碧水地区老人クラブ「碧水長命会」で音楽会の開催

2012/04/16 22:34 に 寺内昇 が投稿   [ 2015/04/25 1:35 に更新しました ]
2012年4月17日(火)

日本の総人口は1億2,806万人で、65歳以上の高齢者人口は、2,958万人。日本の高齢化率は29.2%となり、世界で最も高い率を示しています(2010年10月1日現在。出典『日本の統計2012(総務省)』)。
今後も、日本の高齢化率は世界1位の状況が続き、2050年には40%近くになるとの推計もあります(出典『平成23年版 高齢社会白書(内閣府)』)

日本国内の都道府県別(47都道府県)高齢化率順位は、2011年(平成23年)3月31日現在、1位は秋田県29.1%、北海道は21位24.6%です。

さらに、同年における北海道内の高齢化率順は、179市町村中、1位夕張市で44.4%、そして北竜町は10位38.3%です(出典:北海道高齢者福祉課「北海道の高齢者人口の状況」平成23年3月31日現在・pdf)。

今日の超高齢社会(高齢化率21%以上)では、高齢者がいかに生き甲斐をもって、元気に生活することができる地域を創るかが問われていると言えます。

このような時代背景の元、日本における高齢者の代表的な組織である全国老人クラブ連合会は、1962年(昭和37年)に発足し、今年で創立50周年を迎えます。同団体は、61団体が加盟し、約720万人の会員を擁します。

こうした中、北竜町の老人クラブは、「碧水、美葉牛、和」三地区の組織で構成されています。
その中のひとつである碧水地区老人クラブ「碧水長命会(村井宣夫 会長)」は、碧水、古作、岩村、共栄の4つの町内会で構成。

4月14日(土)は、碧水長命会の平成24年度総会とイベントのひとつである「音楽会」が行われました。
午前中は総会、午後1時から音楽会。20名以上の会員の方々が参加され、楽しんでいらっしゃいました。

長命会の2012年(平成24年)のテーマは「和と心のまちづくり」。 
そんな長命会の楽しい音楽会に、私達は幸いにもご一緒させて戴きました。


写真:村井宣夫 会長
碧水長命会・村井宣夫 会長(80歳)


演奏は、札幌市を中心に活動されているハワイアンバンド「ふぁみーるアイランダーズ」5人の皆さん。
バンド代表・石田修さんのエレキギター、ボーカル&ウクレレ・近江さん、スティールギター・中村さん、
紅ニ点はボーカル・酒井さんと多種類の楽器を巧みに演奏される堀さん(クラリネット、ウクレレ、オカリナなど)。

ライブは1部、2部、3部に分かれて、全18曲もの素晴らしいハワイアンメロディーが続きました。

第1部は「花」「北国の春」「街のサンドイッチマン」「ソーラン節」「森の小道」、
そして1部での最後の曲「泣かないで」には、碧水長命会の会員の中山さん(84歳)が飛び入り参加され、憂い溢れる美声を披露されました。

バンド5人の方々のメンバー紹介の後、2部は「南国の夜」「知りたくないの」「珊瑚礁の彼方」「鈴懸の径」「月の夜は炭坑節」。そして2部最後の曲「夏の思い出」を囁くようなハスキーな歌声で酒井さんが熱唱!
懐かしくも心和むハワイアンメロディの数々・・・

 第3部は「コンドルは飛んでいる」「惚れたって駄目よ」「愛して愛して愛しちゃったよ」「古城」と心揺れる愛の歌。。。

ライブ最後を飾る曲は「久美ちゃん酒場」
・・・この歌の作詞は、岸本宮代子さん。岸本さんと、碧水長命会・村井宣夫 会長は旧知の間柄。青年時代に共に農業を学んだ大切なご学友同士です。


写真:石田修 代表    写真:ふぁみーるアイランダースの皆さん
左:石田修 代表  右:ふぁみーるアイランダース(札幌市)の皆さん


写真:会場風景    写真:会場風景
楽しまれる参加者の皆さん


村井会長は、毎月の例会には、老人向け新聞記事の解説、町内会の出来事、健康管理、クイズ、頭の体操等、あらゆる分野における講話をなさるそうです。
耳の遠い方の為に、そうしたお話を文章にして印刷したものを配り、さらに、マイクを通して伝えていらっしゃいます。

平成24年の行事として、高齢者の皆さんが地域で安心して暮らせる環境づくりについて、村井さんは、次のような事を提案されました。

 1.足が不自由で買い物が困難となった高齢者の方々の手助けを目的として、セイコーマート
  (干場正 代表)とのタイアップで、ファックス注文による買い物システムの実施

 2.車が運転できなくなった会員のために、病院通いや施設通いなど、遠くへの移動手段の確保

 3.除雪・排雪の支援活動。その他、生活関連の支援活動

 4.予知されている地震、竜巻、水害に備え、耐震構造の確立された施設への避難場所の提示
 
   <耐震構造が施された避難場所>
    碧水生きがいセンター、碧水コミュニティセンター、岩村コミュニティセンター、
    ひまわり観光センター、サンフラワーパーク、碧水消防番屋詰所、
    真竜小学校、北竜中学校、特別養護老人ホーム・永楽園、診療所、歯科診療所


その他に、常に変動する、世の中の様々な動きについてのお話の数々。
常に村井さんの力強いお言葉は尽きることがありません。


村井さんは、機会あるごとに、私達に熱く語ってくださいます。

元気でコロリが、おいらの願い!自分の健康は自分で守るに限る。
具合が悪くなって、病院に行き、薬にばかりに頼ってはいかん!
まさに病は気から!自分の心が病気を招いているだけで、自分の心が病気を治すことができる。
病気になる前に、病気にならないように、自分の体を管理し、予防することが肝心!
毎日じっとして、体を動かさないでいると、年齢は関係なく、人間の体は、あっという間に衰える。
自分の体の筋力、活力、脚力を健康にすることに心してください。
メモをとる習慣、バランスのとれた食事、手足の運動、脳の活性化などを日常の習慣になるように努力してください。
自分を愛し、人を愛する心を持ち続けてください。
「色気」は人間を輝かせる秘訣!
何事も努力あるのみです!



そして村井さんが創られた春夏秋冬の心

 1.人と接する時は、春のような温かい心
 2.仕事をする時は、夏のような燃える心
 3.物事を考える時は、秋のような澄んだ心
 4.己を責める時は、冬のような厳しい心



日本の素晴らしい所は、春夏秋冬、季節がめぐり来て変化をもたらすこと。

村井さんは、心も体も常に活性化していて、努力によって変化し続ける春夏秋冬のような心をお持ちです。
いつまでも若くて元気な秘訣がここにあります。


写真:中山さん、飛び入り参加    写真:岸本さんも参加して「久美ちゃん酒場」
左:中山さん、飛び入り参加で「泣かないで」を熱唱  右:岸本さんも参加して「久美ちゃん酒場」


「久美ちゃん酒場」のモデルとなったお店は、札幌市北大道りに面した「ふぁみーる食堂」。
今日演奏してくださった、ハワイアンバンド「ふぁみーるアイランダーズ」の皆さんは、ふぁみーる食堂に集まって和気あいあいと演奏しているバンド。皆さん家族同様、温かなおふくろの味を楽しんでいらっしゃいます。

思い返すと、私達は2010年6月に、ふぁみーる食堂お邪魔していました。「ふぁみーる食堂」で頂いた、黒千石入りご飯とお魚定食の美味しいランチ。久美ちゃんママさんの優しい笑顔がとても印象的で、家庭的雰囲気に包まれた食堂です。その時、偶然にも岸本さんにお会いしました。


「久美ちやん酒場」作詞・岸本宮代子、作曲・中村誠二
 
 淋しさを 聞いて欲しくて 寄った店
 北の明りが 灯る頃
 同じ思いの 仲間が並ぶ
 肩の荷物も おりた夜
 胸の痛みも 流してくれる
 久美ちやん酒場は 久美ちやん酒場は 癒しの酒場

 生きて来た 昔話しを思い出す
 酔えば心に 勇気わく
 年を忘れて 仲間が並ぶ
 ママの笑顔が 愛らしい
 夢を希望を 与えてくれる
 久美ちやん酒場は 久美ちゃん酒場は 想い出酒場

 酔う程に 過ぎた昔を語る店
 影もなつかし あの人の
 酔つて心が ふれ会えば
 月も今夜は ほほえみかける
 生きる楽しさ 教えてくれる
 久美ちやん酒場は 久美ちやん酒場は 楽しい酒場


写真:岸本宮代子さんとママさん
岸本宮代子さん(左)とママさん(右)

写真:「ふぁみーる食堂」店内    写真:北竜町の黒千石大豆を使った炊き込みご飯
左:「ふぁみーる食堂」店内  右:北竜町の黒千石大豆入りご飯(定食)
(撮影:2010年6月22日)



高齢者の方々が、地域の仲間の人々と一体となり、

自信と誇りと生きがいをもって活動する、

健康で元気で輝かしい、黄金の人生である老人クラブに

大いなる愛と感謝と笑顔をこめて。。。



記念写真
皆で記念撮影 パチリ!




 ◆ 町内レストラン「ふぁみーる食堂」

 北海道札幌市北区北29条西4丁目 ファミール札幌1階
 Tel:011-738-0155
 営業時間: 11:00〜20:00 日曜営業
 定休日:水曜日
    食べログ


 ◆関連ページ


北竜町のサークル活動紹介ページ


◇ いくこ&のぼる