2010年5月16日(日) 北海道新四国八十八ヶ所三谷霊場御山開き(ほっかいどうしんしこくはちじゅうはっかしょみたにれいじょうおやまびらき)式典が北竜町の金比羅公園(こんぴらこうえん)で催されました。 80年前から続けられているこの行事に、20人を超える皆さんが朝早くからお掃除され、たくさんのお供え物を捧げて参加されていらっしゃいました。 三谷霊場に並ぶ88尊のお地蔵様のひとつ@北竜町金比羅公園 荘厳な雰囲気漂うほこらの中では、リ~ンと強~く長~く「おりん」の音色が響き渡り、お経がはじまりました。 五穀豊穣、そして町の安泰を願い祈る、ご住職の格調高い声が、狭い祠の中の空気を震わせ、心和ませます。 後に続く女性達の厳かな御詠歌(ごえいか)。。。 シャリ~ン、シャリ~ンと持鈴(じれい)の音とともに、一定の旋律に乗って流れるように唱えられるご詠歌の響き。。。 町民の方々は、小さな頃から子守唄のように聞かされた育てられたというご詠歌。。。 心が解放され、和み、安らかに。。。 心は言葉では表されない程の感謝の気持ちで満たされる。。。 私達夫婦も、有り難いことにお焼香させていただきました。 最後に、ご住職の貴重なお話を頂戴しました。 「この御山開きが80年以上続けられているのは、町民の皆様が先祖代々受け継がれた尊い伝統を守り続けようとする深い御心のお陰です。 困っている人がいれば、その人がどんな人であろうと助け合い、分け与えるができる豊な心。。。差別することなく、すべてのことをお互いに助け合い、苦を感じ合い、喜びを分かち合って生きて行く心。。。 それがまさしく、『人の心』『慈悲の心』『仏の心』に導かれていくのです」 金比羅公園の桜の花たちが、待ちわびた春の訪れを告げるかのように、ピンクに色づき始めています。 守り続けられている広大なるエネルギー、偉大なる心に 限りなき感謝をこめて。。。 北海道新四国八十八ヶ所三谷霊場@北海道北竜町金比羅公園 ◇ いくこ&のぼる |