

皮は白っぽい黄色でやや粗め。

男爵よりも甘味があり、ホクホクとした粉質で、コロッケやポテトサラダ、ジャガバターに最適。

カロテンが多く、ビタミンC含有率はNo.1。



7.シンシア

 
フランスで育成された楕円形のじゃがいも。

皮は白味のある黄色でつるりとしていて皮がむきやすく、果肉は淡い黄色。

煮崩れしにくく、きめ細かく、クリーミーな舌触りで、独特の香りと甘味を持つ。

また、くせがなく、味もしみやすいので、シチューやおでん等の煮物や揚げ物、サラダ等に適する。


8.インカのめざめ



別名「アンデスの栗じゃが」。

鮮やかな黄色の果肉は、ホクホクの粉質系。

甘みがあり栗やナッツに似た風味をもつ。




9.アンデスレッド


 
赤い皮、中身はさつまいものような黄色の身、栗のようなホクホク感を楽しめる甘いじゃがいも。

野性味あふれる香りが特徴。

さっぱりした粉質で、マッシュしてサラダやコロッケに最適。




10.レッドムーン


長い楕円形で、赤い表皮に黄色の果実が鮮やか。
加熱するともっと、濃い黄色になる。

でんぷん質は少なく粘質なので、いももちなどにも良い。熟成させると、黄色くさつま芋の様に極甘。

煮崩れしにくいので、煮物やカレー、肉じゃが向き。



11.ノーザンルビー


 
長楕円形で、皮はさつまいものように赤紫色。
果肉はピンク色。

肉質はやや粘質で煮物向き、きれいな色を生かしてカラフルポテトサラダ、フライドポテトにもおすすめ。

アントシアニンを多く含む。調理後も色が落ちないのが特徴。



12.シャドークイーン



北海道生まれの紫ポテト。皮は紫色、肉も真紫色。

火を加えると、くすんだ青色になるので、色を生かしたポテトチップス等が適する。

今までの紫じゃがいもよりも3倍のアントシアニンを含むことと、調理後も鮮やかな色が落ちないところが特徴。



◇ 撮影=寺内昇、取材・文=寺内郁子 



北竜町農畜産物直売所「みのりっち北竜」

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