2014年7月18日(金)
7月15日(火)は、北竜町交通安全の日。
交通ルールの厳守や思いやりのある交通マナーの実践を目指して、町ぐるみで町民集会が行われます。
公民館大ホールにはおよそ200人の町民が集まり、心ひとつに交通安全に対する意識の高揚を図りました。
北竜町交通安全町民集会 2014@北竜町公民館(撮影:2014年7月15日)
北竜町は、2014年(平成26年)7月15日現在、町内の死亡交通事故ゼロ2,630日を迎え、現在も更新中です。交通安全町民集会は、北竜町と北竜町交通安全協会が主催し、沼田警察署、沼田地区交通安全協会連合会の協賛により開催されました。
左から:街頭で使う旗、パンフレットと記念品、交通安全旗
▶ 開会宣言:北竜町交通安全協会・大矢江利子 副会長
北竜町役場住民課・山田伸裕 課長の司会進行のもと、北竜町交通安全協会・大矢江利子 副会長による開会宣言です。
そして、交通事故犠牲者に対する黙祷が捧げられました。
▶ 主催者挨拶:佐野豊 町長
大勢の皆さんにご参加戴き、こうして盛大に開催できますことを心から感謝と御礼を申し上げます。また大変お忙しい中、沼田警察署・木村署長をはじめ、大勢のご来賓の方々にご参列戴きましたことを心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。
皆さんご存知の通り、北竜町は、275号線と233号線の2本の国道が東西南北に交差しております。道道増毛線、高規格道路留萌線と非常に交通量が多くて、通過車両による交通事故も多い道路です。
そんな状況下にあって、平成19年5月3日に町内で死亡事故が発生して以来、本日まで死亡事故ゼロが続いています。今日現在で、2,630日です。7年と2.5ヶ月間、死亡事故ゼロを続けております。大変素晴らしいことだと思います。このことは、町民の皆さんの交通安全に対する深いご理解とご協力の賜物であります。交通安全運動に携わる多くの関係の皆さんのご努力のお蔭だと思います。ありがとうございます。
北竜町もいよいよ、ひまわりの観光シーズンを迎えます。
19日がひまわりの里のオープン日です。町民の皆さんも太鼓や吹奏楽、餅まきなど色々と催しものがありますので、参加をして頂ければと願っています。
一方では、交通量が益々増えて参ります。町民の皆さんと一丸となって、交通安全の推進に務めて参ります。
本日の町民集会を契機に、交通安全協会、交通指導委員会、交通安全に携わる多くの関係機関の益々のご発展とご活躍をご期待申し上げます。
この後、「ジャンボ人の波運動」として、多くの児童生徒・園児も含めて、通過車両に交通安全を呼びかけます。
何どぞ宜しく申し上げまして、本日の開会のご挨拶とさせて頂きます。本日は誠にありがとうございました。
▶ 主催者挨拶:北竜町交通安全協会・板垣義一 会長
交通事故死ゼロ日が続いております。そして交通安全町民集会に参加される多くの皆さんに関心をもって戴いていることに、心より感謝いたします。ありがとうございます。
実は10日前、私の圃場に車が落ちる事故がありました。軽トラックの単独事故でした。
高さもあり、電柱もありましたので、落ち方によっては、大変な事故になります。幸い、ご本人はかすり傷程度で済みました。
車を運転していると、ちょっと間違うと死亡事故に繋がってしまう危険性が発生します。
2,630日の死亡交通事故ゼロ日は、皆さんの交通安全に対する意識が深いために継続していると思います。
今日のジャッンボ人の波運動は、保育園児から沢山の老人クラブの皆さんがご参加くださり、町民総掛かりでの取り組みです。これからもずっと続けていきたいと思います。
皆様方の格段なるご協力を心からお願い申し上げて、ご挨拶に変えさせて戴きます。ありがとうございました。
満席の会場
▶ 来賓祝辞:北竜町議会・佐々木康宏 議長
恒例になりました町民集会が、晴天の元行われますことをお喜び申し上げます。
先日、深川の署長と交通係長にお会いすることがありました。私服で深川の町を歩いている時、深川の交差点で高校生が3~4人が信号待ちをしていました。
以前札幌在住だった、深川の署長さんは「札幌では、信号待ちで車が通過しなければ、平気で信号無視をして横断歩道をわたってしまう学生がいます。深川の学生達は、車がいなくてもしっかりと交通規則を守って横断歩道をわたっています。これは当たり前なことなのですが、なかなかできないことですね」とお話されていました。
もちろん、北竜町の学生たちは、みんなこどもの頃から、しっかりと信号を守って横断するという教育を当たり前のように受けています。
以前、子供達が、交番に10円を届けてくれたという話を聞いています。小さなことですが、小さなこどもたちが交通や落し物など、何事にも正直に取り組んでいくことが北竜町の教育であり姿であると思います。
この後、人の波で400mの列を作って、旗を振りながら交通安全啓発を行います。その時、足元にゴミが落ちていたり、草が生えていたらそれを取ってみるという意識を持つことが、小さな町・北竜町の良い部分(心)であると思います。
今日、限られて時間ではありますが、交通安全をしっかり考えて、参加できなかったご家族の皆さんにも話をしていただくようお願い申し上げて、今日の御祝の挨拶とさせて戴きます。本日はご苦労さまです。
▶ 来賓祝辞:沼田警察署・木村茂典 署長
これだけ多くの方々が、毎年の行事に普通の活動として集まる姿がすごいなと感じました。
北竜町は、昭和の時代から、毎年のように死亡交通事故ゼロ日を達成する町でした。
平成に入り、地道な活動を続けられて、2,500日を超えて一日一日と死亡事故のない日を更新していくという素晴らしい状態が続いています。
これは、町民一人ひとりが、交通事故防止、交通安全ということに、意識をもって日々生活されている結果ではないかと本日改めて感じました。
今年は、人身交通事故の発生は、北竜町ではございません。幸いにも事故の発生が、車の損傷で留まっております。ただ、果たしてこのまま推移できるのか、一歩間違ったら、大きな事故に発展するのではないか、ということを私達は危惧いたします。
本日お配りした資料には、北竜町で大きな事故が発生する可能性がある場所、そして、沼田警察署の警察官がパトカーなりマイカーを運転していて、注意すべき地点を示してあります。
これからの季節、夏場に入り、車の中と外との気温差が大きくなり、身体が疲れ易くなり、乗り降りする度に疲労度が増してきます。また夜寝付けないために眠りが浅くなり、居眠り運転、あるいは一瞬だけ意識が無くなってしまう、という状態が多くなってきます。
そういう時期に発生する事故は、長い直線道路や周辺の景色が同じものが続く場所で起こりがちです。233号線のひまわり畑沿い道路などは要注意です。
碧水の交差点あたりは、碧水駐在所・山本治寛 所長が立っています。碧水の唯一の大きな交差点であり、危険な場所でもあるので、警察官の姿を見て注意を払っていただくことが目的です。
北竜町で最も注意しなければならない場所は、サンフラワーパークから中学校を過ぎて下りになっている場所です。
下り坂になっているので、スピードを緩めなければ、70kmくらいの速度で市街地に入ってしまいます。そのまま突っ込んでいくと、小学校や幼稚園があるので大変危険です。
こうした危険を回避しづらい場所などでは、スピードの取り締まりなどの活動を展開しております。
この夏場、パトカーや白バイを良く見かけると思います。
沼田警察署には20人、北竜町には2人の警察官が駐在しています。旭川や札幌から交通機動隊の指令を戴きながら、これから交通量が多くなっていく夏場、無事故で乗り切る為に一生懸命活動を続けて参りたいと思います。
町民の方々も、ここの町だけではなくて他の町でも、安全を考えていただきたいと思います。そして自分が車を運転したり、自分が歩行者になった時と同じ意識で事故防止を考えたり、もしかしたら自分が事故に合うかもしれないという意識を常にもって行動していただければと思います。
事故は自分が起こさないという気持ちだけでいると、後ろから追突されることに注意がいきません。いかなる状況にも対処する気持ちを持てば、同乗者にもシートベルト着用をお願いするという素直な気持ちになれます。
自分が加害者ではなく、被害者になるかもしれません。歩行者も自転車走行者も自動車運転者も深い意識をもって行動していくことが大事だと感じています。
事故で得する人は誰もいません。どうか、皆さん「交通事故に合わない、おこさない」という気持ちを持ちながら、良い状態を一日でも多く続けていけるように力を合わせて頑張っていきたいと思います。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。本日はおめでとうございました。
▶ 来賓祝辞:沼田地区交通安全協会連合会・山田英次 会長
本日の町民集会、おめでとうございます。
常日頃、北竜町交通安全協会・板垣 会長、交通安全連合会の皆様方にはお世話になっていることをこの場をお借りいたしまして、お礼申し上げます。ありがとうございます。
先日の旭川地区交通安全協会の総会、警察署管内の連合会において、死亡事故のゼロ達成の感謝状を頂きました。北竜町の皆さんのご協力があってのことと、心より感謝申し上げます。
皆さんへお願いしたいことは、「思いやりのある心」で運転をして戴きたいことです。ありがとうございました。
▶ ご来賓の紹介
祝辞に続き、ご来賓の皆様が紹介されました。
北竜町議会・佐々木康宏 議長、沼田警察署・木村茂典 署長、沼田地区交通安全協会連合会会・山田英次 会長、きたそらち農業協同組合・北清裕邦 北竜地区代表理事、北竜土地改良区・近江博信 理事長、北竜町商工会・藤井雅仁 会長、北竜町建設業協会・藤岡靖士 副会長、北竜町教育委員会・本多一志 教育長、北竜町交通安全協会・前田博之 元会長、北竜町交通安全協会・道下甫 前会長、沼田警察署地域・交通係・瀧田聡 係長、沼田警察署和駐在所・富所秀樹 所長、沼田警察署碧水駐在所・山本治寛 所長、沼田地区交通安全協会連合会・池川和行 事務局長
ご来賓の皆様
▶ 決意表明:北竜町青年代表・吉田巧 様(北竜町商工会青年部長)
本日北竜町交通安全の日町民集会に際し、青年を代表して決意を表明いたします。
毎日のように、悲惨な交通事故のニュースが報じられております。特に飲酒運転や薬物使用による悲惨な交通事故が大きな社会問題となっており、運転者のモラルについても問われている所です。
飲酒運転や薬物を使用した運転は、重大事故に直結する極めて悪質危険な行為であり、捕まらなければ大丈夫という安易な考え方を払拭し、犯罪であるという認識をしっかり持たなければなりません。
私達は生活の中で、車はなくてはならないものです。
交通事故のない安全で快適な社会の実現は、私達の願いであり、私達若者が率先して地域における交通安全のモラルと意識を高め、広めていくことが必要だと思います。
今後私達は、交通事故をおこさないために、スピードと自分の心をコントロールし、人と車に優しい譲り合いの気持ちを大切にして、思いやりの心を持って運転することを決意いたします
平成26年7月15日 北竜町青年代表 吉田 巧
▶ 大会宣言:北竜町女性代表・小松ほひろ様(北竜町商工会女性部長)
交通事故のない安全で住み良い町づくりは、私達町民の心からの願いです。
交通事故により尊い命が失われることは、その朝まで元気だった家族がもう帰ってこないという、受け入れがたい出来事です。
現在北竜町は、死亡事故死ゼロを継続中です。
本日北竜町交通安全の日町民集会において、私達女性は、命の尊さと交通安全の大切さを改めて認識し、家庭そして地域全体で、次に掲げる目標を推進していくことを宣言します。
一、私達は車に乗る時、載せる時にシートベルト、チャイルドシートの全席着用をすすめます
一、私達は飲酒運転は絶対にしない・させない・許さないを徹底し、飲酒運転を根絶していきます
一、私達は、自転車利用者が交通事故の被害者や加害者にならないように自転車の安全な乗り方を広めていきます
一、私達は、交通事故ゼロを実現するため、交通安全は家庭からを基本として、家族で交通安全について話し合い、
家族一人ひとりが、交通安全を誓い合い実践します
以上、交通事故のない町づくりのために宣言いたします。
平成26年7月15日 北竜町女性代表 小松 ほひろ
▶ 閉会宣言:北竜町交通安全協会・中島則明 副会長
北竜町交通安全協会 副会長 中島則明様より閉会宣言が行われ、閉会となりました。
▶ 交通安全街頭啓発運動:ジャンボ人の波運動
この後、町民集会参加者全員、和保育園園児、真竜小学校生徒、北竜中学校生徒らが交通安全の旗を掲げ、通過する車両に交通安全を呼びかけて「ジャンボ人の波運動」開始!!!
真竜神社前から和保育園までの国道275号線沿い、約400メートルに渡り、およそ400人のジャンボ人の波ウェーブ。交通安全街頭啓発運動は、およそ20分間続けられました。
交通安全街頭啓発運動・ジャンボ人の波運動
(国道275号線沿い・北竜町役場付近約400mに亘って)
交通ルールを守り、人と人の心を繋いで、
「思いやりの心・命の尊さ」を描くビッグウェーブに
大いなる愛と感謝と祈りをこめて。。。
北竜町の交差点を飾る花達
◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子