2017年3月23日(木)
3月19日(日)、第46回日本農業賞集団組織の部で「北竜ひまわりライス生産組合」の大賞受賞祝賀会が、北竜町農村環境改善センターで開催されました。
会場となった北竜町農村環境改善センター
ひまわりライス生産組合員をはじめ関係者の皆様、衆議院議員・稲津久 様、衆議院議員・渡辺孝一 様、北竜町出身の北海道農業公社・竹林孝 理事長にご臨席頂き、そして道外からは、佐賀県のJAさが・大島信之 代表理事専務、福岡県のグリーンコープ連合・野口雅彦 農産本部長、神奈川県のナチュラルコープヨコハマ・豊田巳津男 共同購入部長ほか約250名がお祝いに駆けつけ、盛大に執り行われました。
会場の様子
パンフレット
▶ 開会の辞:北竜ひまわりライス生産組合・大場信一 副組合長
きたそらち農業協同組合北竜支所・星野忠雄 支所長の総合司会のもと、開会の辞が、きたそらち農業協同組合 北竜ひまわりライス生産組合・大場信一 副組合長より述べられました。
総合司会:JAきたそらち北竜支所・星野忠雄 支所長
北竜ひまわりライス生産組合・大場信一 副組合長
▶ 主催者挨拶:北竜ひまわりライス生産組合・川村 功 組合長
主催者を代表して、きたそらち農業協同組合 北竜ひまわりライス生産組合・川村 功 組合長より、挨拶が延べられました。
JAきたそらち 北竜ひまわりライス生産組合・川村功 組合長
「本日は、日本農業賞大賞受賞祝賀会に大勢の関係者の皆様にご参加頂きまして、誠にありがとうございます。また、衆議院議員・稲津久 様、渡辺孝一 様、北竜町出身であります、北海道農業公社・竹林孝 理事長にご臨席頂きましたこと、誠に感謝申し上げます。ありがとうございます。
日本農業賞受賞に際しては、全道審査で推薦をいただかなければ全国への道は開きません。本日ご臨席の北海道地域農業研究所顧問・黒澤不二男 審査委員長、同じく審査員の北海道中央会営農支援センター長・浅野正昭 様には、当組合へ高い評価を頂き、中央審査へと推薦していただきました。
黒澤先生の講評の中では、ひまわりライスの理念『食べものはいのち(生命)』の想いが長く歴史の中で受け継がれて、それを町ぐるみで取り組んでいる所を高く評価していただき、私達生産者にとっては心にしみる言葉でありました。詳しい内容につきましては、記念誌の中に記されておりますので、ご一読いただければと思います。
また昨年12月に行われました中央審査会の現地調査では、北海道農業協同組合中央会や農業改良普及センターの皆様にアドバイスを受けながら、町長をはじめ、JA女性部、フレッシュミズ、農協青年部、商工会青年部、アグリファイターノースドラゴンの皆様に力をお借りして臨みました。
女性部の皆様には、ひまわりライスとひまわり油を使った料理を作っていただき、ノースドラゴンにはヒーローショーをおこなっていただき、町一丸となって、ひまわりライスを後押ししている姿をアピールすることができました。
生産組合が出来て12年が経ちますが、今から30年前、当時の農協青年部の皆様が札幌生協や九州グリーンコープとの交流のなかで、消費者の皆様が何を望んでいるのかを再確認し、『安全な食糧生産』に関する農民集会が開催され、後に北竜町は『国民の命と健康を守る安全な食糧生産の町』を宣言することとなりました。
その根底には、故後藤亨氏、黄倉良二氏(前きたそらち農業協同組合代表理事組合長)の『食べものはいのち(生命)』の熱い想いが、歴史を超えて現在のひまわりライスの中で生き続けています。また、北竜ひまわりライス生産組合・佐藤稔 前組合長が、10年来精力的に取り組んできた生産情報公表農産物JAS規格の認証を取得し、システムとして『安心』を確立したことが、全国でも高い評価を得ることとなったと思います。
JAきたそらち 北竜ひまわりライス生産組合・川村功 組合長
今回の日本農業賞に向けての資料作成には、きたそらち農業組合北竜支所の高木真樹 調査役が中心となって、素晴らしいものに仕上げていただきました。また2度の審査会では、絶対大賞を取るんだという熱い想いで、北竜支所一丸となって準備を進めていただきました。先日のNHKホールでの表彰式から本日の祝賀会まで、職員の皆様には精力的に取り組んでいただいたことを心から感謝申し上げます。
これからもひまわりライス生産組合は、消費者の皆さんに安全で安心な美味しいお米を届けると同時に、『北竜町には、たくさんのひまわりが咲き、美味しいひまわりメロン、ひまわりすいか、そしてノースドラゴンがいて、その中心に美味しいひまわりライスがあるんだよ』と自慢できる町・北竜町により一層関わっていきたいと思います。
まだまだ皆様には感謝の気持ちを表したい所ではございますが、ひまわりライス生産組合のさらなる発展をお誓いし、ご来場の皆様には今後ともご支援ご協力をお願い申し上げまして、ご挨拶に変えさせていただきます。
本日は誠にありがとうございます」。
ご挨拶の様子
▶ 祝辞:北竜町・佐野豊 町長
北竜町・佐野豊 町長
「本日は、『日本農業賞大賞』そして『農林水産大臣賞』の受賞、誠におめでとうございます。
本日の祝賀会には、通常国会開催中極めてお忙しい中、衆議院議員・稲津久 先生、同じく衆議院議員・渡辺孝一 先生にご主席賜り、そして遠く佐賀県からJAさが・大島信之 代表理事専務、愛知県からJAひまわり・今泉秀哉 専務理事、元北海道農政部長・現北海道農業公社・竹林孝 理事長他、多くのご来賓の皆様にお祝いにかけつけて頂きましたこと、私の立場から心から感謝申し上げます。
去る3月12日の東京での表彰式には、町内の関係者の皆さんと一緒に私も参加させて頂きました。NHKホールの会場で、満員のお客様にかこまれての授賞式、NHK上田良一 会長から『日本農業賞大賞の表彰状と記念カップ、そして副賞の金一封』を、山本有二 農水大臣から、『農林水産大臣賞』を授与され心から感動いたしました。
改めまして、日本農業賞の重みを感じたところであります。安全で安心なお米を生産する北竜の農業が『日本一』の高い評価を頂いている事を実感してきたところであります。
この賞は、安全安心な農業を推進し、先駆的に実践してこられた故後藤亨 様と黄倉良二 様の理念が現在の生産者に継承され、『食べものはいのち(生命)』と消費者の皆さんに安全な食糧を届けることを第一と考え、北竜ひまわりライス生産組合・佐藤稔 前組合長、そして川村功 組合長に受け継がれ、今回の受賞にいたったものであります。
このことは、行政やJAが指導したものではなく、生産者自らが行い全町あげて取り組んできたことが、受賞の決定の大きな一因であると思っております。
長年にわたり苦労され実践されてきた生産者の皆様に心から敬意を表し、お祝いを申し上げます。
北竜町・佐野豊 町長
今、日本の農業は、平成30年度から、米の生産数量目標廃止に併せて米の直接支払交付金も廃止されます。更には、トランプ政権によるアメリカとのFTA交渉など、農業を取り巻く情勢は非常に不透明であります。生産者の皆様におかれましては、今まで以上に安全安心な『ひまわりライス』の生産にご尽力を賜りたいと存じます。
どのような状況になっても、『日本農業賞の大賞』を受賞した実績が必ず追い風になるものと確信しております。
行政としても、今後とも微力ながら全力で応援して参りたいと存じます。
結びになりますが、ひまわりライス生産組合の今後益々のご発展と、本日ご参集の皆様のご健勝ご多幸を心からご祈念申し上げ、お祝いのご挨拶とさせていただきます。
本日は誠におめでとうございます」。
ご挨拶の様子
▶ 祝辞:衆議院議員・稲津久 様
衆議院議員・稲津久 様
「第46回日本農業賞大賞受賞並びに農林水産大臣賞受賞、誠におめでとうございます。北竜ひまわりライス生産組合の皆様の晴れの受賞を心よりお慶び申し上げます。
この生産組合が今日は至るまで、永きに渡りご苦労頂きました、後藤亨 様・黄倉良二 様、前組合長の佐藤稔 様、現組合長の川村功 様をはじめ、生産組合の皆様に対して心からお祝いを申し上げます。
3つのお祝いの言葉を述べさせて頂きます。
まずひとつは、ひまわりライスの農薬成分が、北海道慣行基準の半分以下であり、新たに80%減を目指していること。きわめて安全性の高いお米の生産を行い、さらにタンパク質含有量が7.5%以下で食味も大変良い、安全かつ美味しい自慢のお米であるということです。そのためには、土壌の診断や、病害虫への対策を徹底して管理を行っていることが、表彰に際しての一番大事なポイントだったと思います。
2つ目として、北海道では、日本のJAS規格が世界に通用するものにレベルアップするというJAS規格の改正が行われております。
その中で、北竜ひまわりライス生産組合が取得した生産情報公表農産物JAS規格は、水稲の集団組織において全国で初めてであり、かつ唯一であることがとても高い評価を得たものです。
3つ目は、先程、川村組合長のお話にもありましたが、JA女性部・青年部、行政が一体となって取り組んできたことです。
こうした高い評価を受けたことは、生産組合の誇りであると同時に、きたそらち農業協同組合においても大変誇り高いことです。北竜町にとっても、さらに北海道にとっても大変栄誉なことであります。この大賞をきっかけに、さらにご活躍されることを願っております。
私は、道議会議員を得て、衆議院議員をさせていただいき、早いもので18年となりますが、いつしか必ずや北竜町がこのような大賞を受賞される日が来るだろうと確信しておりました。
皆様とともに、この受賞を喜びたいと思います。さらに益々、北竜ひまわりライス生産組合が発展されますことを心からご祈念申し上げまして、お祝いの言葉とさせていただきます。受賞誠におめでとうございます」。
ご挨拶の様子
▶ 衆議院議員・渡辺孝一 様
衆議院議員・渡辺孝一 様
「本日の日本農業賞大賞受賞そして農林水産大臣賞受賞、誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
北竜町は、約1万トンのお米を生産しております。その2割近くがひまわりライスと聞き、まだまだのりしろがあるように思います。さらにふるさと納税の返礼品として300トンが全国に送られていると聞いています。このひまわりライスのお米が全国に知れ渡り、農家の所得向上に繋がると共に町の税収に繋がっていければと思います。
生産者の方々の大変な努力が高く評価され、今回の受賞に導かれたことと思います。これからも皆さんの努力が実るよう、地域の方々と団結して作り上げて頂きたいと思います。
異なる視点でお話申し上げますが、今、国は農業を大きく変えようとしています。
農業予算をどのように使っていくかが平成29年の大きな焦点になると思います。国の動きとしては、構造改革、農薬や経費等のコストの合理化など様々な問題の中で、農家の所得を向上させるための議論が真剣に繰り広げられています。今後の農業における明るい未来が開けるよう、しっかりと取り組んでいかなければならない思います。
これからの農業を継いで行く子供達・孫達のことを考えて政策を提案し、現場の皆さんの声が国に届くことを願っています。そのことが北海道の農業の在り方、日本の農業を救うことになるよう、私も頑張っていきたいと思います。
このひまわりライスが、第1段で結果を出し、第2段の地方創生に繋げていけるような仕組みを、町と町民が一緒に町を挙げて取り組み全国に広げて頂きたいと思います。さらに近隣の農家の皆さんとともに、国のお米の主流になるような大きな目標をもって、前に進んで頂ければ有り難いと思います。
必ずや努力というものは、最後にしっかりとした実になると思いますので、是非これからも頑張って頂き、この北竜町が全国に通じる素晴らしい町になることをご祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせて頂きます。今日は本当におめでとうございました」。
ご挨拶の様子
▶ 祝辞:きたそらち農業協同組合・早崎優美 代表理事組合長
きたそらち農業協同組合・早崎優美 代表理事組合長
「この度、北竜ひまわりライス生産組合の皆さんが、日本で最も権威のある日本農業賞の集団組織の部で大賞を受賞されました。心からお慶び申し上げます。
この受賞に至ったのも、大変早い時期からやがてこのような時代がくるという想いで、自然農法に取り組んでこられた後藤亨 様、黄倉良二 様の先見の想いが今に繋がっていることに心から敬意を表します。
現在は、川村組合長をはじめ、役員の皆様が大変なご努力を重ねてこの日を迎えられました。加えて歴代の役員の皆様、北竜町全生産者の皆様、組合委員の皆様のご努力に心から敬意を申し上げます。
ご挨拶の様子
この受賞で最も評価されたところは、北竜町が全町挙げて取り組んできたこと、そして安全なお米を間違いのない方法で消費者の皆さんに届ける体制が確立されたということです。
生産者がその地域で一丸となって取り組んだ団結力を継続してきたことは、極めて素晴らしいことです。そのことを支え、技術的なサポートをし、消費者への道順がしっかりと確保されています。
これこそが『北竜ワールド』だと思います。この素晴らしい活動が全国に認められ日本農業賞を受賞されましたことで、さらなる発展をご期待申し上げます。
この素晴らしい北竜町の取り組みがさらに進化して、北海道を超え日本の農業を支えていく一声となることを心からご祈念申し上げます。
今後の在り方が、『北竜ワールド』が示すように、生産者がしっかりと消費者に安全なお米を介して、真心と信頼ある絆を届けていくことが大切であると思います。
今後、関係者の皆様の更なるお力を頂きながら、御協力を賜たいと思います。『北竜ワールド』がこれを契機に、更なる進化を遂げますことを心からご祈念申し上げます。
今後、豊穣の時を皆様と共に笑顔で迎えられますよう祈念し、皆様のご健勝を願ってお祝いの言葉とさせて頂きます。本日は大変おめでとうございます」。
会場の様子
▶ ご来賓の方々のご紹介
▶ 感謝状贈呈
北竜町の安全安心なお米の基礎を築き上げられた、後藤亨 様、黄倉良二 様のお二人に感謝状の贈呈です。
「感謝状。あなたは昭和48年から、自然農法の生産に邁進され、北竜町のお米作りの礎を築かれた功績は、誠に顕著なものがあります。本日ここに日本農業賞大賞受賞祝賀会にあたり、これまでの偉大なる業績を讃え、衷心より感謝の意を表します。平成29年3月19日 北竜ひまわりライス生産組合 組合長 川村 功」。
故 後藤亨様の長女 川上仁美様
きたそらち農業協同組合・黄倉良二 前代表理事組合長
▶ 黄倉良二様より謝辞
黄倉良二様より謝辞
「誠にありがとうございます。
吉植庄一郎さんが鍬を下ろされて125年、続木竹吉さんが米の試作をはじめられて119年。北竜町の農協100年の歴史であります。これまで3代目、4代目、5代目と頑張ってこられた生産者、それを支える農業協同組合・行政・土地改良区・農業委員会の皆様方に、本当にありがとうございますと御礼申し上げます。
昭和11年生まれの後藤亨さんは、後藤三男八 翁の四男。中学校卒業後、江別で1年間奉公をされお金をためて、札幌経済校、今の立命館慶祥高等学校に入学されました。学費免除の特待生として優れた成績を治めました。身体を壊し卒業できずに帰ってまいりました。田んぼをつくり開拓をすると同時に、奥様と一緒に北竜米の栽培に取り組みました。残念なことに平成3年4月12日に55歳の若さで生涯を閉じました。
私は、後藤三男八 翁の魂をなんとしても北竜に残したいと思います。後藤圭一君、彼が亨さんの長男です。自費で大学の2部に通いました。大学4年生の時『お爺ちゃんとお父さんの意思を継いで、北竜に帰ってこないか』という言葉に、彼は『帰ります』と固い意思をもって応えました。大学側は『卒業後は1部を教える手伝いをして欲しいので大学に残って欲しい』といいましたが、後藤圭一君は地元に帰ってきたのです。現在、きたそらち農業協同組合で販売部長として頑張っておられます。
後藤亨さんのご長男・後藤圭一 様
後藤三男八 翁は、17年間、私の連帯保証人になってくれました。えん麦を買えない、トラクターに入れる燃料を買えない時、連帯保証人の判子を押してくれたのが後藤三男八 翁でした。
後藤さんのお宅に17年間その御恩を返して参りました。後藤さんは、私が16歳の頃より農業に従事していたことを知っていたので、『働いて借金を返せ!我慢をせい!我慢をすることは恥ずかしいことではない!倒れることが一番恥ずかしいことだ!』と何回も言われました。
そして、『俺が判子を押したということは、当時834戸の農家がお前を支えたということ。それを忘れるな!』それが私の農業の原点となっています。
今の農業協同組合の組合長で、若い組合員の連帯保証人の判子を押す人はいませんし、組合がさせません。
後藤さんは、『もし、お前が組合の常勤役員を背負うことになったら、家を出るときにまず組合委員のことを思い浮かべ、そして組合員の為に何ができるかを考えろ』と言いました。
昭和48年の11月2日に後藤三男八 組合長に呼ばれ、次のことを守れと告げられました。
「自らを磨くために本を読め」
「やがて食べものが無くなる」
「地位と名誉と金を求めるな」
この言葉を深く受け止め、息子さんの後藤亨さんと自然農法米栽培をスタートしたのです。
熱く謝辞を述べる黄倉良二様
そして北竜町の魂は、もう一つ受け継がれています。
それは、昭和47年、JA佐賀・大島信之 専務理事のお父様・大島義人 組合長の時代のことです。私は、佐賀は米作りの発祥地であり、なんとしても安全な食料を生産する佐賀農協に追いつきたいという強い想いを抱いて、大島 組合長の元に8日間の研修に入いりました。
朝早く起きて、6時から12時まで、1時から6時までの農作業。稲を刈る、畦を作る、播種をするなどそれぞれの作業をさせて頂きました。そして夜7時から2時間の正座の講義で歴史と百姓の魂を学びました。大島 組合長に『百姓の魂』を教えて頂きました。その大島さんの魂が、今日の北竜に受け継がれていると思います。
平成12年の農協広域合併時、北竜農業協同組合の資金繰りは苦しく、町に合併助成金をお願いしました。今の佐野豊 町長が役場営農課長、当時の町長は山本孝司さん、議長は現JAきたそらち・北清裕邦 地区代表理事のお父様・北清方巳さんでした。とても頑張って頂き本当にありがたかったです。この助成金を上乗せし、対等合併をすることができました。
若い生産者の皆さん、町が支えてくれたことを忘れてはいけません。町の熱い心をしっかりと胸に刻んで、これからの町のために貢献していただきたいと思います。
今、全国を歩いて感じることは、農業協同組合への向かい風が強く、農協への評価が極めて厳しい状況だということです。
しかし、農協をつぶしてはいけない! 子どもや孫を誰が守るのですか? 地域と家族を守るのは農協です。農協は、『食べものはいのち(生命)』の魂を守り、『命を守り育む、食糧を守り育む、環境を守り育む、暮らしを守り育む』ことを100年間培ってきました。農協を最後に守るのは消費者です。消費者・生活者が日本に農協は必要だ思うことが大切です。農協は、『あなたのいのちを守らせてください。健康になってください。幸せになってください。あなたを守ることが農協の仕事です』と、胸をはってください。
農協は、『食べものはいのち(生命)』の魂で、『命を守り育む、食糧を守り育む、環境を守り育む、そして暮らしを守り育む』ことを、私はこれからも伝え続けていきます。ありがとうございました」と、これまで築き上げ守り続けてこられた先人の方々の熱い魂を、これからを担う若者たちに伝え、語り続けていらっしゃる黄倉良二さんです。
謝辞の様子
▶ 祝電披露
きたそらち農業協同組合北竜支所・長谷川朋子さんより、祝電が披露されました。
北海道農業協同組合中央会・飛田稔章 会長、愛知県のJAひまわり・権田晃範 代表理事組合長、全国農業協同組合連合会三重県本部・木村昌高 米穀部部長、北海道新聞社編集委員・北海道大学客員教授・久田徳二 様、株式会社パピオ・清都善章 代表取締役社長、株式会社サングリン太陽園・北濱宏一 代表取締役社長、ホクレン農業協同組合連合会・箱石文祥 代表理事常務、ホクレン農業協同組合連合会岩見沢支所・西方憲正 支所長、JAおきなわファーマーズマーケットいとまんうまんちゅ市場・金城和弘 店長の皆様からの祝電。
きたそらち農業協同組合北竜支所・長谷川朋子さん
▶ 祝杯:公益財団法人北海道農業公社・竹林孝 理事長
公益財団法人北海道農業公社・竹林孝 理事長
「このたび、北竜ひまわりライス生産組合の皆さんが、日本農業賞大賞受賞という大変名誉な賞を受けられましたことを心からお慶び申し上げます。
北竜町出身である私は、北海道農業に係るものとして本当に誇らしく思います。私の家族は、食べているお米のほとんどすべてが、北竜町岩村の実家を含む北竜のお米でありまして、まさにひまわりライスの精神のもとに、私達の健康を守って頂いているお米です。
ふるさと納税の返礼品になっているお米の袋には、生産者の青写真が掲載されています。その中には、同級生や小さい頃お世話になった近所の皆さんの写真もありまして、私と故郷を繋ぐお米でもあります。
この素晴らしいお米は地元にいると当たり前ですが、町内の稲作農家が力を合わせて育てた素晴らしいお米だと感じています。約140戸の農家の方々が、この取り組みを協力して行うことは、とても大変なことです。これまで取り組んでこられた関係者の皆様、ひとりひとりの取り組みに心から敬意を表します。
日本農業賞大賞受賞を通して、熱い想いが語られましたが、先輩たちの高い志と言うものを若い人々が受け継いで、北竜町が益々発展することを願っています。
それでは、皆さんとともに乾杯いたしたいと思います!
日本農業賞大賞受賞を心からお祝いいたしますとともに、北竜町ひまわりライス生産組合の益々の発展、そして、皆様のご健勝をご祈念して乾杯します。乾杯!!!」。
乾杯!
▶ 祝宴
豪華なお料理が並び、祝い酒が盛大に振る舞われました。
祝宴をあやどる豪華なお料理
▶ 戦隊ヒーロー「アグリファイターノースドラゴン」登場!
強力なひまわりライスをエネルギーチャージして、悪と戦に挑む戦隊ヒーローたち。演じるはひまわりライス生産組を始めとする北竜町の青年たち!!!
チームノースドラゴン・松永尊 代表
アグリファイターノースドラゴン・決めのポーズ
必殺技・スリーエレメントキック!
場を盛り上げる歌の披露
ノースドラゴンも応援
▶ 万歳三唱:日本農業賞北海道審査会・黒澤不二男 審査委員長
日本農業賞北海道審査会・黒澤不二男 委員長
「私は20年以上審査委員として審査に関わっておりますが、最近は打率がよくて、昨年は中札内村の『枝豆』が日本農業賞大賞を受賞し、数年前は個人の部で新篠津村の大塚弘さんご夫妻が大賞を受賞しています。この勢いでなんとか北竜町もいきたいなと願っていました。
最後にひまわりの花言葉を紹介させていただきたいと思います。
ひまわりの花言葉は、『あなただけを見つめる』です。北竜のひまわりライス生産組合の皆さん、農業関係の皆さんは『消費者を誰よりも見つめ』、『安全安心な食糧を生産しあなたに届ける』という精神を一途に、愚直なまでに変化球ではなく豪速球で投げ続けてきたのです。
これまでの先人の方々の取り組みと今も携わっていらっしゃる方々の熱意が、大賞の栄光に繋がったのではないかと思います。皆様の栄誉ある取り組みに対し万歳三唱したいと思います。
北竜ひまわりライス生産組合、北竜町の農業、北竜町のこれからのますます発展を祈念して万歳を三唱したいと思います。
万歳!万歳!万歳!」。
万歳!万歳!万歳!
▶ 閉会の辞
きたそらち農業協同組合 北竜ひまわりライス生産組合・永井稔 副組合長より閉会の辞が述べられ、滞りなく終宴となりました。
きたそらち農業協同組合 北竜ひまわりライス生産組合・永井稔 副組合長
「食べものはいのち(生命)」の熱い魂が受け継がれ、
北竜町が一体となって守り続けてきた稲魂。。。
日本の最高位に輝く日本農業賞大賞受賞を町民みんなでお祝いし、
この上ない喜びを皆さんと共に分かち合えることに、
大いなる愛と感謝と祈りをこめて。。。
キャプション
日本農業賞 大賞 表彰状
農林水産大臣賞 表彰状
日本農業賞大賞 記念カップ
会場を飾る生花
▶ 写真(138枚)はこちら >>
◆ 関連記事
・佐賀県と北海道・農業の魂の交流(JAさが・大島信之 専務来町)(2017年3月24日)
・第46回日本農業賞表彰式@NHKホールにて北竜ひまわりライス生産組合(北竜町)大賞受賞(2017年3月17日)
・ひまわりライス販売@ふるさとの食 にっほんの食 全国フェスティバル(東京都渋谷区)(2017年3月18日)
・祝!日本農業賞 大賞受賞・北竜ひまわりライス生産組合の活動
・ひまわりライス・北竜町産米(北海道)
・日本農業賞:JAグループ (農業)
◇ 撮影・編集=寺内昇 取材・文=寺内郁子