2011年8月30日(火)
8月22日、念願かなって、北海道北竜町の宝物のひとつである「竜神のオンコ」に会いにいくことができました。オンコは、イチイ科イチイ属の常緑針葉樹。別名アララギ、北海道ではアイヌ語でオンコと呼ばれています。 「竜神のオンコ」の鎮座する場所は、隣町の雨竜町鴨居沢から西方へ、林道を約5km程入った国有林の奥深い山中。竜神のオンコの地理的な位置は、北竜町です。 林道の入り口は施錠されていて、通常は入れません。道は、四輪駆動の車でなければ、到達することが不可能な山道。 佐野豊副町長同行のもと、北竜町役場総務課・有馬一志課長補佐の運転する役場のジープで、ご案内して頂きました。お忙しい中お時間をいただき、ありがとうございました。
竜神のオンコは、樹齢はおよそ800年と推定されています。樹高11m、幹周り5m近くもある巨木。 平成元年(1989年)、環境庁が実施した「巨樹・巨木調査」の結果、樹種別で全国9位にランクされました(出典:北竜町史)。 平成16年(2004年)の台風により、枝等に大きなダメージを受けたと言われています。幹の部分には、大きな空洞があり、樹木の重さ、衰えが想像されます。
独立行政法人 森林総合研究所における「巨樹の遺伝資源の継承活動」では、優良な品種を開発・普及させるとともに、全滅に瀕している貴重な林木の遺伝資源を収集し、増殖保存しています。 平成14年(2002年)に、同研究所林木育種センター北海道育種場で、北竜町の「竜神のオンコ」の親木から枝を採取し、つぎ木を行い育成。植栽可能な大きさになったため、5本の子どもオンコが北竜町へ里帰りすることとなりました。 平成19年(2007年)5月29日、空知森林管理署北空知支署の実施により、北竜町副町長(建設課長代理出席)、産業課課長、産業課課長補佐及び企画係長、北空知新聞記者、NHK旭川のレポーターが出席して記念植樹が行われたそうです。 (出典:北海道森林管理局・平成19年度実施メニュー結果表 No.16
4年前、里帰りしてきた5本のオンコ達は、親木のオンコに見守られながらも、立派にすくすくと育ち、30cm程に成長。 受け継がれていく命の尊さを実感しました。この場所に立っているだけで、溢れる感謝の気持ちが沸き起こってきます。 ここに訪れることができたことを心から感謝いたします。 ありがとうございます!
そっと触れると温かさが感じられるような巨木「オンコ」、 偉大さのなかに存在する神秘的な竜神パワー、 命を守り抜いてゆく 北竜町の守護神「竜神のオンコ」に 永遠なる愛と感謝と祈りをこめて。。。 ◆ 「竜神のオンコ」に関するお問合せ ・北竜町産業課 0164−34−2111(代表) ◇ いくこ&のぼる |