2017年7月25日(火) 7月10日(月)、北竜町畑作生産組合(藤井二郎 組合長)&アグリサポート協議会(三上公昌 会長)の合同研修が行われました。18名が参加し、北海道中央農試岩見沢試験場(岩見沢市)見学、横山製粉(株)そば粉工場(札幌市)見学、ヤンマーアグリジャパン北海道カンパニー(江別市)見学を行いました。
▶ JAきたそらち北竜支所出発(午前9時)
▶ 北海道立中央農試岩見沢試験場(岩見沢市)見学(ホームページはこちら >>
この試験場では、水稲試験地における品種開発と栽培法改善(水稲の多収・省力・低コスト栽培技術や品種に応じた栽培法の開発)などの研究が行われています。いもち病に強い水稲品種「きたくりん」の育成は、平成24年に行われました。
見学前に、衛生管理のためのビニール靴カバーを着用。生産研究部水田農業グループ・宗形信也 研究主幹より、研究方法など詳しい説明を受けながら、それぞれの田んぼを巡回。暑い中、約1時間ほどの見学です。
その後、札幌市白石区の横山製粉(株)へ向います。
▶ 昼食:本格そば処 蕎傳(そばでん)(ホームページはこちら >>)
日本家屋の堂々とした建物で、内装も豪華で立派な作り!!!
ランチは、更科そば、かしわ飯、小鉢(温泉卵)がセット。のどごしの良い細麺の更科そばの味わいは格別です。
▶ 横山製粉(株)そば粉工場見学(ホームページはこちら >>)
見学前の身支度は、衛生管理のための不織布の簡易帽子と白衣、靴カバーなどを着用。
▶ 工場見学:2班に分かれて見学
工場では、蕎麦の実を選別し、数種類の機械を使って蕎麦の実に混じっている異種粒、石、茎などの夾雑物を取り除いていきます。さらに、磁石を使って、砂鉄やごみなども取除いていきます。
限りなく精密で、とことん丁寧な作業工程に感動です!!!
▶ 見学後のディスカッション
横山製粉(株)山田伸司 専務取締役のお話。
横山製粉(株)は、昭和21年(1946年)に設立し、平成8年(1996年)には創立50周年迎えました。昭和34年(1959年)にそば工場が建築され、昭和39年(1964年)に本社社屋を新築。
北竜町畑作生産組合・藤井二郎 組合長より、北竜町におけるソバの育成状況に関する現況報告がありました。
反収・収量増加における方法のひとつとして、圃場の排水対策についての話や、その他、連作障害・対策、水稲からそばへの作付転換、天候対策などについて、皆さんとの様々な意見交換が行われました。
今後、海外への供給(中国・アメリカ・ロシア・モンゴルなど)を見込んでの対策、和食に対する海外需要についてのお話などに展開していきました。 「北竜産そばの良いところは?」という質問に対して、「北竜町とは、平成14年(2002年)頃からご縁がありました。北竜町産のそば粉は、生産者側での選別作業・調製作業がしっかり行われていて品質が高く、信頼関係が確立していることが大きいと思います」と、山田専務のお言葉がありました。
10年後、20年後のソバ栽培の在り方、農業法人化の動向、機械化を進めた栽培、将来における収量の確保についてなど様々な視点から、活発な話し合いが続けられました。
普段見ることのできない貴重な工場見学やご意見に接することができた事を心より感謝いたします。
▶ 2日目:ヤンマーアグリジャパン北海道カンパニー見学班・「そばの和光」訪問
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◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子 |