2018年12月4日(火)
12月1日(土)14:00開演、「ひまわりコーラス 30周年記念・メモリアルコンサート Part7」が北竜町公民館大ホールにて開催されました。
ひまわりコーラスの指揮・指導をされる山本澈淨先生、ピアニスト・鹿野友代さん、そしてスペシャルゲストに声楽家・ソプラノ・菊入三恵さん、エレクトーン奏者・江口紀代美さんをお招きし、盛大に開催されました。
▶ 北竜町公民館大ホール
北竜町公民館・大ホール
▶ 会場音響設備
本格的なマイク
本格的なスピーカーセット
音響を担当されるプロフェッショナルな専門家
▶ お客様を明るく出迎えるひまわりコーラスの皆さん
お客様を明るく出迎えるひまわりコーラスの皆さん
▶ 総合司会:杉本育子さん
総合司会・杉本育子さん
「本日は、降りしきる大雪の中、たくさんの皆さまにお集まりいただきまして、団員一同感謝感激雨あられでございます。本当にありがとうございます。
どうぞ、最後まで、ごゆっくりお過ごしください」と、司会・杉本育子さん。
流暢に明るく朗らかに楽曲を紹介されます。
会場に駆け付けてくださった沢山の方々
▶ 第一部:ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』より
「全世界で有名な作品です。特に、ジュリーアンドリュースさんが、マリア役をされた映画は上映されてから53年も経つのに、今でも日本人が最も愛しているミュージカル映画と言われています。本日は、ナレーション、セリフ、歌をひまわりコーラス32名で歌い上げます。
さらにスペシャルゲストといたしまして、先日『深川市文化交流ホールみ・らい』で、歌手生活30年記念コンサートを開催された菊入三恵さん(ソプラノ)、世界中の楽器の音を表情豊かに表現されるエレクトーン奏者・江口紀代美さんをお迎えしています。
そして、ひまわりコーラスのピアノ演奏を担当するようになって5年目、いつでもどこでも頼りになるピアニスト鹿野友世さんです。指揮は、トラップ大佐役・山本澈淨先生!」。
指揮・山本澈淨先生
ピアノ・鹿野知代
ソプラノ・菊入三恵さん
エレクトーン・江口紀代美さん
合唱模様
▶ サウンド・オブ・ミュージック
「舞台は、1930年代のオーストリア。マリアは、歌とおしゃべりが大好きな修道女見習い。その繊細で奔放な性格が、修道院に向かないと修道院を離れることを勧められ、トラップ大佐の家庭教師をするよう命じられる。数年目に妻を亡くし、7人の子供たちのいる家庭。
規律に縛られた大佐の教育に窮屈している子供たちに歌を教えたマリア。すると子供たちの心は次第に開かれていき、大佐までもが、心の明るさを取り戻していきます。
しかし、その頃、オーストリアには、ナチスドイツの影がせまっていました。今にもドイツ第三帝国に併合されようとしているオーストリアです。祖国を愛するマリアとトラップ大佐は葛藤するのでした。そんなトラップ家の様子を覗いてみましょう」。
独唱
ナレーション
▶ サウンド・オブ・ミュージック:
『私のお気に入り』『ドレミの歌』『エーデルワイス』『すべての山に登れ』
合唱模様
ソプラノ・菊入三恵さん
指揮・山本徹淨先生
ピアノ・鹿野友代さん
▶ 花束贈呈
出番を待つ花束
花束贈呈
・休憩:15分
▶ 第二部:ゲストの歌声
山本徹淨先生よりご紹介がありました。「菊入三恵先生には、長崎にちなんだ曲を2曲ご披露していただけるようです」。
▶ 『長崎の鐘』
「『長崎の鐘』(歌・藤山一郎さんの歌、作詞・サトウハチロー、作曲・古関裕而)昭和64年発表。長崎の被爆に関する意味を込めた歌です。とはいえ、被爆に関する言葉、原爆、被害などの言葉は、一切入っていません。
曲は、被災されたすべての受難者に対する鎮魂歌・レクイエムになっています。打ちひしがれた人々のために再起を願った詩が描かれています。藤山一郎さんが格調高く歌い上げた曲として広まっていきました。サトウハチローさんの弟さんも広島で被爆されています。二重の悲しみを込めた、素晴らしい名曲です」。
ソプラノ・菊入三恵さん
▶ 『蝶々夫人』
「二曲目は、長崎を舞台にしたオペラ『蝶々夫人』。菊入先生のお得意の曲。
明治時代の長崎を舞台にした『ある晴れた日・・・』は、長崎の港が見える丘の家で、夫に見捨てられた夫人が、そのことを知らずに、夫の帰りを待つ。メイドに向かって、彼の帰りを信じていることを言い聞かせてせるように歌うドラマチックな曲。蝶々夫人の純粋さ、悲しさ、そして愛にあふれた感動を表現した名曲として、世界中で愛され続けている歌です」。
『蝶々夫人』を歌う菊入三恵さん
▶ 『ネッラ・ファンタジア』
山本先生が感謝をこめて贈る曲は『ネッラ・ファンタジア』。山本先生自ら曲の紹介です。
「映画『ミッション』のテーマソングで使われていた曲。エンリオ・モリコーネ作曲、『ガブリエルのオーボエ』(Gabriel's Oboe)にイタリアの器楽曲として演奏された曲です。歌手のサラ・ブライトマンが、歌詞をつけて歌わせてほしいと要望し実現したもの。その後、世界中で歌い継がれ広まっていった歌です。作詞は、Chiara Ferraù」。
『ネッラ・ファンタジア』を歌う山本徹淨先生
▶ 『威風堂々』
「2曲目、イギリス・エルガーの『威風堂々』。イギリス第2の国家として取り上げられるほど、親しみのあるメロディになっています。サッカーの入場などに盛んに取り入れらるほど有名になった曲です」。
『威風堂々』を歌う山本徹淨先生
▶ 花束贈呈
花束贈呈
▶ ひまわりコーラス30周年記念フォトビデオ上映
「これまでの活動を振り返った、団員の手作りによるフォトビデオです」と、杉山育子さん。
ひまわりコーラス30周年記念「フォト・ビデオ
(ひまわりコーラスFacebookページへ >>)
・休憩:10分
会場の様子
▶ 第三部「ひまわりコーラスより感謝をこめて」
「最初の2曲は、今年6月に開催された北空知コーラス団体合同演奏会で歌った曲です」。
総合司会・杉本育子さん
▶ 『心の瞳』『夢見る人』
「『心の瞳』は、坂本九さんの遺作となった曲。33年前の飛行機事故で亡くなられる3か月前に発表されました。以前にテレビで、奥様の柏木由紀子さんと娘さんたちとこの歌についてお話されていて、九さんもこの歌を大変お気に入りで『僕たちのことを歌っているような曲だよ。聞いたらきっと泣いちゃうよ』と奥様にお言葉をかけたとのことです。今では、合唱曲として大変人気で、特に混成三部合唱として、全国の中学生が、この歌『心の瞳』を歌っています。夢見る人は、さだまさし作詞・作曲」。
『夢見る人』を歌うひまわりコーラス
▶ 『いのちの歌』『さくら』
「次の曲は、ひまわりコーラスでの歌いたい歌アンケート上位にノミネートされた曲です。『いのちの歌』『さくら』。
今まで、たくさんの曲との出逢いがありました。特に、『いのちの歌』は、東日本大震災後に歌い始め、歌詞にあるように、生きていくことの意味を今一度考えるきっかけとなりました。今年も、世界、全国、さらには道内でいくつもの災害が起こりました。
理不尽な現実に直面しても、人々はこの星で生きていかなければなりません。これからもひまわりコーラスは、心をこめて、この『いのちの歌』を歌い続けていきます。『いのちの歌』『さくら』2曲続けて聞いてください」。
合唱模様
▶ 『青葉の歌』
「最後の歌は、『青葉の歌』。つい口ずさんでしまうようなメロディで、私たちの大好きな歌。歌詞はとても壮大で、世界の平和、人類愛がきらめく青葉を通して、声高らかに歌いあげていきます。それではお聞きください」。
合唱模様
▶ 土井ひで代表の感謝の言葉
土井ひで代表
「今日はとても雪が深くて、皆さん除雪が大変だったと思います。そんな中、こんなにたくさんの皆さまにお越しいただき、感謝申し上げます。
私達ひまわりコーラスは、今年で30周年を迎えることができました。よくぞここまでこれたと灌漑深いものがあります。10年前の20周年コンサートは、はじめてのライブコンサートを感動的にやり終え、その2か月後に、長年ひまわりコーラスを引っ張ってきてくれた佐光さんが亡くなり、強力なリーダーを失った私たちは、腑抜けのようになってしまいました。
それを救ってくださったのは、山本先生でした。叱咤激励、飴と鞭。悲しんでいる間もなく、次の年には、追悼・第九コンサート、25周年にも第九コンサート、去年は札幌コンサートホールkitaraで第九コンサートを実施しました。この10年は、第九で始まって、第九で終わった年でした。第九には、演奏者、ソリスト、合唱団など100人ほどの規模になり、エネルギーとお金もかかります。この大変な第九コンサートを4回もやり終えたことは、何よりも強力な指導者である山本先生のお陰です。さらには、町の教育委員会、文化連盟、町内会から男性コーラスとして参加していただいた方々、演奏会の度に来てくださる皆さまのお陰です。心から感謝とお礼を申し上げます。
ひまわりコーラス30周年、菊入さんも30周年、文化連盟は50周年、私は70周年。。。(笑)
この度、文化連盟の方から、10年以上貢献されてきた方々が表彰され、山本先生、私もいただきました。このことで、山本先生から、北竜町の皆さまにお礼をということで、マイクをバトンタッチいたします。
ひまわりコーラスは、これからも50周年、70周年と続けていきたいと頑張ってまいりますので、御ひいきのほどよろしくお願い致します。今日は、誠にありがとうございました。
▶ 山本澈淨先生の感謝のお言葉
山本澈淨先生
「先日、北竜町文化連盟の方から、10年以上指導に従事したということで感謝状をいただきました。心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
最後の曲は、自分の歌で締めようと思い急遽独唱を入れたのですが、私自身が感動してしまい、声が出なくなりお恥ずかしい次第です。それをすぐ、カバーしてくれた合唱団の有難さを今か噛み締めております。
思い返すと、佐光さんが突然訪ねてこられまして『北竜町のコーラスの指導を是非お願いしたい』ということで、返事しなければ帰らないという熱意のこもった依頼を受けました。『では、一度見学にいきます』と北竜町を訪問して以来、これまでずっと関わることになりました。佐光さんの熱い想いが、北竜町でのコーラスを実現へと導かれたのだと思います。
北竜町以外の団員の方々も、練習に通ってこられています。これからの時代は、自分の町だけでなく、近隣の町や地域が連携し結び合って、自由にオープンに開かれたコーラスであってほしいと願っています。これからも団員を募集しておりますので、今日感動した方々、是非、参加をよろしくお願いいたします。嬉しくなったので、もう1曲披露させていただきます」。
▶ アンコール曲:2曲
▶ 女性合唱の代表曲『カラマツ』『蘇州夜曲』
「山本先生曰く、『蘇州夜曲』は、ひまわりコーラスの声質に合っていて、珍しく上手な歌とほめていただける曲『蘇州夜曲』です」と、司会の杉本育子さん。
合唱模様
ありがとうございました
▶ ひまわりコーラス30周年記念・メモリアルコンサート Part 7 プログラム
プログラム表
プログラム裏
30年の月日を重ね、歌い継がれていく魂の歌声、
美しく鳴り響く、清らかな歌声「北竜町ひまわりコーラス」に
限りない愛と感謝と祈りをこめて。。。
ひまわりの里よりサンフラワーパーク北竜温泉を望む
◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子