北竜消防庁舎(深川地区消防組合 深川消防署 北竜支署)の改築

2015/11/23 12:50 に 寺内昇 が投稿   [ 2015/11/23 18:25 に更新しました ]
2015年11月24日(火)

深川地区消防組合 深川消防署 北竜支署にて、北竜消防庁舎耐震等改修工事の引き渡し検査が、11月20日(木)に行われました。

改築された北竜消防庁舎 
改築された北竜消防庁舎


佐野豊 町長、竹内範行 副町長をはじめ、建設課、施工業社など建設関係の方々、およそ20人以上参加しての検査となりました。

引き渡し検査に集まる関係者 
引き渡し検査に集まる関係者


滝本浩幸 支署長のお話し

滝本浩幸 支署長「北竜消防庁舎は、1978年(昭和53年)の建設以来、大規模な改修は今回が初めてとなります。建物の耐震構造において弱い箇所を改修・補強し、それに伴い、内部や外壁改修し、さらに使い易くすることが主な目的として行われました。

国内の消防施設においては国の方針により通信装置のデジタル化が必要となったことから、機器が増加したため通信司令室を移設して拡張しました。そのため、大型水槽車格納庫の増築を行いました。
格納庫には、衛生的な環境で作業が行えるように、車両排ガス装置を新たに設置しました。また、省エネ機能として、照明をすべてLEDに変更、さらに暖房施設は、重油のボイラーからFF方式の灯油ストーブに変えました。
2階部分は、天井板、壁、床の張替え(畳からクッションフロアーでタイルカーペット敷きとなる)が行われました。階段は3段分増やし傾斜が緩やかとなり、手すりを両側に設置しました。この2階部屋は、消防団と消防分団の待機室・研修室・団長室となっています。
1階が、常備消防の消防職員、2階が非常備消防の消防団員のための設備が整備されています。建物は、北竜消防合同庁舎となります」と滝本 支署長。

数馬崇克 係長のお話し
数馬崇克 係長
「通信機器はこれまでアナログ無線を使用していましたが、2016年(平成28年)5月から全てデジタルへ移行することに法律が改正されました。アナログは地域だけの通信だけでしたが、デジタル無線によって、全国の消防との通信が可能となります。
こうした国の通告により2年間計画でデジタル化を進め、この度完成となりました。アンテナは深川と幌加内の2ヶ所設置され、周波数は、200Mを使用しています」と数馬 係長。


改修内容

今回行われた改修の主な内容。

  1.耐震改修            9.給排水整備改修
  2.通信司令室移設        10.車両排ガス装備設置
  3.大型水槽車格納庫増築     11.階段改修
  4.資機材保管庫改築       12.2階研修室床改修
  5.物置増築           13.各階サッシ改修
  6.外壁改修           14.オーバースライダー改修
  7.暖房整備改修         15.その他
  8.煙突(アスベスト含有)撤去


改築に関する全体説明は、北竜町役場建設課・川田昌宏 主幹。格納庫・外壁・内装など全般について詳細な説明がありました。

建設課・川田昌宏 主幹による説明 
北竜町役場 建設課・川田昌宏 主幹による説明


1.耐震改修

耐震改修 
耐震改修


2.通信司令室移設

通信司令室  通信司令室 

通信司令室  通信司令室 
通信司令室


3.大型水槽車格納庫増築

大型水槽車格納庫  大型水槽車格納庫 
大型水槽車格納庫


4.資機材保管庫(物品庫)改築

資機材保管庫 
資機材保管庫(物品庫)


6.外壁改修

外壁改修 
外壁改修


7.暖房整備改修

暖房整備  灯油タンク 
灯油タンク


10.車両排ガス装備設置

車両排ガス装備 
車両排ガス装備


11.階段改修

階段改修 
階段改修


12.2階研修室床改修

2階研修室床改修 
2階研修室床改修


14.オーバースライダー改修

オーバースライダー 
オーバースライダー


15.その他・LED照明

LED照明 
LED照明


耐震構造が強化された北竜消防庁舎、
デジタル通信によって、地元から全国の消防へと広がり繋がっていく消防機関。
町の安全を守り抜いていく北竜消防に、
大いなる尊敬と感謝と祈りをこめて。。。


改築後の北竜消防庁舎 
改築後の北竜消防庁舎

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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子