2014年1月28日(火)
1月25日、降り続いてた雪が、ちょっぴり一休みしたような穏やかな日和。
この度、高田敏幸氏(66歳)が、文部科学大臣表彰において、地方教育行政功労者表彰を受賞されました。
此の栄誉を祝し、北竜町教育委員会教育委員の皆様が発起人となり祝賀会開催。
雪が淡く舞う中、北竜町公民館大ホールには、およそ160人の町民の方々がお祝いに駆けつけました。
会場:北竜町公民館(撮影:2014年1月25日)
地方教育行政功労者表彰は、地方教育行政において、その功績が特に顕著な教育委員会の委員又は教育長を、文部科学大臣が表彰するもので、昭和58年度(1983年度)から行われています。
平成25年度(2013年度)は、北海道から7名の方々が受賞され、10月4日(金)、文部科学省講堂にて表彰式が執り行われました。
高田氏は、平成9年(1997年)11月に教育委員、平成11年(1999年)10月に教育委員長に就任され、現在に至るまでの16年間、教育環境整備の充実と生涯学習活動の推進に尽くされました。
そして、北竜町農協青年部長、真竜小学校PTA会長、北竜町議会議員、北竜町体育協会会長、北竜町教育委員会委員長、北竜剣道連盟会長、空知教育センター教育委員会委員長など歴任。
業績については、北海道知事感謝状(統計調査員勤続10年以上)、北竜町体育協会功労賞、北海道町村教育委員会連合会功労者表彰、北海道知事感謝状・指導農業士を受賞されるなど、輝かしい経歴の持ち主です。
生花(北竜町・議会・教育委員会)、金杯、表彰状
司会の大矢良幸教育次長により、開会が告げられました。
司会:大矢良幸教育次長、高田敏幸氏・奥様入場
▶ 発起人代表挨拶:北竜町教育委員会・竹林信幸 委員長
本日、高田敏幸氏の文部科学大臣表彰受賞祝賀会に佐野豊 町長をはじめ、ご来賓者の方々、大勢の皆様にお集まり戴き、心から厚くお礼申し上げます。この受賞の陰には、長年に亘り、ご家庭を守り心置きなく職務に専念できるようご腐心されました奥様のご労苦に対しまして敬意を表します。
高田敏幸氏におかれましては、平成3年3月に北竜町議会議員に就任され、1期4年間、北竜町行政に携わり、町の発展と繁栄の為、ご尽力されました。
その後、平成7年~9年10月まで北竜町社会教育委員長に就任。これまでの豊富な経験、地域住民の生涯学習の充実、青少年の育成活動の推進に取り組まれました。温厚で誠実な人柄と的確な総力を発揮されました。
平成9年より教育委員会委員を2年間、そして平成11年10月より教育委員会委員長に就任し、平成25年11月に勇退されるまで16年間に亘り、学校教育、社会教育において、子どもから大人までの教育に関する根本を見据えての授業の在り方等、様々な教育の取り組みにご尽力を戴きました。
その中でも、碧水小学校の統合問題があり、平成15年3月の閉校決定までの道のりには、地域住民はもとより、保護者の方々への説明会や数多くの場において、教育の機会均等の精神や地域の教育施策の将来を見据えた中で、児童数の減少に伴い、適正な教育に欠くことのないよう協議を重ね、4月からの真竜学校の統合にご尽力されました。
平成19年4月には空知教育センター教育委員会委員長、平成21年には空知管内市町教育委員会連絡協議会副会長に就任され、町はもとより空知管内の教育行政の発展と推進に貢献されました。
多岐の分野に亘り、各種団体の長として、常に的確な判断と思案を発揮され、自らも錬士5段を習得されている剣道では、子どもの頃から鍛錬されてきた結果の賜物であります。
北竜剣道連盟では、平成22年4月から会長をされ現在に至っております。
また北竜町体育協会におきましても、平成11年4月~平成17年3月の間、会長としてスポーツの振興と発展に務められました。
町の教育行政に対し長年に亘るご功績を申し上げました。
どうか今後共北竜町の発展の為、尚一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
高田様のご健勝とご家族の皆様のご繁栄をご祈念申し上げます。本日は誠におめでとうございます
高田敏幸氏・奥様
▶ 花束・記念品贈呈
高田敏幸氏のお孫さんである、川上翔真君、川上銀次君、大崎仁君、大崎礼君による花束贈呈です。
花束贈呈
お孫さんと一緒に記念撮影
▶ 祝辞:佐野豊 町長
本日は、誠におめでとうございます。
高田敏幸様の文部科学大臣表彰受賞祝賀会が、大勢の皆様のご出席のもと、盛大に開催されますことに心からお喜びとお祝いを申し上げます。
この受賞の陰には、奥様の直子様が一生懸命ご家庭を守ってこられた努力があったからだと思います。奥様にも深く敬意と感謝を申し上げます。
私は高田さんとは学年で4つ年下であります。PTA、体育協会、消防後援会役員等で若い時から親しくお付き合いをさせて戴いております。
特にお酒の場所は、必ずといっていいほどご一緒させて戴いております。
今、発起人の竹林委員長さんから、高田さんの数多くのご功績に対して、その一端のご紹介がありました。
高田さんは、実に温厚でとても誠実で、常に判断力は正確です。そして剣道で鍛えた機敏さで、行動力をもって、数多くの役職・公職を務められていらっしゃいます。改めてそのご努力に対して敬意を表します。
高田さんは、教育行政をはじめ、北竜町の基幹産業であります農業の振興においても、ご尽力を戴いております。生産性向上のため、常に農業技術を研究し、実践する農業研究会のリーダーとして、また北竜町の農業指導士さんとしてご活躍戴き、北竜町の農業振興の発展にも多大のご尽力を戴いております。
皆さんもご存知の通り、高田さんは踊りが上手です。今日ももしかすると「旅姿三人男」が披露されるかもしれません。高田さんは、若い頃から「和音響クラブ」のバンドマスターであり、カラオケの無い時代、町内はもとより、近隣の町村での結婚式で生演奏をして多くの皆さんから喜ばれました。
「直ちゃん(奥様)をボーカルにして、ご家族と一緒に公民館でファミリーコンサートを開くのが夢だ」と高田さんは常々おっしゃっています。可愛いお孫さんを交えて、夢の実現へと向かって、この公民館で高田家のファミリーコンサートを開催して戴きたいと願っています。
今後共ご健康に留意され、これからも北竜町の町づくりにご支援を戴きますようお願い申し上げます。
本日は、おめでとうございます。
会場模様
▶ 祝辞:北竜町議会・佐々木康宏 議長
おめでとうございます。
教育委員長から教育行政に関する功績、佐野町長から農業に関する功績のお話がありました。
高田さんは、平成2年から真竜小学校のPTA会長になられ、ここから教育行政に携わっていらっしゃいます。翌年、平成3年には北竜町議会議員として行政推進の役割を担われました。
高田さんのお話の中で「長蔵さんがなぁ~」とまずお父さんのことを敬い、次に「うちの直ちゃん」と奥様のことですが、奥様のことをとても大切にしていらっしゃいます。
そして「うちの昌が・・・」と息子さんのことを心配ながらも、いろんなことを指導なさる「慈しみの言葉」を言っておられます。
最後に「孫の名前に『銀次』と古風な名前をつけた・・・」といつも目を細めながらお孫さんのお話をしていらっしゃいます。
そんなお父さんの代から、お孫さんのことまでしっかりといろんな人に言葉を繋いでいらっしゃいます。
これこそが、一番の教育の「人づくり」「人伝え」であり、本当の教育者の在り方ではないかと思います。
そして高田さんが大切になさっているのが同級生の方々です。同級生の方々といつも肩を組んで、ワイワイと意見を交えていらっしゃいます。
高田さんは、現在66歳。まだまだこれから多くのご指導を戴きたいと思います。今後のご活躍をご期待申し上げて最後の言葉としたします。本日は、誠におめでとうございます。
▶ 祝辞披露
高田様の高校時代の恩師である上田孝 様の祝辞が披露されました。
上田様は、北竜高等学校に在職中、陸上競技に精通され、学生の指導と、さらに北竜町体育協会の事務局長として、北竜町のスポーツの発展と体育振興にご尽力を戴いた方です。
<高井千里さんの代読による祝辞披露>
文部科学大臣表彰受賞、心からお祝い申し上げます。
生来の優れた運動能力を発揮し、青少年の剣道の育成に励まれていました。
若くして体育連盟の会長に迎えられ、町民のスポーツ振興に情熱を注がれました。
高邁な人格と豊かな行動力は、教育委員長として、町の教育振興に努め、その功績が今日の栄誉になったと思います。
今後一層の精進を重ね、輝かしい北竜町の未来を開かれることを期待しています。
平成26年1月25日 北竜高等学校 担当 上田孝様
・北竜高等学校:昭和26年(1951年)沼田高校北竜分校として開校、昭和27年(1052年)北竜高校として独立、昭和53年(1978年)閉校
▶ 謝辞:高田敏幸 様
本日は大変ありがとうございました。
竹林教育員長、佐野町長、佐々木議長、そして上田様より身に余る祝辞をいただきました。心より御礼申し上げます。この会の開催におきまして、昨年末よりご準備を戴いた教育員会の事務局の皆様にも重ねてお礼を申し上げます。
昨年10月、文部科学大臣表賞という、私にとりまして大変名誉ある賞を戴きました。もとよりその器ではございませんが、このことは、多くの町民の皆様の力強い支えによるものと思い、誠に僭越ながら有難くお受けをした次第です。
これまでなにかとお世話を戴き、ご支援ご協力戴きました各学校をはじめ教育関係者の皆様、町理事者並びに町職員の皆様、町議会関係者の皆様、多くの関係各位の皆様の温かいご支援に、改めまして深く感謝とお礼を申し上げます。
誠にありがとうございました。
平成9年に教育委員として任命を受けまして、任期中、その時代、その場所、その時におきまして、いろいろな出来事がございましたが、私なりに誠心誠意努めてまいりました。特に誇れる業績もございませんが、何分にも私の力不足のこともあり、至らぬことも多くありました。まわりの皆様の助けを戴きながら、なんとか月日を重ね職務を終えることができました。
お陰様で、永い任期の間ではありましたが、皆様からお預かりいたしました大切な子供たちに大きな事故もなく過ごせたことは、唯一嬉しいことです。今は心から安堵をしています。
教育委員会の大きな仕事は、学校教育はもとより、もう一つの大きな柱であります社会教育を通じまして、芸術・文化・スポーツに親しんで戴き、町民の皆様の大きな夢や希望、そして豊かな心と生きがいのある生活を心から願うものであります。
幸いにして、我町は緑豊かな自然に恵まれ、地域住民の皆様には教育文化に対して、高い理想と深いご理解を戴いているところです。
次の時代を担う子供たちは、額に汗して賢明に働く親の姿を見ながら、元気に明るく逞しく成長していることは誠に喜ばしい限りです。
これまで熱心にご指導戴きました学校関係者の皆様、そして北竜の大地に根ざし、古くは先人の皆様から、永きに亘り培い育てて戴きましたこの北竜の教育の力に深く感謝を申し上げます。
ひまわりの町・北竜。「町づくりは人づくり。文化栄えて町を潤す」これからも少子高齢化等厳しい社会情勢の中でありますが、北竜町の教育委員会、北竜町の今後ますますのご発展を心からご祈念申し上げます。
私ごとで誠に恐縮に存じますが、今から40年前の昭和49年1月15日に、本日も一緒におります妻・直子とこの場所で私達は結婚式を挙げました。
あれから、どこをどう歩いてきたのか、知らないうちに時間だけがたってしまいました。私は家を開けて外に出ることが多かったのですが、その分妻には、家を守って戴きずいぶん迷惑やら苦労をかけたと思っております。
どうも永い間、ありがとうございました。
今はお互いに身体の方は、あちらこちら少しずつ痛めてきておりますけれども、大きな病気にもならず、こうして健康で揃って元気でいられるということが何よりも有難いことであります。
私は父を早くに亡くしましたが、母は昨年、お陰様で満100歳を迎えました。母には、いつもあまり無理をするなとか、あまり酒を飲むなとかいろいろ言われておりますが、いつまでたっても、親は親であり、私は子どもであります。
こうして丈夫な身体に産んで戴き、手間ひまかけて育てて戴きました両親には頭の下がる思いです。
これからは、この度戴きました賞に奢らず、自分を戒め、原点に戻ったつもりで、皆様のお力もお借りしながら、またひとつひとつ積み重ねて行ければいいのかと思っております。
どうか、皆様におかれましても、いままでと変わらぬご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。
本日ご出席くださいました皆様の、今後益々のご健勝ご発展を心よりお祈り申し上げます。
まだまだ寒い日が続くと思います、どうか風邪などひかないように、お体に十分ご自愛戴きながら、毎日を過ごしていただければ幸いに存じます。
今日は沢山の皆様よりあたたかいお祝いを戴きました。この喜びを有難く受け取りながら、本日の祝賀会における私どもの精一杯の感謝とお礼の言葉に変えさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。
▶ 乾杯:北竜町土地改良区・金山信幸 理事長
高田さんご夫妻のこの度の受賞、誠におめでとうございます。
この受賞は、彼の持ち味であります、「信念と情熱」を伝えた証と確信しております。
高田さんは、時には三度笠を踊り、日本酒をこよなく愛する方です。
今日は、めでたいお祝いの酒、喜びの酒に酔いしれたい想いであります。
ご唱和ください。
高田さんご夫妻、ご家族の受賞をお祝いし、ご家族のご多幸ご健勝、皆様方のご健勝を合わせて、乾杯をさせて戴きます。
乾杯!!!
この後、盛大に祝宴が催されました。
宴席を飾るお料理の数々(サンフラワーパーク北竜温泉)
心から奥様に感謝しご家族をこよなく愛する
高田敏幸さんの誠実な人生を知り、
熱いものがこみ上げてきました。
ご家族を大切にする高田さんの誠実な魂こそが、
教育に携わってきた数多くの素晴らしい功績として、
積み上げられていった証であることを深く実感いたしました。
親から子へと受け継がれ、教え育てられていく限りない愛情
教育の原点であり、人間づくりへと繋がっていく魂の輝きに
大いなる尊敬と感謝と祈りをこめて
祝!高田敏幸氏 文部科学大臣表彰受賞祝賀会
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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子